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中毒
しおりを挟む「えっ、ちょっと...わっ、わぁ...!」
トイレの個室へ無理やり押し込まれたかと思うと、痛いくらい抱き締められる。
「っ、若王子くん...痛い...」
「...碓氷にまで触らせてんじゃねぇよ...」
ゾクリとする程、低い声が腰に響く。
噛み付くようなキスをしながら、ワイシャツのボタンを外されれば絆創膏を押し上げてぷっくりと膨れ上がる乳首が露になった。
「は、ぁ...っ、な...に...」
個室の壁に押し付けられ、首を強く噛まれると反射的に身体がビクビクと戦慄く。
「あ、んんっ...だめ...ここじゃまずいよ...っ、それに...」
怒る若王子の身体をやんわりと押し返し、脚を擦り合わせた。
油断をすれば出てしまいそうなのだ。
早くここから出ていって欲しいと伝えても、彼は言うことを聞かず、無表情で私のスラックスの前を寛げる。
「...ね、なにこのえろい下着...もしかして僕に襲われるの、期待してるの?」
「違っ...あ、ぅ...嘘...やだ、や...っ」
下着から自身を取り出し、ソレを片手で持つとあろうことか便器に向かって扱きだした。
「漏れそうなんだろ?していいよ」
そんなこと出来るはずがない。
35にもなって、他人の前で放尿なんて人としてどうかしている。
どうかしてるのに...
「...このまま勃起したら、おしっこ出来なくなるよ。早く出さなきゃ...」
空いた片手で膀胱を撫でられると、そんな些細な刺激でも出てしまいそうになる。
たらり、と嫌な汗が顬を伝った。
乾いた喉に唾を流し込み、今にも出てしまいそうになるのを必死に堪えては、彼の手に手を重ねる。
「あっ...だめぇ...も、おしっこ...出ちゃ...ぅ...」
とんとん、と膀胱を優しく叩かれると脚が震えて立っていることもままならない。
耳に触れる彼の吐息、背中に感じる熱い体温が私の心拍数を上げる。
「...我慢するの気持ちいいって顔してる...変態」
「ん、くう...変態じゃ、ひっ...!」
「ほら」
3本の指で強く膀胱を押され、一瞬頭が真っ白になった。
まずい、本格的にまずい...
「...出しちゃえよ...」
もう、限界だーーー。
「ああっ...だめ...だめぇ...っ♡んっ、んん...っ♡若王子く、っ見な、で...っ♡」
勢いよく体液が流れ出る。
我慢していたからなのか、膀胱に刺激を与えられたからなのか、ただの排泄がとてつもなく気持ちいい。
やばい...こんなの駄目なのに...クセになりそう...。
「...膀胱、気持ちいい...?」
背後から耳を噛み、絆創膏越しに乳首を摘まれると腰を突き出すような恥ずかしい格好になってしまう。
「んっ、ぅん...♡気持ちい...っ若王子く...♡」
「名前」
「あっ...亮く、んっ...♡」
無表情を崩し、ふ、と笑う若王子が頬に唇を寄せ、甘く囁いた。
「いい子...」
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