6 / 40
6.そして…
しおりを挟む
・・・注意・・・
ここから先、罵声、暴力等、残酷な描写が続きます。
苦手な方は、全力で回避して下さい!
読まれる方は、自己責任でお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
得体の知れない恐怖に、息苦しくなります。
そんな私に彼女は罵声を浴びせました。
「私の男に手を出すなんて、いい度胸してるじゃない。この淫乱!」
え?手を出す?淫乱?
彼女は何を言っているのでしょうか?
混乱している私に、更にイラついた彼女は、
「こんなクソ女のどこがいいのよ!
こんな、こんな女の所為で、私は何もかも失ったのよ!」
益々訳が分かりません。
彼女は、彼と結婚して、とっくに幸せになっているはずです。
そんな私を見て、惚けていると思ったのかもしれません。
側まで来て屈むと、いきなり私の髪の毛を掴み、何度も前後に振ります。
その度に私の頭は、ガクガクと前後して、
髪の毛が束で抜けそうなほど痛みます。
いえ、実際に何本か抜けていると思います。
痛みに顔を歪めていると、髪の毛を掴んだまま、強く後ろに振ってから手を放したので、後頭部が壁にぶつかった所為か、目の前に星が散ったみたいです。
そして涙が溢れそうになりました。
彼女はそれを見て、少し満足げな顔をしています。が、まだまだ言い足りないとばかりに続けます。
「あんたの所為で、計画が台無し。
どうしてくれるのよ!」
「そ、そんな…わた、私はお二人に幸せに…」
「なれる訳無いでしょう!あの後、あたしがどんな目に合ったと思ってんのよ!!」
「 …え… 」
てっきり幸せになっていると思っていた二人のその後に、言葉をなくしてしまいます。
けれど、二人の不貞行為で私は婚約破棄する事になったのです。
冷たい言い方になるかもしれませんが、その後の事は、自業自得になるのではないでしょうか?
そんな疑問に、首を傾げていると、またイライラしだしたのか、腕組みして足の爪先を床にトントン叩きだしました。
これ以上何を言われるのか、何をされるのかと怯える私を余所に、隣にいる男に小声で何か指示をしている様です。
身動きの出来ない私は、ただ固唾を呑んで状況を見守る事しか出来ませんでした。
彼女は男が戻って来るのを、イライラしながら待っています。
私は、そんな彼女の機嫌を損ねない様に黙って小さくなっていました。
が、彼女がこちらを見て、何か閃いたとばかりにニヤリと嗤います。
私の心臓が急にドキドキと鼓動を速めます。
嫌な予感しかしません。
私はどうなってしまうのでしょうか?
死にたくありませんが、
このまま、殺されてしまうのかもしれません。
絶望に顔色を無くしていると、男が箱を小脇に抱えて戻って来ました。
そして、その箱を彼女に手渡します。
受け取った彼女は、また男に小声で何か言っています。
彼女に向かって頷いた男が、腰の辺りから何か光る物を取り出すと、それを手に私に近付いて来ました。
短刀です。
私は男の手に握られた短刀から、目が放せません。
恐ろしくてガタガタ震えているのにです。
彼女がニヤニヤしています。
私は、怖くて仕方ないのに、気を失う事も出来ずに、短刀を見つめているだけでした。
ここから先、罵声、暴力等、残酷な描写が続きます。
苦手な方は、全力で回避して下さい!
読まれる方は、自己責任でお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
得体の知れない恐怖に、息苦しくなります。
そんな私に彼女は罵声を浴びせました。
「私の男に手を出すなんて、いい度胸してるじゃない。この淫乱!」
え?手を出す?淫乱?
彼女は何を言っているのでしょうか?
混乱している私に、更にイラついた彼女は、
「こんなクソ女のどこがいいのよ!
こんな、こんな女の所為で、私は何もかも失ったのよ!」
益々訳が分かりません。
彼女は、彼と結婚して、とっくに幸せになっているはずです。
そんな私を見て、惚けていると思ったのかもしれません。
側まで来て屈むと、いきなり私の髪の毛を掴み、何度も前後に振ります。
その度に私の頭は、ガクガクと前後して、
髪の毛が束で抜けそうなほど痛みます。
いえ、実際に何本か抜けていると思います。
痛みに顔を歪めていると、髪の毛を掴んだまま、強く後ろに振ってから手を放したので、後頭部が壁にぶつかった所為か、目の前に星が散ったみたいです。
そして涙が溢れそうになりました。
彼女はそれを見て、少し満足げな顔をしています。が、まだまだ言い足りないとばかりに続けます。
「あんたの所為で、計画が台無し。
どうしてくれるのよ!」
「そ、そんな…わた、私はお二人に幸せに…」
「なれる訳無いでしょう!あの後、あたしがどんな目に合ったと思ってんのよ!!」
「 …え… 」
てっきり幸せになっていると思っていた二人のその後に、言葉をなくしてしまいます。
けれど、二人の不貞行為で私は婚約破棄する事になったのです。
冷たい言い方になるかもしれませんが、その後の事は、自業自得になるのではないでしょうか?
そんな疑問に、首を傾げていると、またイライラしだしたのか、腕組みして足の爪先を床にトントン叩きだしました。
これ以上何を言われるのか、何をされるのかと怯える私を余所に、隣にいる男に小声で何か指示をしている様です。
身動きの出来ない私は、ただ固唾を呑んで状況を見守る事しか出来ませんでした。
彼女は男が戻って来るのを、イライラしながら待っています。
私は、そんな彼女の機嫌を損ねない様に黙って小さくなっていました。
が、彼女がこちらを見て、何か閃いたとばかりにニヤリと嗤います。
私の心臓が急にドキドキと鼓動を速めます。
嫌な予感しかしません。
私はどうなってしまうのでしょうか?
死にたくありませんが、
このまま、殺されてしまうのかもしれません。
絶望に顔色を無くしていると、男が箱を小脇に抱えて戻って来ました。
そして、その箱を彼女に手渡します。
受け取った彼女は、また男に小声で何か言っています。
彼女に向かって頷いた男が、腰の辺りから何か光る物を取り出すと、それを手に私に近付いて来ました。
短刀です。
私は男の手に握られた短刀から、目が放せません。
恐ろしくてガタガタ震えているのにです。
彼女がニヤニヤしています。
私は、怖くて仕方ないのに、気を失う事も出来ずに、短刀を見つめているだけでした。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる