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第二章 冒険者登録編
第64話 説明を終え、新たな仲間も登録
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「話は大体わかった。ま、鬼輝夜から聞いていたのとそうは変わらないな。写真も取ったしこれで処理が進むな」
俺と秋月の話を聞いてマスターは得心が言ったように頷いた。処理というと昨晩の連中のことなのだろう。
「警察に連れて行って貰った連中はどうなるんですか?」
「あぁ。先ず冒険者ではない四人は引き続き警察で取り調べを受けることになるだろうな。あいつらも唆されただけとは言ってるが、積極的に関与している以上、それ相応の罪には問われるだろう。今は未成年と言ってもそんなに甘くはないからな」
そうマスターが教えてくれた。予想はしていたがやはり未成年だったか。しかしこの話しぶりからして、ここでやっていた事以外の罪も犯していたってことか。
「残りの五人に関しては当然冒険者資格は剥奪だ。今後しっかり詰めてくが余罪は多そうだからな。冒険者の罪は冒険者ギルドが捌くことになる。といっても本部が動くから俺等が関わるのは最初だけだな」
「本部ですか――」
俺が登録した冒険者ギルドが支部である以上、当然本部はあるわけだ。冒険者が何か罪を犯した場合はこの本部扱いになるってことか。
「まぁ、これで表舞台に出てくることはもうないだろうが――とは言え、山守さん、この度はギルドの冒険者が多大な迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳なかった」
そう言ってマスターが深々と頭を下げた。謝罪を受けた秋月が戸惑い両手を左右に振った。
「そんな! もう大丈夫ですから」
「いや、迷惑を掛けたのは事実だからな。そこで出来るだけダンジョンの所有者であるオーナーの意向を汲むつもりではあるが、聞くところによるとジョブストーンを希望しているんだとか」
「あ、はい。可能なら私も冒険者登録をしたくて」
秋月が答えた。ジョブストーンを手に入れるとなると、それは冒険者になるということと一緒だからな。
「そうか話はわかった。それについては悪いようにはしないと約束しよう。ただ少し時間は必要になるが」
「本当ですか! 十分ですありがとうございます!」
秋月がマスターに御礼を伝えていた。希望通りになりそうで良かったなと思うよ。
「風間さん。検査の結果マールには特に問題がなかったので、これで登録させてもらうわね」
「ありがとうございます。良かったなマール」
「マー♪」
立川に検査してもらった事で正式に登録が出来てマールも嬉しそうだ。これで堂々と一緒にいられるな。
「うむ。素晴らしい可愛らしさだ。どれ、もう二百モフるぐらい」
「駄目ですよ。これで用事は済みましたよね? それなら戻って仕事しないと」
「いや、それならせめてあと一モフ――」
「はいはい。ダンジョンに危険が無いのも確認出来たでしょう。行きますよ」
「クッ、うちの職員は揃いも揃って融通が利かなすぎる!」
そして、ここでの仕事は終わったらしいマスターが立川に引っ張られって帰っていった。マスターは何故か涙目だったな。
「全くマスターも仕方ないね。さて、あたしらはここからが本番だ! 片付けるよ」
マスターが立ち去った後、鬼姫が号令を掛けてダンジョンの掃除を始めた。見ているだけでも悪いので俺たちも手伝った。
「任せてくれていいんだぜ。こっちも仕事でやってるからな」
「気にしないでくれ。俺たちも好きでやってる」
「ワン!」
「ピキィ~!」
「マァ~!」
俺が答えると皆も元気一杯に声を上げ手伝ってくれた。秋月も一緒になって動いてくれているのだけど――
「あの、折角なので今の様子を撮ってもいいですか? 実は――」
秋月は、今後ここでの暮らしを配信する予定だと素直に伝え許可を得ていた。
「ここの様子をかい。ま、おかしなことに使わないなら構わないよ」
「勿論です! ありがとうございます!」
こうして秋月は掃除をしながらも合間合間で俺たちの様子を動画に収めていくのだった――
俺と秋月の話を聞いてマスターは得心が言ったように頷いた。処理というと昨晩の連中のことなのだろう。
「警察に連れて行って貰った連中はどうなるんですか?」
「あぁ。先ず冒険者ではない四人は引き続き警察で取り調べを受けることになるだろうな。あいつらも唆されただけとは言ってるが、積極的に関与している以上、それ相応の罪には問われるだろう。今は未成年と言ってもそんなに甘くはないからな」
そうマスターが教えてくれた。予想はしていたがやはり未成年だったか。しかしこの話しぶりからして、ここでやっていた事以外の罪も犯していたってことか。
「残りの五人に関しては当然冒険者資格は剥奪だ。今後しっかり詰めてくが余罪は多そうだからな。冒険者の罪は冒険者ギルドが捌くことになる。といっても本部が動くから俺等が関わるのは最初だけだな」
「本部ですか――」
俺が登録した冒険者ギルドが支部である以上、当然本部はあるわけだ。冒険者が何か罪を犯した場合はこの本部扱いになるってことか。
「まぁ、これで表舞台に出てくることはもうないだろうが――とは言え、山守さん、この度はギルドの冒険者が多大な迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳なかった」
そう言ってマスターが深々と頭を下げた。謝罪を受けた秋月が戸惑い両手を左右に振った。
「そんな! もう大丈夫ですから」
「いや、迷惑を掛けたのは事実だからな。そこで出来るだけダンジョンの所有者であるオーナーの意向を汲むつもりではあるが、聞くところによるとジョブストーンを希望しているんだとか」
「あ、はい。可能なら私も冒険者登録をしたくて」
秋月が答えた。ジョブストーンを手に入れるとなると、それは冒険者になるということと一緒だからな。
「そうか話はわかった。それについては悪いようにはしないと約束しよう。ただ少し時間は必要になるが」
「本当ですか! 十分ですありがとうございます!」
秋月がマスターに御礼を伝えていた。希望通りになりそうで良かったなと思うよ。
「風間さん。検査の結果マールには特に問題がなかったので、これで登録させてもらうわね」
「ありがとうございます。良かったなマール」
「マー♪」
立川に検査してもらった事で正式に登録が出来てマールも嬉しそうだ。これで堂々と一緒にいられるな。
「うむ。素晴らしい可愛らしさだ。どれ、もう二百モフるぐらい」
「駄目ですよ。これで用事は済みましたよね? それなら戻って仕事しないと」
「いや、それならせめてあと一モフ――」
「はいはい。ダンジョンに危険が無いのも確認出来たでしょう。行きますよ」
「クッ、うちの職員は揃いも揃って融通が利かなすぎる!」
そして、ここでの仕事は終わったらしいマスターが立川に引っ張られって帰っていった。マスターは何故か涙目だったな。
「全くマスターも仕方ないね。さて、あたしらはここからが本番だ! 片付けるよ」
マスターが立ち去った後、鬼姫が号令を掛けてダンジョンの掃除を始めた。見ているだけでも悪いので俺たちも手伝った。
「任せてくれていいんだぜ。こっちも仕事でやってるからな」
「気にしないでくれ。俺たちも好きでやってる」
「ワン!」
「ピキィ~!」
「マァ~!」
俺が答えると皆も元気一杯に声を上げ手伝ってくれた。秋月も一緒になって動いてくれているのだけど――
「あの、折角なので今の様子を撮ってもいいですか? 実は――」
秋月は、今後ここでの暮らしを配信する予定だと素直に伝え許可を得ていた。
「ここの様子をかい。ま、おかしなことに使わないなら構わないよ」
「勿論です! ありがとうございます!」
こうして秋月は掃除をしながらも合間合間で俺たちの様子を動画に収めていくのだった――
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