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桜色のカーテンから
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俺は村木優助。今年大学を卒業し、上京してきた。すなわち就活生だということだ。大学が良いというのも相まって、新居からも近い、有名で人気な電気会社の就職が決まった。
俺の新居はマンションで8階建ての1階に住んでいる。できたばかりだったのでどの階も1部屋以上空いていたが、庭が欲しかったからと、桜がマンションの近くに咲いており、ちょうど窓から見れるという理由で1階にした。
しかし一つだけ気に入らないことがあった。その部屋には、備え付けてあったカーテンの色がピンクだということだ。変えようと思ったが、そのカーテンは特別頑丈に作ったため、変えるには業者が必要だと言われた。確かに実家の勝手に変えられるカーテンとは訳が違かった。業者を雇う金もなく、仕方なくお金が貯まるまでこのカーテンで生活することにした。
入社して3日が立った時、不可解なことが起こった。
いつものように朝起きてカーテン越しに庭を見ると自分と大差変わらない年頃の女性が倒れていた。俺はひとまず家に上げた。
話を聞くと、その女性は、名前は愛橋高羅といい、数年前桜の木の下で事故に会い、亡くなってしまったのだけれど親が毒親で「死んで精々した」など自分に向かって言ってきたりして成仏できていないらしい。
唯一愛してくれた彼氏さんに葬式を挙げてもらいたくて今までいたらしい。そしてこういうふうに特定の人と朝日が桜に指し、桜と同じ色のカーテンに日が差している数時間しか話せなく、半径5メートル以上離れることが出来ないらしい。
俺はここにいてもいいと許可を出したが、長居されると迷惑なので、協力することにした。だが彼女も記憶が曖昧で、特徴が全然思い出せず、1個上のアフロに近い髪型だという。何となく自分に似ている気がしたけど気のせいだとほっといた。俺は次第に仲良くなり、朝の数時間のおしゃべりが楽しくなっていた。
そして10日が経った時、恐ろしいことに気がついた。桜とカーテンに日が差している時だけ喋れるということは桜が散ったら1年またせることになる…そして明後日は雨だ、時間がない。
そして気合を入れてまた探し始めた。だが、見つかんなかった。
そして雨の日の前日。お互い聞けなかったことを最期話し合おうということで楽しく、切ない3時間を過ごした。そして日が桜とカーテンに当たらなくなる時間の10分前、思いもよらぬ言葉が飛んできた。
「私、あなたのことが好きでした。優助君。」
名前を教えていないのに名前で呼ばれたことよりも内容にびっくりした。いや、どっちもびっくりした。
「私の本名は高橋愛羅。覚えてくれてるかな…?」
名前を聞いた瞬間涙がこぼれてきた。愛羅は数年前事故で亡くなった俺の彼女。そしてその話が本当なら辻褄が合う。自分とにている特徴。いくら探しても見つからない彼氏。教えてもいないのに知っている俺の名前。
「何で教えてくれなかでたんだ…」
泣きながら言う。
「優助君も私も寂しがり屋だから、優助君葬式を挙げないで一生幽霊の私と喋るのではないかって心配だったんだ。だから最終日まで言わなかった。」
図星だった。
「優助君は私以外と幸せになってほしい。だから私にばっかりじゃなくて他の人にも声を掛けるとかしてみて。約束だよ。お葬式挙げてくれると嬉しいな。バイバイ。2週間楽しかったよ。」
「お前もあの世でやり残したことを思う存分やれよ。約束だ。」
最期に2人共笑顔になり、愛羅はちりとなり消えていった。俺はその場で泣き崩れた。次の日は雨が振り、彼女はやはり来なかった。
1週間後、約束通り高校の愛羅と同じクラスだったやつ集めて葬式を挙げた。そして、職場の1個下の人に告白し、そのまま結婚して子宝にも恵まれ、順風満帆な生活をしている。
「愛羅、俺は約束果たしたぞ。お前も約束守れよ。」
そう、空に向かい、つぶやいた。
俺の新居はマンションで8階建ての1階に住んでいる。できたばかりだったのでどの階も1部屋以上空いていたが、庭が欲しかったからと、桜がマンションの近くに咲いており、ちょうど窓から見れるという理由で1階にした。
しかし一つだけ気に入らないことがあった。その部屋には、備え付けてあったカーテンの色がピンクだということだ。変えようと思ったが、そのカーテンは特別頑丈に作ったため、変えるには業者が必要だと言われた。確かに実家の勝手に変えられるカーテンとは訳が違かった。業者を雇う金もなく、仕方なくお金が貯まるまでこのカーテンで生活することにした。
入社して3日が立った時、不可解なことが起こった。
いつものように朝起きてカーテン越しに庭を見ると自分と大差変わらない年頃の女性が倒れていた。俺はひとまず家に上げた。
話を聞くと、その女性は、名前は愛橋高羅といい、数年前桜の木の下で事故に会い、亡くなってしまったのだけれど親が毒親で「死んで精々した」など自分に向かって言ってきたりして成仏できていないらしい。
唯一愛してくれた彼氏さんに葬式を挙げてもらいたくて今までいたらしい。そしてこういうふうに特定の人と朝日が桜に指し、桜と同じ色のカーテンに日が差している数時間しか話せなく、半径5メートル以上離れることが出来ないらしい。
俺はここにいてもいいと許可を出したが、長居されると迷惑なので、協力することにした。だが彼女も記憶が曖昧で、特徴が全然思い出せず、1個上のアフロに近い髪型だという。何となく自分に似ている気がしたけど気のせいだとほっといた。俺は次第に仲良くなり、朝の数時間のおしゃべりが楽しくなっていた。
そして10日が経った時、恐ろしいことに気がついた。桜とカーテンに日が差している時だけ喋れるということは桜が散ったら1年またせることになる…そして明後日は雨だ、時間がない。
そして気合を入れてまた探し始めた。だが、見つかんなかった。
そして雨の日の前日。お互い聞けなかったことを最期話し合おうということで楽しく、切ない3時間を過ごした。そして日が桜とカーテンに当たらなくなる時間の10分前、思いもよらぬ言葉が飛んできた。
「私、あなたのことが好きでした。優助君。」
名前を教えていないのに名前で呼ばれたことよりも内容にびっくりした。いや、どっちもびっくりした。
「私の本名は高橋愛羅。覚えてくれてるかな…?」
名前を聞いた瞬間涙がこぼれてきた。愛羅は数年前事故で亡くなった俺の彼女。そしてその話が本当なら辻褄が合う。自分とにている特徴。いくら探しても見つからない彼氏。教えてもいないのに知っている俺の名前。
「何で教えてくれなかでたんだ…」
泣きながら言う。
「優助君も私も寂しがり屋だから、優助君葬式を挙げないで一生幽霊の私と喋るのではないかって心配だったんだ。だから最終日まで言わなかった。」
図星だった。
「優助君は私以外と幸せになってほしい。だから私にばっかりじゃなくて他の人にも声を掛けるとかしてみて。約束だよ。お葬式挙げてくれると嬉しいな。バイバイ。2週間楽しかったよ。」
「お前もあの世でやり残したことを思う存分やれよ。約束だ。」
最期に2人共笑顔になり、愛羅はちりとなり消えていった。俺はその場で泣き崩れた。次の日は雨が振り、彼女はやはり来なかった。
1週間後、約束通り高校の愛羅と同じクラスだったやつ集めて葬式を挙げた。そして、職場の1個下の人に告白し、そのまま結婚して子宝にも恵まれ、順風満帆な生活をしている。
「愛羅、俺は約束果たしたぞ。お前も約束守れよ。」
そう、空に向かい、つぶやいた。
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