私の乳首を助けなさいっ

春瀬湖子

文字の大きさ
2 / 6

2.乳首が勃つということは

しおりを挟む
後退るトイに逃がすかと必死でしがみつき説得を試みる。

「3ヶ月後の夜会までに出せるなら出したいのよ!」
「俺は兄だって言ってたじゃねぇか!兄にち···乳首なんて触らせるのかよ!?」
「トイは兄様じゃないし、こんなことトイにしか頼めないのよ!」
「だ、だからってわかってるのか!?刺激って直接見たり触ったりされるって事だぞ!?」

赤くなったり青くなったりするトイの顔色を見ながら、“刺激”とやらを想像するが。

「····トイなら、嫌じゃないかも···?」

不思議と嫌悪感がなくて自分でも首を傾げてしまう。
そしてそんな私の発言に絶句したトイを自分のベッドに引っ張って。

「今日兄様と父様視察に出たんでしょ?だったらまだ時間あるわよね?」

そっとトイの手を服の上から自分の胸に当ててみる。
····うん、やっぱり嫌じゃない···

自分の胸元にあるトイの手をまじまじと見ていると、呆然としていたトイが突然ビクッとして手を外そうと思い切り後ろに引いた。
しかしトイの手をしっかり掴んでいた私ごと引っ張られてしまい、トイの上に乗っかるような形でベッドに倒れ込む。

“そういえば、閨の本に男の人の顔を胸で挟むってあったわね···”

服があるので挟むのは無理だが、少しでも効果はあるかも?と、胸をトイの顔にずっしり乗せながら「お願い、トイに断られたら後は知らない人にお願いするしかなくなるわ···」と言ってみた。

頼める知らない人なんて当然いないし、知らない人に見せるくらいならそもそも婚約者にワンチャン見せる方がずっといい為、トイを説得するただの方便だったのだが···
思ったより効果覿面だったようで。

うぐぐと唸ったトイは、大きくため息を吐きながら渋々了承してくれた。


「やった!約束よトイ!私の胸を頼むわね!?」
そう念押しする。

「あぁーーーこんなのあり得ねぇけど他の人とかもっとねぇーーー!」
ベッドに頭を埋めながらくそ、と呟いたトイは、
「嫌だったらすぐに言うんだぞ?」
と念押ししつつ、下から持ち上げるようにそっと胸を揉んだ。


「乳首を勃たせるには胸ごと揉む必要があるのね」
別に嫌だからではなく、なんとなくそう言っただけなのだがわかりやすいくらいに肩を跳ねさせたトイ。

「そ、そりゃまぁその!感度とか!あるからな!」
と言いつつ、
「嫌ならその、揉んだりしないけど···」
と言葉を重ねる。
赤い顔のトイを見ていたら釣られて自分の顔もなんだか熱くなってきて。

「嫌じゃないわ、だからその···もっと、シテ?」

そう伝えると、ごくりと生唾を飲んだトイが私の肩を掴んで転がり、気付けば組み敷かれていた。

「服、脱がしてもいいか?」
そう聞かれこくこくと頷くと、さすが侍従、サクサクと脱がされあっという間に上半身裸にされていた。

視線を胸に感じ、おずおずと尋ねる。

「私の胸、やっぱり変よね?引いちゃった?」
「いや、すごいキレイだなって思わず見入った···てかいつの間にこんなでかく···」

そう言いながらもにゅもにゅと優しく握るように揉まれ、ぐにぐに形が変わる胸が目に入る。

“嫌じゃない、全然嫌じゃないけどこれは···”
「トイ、は、恥ずかしい···っ」

思わず腕で顔を隠した私に気付いたトイは
「自分が何をされているか見た方がいい、目からも刺激を入れて気持ちを高める方がその···いい、から。てか俺が顔見たい」
と、腕を外してそっと顔を乳首があるだろう頂きの凹みに近付けた。

ーーぴちゃ

静かな室内に響く水音と、胸に顔を埋めるトイが視界に広がって思わず羞恥心を刺激される。

「メリーの乳首、ナカで硬くなってるよ」

そう言われ、そのまま強く舌で刺激される。
さっきまで反対の胸は優しく握るように揉んでいたのに、気付けば人差し指の先を凹みに入れ、指先でカリカリ引っ掻くように刺激されていた。

「ーーーはっ、あ、あぁ···」

与えられるその刺激に思わず嬌声が漏れる。
この刺激を与えているのがトイだと思うと尚更で···。


“面倒見が良くて、なんだかんだでずっと側にいてくれて。太陽の下だと茶色く透ける黒髪を気付けば目で追うくらいトイに懐いてた”

それはメリーの淡い初恋だった。
突然トイが兄付きの侍従になった時はショックだったし、そして同じくらい当たり前だとも感じていた。
15歳と言えば、ちゃんと結婚相手を探さなくてはならない年でいつまでもトイばかり見ている訳にはいかなかったからだ。


「トイ、気持ち···い····」
感じたまま伝えると、舌を入れていたトイが一瞬顔を上げ、すぐにぢゅうっと強く吸う。

「ひゃあん!」

自分で陥没部分に指を入れた事はあっても吸った事は当然なく、その初めての刺激は一瞬で快感が体中を巡るようだった。
ビクンと背中を反らせたメリーの胸を、吸ったり舌で刺激したりしていたトイがおもむろに顔を上げる。

「メリー、片方出たよ」

快感を与え続けられぼんやりしていたメリーはその一言に慌てて上半身を起こす。
自身の胸を持ち上げまじまじと見たメリーの目には、トイから与えられた刺激のお陰でぷっくりと勃起した乳首があった。

「私の乳首って、こんな色だったのね···」

初めて目にした乳首を呆然と見ていると、そのぷっくりした乳首を指先で突然弾かれた。

「ひゃっ」
「何、気持ち良かった?」

舌でコリコリ扱かれたり指先でカリカリされていた刺激とは違い、外気に触れた乳首を弾かれるというのはまた別の快感があったので、そのまま素直に頷く。

「うん、トイがしてくれるの、全部気持ちいい···」
「·····うぐっ」

すると何故かトイが突然ベッドに突っ伏した。

「えっ、ちょっとトイ!?」
「ヤメテ、俺死んじゃうから···」
「死ぬの!?」

勃起した乳首にそんな攻撃力があるなんて思わなかったが、だったら尚更直ぐに出して貰ってトイを解放しなくてはと突っ伏しているトイの横に転がって自分で胸を持ち上げそのまま差し出す。

「ね、トイ···」

そんな私に気付いたトイは差し出された胸に手を這わせ、まだ陥没したままの方の乳首周りを舌で舐める。

先程まで指先でカリカリされていたソコにもっと刺激が欲しくて、トイの頭を抱えるように抱き締め胸を押し付けた。
押し付けられるがまま、まるで噛み付くように乳房ごと吸い付かれ、舌先を凹みに入れて乳首を刺激される。

「あ、あんっ」

望んでいた刺激を与えられちゅうちゅうと吸われる。
そんなトイの頭を無意識に撫でると、思ったより柔らかな黒髪が手に馴染んで何故か嬉しくなった。

「なんだかトイ、赤ちゃんみたい···」

口にしたつもりは無かったのにどうやら口に出ていたらしいその言葉を聞いたトイは、ピシッと体を硬直させた。

「·······は?」

“あ、ヤバい、変なスイッチ入れたかも”
そう気付いたものの既に後の祭りで。

「赤ちゃんはこんなことしねぇっつの」

と言いながら、いまだ陥没している乳首を強く吸いながら、先程無事に尖ったピンクの乳首をきゅっと捻る。

「····やんっ、と、トイっ!」

そして胸だけでなく、私の股の間に足を差し込んだトイはグリグリと膝で刺激してきて。

「ひゃっ、ダメっ、何か、何かキちゃ、ひゃんっ、トイぃっ」

敏感になった場所を全て同時に刺激され、もはや喘ぐしか出来なくなった時にパッと突然解放された。

「·····ほら、どっちも出たぞ」
「·····え?」

言われて胸を見ると、そこにはぷっくり主張している乳首があった。

勃起した乳首を私が確認したのを見て、サクサクと服を着せたトイは、「じゃ、俺戻るから」とそのまま足早に出ていってしまった。

そんなトイの背中をぼんやり眺め、バタンと一人ベッドに横になる。

「私····凄いことをしちゃったんじゃないかしら····」

そう呟いて、服の上から自分の胸を揉む。
これで安心してお嫁に行ける。
長年の悩みが解消された事を知り、そして誰の元へでも嫁げるのだと考えると、嬉しいくせになんだか少し切なくなった。

「嫁いだらもう会えないのかしら···」
そう呟き、すぐに頭を振ってそれ以上考える事をやめた。
今は乳首が勃った事を純粋に喜ぶべきだと思ったから。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...