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はろー、にゅーわーるど
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あの人型の怪物のような男が言っていたツェーピアとは一体何だったんだろう。
——私は、死んだのかな
頭の中がふわふわする。
体を包み込む優しい温もり。
唐突に迎えた死。何も分からない事だらけだったけれど、案外死ぬ事に抵抗は無いものだなとミネアは思った。
こんなに心地よくて、安らげるこの場所はどこだろう。
もしかしたらここは死後の世界なのかもしれない。
だっていつものベッドに比べたら、まるで天国のような寝心地なのだから。
「……んっ」
ゆっくりと目を開ける。
いつものボロボロの見慣れた板では無く、美しい彫刻の掘られた天井。
もしかして、本当にここは天国なのかもしれないと思いながら、ミネアは静かに起き上がった。
胸に手を置くと、ドクンドクンと心臓は脈を打つ。
寝ぼけ眼で、はっきりとしない意識の中、それでも分かるのはどうやらまだ自分は死んでいないという事。
「……ここは、どこ?」
部屋の全てがキラリと輝く宝石のようだった。
置かれている家具もカーテンの隙間から入り込む太陽の日差しも、棚の上に置かれたランタンも。
全てが輝いて見える。まるでこの部屋が宝石を詰め込んだ箱のようだった。
自分の家の何倍も大きな部屋でミネアはぽかんと口を開ける。
何が何だか、状況が把握出来ない。
あの時、訳も分からず殺されたとばかり思っていたのに、こうして見知らぬ場所で生きている。
コンコンと、扉をノックする音が部屋に響いた。
「——あ、良かった。目が覚めたんだね。」
扉が静かに開き、そこから入ってきた人物はミネアの顔を見るや否やふんわりとした笑みを見せる。
蒼月の髪に、紫紺の瞳。真っ直ぐ伸びた鼻筋に、人とは思えない肌の白さ。
まるで絵画に描かれた人物を引っ張り出してきたかのような美しさ。
「昨日の夜、町で君を見つけてね。生憎君の家を知らなかったから、私の屋敷に連れてきたんだ。」
ふわりと花が咲くような微笑み。
世界が彼の存在を幸福しているかのように空気が変わる。
思わず、ミネアは息を飲んだ。彼の居る空間だけ別世界のように感じた。
「お腹が空いているかと思ってね。朝食を用意したんだ。食べられるかい?」
神をも殺しそうなキラキラした笑顔。
その男の言動から察するに、どうやらミネアを襲ったあの怪物とは関係が無いようだ。
「あ、あの……ここは一体?それに貴方は……?」
「おっと。私とした事が、まだ何も話していなかったね。君に出会えた事が嬉しくてつい舞い上がってしまった。」
男は窓際のテーブルに持っていた皿を置くと、そのままミネアの横で跪いた。
一本一本が、上質な絹で作られているのかと錯覚してしまう程美しい髪がそよ風に揺れる。
「——私はヴィルエイム・ライ・グレーラビス。これでも一応は、公爵の爵位を預かっている者だ。」
ヴィルエイムはゆっくりと顔を上げて、目を丸くさせるミネアに向かって微笑む。
ミネアは目の前の現実を受け入れるのに、数秒の時間を要した。
自分に跪いている者が、公爵家の者だなんて。
思わずミネアは顔を青くし、慌てふためく。
「こ、公爵様……!?そうとは知らずに……す、すみません!!私、変な事とか言いましたか……!?」
「あはは、想定通りの反応をありがとう。でも君も畏まらなくていいんだよ。これは私がやりたくてやった事だ。君と少しでも長く話をしたくてね。」
ヴィルエイムはあわあわと落ち着きのない様子を見せるミネアを見て楽しそうに微笑んだ。
そして立ち上がると、ミネアに向かって手を差し出す。
「折角だ。料理を食べながら話をしよう。君の聞きたいことは何でも答えてあげるから、気軽に聞いて欲しい。ミネア。」
その笑顔につられるように、ミネアはヴィルエイムの手を取った。
窓際の日当たりのいいテーブルに置かれた、美味しそうなプレートを見て思わずお腹の虫も目を覚ます。
ミネアの対面に座ったヴィルエイムはニコリと笑いながら、彼女が食事をとる様を観察していた。
と、ここでミネアはやっと思い出す。
——あれ?私って自己紹介したっけ?
「それで、ミネア。君は何から聞きたい?どうして自分が公爵邸に居るか?私とはどんな関係か?それとも……昨日君を襲った怪物について、とか?」
思わず、食べ進めていた手を止める。
その含みのある言い方はつまり、ミネアを襲ったあの謎の人型について、彼は知っているという事だ。
夢や御伽噺の中の話かと思っていたが、どうやらあれは現実だったらしい。
自然とあの時怪物に握られた首筋を触れていた。
あの感覚は……本物だったんだ。
今の今まで気が付かなかったが、ミネアの首には包帯が巻かれていた。
恐らくはあの怪物の怪力で内出血でも起こしたのだろう。
それにあの鋭い爪。怪我をしていてもおかしくはない。
謎の怪物について、目の前のこの人は何かを知っている。
それを聞いて欲しいとでも言わんばかりに、ヴィルエイムはミネアの瞳を覗く。
「——し、知っているんですか?」
こぐっと固唾を呑んで、ミネアはヴィルエイムに尋ねる。
待っていたとでも言いたげな笑顔で「うん」とヴィルエイムは答えた。
「彼らは人間じゃない。御伽噺のように聞こえるかもしれないけれど、これは本当の話だよ。大きな分類としては悪魔だが、彼らは、ブィリルと呼ばれている。」
ヴィルエイムは、そのブィリルという存在についてミネアに教えた。
テーブルの上に置いてあったティーポットからお茶を注ぎ、優雅なティータイムを始めようとしている。
「人の形をしてはいるが、夜にしか出歩けず人間の体液を主食としている。ブィリルの大きな特徴は、その瞳だ。黄金に輝く瞳は魔眼と言われていてね。その瞳が捉えた対象は、体を乗っ取られる。そしてそのまま……がぶっ!」
ミネアの目の前で、ヴィルエイムは両手を大きく広げてそのまま手のひらを重ねた。
ヴィルエイムの話とその行動に、思わずミネアの肩がビクッと震える。
「そして、力をつけたブィリルは次の目標を目指す。それは何だと思う、レディー?」
尋常じゃない握力。人間を喰らい、成長する人型の怪物、ブィリル。
あの時初めて出会ったブィリルは、完全な人間の模倣は出来ていなかった。
喋り方がおぼつかなくて、まるで言葉を覚えたての子供のようだった。
ミネアはその姿を思い出して、必死に考える。そもそも何故ブィリルという怪物が人の形をしているのか。
それはきっと……。
「——人間に成り代わる?」
麗らかな日差しが部屋を彩る。
ミネアの回答に、ヴィルエイムは一瞬驚いたような顔を見せた。
そしてまた、先程までの笑顔に戻る。
「半分正解だ。まさか君がそんな答えを導き出せるとは。いや早、恐れ入ったね。」
「あ、ありがとうございます……?でも半分って事は、半分は不正解って事ですよね?」
「ああ。人間に成り代わるという答え自体は合っている。けれどそれは、最終目標に至るまでの過程に過ぎない。彼らは人間に成り代わり、そして——人間を滅ぼそうとしている。」
——人間を、滅ぼす……??
思わず唖然としてしまった。
ミネアにとって、それは思いもよらない回答だったからだ。
いや、考えようともしていなかった。そんな想定は、考えるより前から排除していた。
この国において、争いは人と人の間で起きるもの。
怪物が人間の世界を滅ぼそうとしているだなんて、想像だにしていない。
ミネアの信じられないものを目にしたような顔は、ヴィルエイムも想定済みだった。
そもそもこんな馬鹿げた話を全てまるっと信じろという方が無理な話だろう。
今まで、ただの平民として暮らしてきた彼女にとっては、あまりに現実離れしている。
「すまない、驚かせてしまったね。」
「いっ、いえ……!!でも本気なんですか?それってつまり、人間とブィリルが争うって事ですよね……?」
「本気だよ。少なくとも私は、この世界を根本から壊そうとしているブィリルを知っている。……けれど、今すぐどうこうなるという話でもない。この争いが起きるかどうか。その運命の手網を握っているのは君だからね、ミネア。」
ヴィルエイムは、正面に座っているミネアを意味深に指さした。
その真っ直ぐ伸びた指に、ミネアは思考が停止する。
にたりと笑ったヴィルエイムは、ゆっくりと立ち上がって、ミネアの隣に移動した。
「ミネア。君はある特別な一族、ツィーピアの末裔なんだ。」
ミネアの淡い紫色の髪に触れたヴィルエイムは、そう告げる。
——ツィーピア。
確か、あのブィリルもそんな事を口にしていたような……。
朧気な記憶の中でそんな事を思い出したミネアに、ヴィルエイムは手を差し出す。
「ここからは長い話になる。私の書斎で詳しい話をしてあげよう。君の……ツィーピアの一族について。そして私についても、ね?」
生まれてから一度も、自分の存在を疑問に思った事などなかった。
けれどあの日、あの時。ブィリルという怪物に襲われたのは偶然ではないとしたら?
それが自分の、ミネアという存在と関係しているのだとしたら?
……知りたい。
ミネアは静かにヴィルエイムの手を取った。
「いい子だ、ミネア。」
ヴィルエイムはそっと笑う。
その手が、悪魔の道に進む茨の誘いだとも知らずに。
ミネアはヴィルエイムに連れられるままに、寝室を後にした。
——私は、死んだのかな
頭の中がふわふわする。
体を包み込む優しい温もり。
唐突に迎えた死。何も分からない事だらけだったけれど、案外死ぬ事に抵抗は無いものだなとミネアは思った。
こんなに心地よくて、安らげるこの場所はどこだろう。
もしかしたらここは死後の世界なのかもしれない。
だっていつものベッドに比べたら、まるで天国のような寝心地なのだから。
「……んっ」
ゆっくりと目を開ける。
いつものボロボロの見慣れた板では無く、美しい彫刻の掘られた天井。
もしかして、本当にここは天国なのかもしれないと思いながら、ミネアは静かに起き上がった。
胸に手を置くと、ドクンドクンと心臓は脈を打つ。
寝ぼけ眼で、はっきりとしない意識の中、それでも分かるのはどうやらまだ自分は死んでいないという事。
「……ここは、どこ?」
部屋の全てがキラリと輝く宝石のようだった。
置かれている家具もカーテンの隙間から入り込む太陽の日差しも、棚の上に置かれたランタンも。
全てが輝いて見える。まるでこの部屋が宝石を詰め込んだ箱のようだった。
自分の家の何倍も大きな部屋でミネアはぽかんと口を開ける。
何が何だか、状況が把握出来ない。
あの時、訳も分からず殺されたとばかり思っていたのに、こうして見知らぬ場所で生きている。
コンコンと、扉をノックする音が部屋に響いた。
「——あ、良かった。目が覚めたんだね。」
扉が静かに開き、そこから入ってきた人物はミネアの顔を見るや否やふんわりとした笑みを見せる。
蒼月の髪に、紫紺の瞳。真っ直ぐ伸びた鼻筋に、人とは思えない肌の白さ。
まるで絵画に描かれた人物を引っ張り出してきたかのような美しさ。
「昨日の夜、町で君を見つけてね。生憎君の家を知らなかったから、私の屋敷に連れてきたんだ。」
ふわりと花が咲くような微笑み。
世界が彼の存在を幸福しているかのように空気が変わる。
思わず、ミネアは息を飲んだ。彼の居る空間だけ別世界のように感じた。
「お腹が空いているかと思ってね。朝食を用意したんだ。食べられるかい?」
神をも殺しそうなキラキラした笑顔。
その男の言動から察するに、どうやらミネアを襲ったあの怪物とは関係が無いようだ。
「あ、あの……ここは一体?それに貴方は……?」
「おっと。私とした事が、まだ何も話していなかったね。君に出会えた事が嬉しくてつい舞い上がってしまった。」
男は窓際のテーブルに持っていた皿を置くと、そのままミネアの横で跪いた。
一本一本が、上質な絹で作られているのかと錯覚してしまう程美しい髪がそよ風に揺れる。
「——私はヴィルエイム・ライ・グレーラビス。これでも一応は、公爵の爵位を預かっている者だ。」
ヴィルエイムはゆっくりと顔を上げて、目を丸くさせるミネアに向かって微笑む。
ミネアは目の前の現実を受け入れるのに、数秒の時間を要した。
自分に跪いている者が、公爵家の者だなんて。
思わずミネアは顔を青くし、慌てふためく。
「こ、公爵様……!?そうとは知らずに……す、すみません!!私、変な事とか言いましたか……!?」
「あはは、想定通りの反応をありがとう。でも君も畏まらなくていいんだよ。これは私がやりたくてやった事だ。君と少しでも長く話をしたくてね。」
ヴィルエイムはあわあわと落ち着きのない様子を見せるミネアを見て楽しそうに微笑んだ。
そして立ち上がると、ミネアに向かって手を差し出す。
「折角だ。料理を食べながら話をしよう。君の聞きたいことは何でも答えてあげるから、気軽に聞いて欲しい。ミネア。」
その笑顔につられるように、ミネアはヴィルエイムの手を取った。
窓際の日当たりのいいテーブルに置かれた、美味しそうなプレートを見て思わずお腹の虫も目を覚ます。
ミネアの対面に座ったヴィルエイムはニコリと笑いながら、彼女が食事をとる様を観察していた。
と、ここでミネアはやっと思い出す。
——あれ?私って自己紹介したっけ?
「それで、ミネア。君は何から聞きたい?どうして自分が公爵邸に居るか?私とはどんな関係か?それとも……昨日君を襲った怪物について、とか?」
思わず、食べ進めていた手を止める。
その含みのある言い方はつまり、ミネアを襲ったあの謎の人型について、彼は知っているという事だ。
夢や御伽噺の中の話かと思っていたが、どうやらあれは現実だったらしい。
自然とあの時怪物に握られた首筋を触れていた。
あの感覚は……本物だったんだ。
今の今まで気が付かなかったが、ミネアの首には包帯が巻かれていた。
恐らくはあの怪物の怪力で内出血でも起こしたのだろう。
それにあの鋭い爪。怪我をしていてもおかしくはない。
謎の怪物について、目の前のこの人は何かを知っている。
それを聞いて欲しいとでも言わんばかりに、ヴィルエイムはミネアの瞳を覗く。
「——し、知っているんですか?」
こぐっと固唾を呑んで、ミネアはヴィルエイムに尋ねる。
待っていたとでも言いたげな笑顔で「うん」とヴィルエイムは答えた。
「彼らは人間じゃない。御伽噺のように聞こえるかもしれないけれど、これは本当の話だよ。大きな分類としては悪魔だが、彼らは、ブィリルと呼ばれている。」
ヴィルエイムは、そのブィリルという存在についてミネアに教えた。
テーブルの上に置いてあったティーポットからお茶を注ぎ、優雅なティータイムを始めようとしている。
「人の形をしてはいるが、夜にしか出歩けず人間の体液を主食としている。ブィリルの大きな特徴は、その瞳だ。黄金に輝く瞳は魔眼と言われていてね。その瞳が捉えた対象は、体を乗っ取られる。そしてそのまま……がぶっ!」
ミネアの目の前で、ヴィルエイムは両手を大きく広げてそのまま手のひらを重ねた。
ヴィルエイムの話とその行動に、思わずミネアの肩がビクッと震える。
「そして、力をつけたブィリルは次の目標を目指す。それは何だと思う、レディー?」
尋常じゃない握力。人間を喰らい、成長する人型の怪物、ブィリル。
あの時初めて出会ったブィリルは、完全な人間の模倣は出来ていなかった。
喋り方がおぼつかなくて、まるで言葉を覚えたての子供のようだった。
ミネアはその姿を思い出して、必死に考える。そもそも何故ブィリルという怪物が人の形をしているのか。
それはきっと……。
「——人間に成り代わる?」
麗らかな日差しが部屋を彩る。
ミネアの回答に、ヴィルエイムは一瞬驚いたような顔を見せた。
そしてまた、先程までの笑顔に戻る。
「半分正解だ。まさか君がそんな答えを導き出せるとは。いや早、恐れ入ったね。」
「あ、ありがとうございます……?でも半分って事は、半分は不正解って事ですよね?」
「ああ。人間に成り代わるという答え自体は合っている。けれどそれは、最終目標に至るまでの過程に過ぎない。彼らは人間に成り代わり、そして——人間を滅ぼそうとしている。」
——人間を、滅ぼす……??
思わず唖然としてしまった。
ミネアにとって、それは思いもよらない回答だったからだ。
いや、考えようともしていなかった。そんな想定は、考えるより前から排除していた。
この国において、争いは人と人の間で起きるもの。
怪物が人間の世界を滅ぼそうとしているだなんて、想像だにしていない。
ミネアの信じられないものを目にしたような顔は、ヴィルエイムも想定済みだった。
そもそもこんな馬鹿げた話を全てまるっと信じろという方が無理な話だろう。
今まで、ただの平民として暮らしてきた彼女にとっては、あまりに現実離れしている。
「すまない、驚かせてしまったね。」
「いっ、いえ……!!でも本気なんですか?それってつまり、人間とブィリルが争うって事ですよね……?」
「本気だよ。少なくとも私は、この世界を根本から壊そうとしているブィリルを知っている。……けれど、今すぐどうこうなるという話でもない。この争いが起きるかどうか。その運命の手網を握っているのは君だからね、ミネア。」
ヴィルエイムは、正面に座っているミネアを意味深に指さした。
その真っ直ぐ伸びた指に、ミネアは思考が停止する。
にたりと笑ったヴィルエイムは、ゆっくりと立ち上がって、ミネアの隣に移動した。
「ミネア。君はある特別な一族、ツィーピアの末裔なんだ。」
ミネアの淡い紫色の髪に触れたヴィルエイムは、そう告げる。
——ツィーピア。
確か、あのブィリルもそんな事を口にしていたような……。
朧気な記憶の中でそんな事を思い出したミネアに、ヴィルエイムは手を差し出す。
「ここからは長い話になる。私の書斎で詳しい話をしてあげよう。君の……ツィーピアの一族について。そして私についても、ね?」
生まれてから一度も、自分の存在を疑問に思った事などなかった。
けれどあの日、あの時。ブィリルという怪物に襲われたのは偶然ではないとしたら?
それが自分の、ミネアという存在と関係しているのだとしたら?
……知りたい。
ミネアは静かにヴィルエイムの手を取った。
「いい子だ、ミネア。」
ヴィルエイムはそっと笑う。
その手が、悪魔の道に進む茨の誘いだとも知らずに。
ミネアはヴィルエイムに連れられるままに、寝室を後にした。
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