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17. ツォルニヒ(ルーニー)の追想
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なんで、なんで私がこんな目に合わなくちゃいけないのよ!
なんで思い通りにならないのよ!
あー、ムシャクシャする!全部あの女の所為だわ!
あの女、爵位の低い、子爵家の女!どんな手を使ったのか知らないけど、コンラートを誘惑して、彼の心から私を追い出した邪魔な女!
あぁ。あの女さえいなければ、今も彼の心の中にずっと私がいる事が出来たのに…。
「コンラート…。」
優しい彼は、きっと目を覚まして、私を愛していた事を思い出して助けに来てくれる筈。
そう信じて私は待っていた。
************
**********
私の父、ウンツフリーデン伯爵と、コンラートの父、リンドブルム侯爵は、文官と騎士という畑違いだけど、学園に通っていた時からの友人同士だったらしい。
とは言っても、リンドブルム侯爵が16歳になって騎士養成所に入所して以降は、手紙のやり取りだけだった様だけど。
一緒にお酒を飲んだ時などに、お互いに子供が出来て本人同士が望めば、その時は絶対に結婚させよう。と約束していたらしく、小さい時からお互いの家を往き来して、仲良く遊んでいた。
けれども、成長するにつれ、私に声をかけてくる男が増えるに従って、コンラートと過ごす時間は減っていった。
それでも彼は、離れた位置からではあるけれど、いつも私に熱い視線を送ってきていたわ。
どれだけ離れていても…。
そう、彼の心の中にはいつも私がいたの。
私は、彼に「好き。」って言っていたのに、煮え切らない態度ばかりで、彼の気を引きたかったし、ちやほやしてもらえるのが嬉しくて、私の周りには、いつも取り巻きがいたの。
そのうち、プロポーズしてくる人も出て来て、焼きもちを焼いてくれるかと思ったのに、相変わらず煮え切らない態度で……。
プロポーズしてきた人の中で、ハインリッヒの侯爵家が一番爵位が高かったから、婚約する事にしたの。
だって万が一、コンラートの事を諦めるなら、爵位は高いに越したことはないじゃない。それに経済的にも裕福だったし。
でも、ハインリッヒには幼い時からの婚約者がいた。何とかその邪魔な女を追い払いたかったけど、彼の両親から気に入られてて…。
お母様に相談したら、いい薬があるって教えてくれたわ。さすがお母様!!
夜会の時に、飲み物にほんの少し混ぜて飲ませたら、『どうやら飲み過ぎた様だ…。』ってなった所を、お金を握らせていた給仕に頼んで、休憩室に運ばせて。
後は、既成事実を掌に乗せて、ハイ!出来上がり~!!
面白い様に、事が運んだわ。お母様、様・様よ。
勿論そうする前に、コンラートが引き留めてくれて、私にお願いするなら、彼と結婚してあげるつもりだったのに、拗ねちゃったのか、引き留めてくれないし。
ホント、馬鹿にしてるわ!後で泣いて後悔したって知らないから!
だけど婚約した後、コンラートは何か言いたそうにしていたくせに、何も言ってくれなかった。
はっきりしない彼に腹が立った事もあって、
私はコンラートに当て付けるみたいに、ハインリッヒと結婚したの。
けど、私の事が気に入らないハインリッヒの両親から、侯爵夫人としての責務を果たせるようになんて理由で、勉強させられるわ、マナーがなってないとか言われて、マナーレッスンまでさせられて、あーもー!ストレスで爆発しそうよ!
だから夜会やお茶会で、ストレス発散させてたのに、侯爵家に嫁いだのなら、遊び回るな。なんて酷すぎるわ!!
あんまり酷いから、ハインリッヒを手に入れる時に使った、お母様に貰ってた薬を使うと、ハインリッヒが、薬欲しさに私の思う通りにしてくれる様になったの。両親に反抗してまで。
だけど、薬に耐性が出来るのか、言う事を聞いてくれなくなってきて…。
その度に薬の量を増やしていくうちに、煙で摂取しても全然効かなくて、直接摂取させようと、飲み物に混ぜて飲ませたら、他の男とデキているんだろう。とか訳分かんない事を言い出して、引っ叩かれた。
もう、最低! 遊ばせてくれないし、夜会に出させてくれないし。
それをお母様に相談したの。
そしたら、暴力を振るわれたんなら、慰謝料付きで離婚できる。って言うからさっさと離婚したわ。
なのに、私が他の男と結婚したショックで婚約者すら作らなかったコンラートが、婚約したって聞いて、『 はあ”ッ!?』ってなったわよ。
彼を私から取るなんて、どんな泥棒猫よ!
一目その女を見ない事には、気が済まないわ!
って思って見たんだけど、
何アレ。
ああ”ッ!? 私、あんな地味で冴えない、お義理にも美人なんて言えない様な女に、愛するコンラートを取られたって言うの!!
許せない!絶対に許せないわ!!
なんで思い通りにならないのよ!
あー、ムシャクシャする!全部あの女の所為だわ!
あの女、爵位の低い、子爵家の女!どんな手を使ったのか知らないけど、コンラートを誘惑して、彼の心から私を追い出した邪魔な女!
あぁ。あの女さえいなければ、今も彼の心の中にずっと私がいる事が出来たのに…。
「コンラート…。」
優しい彼は、きっと目を覚まして、私を愛していた事を思い出して助けに来てくれる筈。
そう信じて私は待っていた。
************
**********
私の父、ウンツフリーデン伯爵と、コンラートの父、リンドブルム侯爵は、文官と騎士という畑違いだけど、学園に通っていた時からの友人同士だったらしい。
とは言っても、リンドブルム侯爵が16歳になって騎士養成所に入所して以降は、手紙のやり取りだけだった様だけど。
一緒にお酒を飲んだ時などに、お互いに子供が出来て本人同士が望めば、その時は絶対に結婚させよう。と約束していたらしく、小さい時からお互いの家を往き来して、仲良く遊んでいた。
けれども、成長するにつれ、私に声をかけてくる男が増えるに従って、コンラートと過ごす時間は減っていった。
それでも彼は、離れた位置からではあるけれど、いつも私に熱い視線を送ってきていたわ。
どれだけ離れていても…。
そう、彼の心の中にはいつも私がいたの。
私は、彼に「好き。」って言っていたのに、煮え切らない態度ばかりで、彼の気を引きたかったし、ちやほやしてもらえるのが嬉しくて、私の周りには、いつも取り巻きがいたの。
そのうち、プロポーズしてくる人も出て来て、焼きもちを焼いてくれるかと思ったのに、相変わらず煮え切らない態度で……。
プロポーズしてきた人の中で、ハインリッヒの侯爵家が一番爵位が高かったから、婚約する事にしたの。
だって万が一、コンラートの事を諦めるなら、爵位は高いに越したことはないじゃない。それに経済的にも裕福だったし。
でも、ハインリッヒには幼い時からの婚約者がいた。何とかその邪魔な女を追い払いたかったけど、彼の両親から気に入られてて…。
お母様に相談したら、いい薬があるって教えてくれたわ。さすがお母様!!
夜会の時に、飲み物にほんの少し混ぜて飲ませたら、『どうやら飲み過ぎた様だ…。』ってなった所を、お金を握らせていた給仕に頼んで、休憩室に運ばせて。
後は、既成事実を掌に乗せて、ハイ!出来上がり~!!
面白い様に、事が運んだわ。お母様、様・様よ。
勿論そうする前に、コンラートが引き留めてくれて、私にお願いするなら、彼と結婚してあげるつもりだったのに、拗ねちゃったのか、引き留めてくれないし。
ホント、馬鹿にしてるわ!後で泣いて後悔したって知らないから!
だけど婚約した後、コンラートは何か言いたそうにしていたくせに、何も言ってくれなかった。
はっきりしない彼に腹が立った事もあって、
私はコンラートに当て付けるみたいに、ハインリッヒと結婚したの。
けど、私の事が気に入らないハインリッヒの両親から、侯爵夫人としての責務を果たせるようになんて理由で、勉強させられるわ、マナーがなってないとか言われて、マナーレッスンまでさせられて、あーもー!ストレスで爆発しそうよ!
だから夜会やお茶会で、ストレス発散させてたのに、侯爵家に嫁いだのなら、遊び回るな。なんて酷すぎるわ!!
あんまり酷いから、ハインリッヒを手に入れる時に使った、お母様に貰ってた薬を使うと、ハインリッヒが、薬欲しさに私の思う通りにしてくれる様になったの。両親に反抗してまで。
だけど、薬に耐性が出来るのか、言う事を聞いてくれなくなってきて…。
その度に薬の量を増やしていくうちに、煙で摂取しても全然効かなくて、直接摂取させようと、飲み物に混ぜて飲ませたら、他の男とデキているんだろう。とか訳分かんない事を言い出して、引っ叩かれた。
もう、最低! 遊ばせてくれないし、夜会に出させてくれないし。
それをお母様に相談したの。
そしたら、暴力を振るわれたんなら、慰謝料付きで離婚できる。って言うからさっさと離婚したわ。
なのに、私が他の男と結婚したショックで婚約者すら作らなかったコンラートが、婚約したって聞いて、『 はあ”ッ!?』ってなったわよ。
彼を私から取るなんて、どんな泥棒猫よ!
一目その女を見ない事には、気が済まないわ!
って思って見たんだけど、
何アレ。
ああ”ッ!? 私、あんな地味で冴えない、お義理にも美人なんて言えない様な女に、愛するコンラートを取られたって言うの!!
許せない!絶対に許せないわ!!
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