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ピアス
しおりを挟む「っ...下着の中、気持ち悪ぃ...」
射精したことを否定できないのが悔しい。
下着の中で射精したのは初めてだったが、何より不快感が物凄くて小さな声で口にした。
ズボンを脱がされ、下着の中を覗き込んだ若王子が喉を鳴らすと、私の耳にまで音が届き恥ずかしくなる。
「本当に射精したんですね...噛まれてイくなんて、変態なんじゃないですか?」
「っ...変態じゃ、ない...」
喉から声を絞り出しても、説得力は皆無。
下着も脱がされると、彼はまさかソレを口にしようとしている。
口を開けた時に見える尖った八重歯と、舌の上に何か光った物が見えてヒュッと息を飲む。
「口でされたことはあります...?」
自身に彼の息があたる。
その吐息にすら感じそうになり、私は自分の掌に爪を立て、その快感を痛みで紛らわせた。
元々口でして貰うのは抵抗があったし、妻と別れてからと言うもの、女性にして貰ってもあまり勃たなかったから口淫は拒否してきた。
既に1回達してるし、舐められても早々には勃つまい。
「ある、けど...汚いし、きっと勃たないから...舐めないでね...?」
「無理」
ニヤリと笑った彼が、拒否する間もなく私の自身を無遠慮に口に含む。
達したばかりで敏感になった自身に彼の熱い舌がまとわりつき、腰が浮いてしまう。
「はぁ...んっ、あっ、あっ...若王子く、んんっ」
何か固いものが当たったり、ジュポッと音を奏でながら勢いよく上下されれば堪らず自分の前髪をくしゃりと握った。
腰、溶けそ...。
浅い呼吸を繰り返しながら、強い快楽から逃れる様に腰を捩っても、彼は頑なに口を離さない。
それ以上に激しく口淫を始め、私の口からはとめどなく喘ぎが溢れた。
パクパクと物欲しそうに開閉するアナルが恨めしい。
舐められながらアナルに指を入れられたら、きっと狂ってしまうだろう。
今のところそこに触れてくる様子はないため、少しだけ安心した。
「んっ、ほら...勃った」
ようやく口を離された時には、既に完勃ちの状態で驚く。
それと同時に
「...は、ぁ、若王子くん...それ...」
「ん?」
口を指さすと、ああと納得し舌を出してみせた。
「ピアス...」
外の明かりで照らされた舌のピアスが彼の唾液で妖しく光る。
ふふ、と笑う彼はベッドヘッドからローションを取り出し適量を手に取ると、後ろの穴にーーー。
「あっ!はっ、ぁ...ん」
つぷ、とゆっくり挿れた指に身体が打ち震える。
内壁が挿入された異物に反応してねっとりと絡みついた。
「...貴方のここ、本当におま〇こですね...」
俗っぽい言葉を吐き捨てた彼はまた私の自身を口に含んだ。
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