クラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~

空地大乃

文字の大きさ
110 / 178
第四章 暗殺者の選択編

第108話 再会する面々

しおりを挟む
「それで二人は冒険者としてどうなんだい?」
「おいおい、今丁度その話を聞いていたところだぜ」
 
 スカーレッドの質問はまさに今ダリバに話していたことと被る内容だった。ダリバはそこで気を使ってくれたのか概要をスカーレッドに話していた。まぁ合間にマリスの補足が入っていたがな。

「なるほどね。それにしてもあんたら凄いね。どんどんビッグになっていく気がするよ。今のうちにサインでも貰っておこうかな」

 おちゃらけた感じにスカーレッドが言った。こっちにもサインを貰う習慣があったんだな。

「ま、その流れで今はそれぞれの兄弟について話していたところだ」
「そっか。なるほどね」
「スカーレッドにはそういう相手はいるの?」

 得心がいったと頷くスカーレッドにマリスが聞いた。

「あぁ、いたぜ。妹が一人な。まぁ、まだ小さい頃に魔物に喰われておっちんじまったけどな」
 
 苦笑交じりにスカーレッドが答えた。マリスが申し訳無さげに眉を落とす。

「ごめんね。そうとは知らなくて」
「いいっていいって気にすんなよ。言ったろ? 小さな頃の話さ」
 
 スカーレッドが手をひらひらさせながら答えた。笑みに若干のぎこちなさが滲む。

「……ま、魔獣や魔物が跋扈し盗賊も彷徨くような世の中だ。家族の死なんて珍しい話じゃないだろう。寧ろ魔物に喰われて死んだぐらいならまだマシ、と、これは失言だったな」
「何だよダリバまで。大丈夫だって気にするなよ」

 しまったと一瞬目を見開いたダリバだったがスカーレッドは気にしてないようだ。

 勿論家族が死んだことは重い事実として残ってはいるのだろう。俺は仕事柄そういう連中を多く見てきたが――

「……家族の死か――」
「うん? リョウガどうかしたの?」

 思わず呟いた俺の横からマリスが声を掛けてきた。俺としたことがつい声に出ていたか。

「別になんでもないさ。それより俺はもう出るぞ。仕事の準備もあるからな」
「え? もう?」

 俺が席を立つとマリスが目を丸くさせた。まだ話足りなさそうだな。

「まだ話してたいならお前は好きにしてたらいいさ。どうせ依頼人との約束は明日だからな」

 俺はそう答えて勘定だけ済ませ戻った。結局マリスはスカーレッドとも話したいようだし残るようだな。

 宿は以前泊まった場所にすることにはなっていたから別行動でもマリスが迷うことはないだろう。

 仕事の準備と言っても大して時間は掛からなかった。大体のものは普段から購入してストックもあるからな。

 店を回った後は宿に向かいチェックインしてからベッドに横になる。

 天井を見上げている内に記憶の現像が浮かび上がる。

『ねぇリョウガ。暗殺者の一族に生まれたからってそれに縛られることはないんだよ。だから私はここから出ていくの――』

 過去に聞いた台詞とその顔がフラッシュバックした。

『出来ればリョウガにも血の束縛から解放されて自由に生きて欲しい――だからこれからの私を見ていて欲しい。それじゃあね――』

 それは俺に自由を与えようとした姉の最期の言葉でもあった。

「……今考える話でもないだろうにな」

 らしくもないと自嘲しつつ俺は意識を闇に落とした――
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~

名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」 「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」 「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」 「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」 「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」 「くっ……」  問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。  彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。  さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。 「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」 「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」 「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」  拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。  これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...