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レオンルート
3.選ぶのと選ばされるのでは意味が変わるが選択肢があるとは限らない
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顔合わせを終えレオン様を見送った後、疲れたからと早々に私室に引きこもる。
一直線に本棚に向かい、予言書を手に取った。
「予言書を開くのも久しぶりね⋯」
前回見たのは7歳の時だった。
11年振りに手にした予言書は、そんなに年月が経ったとは思えないほど状態がよく、これはやはり聖女様が異世界から持ってこられた崇高な魔法書なのだと実感させられる。
“ー⋯いや、メイド達が手入れしてくれてたのかもしれないけどね⋯ま、まぁ、そこはいいわ”
思わずこほんと咳払いし、私はその予言書をしっかりと抱えベッドに腰かけた。
ページを捲るまでもなく、『どきどきっ!メイドの下克上~たった1つの恋を掴み取れ!~攻略本』と書かれた表紙をじっと見る。
真ん中には銀髪だが毛先にいくにつれて淡いピンクで描かれている赤い瞳の女性と、その女性をぐるりと囲うように5人の男性が描かれていた。
中でも一際大きく描かれているのはハニーブロンドの髪にモスグリーンの瞳の男性で。
「⋯改めて見ると、まさにヴァレリー殿下ね」
当時は髪の色や瞳の色が一致しているだけだったが、11年の月日が経った今、描かれているのは肖像画と言っても過言ではないほどまさしく“ヴァレリー殿下”そのものだった。
“この予言書、やっぱり本物だわ⋯。そしてこのまんま今の殿下とそっくりな表紙を見る限り、この予言書に書かれている『未来』はまさに『今』という事ね⋯”
無意識にごくりと生唾を呑んでしまう。
そしてこの描かれている5人の男性の中の一人が⋯
「やっぱりレオン様だわ」
私ははぁ、と思い切りため息を吐いた。
「レオン様以外は、ヴァレリー殿下と第三王子であるイリダル殿下も⋯!?それにこっちは現宰相のご子息であるレフ・リーサンネ様じゃない⋯!それからあと一人は⋯、え?」
もう一人、後ろに小さく描かれている男性だけは全く見たことも心当たりもなくて。
“他の男性方が有名なご令息ばかりなのに、誰なのかしら⋯”
少し気になった私は、彼の沢山描かれているページを探したのだが。
「フロル・サーヴィチ、情報屋⋯?2周目より攻略可、ってどういう意味かしら⋯」
読めば読むほどわからなくなり、ふぅっと息を吐いてバタンと予言書を閉じる。
わからない、気になる。でも今気にすべきは何よりもまず私と婚約することになったレオン様だ⋯と思い直し、改めて表紙を眺めた。
そこまで大きく描かれている訳ではないがまさしく描かれているのはレオン様。
その事実を改めて目の当たりにし、少しお腹の辺りが重苦しく感じる。
“⋯だからって、このまま目を背ける訳にはいかないわね”
意を決し、私は予言書をもう一度パラリと開いた。
なるべく沢山レオン様の描かれているページを、とパラパラページを進めていると、“めいんるーと”と書かれたページが終わったすぐ次のページにそれはあった。
「れ、“レオンルート”⋯!?」
ルートと呼ばれる未来がまさか個別にあったなんて、と唖然とする。
そして慌てて沢山の“すちる”が書かれたページを確認し、自身の姿を探して⋯
「ッ!」
その“すちる”は、表紙に描かれていたおそらく『ヒロイン』の肩をレオン様が抱き寄せているシーン。
そしてその奥の窓から身を投げる⋯
「私よねぇぇえ!!!」
ボスンとベッドに勢いよく上体を倒し頭を抱える。
“そんな気がしてたわよ⋯!”
どうやら斬り捨てられる未来からは抜け出せたが自害する未来が新たに予言されたらしい私は軽い絶望を感じた。
「⋯でも、まだマシね」
めいんるーとでは否応なしに殺された。
しかしこちらは自ら飛び降りを選んでいる。
だったらその時が来たときに“飛び降りなければ”いいという訳で。
「何故私が死を選んだのか、まずはそこからね⋯」
私はごろりと転がり体勢を変え、もう一度“レオンルート”を確認する事にした。
「ご機嫌よう」
にこやかな笑顔を振り撒いて私が訪れたのは、王宮に併設されている騎士の宿舎だった。
そこは王宮専属騎士や、王族の護衛騎士達が居を構え担当日以外訓練に励む場所でもあって⋯
「セシリス様?」
「レオン様」
訓練施設を覗くと、すぐに私に気付いたレオン様が穏やかな微笑みを携えて駆け寄ってきた。
“⋯こ、子犬みたいね”
なんて連想し、少し可愛いかも⋯なんて考え⋯
パァン!と自身の頬を叩く。
「ッ!?セシリス様っ!」
そんな奇行を目の当たりにしたレオン様は一瞬で青ざめ心配そうに私の顔を覗き込んできて⋯
“くっ、絆されてはダメよ私!こんなに穏やかに見えるけど、予言書に書いてあった事を忘れちゃダメ!”
予言書に書かれていたのは、彼の本来の顔。
誰よりも冷酷で恋に落ちた『ヒロイン』以外の邪魔なものを全て追い詰め“自ら消えるように仕向ける”と。
“自ら飛び降りた未来の私は、この人に『そうするように』追い詰められた結果なんだから⋯!”
だからこそ決して信じず、絆されず。
そしてだからこそ出来るならここで“理解して欲しい”のだ。
私が、『邪魔』ではないという事を。
「少しお話出来ませんかしら」
“とりあえず連れ出したはいいけども⋯”
いそいそと濡らしたハンカチを私の頬にあて、甲斐甲斐しくお世話してくれる彼に少し引く。
いや、こんなに心配され気遣われて嬉しくない訳ではないが⋯
“この姿が、そもそも演技かもしれないんだもの⋯”
警戒しながら彼の様子を伺いつつ、話し出すタイミングを計った。
演技かもしれない、とは思うが目に映るのはやはり穏やかな彼で⋯
「今日はその、レオン様にお話しておきたいことがございまして来ましたの」
「なんでしょう?」
少し小首を傾げるようにきょとんとし、話の続きを促すレオン様。
“あ、あざといぃ~~~!!”
思わずきゅん、と胸が鳴⋯りそうなのを必死にこらえ、パッと彼を見た。
そもそもこの婚約はこちらから申し込んだもの。
それを私の一存で理由なくやっぱりナシで、なんて今更言えるはずもない。
それに今破棄したとしても、予言書の表紙に描かれていた他の男性とのまた違う“ルート”に入っても困る。
“というか、またあの冷気に当てられるの怖いし⋯”
だったらもうこのルートで進むしかない、そしてこのルートで進みつつ、殺される理由を排除していくしかないわ!と私はそう判断したのだ。
「私達の婚約ですが、他に想いを寄せる方が出来たら絶対に身を引くという事を知っていて欲しいのですわ!」
予言書によればレオンルートもメインルートと同じくヒロインがいて、ヒロインと結ばれる為に婚約者の私が最終的に邪魔になり排除されるらしい。
『なにそれ、ただの当て馬、恋のスパイスにされる運命ってことなの!?』
なんて昨日は1人憤慨したが、そもそも自分があらゆる手を使ってヒロインを苛めたせいだと書かれていた。
つまり、排除されるだけの理由が私にあるということ。
だったら簡単だ、その行為をしなければいい。
そしてどうせスパイスにされるのであれば、いっそ二人の味方になればいいとも考えた。
メインルートから脱却したのに気付けば別のルートに入ってしまった事を考えると、この予言書は何かしらの強制力があると考えていいはず。
そしてもし強制力が働いているならば、二人と関わらないという選択肢は、“知らない間に誰かの濡れ衣を着せられる”可能性があるということだ。
ならば逆にそういった事にならないよう近くに居座り自分の“味方”という地位を築く。
そして恋に落ちた彼らの背中を押すふりをして婚約破棄すればー⋯!
“婚約破棄のタイミングを見誤らないようにし、そして今度こそこのレオンルートから脱却よ!”
そう、これは私なりに考えた完璧な攻略法なのだ⋯!
ーーなんて思っていたのだが。
「ー⋯それはつまり、僕が貴女以外を見ると思っているという事ですか?」
「へ?」
「それとも、遠回しにだから私に好きな人が出来たら消えてね、と言っているんでしょうか」
「え⋯っと、れ、レオン様⋯?」
一気に下がるこの場の温度に、私は伝え方を誤ったのだとただただ理解したのだった。
一直線に本棚に向かい、予言書を手に取った。
「予言書を開くのも久しぶりね⋯」
前回見たのは7歳の時だった。
11年振りに手にした予言書は、そんなに年月が経ったとは思えないほど状態がよく、これはやはり聖女様が異世界から持ってこられた崇高な魔法書なのだと実感させられる。
“ー⋯いや、メイド達が手入れしてくれてたのかもしれないけどね⋯ま、まぁ、そこはいいわ”
思わずこほんと咳払いし、私はその予言書をしっかりと抱えベッドに腰かけた。
ページを捲るまでもなく、『どきどきっ!メイドの下克上~たった1つの恋を掴み取れ!~攻略本』と書かれた表紙をじっと見る。
真ん中には銀髪だが毛先にいくにつれて淡いピンクで描かれている赤い瞳の女性と、その女性をぐるりと囲うように5人の男性が描かれていた。
中でも一際大きく描かれているのはハニーブロンドの髪にモスグリーンの瞳の男性で。
「⋯改めて見ると、まさにヴァレリー殿下ね」
当時は髪の色や瞳の色が一致しているだけだったが、11年の月日が経った今、描かれているのは肖像画と言っても過言ではないほどまさしく“ヴァレリー殿下”そのものだった。
“この予言書、やっぱり本物だわ⋯。そしてこのまんま今の殿下とそっくりな表紙を見る限り、この予言書に書かれている『未来』はまさに『今』という事ね⋯”
無意識にごくりと生唾を呑んでしまう。
そしてこの描かれている5人の男性の中の一人が⋯
「やっぱりレオン様だわ」
私ははぁ、と思い切りため息を吐いた。
「レオン様以外は、ヴァレリー殿下と第三王子であるイリダル殿下も⋯!?それにこっちは現宰相のご子息であるレフ・リーサンネ様じゃない⋯!それからあと一人は⋯、え?」
もう一人、後ろに小さく描かれている男性だけは全く見たことも心当たりもなくて。
“他の男性方が有名なご令息ばかりなのに、誰なのかしら⋯”
少し気になった私は、彼の沢山描かれているページを探したのだが。
「フロル・サーヴィチ、情報屋⋯?2周目より攻略可、ってどういう意味かしら⋯」
読めば読むほどわからなくなり、ふぅっと息を吐いてバタンと予言書を閉じる。
わからない、気になる。でも今気にすべきは何よりもまず私と婚約することになったレオン様だ⋯と思い直し、改めて表紙を眺めた。
そこまで大きく描かれている訳ではないがまさしく描かれているのはレオン様。
その事実を改めて目の当たりにし、少しお腹の辺りが重苦しく感じる。
“⋯だからって、このまま目を背ける訳にはいかないわね”
意を決し、私は予言書をもう一度パラリと開いた。
なるべく沢山レオン様の描かれているページを、とパラパラページを進めていると、“めいんるーと”と書かれたページが終わったすぐ次のページにそれはあった。
「れ、“レオンルート”⋯!?」
ルートと呼ばれる未来がまさか個別にあったなんて、と唖然とする。
そして慌てて沢山の“すちる”が書かれたページを確認し、自身の姿を探して⋯
「ッ!」
その“すちる”は、表紙に描かれていたおそらく『ヒロイン』の肩をレオン様が抱き寄せているシーン。
そしてその奥の窓から身を投げる⋯
「私よねぇぇえ!!!」
ボスンとベッドに勢いよく上体を倒し頭を抱える。
“そんな気がしてたわよ⋯!”
どうやら斬り捨てられる未来からは抜け出せたが自害する未来が新たに予言されたらしい私は軽い絶望を感じた。
「⋯でも、まだマシね」
めいんるーとでは否応なしに殺された。
しかしこちらは自ら飛び降りを選んでいる。
だったらその時が来たときに“飛び降りなければ”いいという訳で。
「何故私が死を選んだのか、まずはそこからね⋯」
私はごろりと転がり体勢を変え、もう一度“レオンルート”を確認する事にした。
「ご機嫌よう」
にこやかな笑顔を振り撒いて私が訪れたのは、王宮に併設されている騎士の宿舎だった。
そこは王宮専属騎士や、王族の護衛騎士達が居を構え担当日以外訓練に励む場所でもあって⋯
「セシリス様?」
「レオン様」
訓練施設を覗くと、すぐに私に気付いたレオン様が穏やかな微笑みを携えて駆け寄ってきた。
“⋯こ、子犬みたいね”
なんて連想し、少し可愛いかも⋯なんて考え⋯
パァン!と自身の頬を叩く。
「ッ!?セシリス様っ!」
そんな奇行を目の当たりにしたレオン様は一瞬で青ざめ心配そうに私の顔を覗き込んできて⋯
“くっ、絆されてはダメよ私!こんなに穏やかに見えるけど、予言書に書いてあった事を忘れちゃダメ!”
予言書に書かれていたのは、彼の本来の顔。
誰よりも冷酷で恋に落ちた『ヒロイン』以外の邪魔なものを全て追い詰め“自ら消えるように仕向ける”と。
“自ら飛び降りた未来の私は、この人に『そうするように』追い詰められた結果なんだから⋯!”
だからこそ決して信じず、絆されず。
そしてだからこそ出来るならここで“理解して欲しい”のだ。
私が、『邪魔』ではないという事を。
「少しお話出来ませんかしら」
“とりあえず連れ出したはいいけども⋯”
いそいそと濡らしたハンカチを私の頬にあて、甲斐甲斐しくお世話してくれる彼に少し引く。
いや、こんなに心配され気遣われて嬉しくない訳ではないが⋯
“この姿が、そもそも演技かもしれないんだもの⋯”
警戒しながら彼の様子を伺いつつ、話し出すタイミングを計った。
演技かもしれない、とは思うが目に映るのはやはり穏やかな彼で⋯
「今日はその、レオン様にお話しておきたいことがございまして来ましたの」
「なんでしょう?」
少し小首を傾げるようにきょとんとし、話の続きを促すレオン様。
“あ、あざといぃ~~~!!”
思わずきゅん、と胸が鳴⋯りそうなのを必死にこらえ、パッと彼を見た。
そもそもこの婚約はこちらから申し込んだもの。
それを私の一存で理由なくやっぱりナシで、なんて今更言えるはずもない。
それに今破棄したとしても、予言書の表紙に描かれていた他の男性とのまた違う“ルート”に入っても困る。
“というか、またあの冷気に当てられるの怖いし⋯”
だったらもうこのルートで進むしかない、そしてこのルートで進みつつ、殺される理由を排除していくしかないわ!と私はそう判断したのだ。
「私達の婚約ですが、他に想いを寄せる方が出来たら絶対に身を引くという事を知っていて欲しいのですわ!」
予言書によればレオンルートもメインルートと同じくヒロインがいて、ヒロインと結ばれる為に婚約者の私が最終的に邪魔になり排除されるらしい。
『なにそれ、ただの当て馬、恋のスパイスにされる運命ってことなの!?』
なんて昨日は1人憤慨したが、そもそも自分があらゆる手を使ってヒロインを苛めたせいだと書かれていた。
つまり、排除されるだけの理由が私にあるということ。
だったら簡単だ、その行為をしなければいい。
そしてどうせスパイスにされるのであれば、いっそ二人の味方になればいいとも考えた。
メインルートから脱却したのに気付けば別のルートに入ってしまった事を考えると、この予言書は何かしらの強制力があると考えていいはず。
そしてもし強制力が働いているならば、二人と関わらないという選択肢は、“知らない間に誰かの濡れ衣を着せられる”可能性があるということだ。
ならば逆にそういった事にならないよう近くに居座り自分の“味方”という地位を築く。
そして恋に落ちた彼らの背中を押すふりをして婚約破棄すればー⋯!
“婚約破棄のタイミングを見誤らないようにし、そして今度こそこのレオンルートから脱却よ!”
そう、これは私なりに考えた完璧な攻略法なのだ⋯!
ーーなんて思っていたのだが。
「ー⋯それはつまり、僕が貴女以外を見ると思っているという事ですか?」
「へ?」
「それとも、遠回しにだから私に好きな人が出来たら消えてね、と言っているんでしょうか」
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