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1C-試行と結果
1C-08 保存の謎
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陶器の話題が一段落し、自室でのんびりと過ごす。
一息ついたところで、もう一つの課題を思い出す。
パラケル爺さんから託された、ポーションの「保存性」に関する問題だ。
ポーション瓶は、なぜガラス製なのか?
爺さんですら素材について疑問を持っていなかった。
だが、保存期限が「一ヶ月」というのは、あまりに短い。
冒険者にとっては、遠征時の備蓄ができない。
商人にとっては、買い付け時の信頼性に欠ける。
領主や国家の立場からすれば、有事に備えた備蓄ができないのは不安要素だ。
向こうの世界では、水ですら二年、十年の保存期限がある。
長期保存ポーションが作れれば、統治側にとっても安心材料となる。
定期的な大口取引先にもなり得る。
魔導師ギルドの思惑も絡むかもしれない。
ガラス瓶の役割は、中身が見える安心感。
もう一つは、魔素の拡散を防ぐことだと推測する。
パラケル爺さんの瓶は、気密性が高く、隙間もない。
それでも一ヶ月しか持たないのは、素材だけの問題ではない。
割れやすさも課題。
さらなる工夫が必要かもしれない。
先人が試行錯誤してきた可能性もあるが、まだ改善の余地はあるはずだ。
ポーション液の性質はどうか?
今までは、作成後すぐに瓶に注いでいた。
肌に触れると即効性があり、放置すると魔素が霧散する印象がある。
即効性のある液剤は、保存が難しい。
向こうの瞬間接着剤を思い出す。
乾燥剤と密閉容器が、品質保持の鍵だった。
魔素の霧散がなぜ起こるのか――
その仕組みを考える必要がある。
ポーションの薬効は「治癒を促す」とされている。
向こうのカワラヨモギはこちらではアルテミ草。
同じ植物なら、薬効は緩やかなはず。
それを魔素が増幅・方向付けしているのか?
それとも、こちらのアルテミ草自体が異なる効果を持つのか?
現状では、機序は不明。
魔力器官に働きかけ、正常な状態に戻す――
魔素が有効成分であることは間違いない。
保存期限が一ヶ月しかない理由は、二つ考えられる。
- アルテミ草の薬効が失われ、魔素の方向性が消える
- 魔素そのものが霧散・拡散してしまう
薬草の薬効については、現段階では分析できない。
有効成分の抽出法もない。
万能性を持たせるために、あえて曖昧にしている可能性もある。
それにしても、この衛生環境で一ヶ月持つのは驚異的だ。
通常なら雑菌で腐敗してもおかしくない。
魔素や魔力が菌の増殖を抑えているのか?
薬草自体が抗菌性を持っているのか?
あるいは両方か。
魔素の有無による検証は、いつか必要になるだろう。
魔素の霧散については、特に疑っている。
この世界に来てからの新要素――魔素。
その特性は、まだ不明だ。
現在のガラス瓶は、薬効を損なう保存方法を取っている可能性がある。
ガラスの欠点は、割れやすさと光の透過性。
長期保存において重要なのは、湿度・温度・光。
気密性は保たれている。
温度は加熱抽出しているため、問題ない。
残るは「光」だ。
今作れる容器は:
- ガラス瓶
- 素焼き磁器
- 釉薬処理陶器
- 釉薬付き磁器
さらに、光・闇魔法による魔導具の補助があれば理想的。
前世にあった「有色ガラス瓶」は作れるか?
魔導具と合わせて、パラケル爺さんに相談してみよう。
まずは、ポーションの薬効の劣化具合と安定性を調べる。
品質試験をしなくても、【物質鑑定】で確認できるのは助かる。
普及品ポーションを使い、時間経過による劣化を追ってみよう。
魔力がなくても、考えることはできる。
明日からの実験に備え、条件を組み立てていく。
保存性――
それは、薬師としての次なる探究の扉だった。
一息ついたところで、もう一つの課題を思い出す。
パラケル爺さんから託された、ポーションの「保存性」に関する問題だ。
ポーション瓶は、なぜガラス製なのか?
爺さんですら素材について疑問を持っていなかった。
だが、保存期限が「一ヶ月」というのは、あまりに短い。
冒険者にとっては、遠征時の備蓄ができない。
商人にとっては、買い付け時の信頼性に欠ける。
領主や国家の立場からすれば、有事に備えた備蓄ができないのは不安要素だ。
向こうの世界では、水ですら二年、十年の保存期限がある。
長期保存ポーションが作れれば、統治側にとっても安心材料となる。
定期的な大口取引先にもなり得る。
魔導師ギルドの思惑も絡むかもしれない。
ガラス瓶の役割は、中身が見える安心感。
もう一つは、魔素の拡散を防ぐことだと推測する。
パラケル爺さんの瓶は、気密性が高く、隙間もない。
それでも一ヶ月しか持たないのは、素材だけの問題ではない。
割れやすさも課題。
さらなる工夫が必要かもしれない。
先人が試行錯誤してきた可能性もあるが、まだ改善の余地はあるはずだ。
ポーション液の性質はどうか?
今までは、作成後すぐに瓶に注いでいた。
肌に触れると即効性があり、放置すると魔素が霧散する印象がある。
即効性のある液剤は、保存が難しい。
向こうの瞬間接着剤を思い出す。
乾燥剤と密閉容器が、品質保持の鍵だった。
魔素の霧散がなぜ起こるのか――
その仕組みを考える必要がある。
ポーションの薬効は「治癒を促す」とされている。
向こうのカワラヨモギはこちらではアルテミ草。
同じ植物なら、薬効は緩やかなはず。
それを魔素が増幅・方向付けしているのか?
それとも、こちらのアルテミ草自体が異なる効果を持つのか?
現状では、機序は不明。
魔力器官に働きかけ、正常な状態に戻す――
魔素が有効成分であることは間違いない。
保存期限が一ヶ月しかない理由は、二つ考えられる。
- アルテミ草の薬効が失われ、魔素の方向性が消える
- 魔素そのものが霧散・拡散してしまう
薬草の薬効については、現段階では分析できない。
有効成分の抽出法もない。
万能性を持たせるために、あえて曖昧にしている可能性もある。
それにしても、この衛生環境で一ヶ月持つのは驚異的だ。
通常なら雑菌で腐敗してもおかしくない。
魔素や魔力が菌の増殖を抑えているのか?
薬草自体が抗菌性を持っているのか?
あるいは両方か。
魔素の有無による検証は、いつか必要になるだろう。
魔素の霧散については、特に疑っている。
この世界に来てからの新要素――魔素。
その特性は、まだ不明だ。
現在のガラス瓶は、薬効を損なう保存方法を取っている可能性がある。
ガラスの欠点は、割れやすさと光の透過性。
長期保存において重要なのは、湿度・温度・光。
気密性は保たれている。
温度は加熱抽出しているため、問題ない。
残るは「光」だ。
今作れる容器は:
- ガラス瓶
- 素焼き磁器
- 釉薬処理陶器
- 釉薬付き磁器
さらに、光・闇魔法による魔導具の補助があれば理想的。
前世にあった「有色ガラス瓶」は作れるか?
魔導具と合わせて、パラケル爺さんに相談してみよう。
まずは、ポーションの薬効の劣化具合と安定性を調べる。
品質試験をしなくても、【物質鑑定】で確認できるのは助かる。
普及品ポーションを使い、時間経過による劣化を追ってみよう。
魔力がなくても、考えることはできる。
明日からの実験に備え、条件を組み立てていく。
保存性――
それは、薬師としての次なる探究の扉だった。
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