毎日!アルスの日常366

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遠い祖父母宅の回・親戚のお姉さん(全2話)

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【遠い祖父母宅の回】~アルスの日常~

車を走らせ約1時間、アルス達は少し離れた祖父母の家へと訪れていた。

玄関の扉を開けると、まず出迎えてくれたのは2匹の犬だった。
その後ろから、祖父母が顔を出す。

祖母は茶目っこく「いらっしゃいませ~」と出迎えると、閏は「おばあちゃ~ん!」と靴を脱ぎ捨てながら祖母の元へ駆け寄る。

閏の服の匂いを嗅ぐ犬達を、祖父は抱きかかえて「明けましておめでとうね~」と新年の挨拶をした。

アイリス「おめでと~じいちゃん!」
アルス「まだ誰も来ていないのか」

自分達が最初に着いたようで、家の中はまだ静かだった。
他の親戚達が来るまで、軽くつまみながら話すこととしよう。



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【親戚のお姉さん】~四元戦士の理~

お寿司やおせち料理を堪能していた頃、インターホンが鳴った。

祖父は「はいはい~」と返事をしながら、玄関へと向かう。

アルス「姉貴、来たんとちゃうか?」

もしやと思い、アイリスにそう告げると、飲み物を飲んでいたアイリスは「ホンマ!?」と声を上げる。
持っていたコップを机に置き、祖父のあとを追いかけるように玄関へと向かった。

間もなくすると女性の甲高い、キャーキャーという金切り声が聞こえた。
そして扉を開けて姿を現したのは、親戚の家族だった。

エミリ「明けましておめでと~みんな!」

ジャンパーを羽織った、スラッとしたお姉さん。
その後ろには、彼女の家族と思われる数人の姿が見られた。

エミリ「あれ!もしかして閏ちゃん!?」

椅子に座る閏を確認すると、エミリは彼女の元へ駆け寄ってくる。
そして、閏の頬を両手で包むように触れた。

エミリ「久しぶり!大きくなったね~会いたかった!」

背後に回り、エミリは後ろから抱き着く。

ルキアは蟹の殻をむきながら「潰れるだろ」と毒を吐いた。

エミリ「まあ失礼ね!この!」

キッと目を光らせ、ルキアに軽いげんこつをお見舞いした。

ルキア「そういう意味じゃねぇって!」

早速騒がしくなってきたな。
ここから徐々に賑やかになっていくことだろう。
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