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フロルルート
37.仲間外れとすら認識されない世界線
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「あの時私本当に死にかけてたのだけど?」
本を鈍器にしたのはレフ様から逃れるためのあの一回のみ。
あの時の私は確実に殺されかけていたはずで。
“見てたなら助けてくれてもいいじゃない”
なんて思わず不満を露にするが。
「そうだね、あそこで死んでくれたら俺のイベントも始まったかもしれないのになぁ」
心底残念そうにそう言わた。
“この人、本当に私に死んで欲しいのね”
そこまで彼が『2周目』に拘るのは何故なのか。
アリスが好き?
でも彼が執着しているのはアリスというより私でー⋯
“やっぱりこれも、予言書の強制力なのかしら”
もしそうならば、やはり彼も被害者の1人なのだろう。
“だとしても死ぬのは絶対ごめんだけど!”
ここが王城の隠し通路から行ける部屋の1つだとしたら、隠し通路を知っている王族しか助けには来れない。
そして私の今の状況を知って王族の誰かが助けに来てくれるかというとー⋯
“可能性は低いわね”
そもそもこの状況を知らせるすべがないのだが。
だったらこの状況を打破する方法は、私自らが脱出するしかなくて。
“その為にはー⋯”
私はチラッとフロル様を見ながら、手を床に這わせて予言書を探す。
「探してるのはこれかな?」
「!!」
相変わらずニマニマと笑っているフロル様の手には予言書が握られていて。
「大事なものだろうから一緒に持ってきてあげたんだけど、これ本だからね?武器じゃないよ?」
「あらやだわ、乙女の武器は涙と微笑みと知識ですのよ?」
「いや、絶対鈍器として使う気だったよね?」
笑って誤魔化してみたが当然誤魔化されてなどくれず、むしろドン引いた顔を向けられた。
「わ、私は今命の危機なので!それくらいしても正当防衛ですからっ」
「えぇ?まぁそうだけど。やっぱり君はこの本にある通りヒロインじゃないんだな」
「どういう意味?」
あまりにもしみじみと言われ、思わず怪訝な顔を向けてしまう。
「だってヒロインだったらさ、必ず最後はヒーローが助けに来てくれるんだろ?なのに君はいつも誰も来てくれないなと思ってさ」
あはっと笑いながらそう言われ思わず苛立つ。
「そんなことないわよっ!」
反射的に言い返すと、不思議そうな顔を向けられて。
「本当に?毒を飲みかけた時だって自分で対処してただろ?」
「それは⋯」
「レフ・リーサンネに首を絞められた時も、撃退したのは君本人だ」
「だけどっ」
「そもそも君が拐われた時だって彼は簡単にやられて泣くしか出来なかったしさ」
「拐ったのは貴方⋯⋯、え?」
“簡単にやられて、泣く?”
その言葉にポカンとし、そしてすぐに慌てる。
「れ、レオに何かしたの!?」
「えー?俺が?俺は何もしてないよ?」
「だって今⋯っ」
「あぁ。違う違う、確かに君は今拐われているけど、俺が言ったのは君がまだ5歳の時の話だよ」
「は⋯?」
当然、というように続けられた言葉に絶句する。
“5歳の時に、私が拐われていた⋯?”
沢山の大人。
私を庇おうとする小さな男の子。
目の前には沢山の血ーーー
チリッとフロル様の言葉が引き金になり何かを思い出しかけるが、まるでもやがかかっているかのように霞んで上手く思い出せなくて。
「ーーッ」
私はズキズキと痛む頭を押さえつつフロル様を睨んだ。
「おぉ、怖い怖い」
「それが、貴方の言う私の忘れてしまった過去ってやつ?」
「さぁ、どうだろう?」
教えてくれる気のない彼の笑いが無性に癇に障る。
「そこまで言うなら教えーー⋯」
怒鳴るように言いかけ、ハッとした私はすぐに口をつぐんだ。
「あれ?教えろって言わないの?」
「⋯言わないわよ」
私が言わないと言った事がそんなに不思議だったのか、かなり不可思議な表情を向けられ少し居心地が悪い。
「なんで?」
「な、なんでって⋯」
心底あり得ない、という顔をしたフロル様がゆっくりと近付いてきて、思わず後退る。
「普通はさ、こんな風に欲しかった情報を出されたらもっともっとと必死になるんだよ」
「それは、そうかもしれないけど⋯」
「もっと言えば、君は今死にかけてるんだぞ?君の死を望む俺に拐われ、こんなところに連れ込まれて。そういう極限状態の人間はもっとみっともなくて卑しいはずなのに」
「そんなこと⋯言われても」
じりじりと距離を詰められ変な汗が背を伝う。
「だ、だって私⋯っ」
トン、と背中に石壁が当たった。
「ーーーっ、だって私!今!お金持ってないんだものーーーっ!!!」
「⋯⋯⋯⋯⋯は?」
はぁはぁと息を荒くし、思いっきり叫ぶ。
隠し通路という性質なのか、それとも石壁だったからか、私の残念すぎる内容の叫び声が反響して何度も聞こえた。
「え、なに?お金⋯?」
「そっ、そうよ!」
「突然なんの話だ?」
唖然とした表情でそう聞き返され、羞恥から頬が熱い。
「だ、だからっ、私今お金持ってないのよ」
「はぁ、それで?」
「あ、貴方情報屋なんでしょ!お金ないのに情報を教えろなんて言えないでしょっ」
「いや⋯、お前今殺されかけてるって気付いてる?」
かなり怪訝な顔を向けられ、私はついムッとした。
“わかってるかって?わかってるわよ!だけど⋯”
「死にたくないと殺したい問題と、情報の売買は別問題でしょ!」
「は、はぁぁ?」
まるで私を馬鹿にしたかのような表情を向けたフロル様は、そしてすぐにお腹を抱えて笑い出した。
「あんた、ば、バカだろ?」
「なっ、なんですって!?バカじゃないわよ!」
「だって今心配するの、金!?まずは命乞いするとかさぁ、目の前にぶらさがった情報に飛び付くとか⋯他にもあるだろ?」
「お金だって大事でしょ!貴方、自分の職業忘れたのかしら!?」
「はぁー!?ここでまさかの説教!?やっば!」
あははと笑いすぎて涙まで浮かべるフロル様に、もうぶっちゃけ苛立ちしか感じない私は殺されるかもという恐怖なんてコロッと忘れて。
「あのねぇ!!貴方お金の大切さ知らないのかしらっ!?私は公爵令嬢として、仕事に対する対価はしっかり払うべきと考えているだけよ!!」
気付けば両腕を腰に当ててガミガミと説教をしていた。
そんな私をやはり楽しそうに見るフロル様は、ひたすら無邪気に笑っていて。
「なんだろ、俺は俺のイベントが起こらなくて不満だったんだがな⋯」
「え?」
フロル様がパラリと予言書を眺め、すぐにパタンと閉じた。
「最初は偶然市場で揉めてるのを見て。その後も俺の行く先々でトラブルが起きて」
ポツリポツリと紡がれる話に聞き入る。
「その中心は、いつもあのアリスという女だった」
“そうね、彼女がこの世界のヒロインなんだもの”
「そんでその女の近くにはいつもあんたがいて、そのあんたがいつも大事に持ち歩き読んでた本がこの本だったな」
そう言うなり突然ポイっと予言書を投げられ慌てて抱き止める。
「そんでその本読んでみたら、今までのトラブル全部書かれててさ」
「ちょ、いつ読んだのよ!?」
「大事な本だから持ち歩くのはいいが、目を離しすぎな。毎回律儀に返してやってた俺に感謝しろって」
「いや、盗み見しないでくれるかしら!?」
確かにどこにでも持って行ったものの、常に手で抱え続けていた訳じゃなかった事を思い出す。
さっと本を鞄から抜き読むなんて彼にはお手の物だったのだろう。
「なのに、俺に纏わるイベントもトラブルも何も起きなくて」
「それは⋯」
「きっとこの世界が『2周目』じゃないからだろうなってのはすぐわかったんだが、2周目への入り方はわからなくて」
予言書に書かれていた『2周目より攻略可』という文字を思い出す。
“確かに書かれていたその条件が達成されていない以上、フロル様とヒロインのイベントが起こらないんだとしたらー⋯”
ーー確かにそこに書かれているのに。確かにそこに存在しているのに。
自分に纏わる事は何も起きなくて。
それは世界からそっぽ向かれたような、弾かれてしまったかのような。
「まるで、仲間外れにされてるみたい⋯」
「⋯あぁ、俺はいるのに『いない』とされてるみたいなそんな気分だったよ」
それはきっと、とても寂しくてーー⋯
彼はここまで追い詰められるほどの孤独を1人で感じていたのだろう。
そう思うと、私の胸は締め付けられるように痛んだ。
本を鈍器にしたのはレフ様から逃れるためのあの一回のみ。
あの時の私は確実に殺されかけていたはずで。
“見てたなら助けてくれてもいいじゃない”
なんて思わず不満を露にするが。
「そうだね、あそこで死んでくれたら俺のイベントも始まったかもしれないのになぁ」
心底残念そうにそう言わた。
“この人、本当に私に死んで欲しいのね”
そこまで彼が『2周目』に拘るのは何故なのか。
アリスが好き?
でも彼が執着しているのはアリスというより私でー⋯
“やっぱりこれも、予言書の強制力なのかしら”
もしそうならば、やはり彼も被害者の1人なのだろう。
“だとしても死ぬのは絶対ごめんだけど!”
ここが王城の隠し通路から行ける部屋の1つだとしたら、隠し通路を知っている王族しか助けには来れない。
そして私の今の状況を知って王族の誰かが助けに来てくれるかというとー⋯
“可能性は低いわね”
そもそもこの状況を知らせるすべがないのだが。
だったらこの状況を打破する方法は、私自らが脱出するしかなくて。
“その為にはー⋯”
私はチラッとフロル様を見ながら、手を床に這わせて予言書を探す。
「探してるのはこれかな?」
「!!」
相変わらずニマニマと笑っているフロル様の手には予言書が握られていて。
「大事なものだろうから一緒に持ってきてあげたんだけど、これ本だからね?武器じゃないよ?」
「あらやだわ、乙女の武器は涙と微笑みと知識ですのよ?」
「いや、絶対鈍器として使う気だったよね?」
笑って誤魔化してみたが当然誤魔化されてなどくれず、むしろドン引いた顔を向けられた。
「わ、私は今命の危機なので!それくらいしても正当防衛ですからっ」
「えぇ?まぁそうだけど。やっぱり君はこの本にある通りヒロインじゃないんだな」
「どういう意味?」
あまりにもしみじみと言われ、思わず怪訝な顔を向けてしまう。
「だってヒロインだったらさ、必ず最後はヒーローが助けに来てくれるんだろ?なのに君はいつも誰も来てくれないなと思ってさ」
あはっと笑いながらそう言われ思わず苛立つ。
「そんなことないわよっ!」
反射的に言い返すと、不思議そうな顔を向けられて。
「本当に?毒を飲みかけた時だって自分で対処してただろ?」
「それは⋯」
「レフ・リーサンネに首を絞められた時も、撃退したのは君本人だ」
「だけどっ」
「そもそも君が拐われた時だって彼は簡単にやられて泣くしか出来なかったしさ」
「拐ったのは貴方⋯⋯、え?」
“簡単にやられて、泣く?”
その言葉にポカンとし、そしてすぐに慌てる。
「れ、レオに何かしたの!?」
「えー?俺が?俺は何もしてないよ?」
「だって今⋯っ」
「あぁ。違う違う、確かに君は今拐われているけど、俺が言ったのは君がまだ5歳の時の話だよ」
「は⋯?」
当然、というように続けられた言葉に絶句する。
“5歳の時に、私が拐われていた⋯?”
沢山の大人。
私を庇おうとする小さな男の子。
目の前には沢山の血ーーー
チリッとフロル様の言葉が引き金になり何かを思い出しかけるが、まるでもやがかかっているかのように霞んで上手く思い出せなくて。
「ーーッ」
私はズキズキと痛む頭を押さえつつフロル様を睨んだ。
「おぉ、怖い怖い」
「それが、貴方の言う私の忘れてしまった過去ってやつ?」
「さぁ、どうだろう?」
教えてくれる気のない彼の笑いが無性に癇に障る。
「そこまで言うなら教えーー⋯」
怒鳴るように言いかけ、ハッとした私はすぐに口をつぐんだ。
「あれ?教えろって言わないの?」
「⋯言わないわよ」
私が言わないと言った事がそんなに不思議だったのか、かなり不可思議な表情を向けられ少し居心地が悪い。
「なんで?」
「な、なんでって⋯」
心底あり得ない、という顔をしたフロル様がゆっくりと近付いてきて、思わず後退る。
「普通はさ、こんな風に欲しかった情報を出されたらもっともっとと必死になるんだよ」
「それは、そうかもしれないけど⋯」
「もっと言えば、君は今死にかけてるんだぞ?君の死を望む俺に拐われ、こんなところに連れ込まれて。そういう極限状態の人間はもっとみっともなくて卑しいはずなのに」
「そんなこと⋯言われても」
じりじりと距離を詰められ変な汗が背を伝う。
「だ、だって私⋯っ」
トン、と背中に石壁が当たった。
「ーーーっ、だって私!今!お金持ってないんだものーーーっ!!!」
「⋯⋯⋯⋯⋯は?」
はぁはぁと息を荒くし、思いっきり叫ぶ。
隠し通路という性質なのか、それとも石壁だったからか、私の残念すぎる内容の叫び声が反響して何度も聞こえた。
「え、なに?お金⋯?」
「そっ、そうよ!」
「突然なんの話だ?」
唖然とした表情でそう聞き返され、羞恥から頬が熱い。
「だ、だからっ、私今お金持ってないのよ」
「はぁ、それで?」
「あ、貴方情報屋なんでしょ!お金ないのに情報を教えろなんて言えないでしょっ」
「いや⋯、お前今殺されかけてるって気付いてる?」
かなり怪訝な顔を向けられ、私はついムッとした。
“わかってるかって?わかってるわよ!だけど⋯”
「死にたくないと殺したい問題と、情報の売買は別問題でしょ!」
「は、はぁぁ?」
まるで私を馬鹿にしたかのような表情を向けたフロル様は、そしてすぐにお腹を抱えて笑い出した。
「あんた、ば、バカだろ?」
「なっ、なんですって!?バカじゃないわよ!」
「だって今心配するの、金!?まずは命乞いするとかさぁ、目の前にぶらさがった情報に飛び付くとか⋯他にもあるだろ?」
「お金だって大事でしょ!貴方、自分の職業忘れたのかしら!?」
「はぁー!?ここでまさかの説教!?やっば!」
あははと笑いすぎて涙まで浮かべるフロル様に、もうぶっちゃけ苛立ちしか感じない私は殺されるかもという恐怖なんてコロッと忘れて。
「あのねぇ!!貴方お金の大切さ知らないのかしらっ!?私は公爵令嬢として、仕事に対する対価はしっかり払うべきと考えているだけよ!!」
気付けば両腕を腰に当ててガミガミと説教をしていた。
そんな私をやはり楽しそうに見るフロル様は、ひたすら無邪気に笑っていて。
「なんだろ、俺は俺のイベントが起こらなくて不満だったんだがな⋯」
「え?」
フロル様がパラリと予言書を眺め、すぐにパタンと閉じた。
「最初は偶然市場で揉めてるのを見て。その後も俺の行く先々でトラブルが起きて」
ポツリポツリと紡がれる話に聞き入る。
「その中心は、いつもあのアリスという女だった」
“そうね、彼女がこの世界のヒロインなんだもの”
「そんでその女の近くにはいつもあんたがいて、そのあんたがいつも大事に持ち歩き読んでた本がこの本だったな」
そう言うなり突然ポイっと予言書を投げられ慌てて抱き止める。
「そんでその本読んでみたら、今までのトラブル全部書かれててさ」
「ちょ、いつ読んだのよ!?」
「大事な本だから持ち歩くのはいいが、目を離しすぎな。毎回律儀に返してやってた俺に感謝しろって」
「いや、盗み見しないでくれるかしら!?」
確かにどこにでも持って行ったものの、常に手で抱え続けていた訳じゃなかった事を思い出す。
さっと本を鞄から抜き読むなんて彼にはお手の物だったのだろう。
「なのに、俺に纏わるイベントもトラブルも何も起きなくて」
「それは⋯」
「きっとこの世界が『2周目』じゃないからだろうなってのはすぐわかったんだが、2周目への入り方はわからなくて」
予言書に書かれていた『2周目より攻略可』という文字を思い出す。
“確かに書かれていたその条件が達成されていない以上、フロル様とヒロインのイベントが起こらないんだとしたらー⋯”
ーー確かにそこに書かれているのに。確かにそこに存在しているのに。
自分に纏わる事は何も起きなくて。
それは世界からそっぽ向かれたような、弾かれてしまったかのような。
「まるで、仲間外れにされてるみたい⋯」
「⋯あぁ、俺はいるのに『いない』とされてるみたいなそんな気分だったよ」
それはきっと、とても寂しくてーー⋯
彼はここまで追い詰められるほどの孤独を1人で感じていたのだろう。
そう思うと、私の胸は締め付けられるように痛んだ。
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