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番外編【感謝御礼!!】①
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*久しぶりに見たら、閲覧数がとんでもない事になっていて…。
驚いて、急遽、【感謝御礼!!】の番外編を投稿しました。
「暇だから読んでやってもいいぜ!」という方、いらっしゃいましたらよろしくお願い致します。
(勿論、暇じゃない方もよろしくお願い致します。;)
*ど下ネタあります。
苦手な方は全力で回避して下さい。読まれる方は自己責任でお願い致します。
~~~~~~~
━━ リンドブルム家・夏 ━━
夕方と言うにはまだ少し早い時間、庭師と一緒に水遣りの手伝いをしていた子供達。
日が傾きだしたと言っても、夏だからまだ暑さが残る。
そんな中、水遣りがいつの間にか水遊びになっていた。
まだまだ遊びたい子供達は、水を掛け合って歓声を上げている。
そして、気づけば私も水遊びに参加していた。
速いもので、結婚してから13年もの月日が流れ、私も今では4人の子供の母親になった。
夫のコンラートも王国騎士団の総長を務めている。
長男ウィリバルト(愛称・ウィル)は12才、来年から学園に通う。
次男エーベルハルト(愛称・エーブ)は10才、三男ウォルフガング(愛称・ウォルフ) は5才、長女フィーネ(愛称・フィー)は3才と、まだまだ手がかかる年令だった。
コンラートは仕事で忙しいけれど、休みの時などは子供達の相手をしてくれる。
上の二人が剣の練習をしている所為か、ウォルフも最近では一緒に練習しだした。
コンラートは、未だにモテる。
妻としては心配にはなるけれど、私一筋でいてくれている。
そんな風に、その日も子供達と遊んでいたら、コンラートが帰宅した。
馬を従僕に預けて此方に向かって歩いて来ていた。
「「父上!!」」
「ちちうえ~!!」
「おと~たま~!!」
子供達が夫に気づき、ウォルフとフィーが駆け寄る。
見ていて微笑ましい家族の日常。
その直後に、あんな惨い事になるなんて……。
~~~~~
その日は、3ヶ月前から申請していた長期休暇届けがやっと認められ、今年の夏は海辺の別荘で、一家揃って過ごせると浮かれていた。
そして、前倒しで仕事を片付けていたお陰で、今日は早く帰る事が出来た。
海辺の別荘で過ごすと知ったら、レーナも子供達も喜ぶだろうと思うと、俺も嬉しかった。
帰宅して、従僕に馬を厩舎に連れて行くように指示して玄関に行こうとしたら、子供達が俺を呼ぶ声がした。
皆の所へ歩いて行くと、フィーが駆け寄って来ていた。
抱き止めて、“高い高い”をしてやろうと思っていた。
が、もう一人、ウォルフも駆け寄って来ていたのに、フィーしか見ていなかった俺は、ウォルフに気づかなかった。
もっと早くに気づくべきだった…。
下半身にウォルフが抱きついた瞬間、息が出来なかった。
何故ならば、耐え難い痛みに蹲るしかなかったからだ。
「……くっ………。」
「コンラート!!」
「「ち、父上―ッ!!」」
「う??」
「おとたま?」
真っ青になって叫ぶ妻とウィルとエーブ。
何も分からず戸惑うウォルフとフィー。
すまない…。俺は…。
侍女達は、気不味そうに視線を逸らし、男の使用人達は、痛みを堪えるような表情をしている。
明日からの休暇に浮かれ、油断した。
ウォルフは足が速い。おまけに彼の身長は、丁度俺の股間の位置と同じなのだ。
だから、彼が全力疾走で抱きついてくると……股間に頭突きを食らう事になる。
そして今、俺は痛みに蹲っている。
(小さい子供のいる父親にしか分からない痛みだ。)
だが、子供に悪気も罪も無い。
~~~~~
その後、晩ご飯を食べている時に、明日から二週間の休暇がもらえた事と、海辺の別荘で家族で過ごす事を話した。
妻も子供達も喜んでくれた。
別荘のテラスから砂浜に続いて海に繋がっている。所謂、プライベートビーチとか言う物だ。
ウィルとエーブは行った事があるが、ウォルフとフィーはまだ行った事が無い。
ウィルは来年から学園に通う。そうなると忙しくて家族揃って何処かに遊びに行くなど出来なくなる。
だから、丁度いい機会だった…。
~~~~~
翌日は朝から子供達は、はしゃいでいた。俺が忙しいばかりに寂しい思いをさせている事に、申し訳ない思いでいっぱいだった。
「そんな風に思わないで。子供達も分かってくれていますから。」
微笑みながらそう言ってくれる妻。
「レーナにも寂しい思いをさせてばかりですまない。」
後ろから妻を抱きしめ、耳元で言う。
真っ赤になって照れるところが可愛い。
抱きしめると、腕の中に収まってしまうような、華奢な彼女に侯爵家の仕事を任せてしまって、本当に申し訳ないと思っている。
なのに妻はその華奢な体で愚痴も言わずに頑張ってくれている。
しかも、その細腕で子供達も立派に育ててくれて、感謝しかない。
「いつもありがとう。レーナ、愛してる。」
頬に口づけた。
「もう…コンラートってば…恥ずかしい。」
真っ赤になって照れる妻。休暇中は思いっきり甘やかしてやりたくなる。
「早く準備を済ませて出発しましょ。子供達が痺れを切らしてしまうわ。」
「そうだな。」
自分達の準備が終わったら、次は子供達の準備を手伝う。
とは言っても、ウィルとエーブは自分達の準備は自分で出来るようになっているから、その辺は楽になった。
「レーナがしっかり育ててくれたからだな。ありがとう。」
「そんな事…ないです。」
照れるレーナが可愛い。
視線を感じて振り返ると、ウィルとエーブが生温い眼で見ていた。
「口から砂糖を吐きそう。」
「俺も。」
と言うと、荷物を持って馬車へと歩いて行く。
「あの二人も恋をすれば分かるさ。」
二人の言葉に、恥ずかしさから俯いてしまったレーナに、元気づけるように言った。
そう、恋をして分かればいい。
愛する人ができた時、自分がどう変わっていくのか…。
その時が楽しみだ。
驚いて、急遽、【感謝御礼!!】の番外編を投稿しました。
「暇だから読んでやってもいいぜ!」という方、いらっしゃいましたらよろしくお願い致します。
(勿論、暇じゃない方もよろしくお願い致します。;)
*ど下ネタあります。
苦手な方は全力で回避して下さい。読まれる方は自己責任でお願い致します。
~~~~~~~
━━ リンドブルム家・夏 ━━
夕方と言うにはまだ少し早い時間、庭師と一緒に水遣りの手伝いをしていた子供達。
日が傾きだしたと言っても、夏だからまだ暑さが残る。
そんな中、水遣りがいつの間にか水遊びになっていた。
まだまだ遊びたい子供達は、水を掛け合って歓声を上げている。
そして、気づけば私も水遊びに参加していた。
速いもので、結婚してから13年もの月日が流れ、私も今では4人の子供の母親になった。
夫のコンラートも王国騎士団の総長を務めている。
長男ウィリバルト(愛称・ウィル)は12才、来年から学園に通う。
次男エーベルハルト(愛称・エーブ)は10才、三男ウォルフガング(愛称・ウォルフ) は5才、長女フィーネ(愛称・フィー)は3才と、まだまだ手がかかる年令だった。
コンラートは仕事で忙しいけれど、休みの時などは子供達の相手をしてくれる。
上の二人が剣の練習をしている所為か、ウォルフも最近では一緒に練習しだした。
コンラートは、未だにモテる。
妻としては心配にはなるけれど、私一筋でいてくれている。
そんな風に、その日も子供達と遊んでいたら、コンラートが帰宅した。
馬を従僕に預けて此方に向かって歩いて来ていた。
「「父上!!」」
「ちちうえ~!!」
「おと~たま~!!」
子供達が夫に気づき、ウォルフとフィーが駆け寄る。
見ていて微笑ましい家族の日常。
その直後に、あんな惨い事になるなんて……。
~~~~~
その日は、3ヶ月前から申請していた長期休暇届けがやっと認められ、今年の夏は海辺の別荘で、一家揃って過ごせると浮かれていた。
そして、前倒しで仕事を片付けていたお陰で、今日は早く帰る事が出来た。
海辺の別荘で過ごすと知ったら、レーナも子供達も喜ぶだろうと思うと、俺も嬉しかった。
帰宅して、従僕に馬を厩舎に連れて行くように指示して玄関に行こうとしたら、子供達が俺を呼ぶ声がした。
皆の所へ歩いて行くと、フィーが駆け寄って来ていた。
抱き止めて、“高い高い”をしてやろうと思っていた。
が、もう一人、ウォルフも駆け寄って来ていたのに、フィーしか見ていなかった俺は、ウォルフに気づかなかった。
もっと早くに気づくべきだった…。
下半身にウォルフが抱きついた瞬間、息が出来なかった。
何故ならば、耐え難い痛みに蹲るしかなかったからだ。
「……くっ………。」
「コンラート!!」
「「ち、父上―ッ!!」」
「う??」
「おとたま?」
真っ青になって叫ぶ妻とウィルとエーブ。
何も分からず戸惑うウォルフとフィー。
すまない…。俺は…。
侍女達は、気不味そうに視線を逸らし、男の使用人達は、痛みを堪えるような表情をしている。
明日からの休暇に浮かれ、油断した。
ウォルフは足が速い。おまけに彼の身長は、丁度俺の股間の位置と同じなのだ。
だから、彼が全力疾走で抱きついてくると……股間に頭突きを食らう事になる。
そして今、俺は痛みに蹲っている。
(小さい子供のいる父親にしか分からない痛みだ。)
だが、子供に悪気も罪も無い。
~~~~~
その後、晩ご飯を食べている時に、明日から二週間の休暇がもらえた事と、海辺の別荘で家族で過ごす事を話した。
妻も子供達も喜んでくれた。
別荘のテラスから砂浜に続いて海に繋がっている。所謂、プライベートビーチとか言う物だ。
ウィルとエーブは行った事があるが、ウォルフとフィーはまだ行った事が無い。
ウィルは来年から学園に通う。そうなると忙しくて家族揃って何処かに遊びに行くなど出来なくなる。
だから、丁度いい機会だった…。
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翌日は朝から子供達は、はしゃいでいた。俺が忙しいばかりに寂しい思いをさせている事に、申し訳ない思いでいっぱいだった。
「そんな風に思わないで。子供達も分かってくれていますから。」
微笑みながらそう言ってくれる妻。
「レーナにも寂しい思いをさせてばかりですまない。」
後ろから妻を抱きしめ、耳元で言う。
真っ赤になって照れるところが可愛い。
抱きしめると、腕の中に収まってしまうような、華奢な彼女に侯爵家の仕事を任せてしまって、本当に申し訳ないと思っている。
なのに妻はその華奢な体で愚痴も言わずに頑張ってくれている。
しかも、その細腕で子供達も立派に育ててくれて、感謝しかない。
「いつもありがとう。レーナ、愛してる。」
頬に口づけた。
「もう…コンラートってば…恥ずかしい。」
真っ赤になって照れる妻。休暇中は思いっきり甘やかしてやりたくなる。
「早く準備を済ませて出発しましょ。子供達が痺れを切らしてしまうわ。」
「そうだな。」
自分達の準備が終わったら、次は子供達の準備を手伝う。
とは言っても、ウィルとエーブは自分達の準備は自分で出来るようになっているから、その辺は楽になった。
「レーナがしっかり育ててくれたからだな。ありがとう。」
「そんな事…ないです。」
照れるレーナが可愛い。
視線を感じて振り返ると、ウィルとエーブが生温い眼で見ていた。
「口から砂糖を吐きそう。」
「俺も。」
と言うと、荷物を持って馬車へと歩いて行く。
「あの二人も恋をすれば分かるさ。」
二人の言葉に、恥ずかしさから俯いてしまったレーナに、元気づけるように言った。
そう、恋をして分かればいい。
愛する人ができた時、自分がどう変わっていくのか…。
その時が楽しみだ。
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