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君が好きだよ。
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「その日から私は、グレーラビス公爵になった。そして、兄に復讐する為に色んな事を勉強したよ。」
パチパチと火花が散る音と共に、彼の口から語られたのは壮絶な過去だった。
「ブィリルについて調べて、グレーラビスが過去に祓魔師として活躍していた事を知った。幸いにも私には祓魔師としての才能があったみたいでね。国王陛下に頼んで、私は祓魔師の道を進んだ。ツィーピアについて知ったのも、この時だね。ブィリルが血なまこになって探している人間がいるって。」
ミネアはそれを黙って聞いている事しか出来なかった。
ヴィルエイムは過去の話を、何でもないように話すけれど、内心はきっとその日の事を思い出して傷付いているに違いないとミネアは思った。
それでもミネアが何も言わなかったのは、言葉をかけた所で彼の傷が癒えないと知っていたから。
「——それが、私だったんですね?」
ミネアの言葉に、ヴィルエイムは静かに頷いた。
「だから君を見つけた時、私は好機だと思った。ツィーピアが傍にいれは、ブィリルは必ず狙ってくる。そうなればあの男も動かざるを得ないって。」
ヴィルエイムは目を静かに細めた。
二人で並んでいる肩がそっと触れ合う。
心做しか、彼の体温は冷たくなっていた。
「私はミネアを、復讐の為の道具としか考えていなかった。どんな手を使ってでも、君を傍に置いておきたかった。私は……最低な人間だ。」
「ヴィルエイム様……。」
きっと今迄のヴィルエイムなら、こんな話をしなかっただろう。
全部自分一人で抱え込んで、ミネアの前では何事も無かったかのように振舞って。
ミネアも、ヴィルエイムの闇に触れるような詮索はしなかったはずだ。
けれど、今は違う。
——知りたい。もっとヴィルエイム様の事を。
ミネアは繋いでいたヴィルエイムの手を見る。
ゴツゴツしていて、マメだらけで、決して綺麗な手とは言えないけれど、この手は頑張ってきた人の手だ。努力してきた証だ。
「ミネア、私の事を軽蔑しただろう?君が望むのなら婚約は無かった事にしてくれて構わない。君にはまだ、普通の人間として暮らす権利がある。」
それはまるで、自分にはその権利は無いと言っているような言葉だった。
確かに、道具として扱われていた事にはショックを受けた。
でも、軽蔑なんてしない。嫌悪感なんて抱かない。
だって、それ以上に……。
ミネアはこういう時、なんて言ったらいいのか分からなかった。
ただ、ずっと胸が締め付けられているように苦しくて、瞳がどうしようもなく彼を追いかけ続けて、頭の中でヴィルエイムの笑顔が浮かぶ。
なんだろう、この気持ち。
言葉には到底言い表せない。ただ分かるのは、彼の事を放っておけないと言うこと。
ミネアは静かに、ヴィルエイムの胸に額を当てた。
「ミネア……!?」
ヴィルエイムの驚いている声が聞こえてくる。
心臓の音が聞こえる。
暖かな温もりを感じる。
ああ、生きているんだ。苦しかっただろう。死にたいと思っただろう。全てを投げ出したいと思っただろう。
それでもヴィルエイム・ライ・グレーラビスは此処に居る。
心音を立てて、息を吸って、脈をうっている。
それがミネアにはどうしようもなく愛おしく感じた。
「私は……私は絶対にヴィルエイム様の傍を離れません。これまで一人で戦って来たのなら、これからは二人です。これまで一人で苦しんで来たのなら、今日からは二人です。私に、その傷を分けてください。もう一人で全てを抱え込もうとしないでください。だって私は……。私は——貴方の婚約者なんですから。」
今までずっと、その傷だらけの背中を隠してミネアの前で笑っていた。
沢山の思いに押し潰されそうになりながら、それでも気丈なフリを続けてきた。
復讐の為だけに生きてきた。それしか生きる理由が見つからなかったから。
あの日、ジルライムは言った。
「弱い人間は強者に殺される」
その通りだった。だから殺されない為に強くなった。強くなるしか無かった。
痛みも、苦しみも、悲しみも忘れるくらいがむしゃらに走って、それが生きるという事なのだと信じ続けた。
——ヴィルエイムは、一人でしか生きていけない。
心なんてとっくの昔に捨てたはずだ。
復讐に必要ない感情は斬り捨てたはずだ。
なのに、こうして目の前で一人の小さい少女が自分の分で苦しんでいる。
小さくて、守るべき対象だったはずなのに。
——いつの間にか、私は君に救われていた。
なんて事ないティータイムも、ただのダンスレッスンも、見慣れた城下街の景色すらも。
君が隣にいるだけで、華やいでいた。
ああ、そうだ。忘れていた。
もう必要の無いものだと思い込んで、捨てようとしていた。
この暖かな瞳。人に包まれる喜び。誰かに必要とされる幸福。
それらは全て、両親に貰った感情に似ている。
そうか。私は、きっとずっと前から——。
ヴィルエイムは静かにミネアを抱きしめる。
二人の頬を照らす、淡い火の光。
ミネアの鼓動が伝わってくる。人の温もりとは、こんなにも心地よいものだったんだと、ヴィルエイムは思い出した。
「ミネア。私は——君が好きだよ。」
屈託のない笑顔。陽の光のような温かさ。華が咲き誇るような美しさ。
自分でも知らないうちに、ヴィルエイムはミネアに惹かれていたんだ。
ミネアは、ヴィルエイムの曇りのない言葉を聞いて目を見開く。
「……え、え!?」
「これは私の身勝手な願いだ。だから、拒絶してくれても構わない。でも叶うなら——私の傍にいて欲しい、ミネア。」
いつもよりも低く響く声。
心が篭っているその言葉は、ミネアの心の中に広がっていく。
これはでまかせや虚言では無い。
ヴィルエイムの本当の心なのだと、ミネアは悟る。
ミネアは平民だ。きっとこの先、ツィーピアとしても出来る事は限られてくるだろう。
いつか、ミネアの存在がヴィルエイムにとって邪魔になるかもしれない。
それでも……。それでも今は。
「——はい、傍にいさせてくださいヴィルエイム様。」
今、少しでも彼の背負っている重荷を軽くできるなら。
ミネアは華奢な腕をヴィルエイムの背中に回した。
その時やっと気付く。
城下街の時からずっと心の中に渦巻いていたこの感情の名前。
——これは、恋だ。
ミネアとヴィルエイムは、互いに抱きしめあってその温もりに浸る。
むず痒いけれど、嫌では無い。
むしろどこか居心地がいいように思う。
「ミネア、もう一つ我儘を言ってもいい?」
「なんですか?」
ヴィルエイムは、ゆっくりミネアの身体から離れると、彼女の両手を掴んで真っ直ぐな瞳を向ける。
「私の事を——ヴィルと呼んでくれないかい?」
ミネアは目を丸くした。
貴族の名前を愛称で呼ぶのは、特別な間柄の人のみだ。
家族や、友人。それから……。
「今日でやっと私とミネアは婚約者になったんだ。いいだろう?」
ミネアの顔は一瞬で茹で上がったタコのように真っ赤に染まる。
そんな聞き方はずるい。嫌だと言えなくなる。
しおれたワンコのような瞳で懇願するヴィルエイム。
「うっ……そ、それは……」
キラキラと輝かせる瞳。その視線がミネアに突き刺さる。
前々から思っていたが、ヴィルエイムは女慣れしすぎているような気がする。
こうやって、断れない空気を作り出して自分が優位になるように事を運ぶのが上手い。
ミネアはその視線と、彼から伝わってくる期待に負けて、モジモジと身体を小さくしながら呟くように口にした。
「……ヴィ……ヴィル……」
あまりの恥ずかしさから、顔から火が吹きそうだ。
ヴィルエイムの顔が見れず、俯くミネア。
二人の間には妙に生暖かい空気が流れる。
は、恥ずかしい……!今すぐ消えたい……!
ミネアは羞恥と後悔で心の中がぐちゃぐちゃになる。
そんなミネアの鼻をくすぐる、ヴィルエイムの香り。
パッと顔を上げると、ヴィルエイムはミネアに抱きついていた。
「あ、あの……!?」
突然の行動に、ミネアは石のようにカチコチに固まる。
行き場を失った手が、宙に浮いていた。
何が何やらと、目を回しているとミネアの耳元でそっと声が聞こえてきた。
「……ありがとう」
その声はか細くて、少し震えていた。
ああ、そうか。
ヴィルエイムは家族を失ってからずっと、そう呼んでくれる人がいなかったのかと、ミネアは悟った。
十年ぶりに聞いた、自分の愛称。それが彼にとってどんな意味を持つのかをミネアは理解出来ないけれど、それでも大切な愛称なのだと察する。
——呼んでいこう。これからは何回でも、何十回でも。
ミネアは再びヴィルエイムを抱きしめる。
彼の身体が小刻みに震えていたけれど、ミネアは静かに瞳を閉じた。
そうして、夜は開けていく。
ミネアとヴィルエイムにとって、何も変わらないようで、何かが変わった夜はそうして終わりを告げた。
パチパチと火花が散る音と共に、彼の口から語られたのは壮絶な過去だった。
「ブィリルについて調べて、グレーラビスが過去に祓魔師として活躍していた事を知った。幸いにも私には祓魔師としての才能があったみたいでね。国王陛下に頼んで、私は祓魔師の道を進んだ。ツィーピアについて知ったのも、この時だね。ブィリルが血なまこになって探している人間がいるって。」
ミネアはそれを黙って聞いている事しか出来なかった。
ヴィルエイムは過去の話を、何でもないように話すけれど、内心はきっとその日の事を思い出して傷付いているに違いないとミネアは思った。
それでもミネアが何も言わなかったのは、言葉をかけた所で彼の傷が癒えないと知っていたから。
「——それが、私だったんですね?」
ミネアの言葉に、ヴィルエイムは静かに頷いた。
「だから君を見つけた時、私は好機だと思った。ツィーピアが傍にいれは、ブィリルは必ず狙ってくる。そうなればあの男も動かざるを得ないって。」
ヴィルエイムは目を静かに細めた。
二人で並んでいる肩がそっと触れ合う。
心做しか、彼の体温は冷たくなっていた。
「私はミネアを、復讐の為の道具としか考えていなかった。どんな手を使ってでも、君を傍に置いておきたかった。私は……最低な人間だ。」
「ヴィルエイム様……。」
きっと今迄のヴィルエイムなら、こんな話をしなかっただろう。
全部自分一人で抱え込んで、ミネアの前では何事も無かったかのように振舞って。
ミネアも、ヴィルエイムの闇に触れるような詮索はしなかったはずだ。
けれど、今は違う。
——知りたい。もっとヴィルエイム様の事を。
ミネアは繋いでいたヴィルエイムの手を見る。
ゴツゴツしていて、マメだらけで、決して綺麗な手とは言えないけれど、この手は頑張ってきた人の手だ。努力してきた証だ。
「ミネア、私の事を軽蔑しただろう?君が望むのなら婚約は無かった事にしてくれて構わない。君にはまだ、普通の人間として暮らす権利がある。」
それはまるで、自分にはその権利は無いと言っているような言葉だった。
確かに、道具として扱われていた事にはショックを受けた。
でも、軽蔑なんてしない。嫌悪感なんて抱かない。
だって、それ以上に……。
ミネアはこういう時、なんて言ったらいいのか分からなかった。
ただ、ずっと胸が締め付けられているように苦しくて、瞳がどうしようもなく彼を追いかけ続けて、頭の中でヴィルエイムの笑顔が浮かぶ。
なんだろう、この気持ち。
言葉には到底言い表せない。ただ分かるのは、彼の事を放っておけないと言うこと。
ミネアは静かに、ヴィルエイムの胸に額を当てた。
「ミネア……!?」
ヴィルエイムの驚いている声が聞こえてくる。
心臓の音が聞こえる。
暖かな温もりを感じる。
ああ、生きているんだ。苦しかっただろう。死にたいと思っただろう。全てを投げ出したいと思っただろう。
それでもヴィルエイム・ライ・グレーラビスは此処に居る。
心音を立てて、息を吸って、脈をうっている。
それがミネアにはどうしようもなく愛おしく感じた。
「私は……私は絶対にヴィルエイム様の傍を離れません。これまで一人で戦って来たのなら、これからは二人です。これまで一人で苦しんで来たのなら、今日からは二人です。私に、その傷を分けてください。もう一人で全てを抱え込もうとしないでください。だって私は……。私は——貴方の婚約者なんですから。」
今までずっと、その傷だらけの背中を隠してミネアの前で笑っていた。
沢山の思いに押し潰されそうになりながら、それでも気丈なフリを続けてきた。
復讐の為だけに生きてきた。それしか生きる理由が見つからなかったから。
あの日、ジルライムは言った。
「弱い人間は強者に殺される」
その通りだった。だから殺されない為に強くなった。強くなるしか無かった。
痛みも、苦しみも、悲しみも忘れるくらいがむしゃらに走って、それが生きるという事なのだと信じ続けた。
——ヴィルエイムは、一人でしか生きていけない。
心なんてとっくの昔に捨てたはずだ。
復讐に必要ない感情は斬り捨てたはずだ。
なのに、こうして目の前で一人の小さい少女が自分の分で苦しんでいる。
小さくて、守るべき対象だったはずなのに。
——いつの間にか、私は君に救われていた。
なんて事ないティータイムも、ただのダンスレッスンも、見慣れた城下街の景色すらも。
君が隣にいるだけで、華やいでいた。
ああ、そうだ。忘れていた。
もう必要の無いものだと思い込んで、捨てようとしていた。
この暖かな瞳。人に包まれる喜び。誰かに必要とされる幸福。
それらは全て、両親に貰った感情に似ている。
そうか。私は、きっとずっと前から——。
ヴィルエイムは静かにミネアを抱きしめる。
二人の頬を照らす、淡い火の光。
ミネアの鼓動が伝わってくる。人の温もりとは、こんなにも心地よいものだったんだと、ヴィルエイムは思い出した。
「ミネア。私は——君が好きだよ。」
屈託のない笑顔。陽の光のような温かさ。華が咲き誇るような美しさ。
自分でも知らないうちに、ヴィルエイムはミネアに惹かれていたんだ。
ミネアは、ヴィルエイムの曇りのない言葉を聞いて目を見開く。
「……え、え!?」
「これは私の身勝手な願いだ。だから、拒絶してくれても構わない。でも叶うなら——私の傍にいて欲しい、ミネア。」
いつもよりも低く響く声。
心が篭っているその言葉は、ミネアの心の中に広がっていく。
これはでまかせや虚言では無い。
ヴィルエイムの本当の心なのだと、ミネアは悟る。
ミネアは平民だ。きっとこの先、ツィーピアとしても出来る事は限られてくるだろう。
いつか、ミネアの存在がヴィルエイムにとって邪魔になるかもしれない。
それでも……。それでも今は。
「——はい、傍にいさせてくださいヴィルエイム様。」
今、少しでも彼の背負っている重荷を軽くできるなら。
ミネアは華奢な腕をヴィルエイムの背中に回した。
その時やっと気付く。
城下街の時からずっと心の中に渦巻いていたこの感情の名前。
——これは、恋だ。
ミネアとヴィルエイムは、互いに抱きしめあってその温もりに浸る。
むず痒いけれど、嫌では無い。
むしろどこか居心地がいいように思う。
「ミネア、もう一つ我儘を言ってもいい?」
「なんですか?」
ヴィルエイムは、ゆっくりミネアの身体から離れると、彼女の両手を掴んで真っ直ぐな瞳を向ける。
「私の事を——ヴィルと呼んでくれないかい?」
ミネアは目を丸くした。
貴族の名前を愛称で呼ぶのは、特別な間柄の人のみだ。
家族や、友人。それから……。
「今日でやっと私とミネアは婚約者になったんだ。いいだろう?」
ミネアの顔は一瞬で茹で上がったタコのように真っ赤に染まる。
そんな聞き方はずるい。嫌だと言えなくなる。
しおれたワンコのような瞳で懇願するヴィルエイム。
「うっ……そ、それは……」
キラキラと輝かせる瞳。その視線がミネアに突き刺さる。
前々から思っていたが、ヴィルエイムは女慣れしすぎているような気がする。
こうやって、断れない空気を作り出して自分が優位になるように事を運ぶのが上手い。
ミネアはその視線と、彼から伝わってくる期待に負けて、モジモジと身体を小さくしながら呟くように口にした。
「……ヴィ……ヴィル……」
あまりの恥ずかしさから、顔から火が吹きそうだ。
ヴィルエイムの顔が見れず、俯くミネア。
二人の間には妙に生暖かい空気が流れる。
は、恥ずかしい……!今すぐ消えたい……!
ミネアは羞恥と後悔で心の中がぐちゃぐちゃになる。
そんなミネアの鼻をくすぐる、ヴィルエイムの香り。
パッと顔を上げると、ヴィルエイムはミネアに抱きついていた。
「あ、あの……!?」
突然の行動に、ミネアは石のようにカチコチに固まる。
行き場を失った手が、宙に浮いていた。
何が何やらと、目を回しているとミネアの耳元でそっと声が聞こえてきた。
「……ありがとう」
その声はか細くて、少し震えていた。
ああ、そうか。
ヴィルエイムは家族を失ってからずっと、そう呼んでくれる人がいなかったのかと、ミネアは悟った。
十年ぶりに聞いた、自分の愛称。それが彼にとってどんな意味を持つのかをミネアは理解出来ないけれど、それでも大切な愛称なのだと察する。
——呼んでいこう。これからは何回でも、何十回でも。
ミネアは再びヴィルエイムを抱きしめる。
彼の身体が小刻みに震えていたけれど、ミネアは静かに瞳を閉じた。
そうして、夜は開けていく。
ミネアとヴィルエイムにとって、何も変わらないようで、何かが変わった夜はそうして終わりを告げた。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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