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1.まだ見たことのない“頂”を求めて
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早い子は10歳前後で婚約どころか嫁ぐ事だってあるこの時代に、現在22歳・婚約者ナシの私ことメリー・ランスは世間一般で言うところの“行き遅れ”である。
「く、この胸がダメなのよ···!」
胸は割りと豊満な方だし、だからと言って太っている訳ではない。
それに日々手入れを欠かさない滑らかな淡い金色の髪に透き通る白い肌、くりくりと大きな青色の瞳···
年頃だった15歳前後なんて掃いて捨てるほどの婚約申込みが来ていたくらいで、それは全てメリー自身が断った。
今は昔ほど処女性は重要視されておらず、推奨こそされてはいないものの別に禁止されていない。
王族とかなら話は別だが、伯爵家である私には関係なくて。
そっと胸元の服を引っ張り自身の胸を覗き込む。
「····やっぱり今日もへこんでるわ···」
ある意味立派な陥没乳首がそこにはあった。
自分の胸が他の人と違うと気付いたのは閨教育の本を初めて見た時だった。
絵で解説されていたその本の女性には全て、ぷっくりとした突起乳首が描かれていたのだ。
すぐに侍女にも聞いたら
「大人になったら出てきます」
と言われ続け、とうとう22歳。
大量に来ていた婚約の申込みも少しずつ減り、今ではとうとう来なくなってしまって。
「でも、結婚してから騙されたと言われても困るし、婚前交渉で笑い者にされて噂でも流されたらそれこそもう結婚なんて出来ないしー!!」
ベッドにダイブし足をバタバタさせつつギャーギャー騒いでいた時だった。
コンコンとノックの音が響く。
「どうぞ」
と声をかけると、入ってきたのは幼い頃から一緒に住んでいるトイだった。
「あら?トイ珍しいわね!」
トイは代々ランス家に仕えてくれている執事の一家で、私の2つ上。
年の近い私の遊び相手兼侍従だったが、丁度15歳くらいの頃に兄付きの侍従となり、今では探さないと会えなくなっていて。
「本日はルーイ様が旦那様と視察に行かれましたので、少し手が空いていた私がお届けに参りました」
どことなく冷たいような言い方で渡されたのは一枚の招待状だった。
「これって···」
「3ヶ月後に開催される夜会の招待状でございます」
それは王家主催の大々的な夜会の招待状だった。
“これが最後のチャンスかもしれない···”
しかしその為にはこの乳首をなんとかしなくてはならない···!
「····そんなに真剣に眺めるもんか?」
さっきまでの冷たい敬語ではなく、少しぶっきらぼうだが心配そうにも見える表情でトイに話しかけられた。
「その話し方懐かしいわね?」
「失礼しました」
さっと頭を下げたトイに慌てて立ち上がり弁明する。
「嫌だった訳じゃないの!寧ろ嬉しかったというか!トイの事は兄のようにずっと思っていたし、せめて二人の時はその話し方にして欲しいくらい!」
「兄、ですか···」
何故かため息を吐いたトイは、それでも私の気持ちが伝わったらしく敬語を外す事にしたようで。
「で、別にそんな焦る事ないんじゃないか?そもそも断り続けたのってメリーだろ」
「別に断りたくて断ってた訳じゃないのよね···」
「そうなのか!?」
そう答えると、赤い瞳を目一杯広げて驚くトイ。
その表情を見て思わず気が緩んだ私は、行き遅れている焦りも後押しし、思いきってトイに相談する事にした。
「私の乳首がおかしいの···」
その発言を聞いたトイは凄い勢いでむせる。
「な、なに···ゲホッ、なん、ゴホッ、ち、ちく···ゲボッ」
慌ててトイの背中を擦りながら陥没していることを伝えた。
「もし笑われでもしたらって思うと怖くて」
「いや、笑うような相手とかクソだから」
「でも、クソかどうかは見せないとわからないし、そんな一か八かに賭けれないわ」
「それは···」
少し落ち着いてきたトイは、なんだか気まずそうに必死に胸から目線を外していて。
「トイもやっぱり嫌なもの?」
「うぇっ!?俺!?」
「トイだって男でしょ?男的にはどうなの?」
「あー、そういう···?いや、メリーのだからって訳じゃないけど、まぁ、俺なら···それはそれで全然いい、ほんと、メリーのだからって訳じゃないけど!」
「え、いいの?陥没乳首はアリなの?」
思わずその一言に食い付いてしまう。
「ま、まぁ、刺激したら出てくるし、勃起させる楽しみまであるとか俺的にはエロくて最高···」
「えっ!刺激したら出てくるの!?」
それは青天の霹靂だった。
今までつついたり指先を入れたりしてみたが出てきた事なんて無かったので、まさかこの乳首が出てくるなんて考えもしなかったのだ。
今ここが老後も独りぼっちかを決める正念場とばかりにトイに詰め寄る。
「お願い!!私の乳首を助けて!!!」
「はぁ!?」
「く、この胸がダメなのよ···!」
胸は割りと豊満な方だし、だからと言って太っている訳ではない。
それに日々手入れを欠かさない滑らかな淡い金色の髪に透き通る白い肌、くりくりと大きな青色の瞳···
年頃だった15歳前後なんて掃いて捨てるほどの婚約申込みが来ていたくらいで、それは全てメリー自身が断った。
今は昔ほど処女性は重要視されておらず、推奨こそされてはいないものの別に禁止されていない。
王族とかなら話は別だが、伯爵家である私には関係なくて。
そっと胸元の服を引っ張り自身の胸を覗き込む。
「····やっぱり今日もへこんでるわ···」
ある意味立派な陥没乳首がそこにはあった。
自分の胸が他の人と違うと気付いたのは閨教育の本を初めて見た時だった。
絵で解説されていたその本の女性には全て、ぷっくりとした突起乳首が描かれていたのだ。
すぐに侍女にも聞いたら
「大人になったら出てきます」
と言われ続け、とうとう22歳。
大量に来ていた婚約の申込みも少しずつ減り、今ではとうとう来なくなってしまって。
「でも、結婚してから騙されたと言われても困るし、婚前交渉で笑い者にされて噂でも流されたらそれこそもう結婚なんて出来ないしー!!」
ベッドにダイブし足をバタバタさせつつギャーギャー騒いでいた時だった。
コンコンとノックの音が響く。
「どうぞ」
と声をかけると、入ってきたのは幼い頃から一緒に住んでいるトイだった。
「あら?トイ珍しいわね!」
トイは代々ランス家に仕えてくれている執事の一家で、私の2つ上。
年の近い私の遊び相手兼侍従だったが、丁度15歳くらいの頃に兄付きの侍従となり、今では探さないと会えなくなっていて。
「本日はルーイ様が旦那様と視察に行かれましたので、少し手が空いていた私がお届けに参りました」
どことなく冷たいような言い方で渡されたのは一枚の招待状だった。
「これって···」
「3ヶ月後に開催される夜会の招待状でございます」
それは王家主催の大々的な夜会の招待状だった。
“これが最後のチャンスかもしれない···”
しかしその為にはこの乳首をなんとかしなくてはならない···!
「····そんなに真剣に眺めるもんか?」
さっきまでの冷たい敬語ではなく、少しぶっきらぼうだが心配そうにも見える表情でトイに話しかけられた。
「その話し方懐かしいわね?」
「失礼しました」
さっと頭を下げたトイに慌てて立ち上がり弁明する。
「嫌だった訳じゃないの!寧ろ嬉しかったというか!トイの事は兄のようにずっと思っていたし、せめて二人の時はその話し方にして欲しいくらい!」
「兄、ですか···」
何故かため息を吐いたトイは、それでも私の気持ちが伝わったらしく敬語を外す事にしたようで。
「で、別にそんな焦る事ないんじゃないか?そもそも断り続けたのってメリーだろ」
「別に断りたくて断ってた訳じゃないのよね···」
「そうなのか!?」
そう答えると、赤い瞳を目一杯広げて驚くトイ。
その表情を見て思わず気が緩んだ私は、行き遅れている焦りも後押しし、思いきってトイに相談する事にした。
「私の乳首がおかしいの···」
その発言を聞いたトイは凄い勢いでむせる。
「な、なに···ゲホッ、なん、ゴホッ、ち、ちく···ゲボッ」
慌ててトイの背中を擦りながら陥没していることを伝えた。
「もし笑われでもしたらって思うと怖くて」
「いや、笑うような相手とかクソだから」
「でも、クソかどうかは見せないとわからないし、そんな一か八かに賭けれないわ」
「それは···」
少し落ち着いてきたトイは、なんだか気まずそうに必死に胸から目線を外していて。
「トイもやっぱり嫌なもの?」
「うぇっ!?俺!?」
「トイだって男でしょ?男的にはどうなの?」
「あー、そういう···?いや、メリーのだからって訳じゃないけど、まぁ、俺なら···それはそれで全然いい、ほんと、メリーのだからって訳じゃないけど!」
「え、いいの?陥没乳首はアリなの?」
思わずその一言に食い付いてしまう。
「ま、まぁ、刺激したら出てくるし、勃起させる楽しみまであるとか俺的にはエロくて最高···」
「えっ!刺激したら出てくるの!?」
それは青天の霹靂だった。
今までつついたり指先を入れたりしてみたが出てきた事なんて無かったので、まさかこの乳首が出てくるなんて考えもしなかったのだ。
今ここが老後も独りぼっちかを決める正念場とばかりにトイに詰め寄る。
「お願い!!私の乳首を助けて!!!」
「はぁ!?」
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