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エピローグ:セシリスルート
エピローグ:これはきっと私のルートのハッピーエンド
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空は晴れ渡り、小鳥がさえずる。
澄んだ空気はとても美味しく心地いい。
美しい空の下なら、この純白のドレスはきっと輝くように美しいだろう。
“もちろん大好きな人の隣でこの新たなスタートを祝い、そして祝われる本人がそのドレスより美しいのは当たり前ーー⋯”
なの、だが。
「⋯っ、ぐすっ、うぅっ」
「いい加減泣き止みなさいよ」
「だってぇ~~っ!!」
涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら泣くのはもちろんアリスで、そしてこの晴れやかな日の⋯
「主役なんだから、もうっ!」
婚約から僅か3ヶ月というスピードで結婚するのは、この世界のヒロインことアリスである。
“王太子の結婚が、たった3ヶ月の準備期間だなんて絶対にあり得ない、あり得ないんだけども”
「まさか、これも予言書の強制力なのかしら⋯!?」
ふとそう思い、ぶるりと震える。
強制力が本当に働いたのかどうかはわからないが、一応は夫婦での外交に慣れる為というちゃんとした理由もあったりはする。
“アリスが慣れ次第、皇后になるのね⋯”
それはこの予言書にも書かれた『決まった未来』ではあるのだが。
「私に出来るかとか⋯っ、本当にこのまま結婚していいのかとかっ、不安ばかりでぇぇ⋯!」
妃教育の前に令嬢としての儚げな泣き方から教えた方が良かったのでは、とこちらが不安になるようなアリスを暫く眺めーー⋯私はプッと吹き出した。
「せ、セリさまぁ⋯っ!?」
「あらやだ、私ったら」
ふふ、と上品に。しかし笑いは止める事なく肩を小刻みに震わせて。
“決まった未来かもしれないけれど、もし予言書に書いてなかったとしても”
「大丈夫よ、貴女は上手くやれるわ」
“私はそう信じてる”
「だって、貴女は私の最高の友達なんですもの!」
「~~っ、セリさまぁ!!!大好き、大好きですぅ~~っ!!ヴァレリーとの結婚やめてセリ様と結婚するぅ!!」
「あらあら、まぁまぁ⋯」
ふえぇ、と更に瞳を潤ませながら両腕を広げたアリスはそのまま真っ直ぐ私に向かってきて。
「ーーハッ、愚かすぎる」
アリスが私に抱き付く寸前で私を抱き上げたのは、もちろんレオだ。
「レオ!」
「セリに会いたくて来てしまいました」
「おかしいねぇ、なぜ新郎の俺よりレオンが先にこの控え室に入ってるんだろう?」
「で、殿下まで!?」
レオのすぐ後から、やれやれという表情でヴァレリー殿下も入ってきて。
“泣いてるアリスをどう泣き止ませようかと思ったけど⋯”
私よりも適任であろう殿下にその役目は譲ることにした。
ちらりと視線をそのままレオにうつすと、しっかりとレオと目が合ったのでこのまま出ようのジェスチャーを必死でする。
少しぽかんとしたレオは、すぐににこりと微笑み音を立てないようにそのまま控え室から出てくれてーー⋯
「腕をパタパタさせるセリ、可愛すぎます」
「!?ち、違うわよっ!?私は外に出ようの合図を⋯」
「ふふ、そんなに僕と二人っきりになりたかったんですね、光栄です」
「だ、だから違うってば⋯!」
「⋯本当に違うんですか」
「え!?いや、その⋯う、嬉しくは、あるけど⋯」
「ですよねっ!」
一瞬下がった温度がすぐに戻りホッとする。
それと同時に破顔するレオが可愛くてー⋯
“もうほんっとあざと可愛いんだから⋯!”
私は高鳴る胸を誤魔化すように開いた扇で顔を隠した。
きっとヒロインを中心に回るこの世界はひどく歪で。
それでも、この世界が歪であるからこそ美しいと感じるのも私の本心でー⋯
「例えこの世界がアリスを中心に回っていても⋯」
「セリ?」
「ううん、何でもないわっ」
ほら、さっさと参列席へ行くわよとレオの背中を押す。
そんな私の腕をさっと取ったレオは自身の腕に絡ませて。
「今度こそエスコートさせていただけますか?」
「あら、今日は護衛のお仕事はないのかしら」
「はい、今日の僕はセリだけの騎士ですから」
例えこの世界がヒロインを中心に回っていても。
私は私の人生という『ルート』を、貴方のヒロインとして歩むからー⋯
「レオ、愛してるわよ」
「⋯ッ、今すぐ僕の部屋に行きたい⋯」
「馬鹿言ってないでさっさと歩く!」
「う、うぅ⋯」
ーーこれからも、私だけに攻略されていてね。
澄んだ空気はとても美味しく心地いい。
美しい空の下なら、この純白のドレスはきっと輝くように美しいだろう。
“もちろん大好きな人の隣でこの新たなスタートを祝い、そして祝われる本人がそのドレスより美しいのは当たり前ーー⋯”
なの、だが。
「⋯っ、ぐすっ、うぅっ」
「いい加減泣き止みなさいよ」
「だってぇ~~っ!!」
涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら泣くのはもちろんアリスで、そしてこの晴れやかな日の⋯
「主役なんだから、もうっ!」
婚約から僅か3ヶ月というスピードで結婚するのは、この世界のヒロインことアリスである。
“王太子の結婚が、たった3ヶ月の準備期間だなんて絶対にあり得ない、あり得ないんだけども”
「まさか、これも予言書の強制力なのかしら⋯!?」
ふとそう思い、ぶるりと震える。
強制力が本当に働いたのかどうかはわからないが、一応は夫婦での外交に慣れる為というちゃんとした理由もあったりはする。
“アリスが慣れ次第、皇后になるのね⋯”
それはこの予言書にも書かれた『決まった未来』ではあるのだが。
「私に出来るかとか⋯っ、本当にこのまま結婚していいのかとかっ、不安ばかりでぇぇ⋯!」
妃教育の前に令嬢としての儚げな泣き方から教えた方が良かったのでは、とこちらが不安になるようなアリスを暫く眺めーー⋯私はプッと吹き出した。
「せ、セリさまぁ⋯っ!?」
「あらやだ、私ったら」
ふふ、と上品に。しかし笑いは止める事なく肩を小刻みに震わせて。
“決まった未来かもしれないけれど、もし予言書に書いてなかったとしても”
「大丈夫よ、貴女は上手くやれるわ」
“私はそう信じてる”
「だって、貴女は私の最高の友達なんですもの!」
「~~っ、セリさまぁ!!!大好き、大好きですぅ~~っ!!ヴァレリーとの結婚やめてセリ様と結婚するぅ!!」
「あらあら、まぁまぁ⋯」
ふえぇ、と更に瞳を潤ませながら両腕を広げたアリスはそのまま真っ直ぐ私に向かってきて。
「ーーハッ、愚かすぎる」
アリスが私に抱き付く寸前で私を抱き上げたのは、もちろんレオだ。
「レオ!」
「セリに会いたくて来てしまいました」
「おかしいねぇ、なぜ新郎の俺よりレオンが先にこの控え室に入ってるんだろう?」
「で、殿下まで!?」
レオのすぐ後から、やれやれという表情でヴァレリー殿下も入ってきて。
“泣いてるアリスをどう泣き止ませようかと思ったけど⋯”
私よりも適任であろう殿下にその役目は譲ることにした。
ちらりと視線をそのままレオにうつすと、しっかりとレオと目が合ったのでこのまま出ようのジェスチャーを必死でする。
少しぽかんとしたレオは、すぐににこりと微笑み音を立てないようにそのまま控え室から出てくれてーー⋯
「腕をパタパタさせるセリ、可愛すぎます」
「!?ち、違うわよっ!?私は外に出ようの合図を⋯」
「ふふ、そんなに僕と二人っきりになりたかったんですね、光栄です」
「だ、だから違うってば⋯!」
「⋯本当に違うんですか」
「え!?いや、その⋯う、嬉しくは、あるけど⋯」
「ですよねっ!」
一瞬下がった温度がすぐに戻りホッとする。
それと同時に破顔するレオが可愛くてー⋯
“もうほんっとあざと可愛いんだから⋯!”
私は高鳴る胸を誤魔化すように開いた扇で顔を隠した。
きっとヒロインを中心に回るこの世界はひどく歪で。
それでも、この世界が歪であるからこそ美しいと感じるのも私の本心でー⋯
「例えこの世界がアリスを中心に回っていても⋯」
「セリ?」
「ううん、何でもないわっ」
ほら、さっさと参列席へ行くわよとレオの背中を押す。
そんな私の腕をさっと取ったレオは自身の腕に絡ませて。
「今度こそエスコートさせていただけますか?」
「あら、今日は護衛のお仕事はないのかしら」
「はい、今日の僕はセリだけの騎士ですから」
例えこの世界がヒロインを中心に回っていても。
私は私の人生という『ルート』を、貴方のヒロインとして歩むからー⋯
「レオ、愛してるわよ」
「⋯ッ、今すぐ僕の部屋に行きたい⋯」
「馬鹿言ってないでさっさと歩く!」
「う、うぅ⋯」
ーーこれからも、私だけに攻略されていてね。
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