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本編
3.強制力と防ぎ方
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「まさか出会えるまで主人公が粘るなんて……」
自分の死がかかっているのだから仕方がないのかもしれない。
だが、この世界の騎士団は優秀だしぶっちゃけ保護して貰うなりしてハーレム以外の生存ルートを探せばいいとも思う。
しかし主人公は諦めることなく図書室と保健室へ出会えるまで通ったのだ。
その結果、必死にあの手この手で図書室で出会わないようにしたにも関わらず、テレーシア様と図書室で出会ってしまったのだが――
「なんでアンリエット様の出会いは防げたのかしら」
思わず首を傾げてしまうのも無理はない。
あんなに常に保健室にいたアンリエット様が、突然保健室へ行かなくなったのだから。
“可能性があるとしたら、アレかしら”
主人公の行動パターンは同じだった。
図書室では必ず同じ本を手に取り受付へ向かい、テレーシア様がいないことを確認するとその本を借りずに片づけて後日また同じ本を受付へ持っていく。
つまり『その本を彼女から借りる』ことが出会いのイベントというやつだったのだろう。
そして何故か彼女は毎日図書室にいた。図書委員は絶対彼女だけではないのに、だ。
「私が出遅れた隙に出会われてしまったけど」
その出会いイベント達成以降はテレーシア様以外の図書委員を見るようになったので、ゲームの強制力というやつの怖さを知った。
もちろん今も図書室にいる時間が多いとはいえ、主人公と出会うまで彼女が常に図書室にいたことを考えれば強制力としか思えない。
そしてそれと同様のことが保健室でも起こっていた。
「保健室の近くで突然痛そうに足を引きずっていたから、きっと捻挫か何かした設定なのだろうけど」
足を引きずって保健室へ入った主人公は、アンリエット様がいないことを確認するとスタスタと普通に歩き保健室を去る。
彼女との出会いのイベントはきっと『怪我した足を治療して貰う』だったのだ。
だがそのイベントを潰すことに成功した。
簡単なことだ、私が足を捻挫したのだ。
もちろん故意ではない。先回りしようと走っていて、ものすごく好みの銀髪イケメンとぶつかり転んでしまったのだ。
その彼があまりにも好みだったせいで一瞬目的を忘れかけたが、すぐによそ見していたことを謝罪した私は大慌てで目的地の図書室へ向かった。
しかしその僅かなタイムロスのせいで主人公とテレーシア様が出会ってしまったのである。
“主人公とテレーシア様が話している姿を見てどれほど絶望したか!!”
その絶望感から――ではなく、先ほど転んだ拍子に捻挫してしまっていたらしい私は、遅れて足が痛みだす。
私自身が攻略キャラということもあり、ベッドのある保健室で主人公と遭遇なんていう悪夢は避けたかったのだが、その主人公は図書室でテレーシア様とのイベントを楽しんでいるのだ。
つまり今なら安全だと考えた私は、サクッと回復魔法をかけて貰おうと保健室へ向かい……そしてもちろんそこにいた攻略され仲間であるアンリエット様に治療をして貰ったのである。
そこで異変が起きた。私が治療して貰った日以降、あんなにずっといた保健室に彼女が出没することがなくなったのである。
まぁ、保健委員らしく彼女が当番の日ももちろんあるのだが、少なくとも今まで彼女しかいなかった保健室でテレーシア様以外の保健委員を見かけるようになったのは大きな進歩とも言えた。
「私が、主人公の代わりに出会いイベントをこなしたから……?」
ゲームの強制力はある。
だが、そのゲームのイベントをこなす相手は主人公じゃなくてもいいのかもしれない。
それは攻略断固反対派の私にとって絶望の中に差し込む小さな光のようだ。
「えっちなことをしてくれる人を見つければ、ハーレムエンドから脱出できる……!!」
その可能性に私の胸が期待で高鳴った、その時だった。
「とんでもないことを言うんだね?」
「ひゃあっ!?」
今までのことを整理しながら座っていた裏庭のベンチの後ろから突然声をかけてきたのは、私が廊下でぶつかってしまったあの銀髪イケメンだったのだ。
“か、顔がいい”
さらりと風になびく銀髪が、主人公のどこかネバついた黒髪とは正反対。
毛穴なんてなさそうな陶器のような肌に澄み切った空のように青い瞳。
ぶつかった時も思ったが、まさにドストライクなその顔に思わずごくりと喉が鳴る。
「ずっと探してたんだよね」
にこりと微笑んだドストライクイケメンにそんなことを言われた私は、もはや主人公との解像度が違うということしかわからずただただぽかんと口を開けて彼を見上げていた。
「探してたって……」
「うん。まぁ色々あるんだけど――一番は君の足かな」
彼の視線を追うように私も視線を下げる。
彼の視線はぶつかった時に捻挫してしまった私の右足へと注がれていた。
“もしかして痛めたことに気付いていたの?”
あの時は一秒でも早く図書室へ行かなくてはと焦っていたせいで痛みには気付かなかった私だが、第三者からすれば足を庇ったようなぎこちない動きに見えていたのかもしれない。
「あ、えっと確かに捻挫はしていたみたいなのですが、あの後すぐに保健室で回復魔法をかけていただいたのでもう平気です」
「それならよかった。けれど改めて謝罪させてくれるかな? 俺の不注意で痛い思いをさせてしまいすまなかった」
ドストライクイケメンが私の前へと移動しサッと頭を下げる。
彼の銀髪が日の光に透けて輝き解像度が上がっているように感じた。
「美し……じゃなくて、あれは完全に前方不注意だった私の責任です。貴方が謝罪される必要はございませんわ」
一瞬出そうになった本音をなんとか押し込み、侯爵令嬢として恥ずかしくないような微笑みを浮かべると、一瞬きょとんとした顔になった彼が爽やかな微笑みを浮かべ隣へと腰かける。
内緒話も出来そうなほど近くに座られドキリと心臓が跳ねたが、教室で主人公が隣に座った時のような嫌悪感は一切感じなかった。
「ありがとう、優しいんだね。俺はリドル・グレゴリーって言うんだけど、君の名前も聞いてもいい?」
“リドル……グレゴリー!? グレゴリーって宰相家の血筋じゃない!”
爵位こそ伯爵だが、代々宰相として常に国に貢献している名門の一家。
しかも血筋を辿れば降嫁した王女殿下が祖母だという。
そんなグレゴリー家が伯爵位で留まっているのは単純に王位継承問題に関与したくないからだと言われており、実状この国を代表する家門のひとつだった。
“そんなグレゴリー家の子息がこんなにドストライクだなんて……じゃなくて、私を探していただなんて!”
状況についていけず呆然とした私だったが、すぐにハッとし咳払いをひとつ。
急いで貴族令嬢の仮面をつけて先ほどまでの無礼なふるまいを誤魔化すように口角を上げた。
「ロレッタ・セシルですわ。先ほど『一番は』と仰られておりましたが、つまり他にも何か気になることがあるということでしょうか」
「聡明なレディで助かるよ。単刀直入に聞くんだけど、ロングロンド令息について知りたいんだ」
“主人公について?”
「あと、さっきロレッタ嬢が言っていたハーレムエンドという言葉についても知りたいかな」
「あぁぁぁぁ」
ふふ、と笑う極上イケメンの口から出て欲しくないハーレムという単語に令嬢の仮面が一瞬で剥がれ落ちた私から思わずうめき声が漏れ出る。
しかしそんな私に驚くことなく、というかむしろ説明するまで絶対に逃がさないという圧を含んだ笑顔を向けられた私は話すしかないことを悟ったのだった。
――決してそういう顔も好みだと惑わさた訳ではない。
自分の死がかかっているのだから仕方がないのかもしれない。
だが、この世界の騎士団は優秀だしぶっちゃけ保護して貰うなりしてハーレム以外の生存ルートを探せばいいとも思う。
しかし主人公は諦めることなく図書室と保健室へ出会えるまで通ったのだ。
その結果、必死にあの手この手で図書室で出会わないようにしたにも関わらず、テレーシア様と図書室で出会ってしまったのだが――
「なんでアンリエット様の出会いは防げたのかしら」
思わず首を傾げてしまうのも無理はない。
あんなに常に保健室にいたアンリエット様が、突然保健室へ行かなくなったのだから。
“可能性があるとしたら、アレかしら”
主人公の行動パターンは同じだった。
図書室では必ず同じ本を手に取り受付へ向かい、テレーシア様がいないことを確認するとその本を借りずに片づけて後日また同じ本を受付へ持っていく。
つまり『その本を彼女から借りる』ことが出会いのイベントというやつだったのだろう。
そして何故か彼女は毎日図書室にいた。図書委員は絶対彼女だけではないのに、だ。
「私が出遅れた隙に出会われてしまったけど」
その出会いイベント達成以降はテレーシア様以外の図書委員を見るようになったので、ゲームの強制力というやつの怖さを知った。
もちろん今も図書室にいる時間が多いとはいえ、主人公と出会うまで彼女が常に図書室にいたことを考えれば強制力としか思えない。
そしてそれと同様のことが保健室でも起こっていた。
「保健室の近くで突然痛そうに足を引きずっていたから、きっと捻挫か何かした設定なのだろうけど」
足を引きずって保健室へ入った主人公は、アンリエット様がいないことを確認するとスタスタと普通に歩き保健室を去る。
彼女との出会いのイベントはきっと『怪我した足を治療して貰う』だったのだ。
だがそのイベントを潰すことに成功した。
簡単なことだ、私が足を捻挫したのだ。
もちろん故意ではない。先回りしようと走っていて、ものすごく好みの銀髪イケメンとぶつかり転んでしまったのだ。
その彼があまりにも好みだったせいで一瞬目的を忘れかけたが、すぐによそ見していたことを謝罪した私は大慌てで目的地の図書室へ向かった。
しかしその僅かなタイムロスのせいで主人公とテレーシア様が出会ってしまったのである。
“主人公とテレーシア様が話している姿を見てどれほど絶望したか!!”
その絶望感から――ではなく、先ほど転んだ拍子に捻挫してしまっていたらしい私は、遅れて足が痛みだす。
私自身が攻略キャラということもあり、ベッドのある保健室で主人公と遭遇なんていう悪夢は避けたかったのだが、その主人公は図書室でテレーシア様とのイベントを楽しんでいるのだ。
つまり今なら安全だと考えた私は、サクッと回復魔法をかけて貰おうと保健室へ向かい……そしてもちろんそこにいた攻略され仲間であるアンリエット様に治療をして貰ったのである。
そこで異変が起きた。私が治療して貰った日以降、あんなにずっといた保健室に彼女が出没することがなくなったのである。
まぁ、保健委員らしく彼女が当番の日ももちろんあるのだが、少なくとも今まで彼女しかいなかった保健室でテレーシア様以外の保健委員を見かけるようになったのは大きな進歩とも言えた。
「私が、主人公の代わりに出会いイベントをこなしたから……?」
ゲームの強制力はある。
だが、そのゲームのイベントをこなす相手は主人公じゃなくてもいいのかもしれない。
それは攻略断固反対派の私にとって絶望の中に差し込む小さな光のようだ。
「えっちなことをしてくれる人を見つければ、ハーレムエンドから脱出できる……!!」
その可能性に私の胸が期待で高鳴った、その時だった。
「とんでもないことを言うんだね?」
「ひゃあっ!?」
今までのことを整理しながら座っていた裏庭のベンチの後ろから突然声をかけてきたのは、私が廊下でぶつかってしまったあの銀髪イケメンだったのだ。
“か、顔がいい”
さらりと風になびく銀髪が、主人公のどこかネバついた黒髪とは正反対。
毛穴なんてなさそうな陶器のような肌に澄み切った空のように青い瞳。
ぶつかった時も思ったが、まさにドストライクなその顔に思わずごくりと喉が鳴る。
「ずっと探してたんだよね」
にこりと微笑んだドストライクイケメンにそんなことを言われた私は、もはや主人公との解像度が違うということしかわからずただただぽかんと口を開けて彼を見上げていた。
「探してたって……」
「うん。まぁ色々あるんだけど――一番は君の足かな」
彼の視線を追うように私も視線を下げる。
彼の視線はぶつかった時に捻挫してしまった私の右足へと注がれていた。
“もしかして痛めたことに気付いていたの?”
あの時は一秒でも早く図書室へ行かなくてはと焦っていたせいで痛みには気付かなかった私だが、第三者からすれば足を庇ったようなぎこちない動きに見えていたのかもしれない。
「あ、えっと確かに捻挫はしていたみたいなのですが、あの後すぐに保健室で回復魔法をかけていただいたのでもう平気です」
「それならよかった。けれど改めて謝罪させてくれるかな? 俺の不注意で痛い思いをさせてしまいすまなかった」
ドストライクイケメンが私の前へと移動しサッと頭を下げる。
彼の銀髪が日の光に透けて輝き解像度が上がっているように感じた。
「美し……じゃなくて、あれは完全に前方不注意だった私の責任です。貴方が謝罪される必要はございませんわ」
一瞬出そうになった本音をなんとか押し込み、侯爵令嬢として恥ずかしくないような微笑みを浮かべると、一瞬きょとんとした顔になった彼が爽やかな微笑みを浮かべ隣へと腰かける。
内緒話も出来そうなほど近くに座られドキリと心臓が跳ねたが、教室で主人公が隣に座った時のような嫌悪感は一切感じなかった。
「ありがとう、優しいんだね。俺はリドル・グレゴリーって言うんだけど、君の名前も聞いてもいい?」
“リドル……グレゴリー!? グレゴリーって宰相家の血筋じゃない!”
爵位こそ伯爵だが、代々宰相として常に国に貢献している名門の一家。
しかも血筋を辿れば降嫁した王女殿下が祖母だという。
そんなグレゴリー家が伯爵位で留まっているのは単純に王位継承問題に関与したくないからだと言われており、実状この国を代表する家門のひとつだった。
“そんなグレゴリー家の子息がこんなにドストライクだなんて……じゃなくて、私を探していただなんて!”
状況についていけず呆然とした私だったが、すぐにハッとし咳払いをひとつ。
急いで貴族令嬢の仮面をつけて先ほどまでの無礼なふるまいを誤魔化すように口角を上げた。
「ロレッタ・セシルですわ。先ほど『一番は』と仰られておりましたが、つまり他にも何か気になることがあるということでしょうか」
「聡明なレディで助かるよ。単刀直入に聞くんだけど、ロングロンド令息について知りたいんだ」
“主人公について?”
「あと、さっきロレッタ嬢が言っていたハーレムエンドという言葉についても知りたいかな」
「あぁぁぁぁ」
ふふ、と笑う極上イケメンの口から出て欲しくないハーレムという単語に令嬢の仮面が一瞬で剥がれ落ちた私から思わずうめき声が漏れ出る。
しかしそんな私に驚くことなく、というかむしろ説明するまで絶対に逃がさないという圧を含んだ笑顔を向けられた私は話すしかないことを悟ったのだった。
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