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第二章・呪われた山
大空洞の戦い
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グラウリー:大柄な斧戦士
ラヴィ:女性鍛治師
バニング:元暗殺者の剣士
マチス:老練な槍使い
トム:小柄な商人
ギマル:北の戦闘民族出身の斧戦士
トッティ:若い鈍器使い
ボケボケマン:オークマスクの魔導師
エイジ:蒼の魔導師
9
*
灰色の岩壁に巨大な口を開けるのは古より伝わる大空洞である。過去ここを一体何人の冒険者達が通って行っただろうか、ある者は財宝を手に入れて、ある者は傷を負い、ある者は帰らぬ人となって……。それでもこの地獄の門をくぐる冒険者達は後を絶たない。未だ誰も最上層まで辿り着いた者がいないとされる大迷宮への見果てぬ神秘、そして奥深くに眠るという宝具の故に。
闇の中へと脚を踏み入れてゆくグラウリー達を、五十歩程離れた所でかがり火のほむらが照らす。絶える事のない火、導きの火だ。ポピュラーなダンジョンの入り口になら必ずと言っていいほど存在するこのかがり火は、ダンジョンを開拓していった先人が定着させた暗黙のマナーである。
ここに脚を踏み入れる者は皆必ずこのかがり火に松明を投げ込んでゆく。先にダンジョンに入った者がいるという後続の冒険者達への合図、そしてこの火を一歩超えた所から彼等は真に恐るべきカオスの領域にいざなわれるのだ。
酒場での情報通りバルティモナには相当数の戦士達が訪れているらしく、かがり火には大量の松明がくべられている。火はこうこうと燃え上がっていてグラウリー達が松明を投げ込む必要もなさそうだった。
足場はごつごつとした岩肌で、注意しないと転んでしまいそうな部分が多々ある。入り口から風が長く続く緩やかな勾配の一本道を吹き込んでいき、ごぉごぉと音を立てる。それはまるで巨大な魔物の体内にとらわれてしまうような、そんな錯覚を一時感じさせるのだった。
「剣のぶつかり合う音が聞こえる……」
トッティが上り坂の上を見ながらつぶやいた。
「のぼりきると今度はそこから下り坂があり、下層の最も広い場所に出る。行こうトッティ」
マチスはトッティの背中を叩きながら言った。
坂を上り詰めると人一人ずつ通れる程の穴があり、彼等はその場所から眼下に広間を見下ろす事ができたのだった。ラヴィが「うわぁ……」と思わず漏らさずにはいられない程の、壮観な眺めであった。
広間の至る所で戦闘が繰り広げられていた。広間は巨大な円形の形状をしており、トッティ達が今現れた穴から坂下、円形の半分程までは多くの冒険者達が敵と切り結んだり、傷ついた仲間を後退させて後衛で薬草を施したりしている。
円形の半分より向こうには灰色の羽と体を持ったハーピーの集団が奇怪な声をあげうごめきあっている。
上から見るとよくわかるのだが、前線で切り結んでいるラインは時に冒険者サイドが押し、時にハーピーサイドが押していた。時折大きな羽を持つ亜人種のハーピーがその飛行能力を活かそうとして、空から冒険者達を攻撃しようと思っては冒険者の中の弓使い達によって射殺されてゆく。それ等の様はまるで戦であった。
「こんな入り口よりで激しい戦いが始まっているのか…異常発生ってのは本当だな。見ろ、あの穴から増援が出てくる…」
ギマルが指差す先、広間の高い天井には無数の穴が空いている。冒険者達がハーピーを切り伏せていき有利になってきたかと思うと、穴という穴からわらわらと新手のハーピーが飛び降りてくる。それで戦局は結局元通りになってしまうのだ。
中にはどさくさにまぎれて死体からハーピーの強靭な羽をむしりとり(最上級の矢羽の材料になる)、すぐさま後衛に戻るというせこい行動を取っている者もいた。
それ等の者はそれほど労する事もなく目的を達する事ができたのだが、大半の冒険者達はそうはいかない。彼等の多くは下層より上の秘宝と名声を期待してこの大空洞に来たというのに、いつまで戦っても先に進めないという焦燥感があった。
それにしても例えその兵力、戦力が同等であったとしても双方が決め手に欠けるというのは、残念ながらその人数を活かした戦略を立てるという指揮官が欠落していたのが理由であった。
ハーピー達は元々その凶暴な本能だけで生きている怪物だったので言うに及ばぬが、冒険者達の場合は秘宝と名声という目的だけは一致しているといっても、その目的は基本的に自分ないし自分達だけの利益で考えているものである。
ある意味共に戦っていてもいずれは出し抜かなければならぬライバルでもあり、それだけに冒険者達の戦術というのはパーティー内で行える範囲のものでしかなかった。
「すまない、そこを開けてくれるか」
濃いひげを生やした中年の戦士が、仲間の鈍器使いに肩を貸しながら坂を上がってくる。どうやらハーピーとの戦いで鈍器使いが負傷したようだった。肩を借りる彼の左肩から右胸にかけて包帯が幾重にも巻かれている。肩口に傷があるらしく、左肩の部分は血でにじんでいた。
「しっかりな、酒場でちゃんと手当てしてやる」
中年の戦士は鈍器使いにそう言いながら入り口の方へ坂を降りていった。
「……」
「俺達も行こう。前線にはギマル、バニング、マチスさん、トッティ、そして俺、後衛はエイジとボケボケマン、トム、ラヴィだ」
グラウリーが言う。
「空中のハーピーは俺達にまかせとけ」
エイジとボケボケマンはその魔導で遠距離のハーピーに対応する。メンバーの中では戦闘力の低いトムとラヴィは後衛待機やカンテラ持ち、負傷手当などが役目になるのだ。
「行くぞぉぉ」
マチスが短槍を片手に坂を降りていく。他の者も続いて行った。
一時的な負傷手当などをしている冒険者ラインの後衛を超えると前線になる。ここでは冒険者とハーピーが入り乱れた乱戦が展開されている。
「ハーピーの勢いが手薄になってきたら深部に潜入していく。どこからか中層に通じる穴がある筈だ」
と、マチスは広間入り口とは反対側の岩壁に所々見える通路を指差した。
「ハーピーの勢い……止まるのかこれ?」
トッティが情けない声を出す。
「さあ……ハーピーの機嫌次第だろう。トッティ、ここからは気をしっかり締めていけよ」
ギマルが巨大な双刃の斧を構えた。
「わ、わかってらー!」
乱戦の間を縫い、彼等も前線に立つ。グラウリーの黄銅色の幅広の大斧が異様な唸りを上げて眼前のハーピーに振り下ろされると、どうっと倒れて一瞬でハーピーは事切れた。
ハーピーは強力な新手が現れた事を知り、次々と群がってくる。
ここにもまた、一つの血戦が展開された。
*
何匹のハーピーを切り伏せたか、途中で数えるのをやめてしまった。それ程に戦い続けている。
ハーピーの攻撃は猛烈なものだったが、前線の戦士達が死力を尽くして戦っているお陰で後衛のメンバー達は傷らしい傷もない。前線もわずかに切り傷を作ったのみである。
しかし倒しても倒しても沸いてくる有翼の亜人種ハーピーには、いささか閉口してしまった。ゴールの見えない戦い程精神力を使うものはない。一向に戦局の変化しない戦いに彼等もまた先行の冒険者達と同じ様な焦燥感を抱きつつあったが、それもどうやらとうとう変化の兆しが見えてきたようであった。
穴から出てくるハーピーの数が目に見えて減ってきたのだ。
その為徐々に徐々にではあったが、冒険者達の戦闘ラインは押し上げられてきている。もう少しふんばれば下層深部へと続く通路へ突っ切っていく事も可能だと思われた。
「――しかし……少し変だな」
「ああ、お前もそう感じるか?俺もだ……」
後衛のボケボケマンとエイジが小声で呟く。
「突然眼に見えてハーピーの沸きが減った。少し……不自然な――」
エイジがぐるっと広間の高い天井を見渡す。ハーピー側の深部に通じる通路の上に無数に空いている穴(先程まではここからハーピーの増援が来ていた)、自分達の頭の上にある穴……そして――。
あっ、と思った時それは実際に起こった。
広間の入り口の通路の上にも無数の穴がある。
エイジのその蒼い眼の瞳孔が小さくなってゆくのを自分でもはっきりと感じた。
ハーピーの大群が、その穴という穴より飛び降りて来たのだ。
広間での戦いが始まってから常に、戦場はほぼ円形の中心線によって冒険者サイドとハーピーサイドという図式ができあがっていた。
深部側の穴からはハーピーの増援、入り口側の通路からは冒険者達の増援。こうした先入観がいつの間にかここでは常識となっていた。ある意味中心の前線ラインより後退していれば、油断さえしなければ致命傷を受ける程ではないという気概さえあったのだった。
誰もが一つの可能性として考えなくてはならなかったのに、誰もが考えられなかった可能性!戦場に生まれた慣れという名の、一種の油断であった。
「馬鹿な……!ハーピーにそんな知能が…」
信じられないものを見たといった顔つきでトムがかすれた声を出す。
「馬鹿なも何も実際にハーピーは出てきとるやんか!か、囲まれるでぇ……」
既に後方の冒険者達は背後から現れたハーピーに襲い掛かられている。誰かのあげる悲鳴とも驚きの声ともつかぬ叫び声が、瞬く間に彼等を襲い伝染していく。軽い恐慌状態が訪れた。
「どうする、戻るか!?」
「馬鹿言え……今入り口に行ったら死にに行くようなものだ……」
隣のパーティーが絶望的な会話をする。彼等は前と後を挟まれているのだ。
挟撃は守る方が当然分が悪い。中央に挟まれた戦士達に対して、あらゆる角度から攻撃できるハーピーは有利だ。
自然冒険者達は円陣を取らざるを得なくなる。
「ボケボケマン、エイジ!」
グラウリーが斧を振るいながら仲間の魔導師に声をかける。
「何だ?」
「守りに徹していてはジリ貧だ。いずれ円陣も崩される」
「……一角を破り突破か!」
ボケボケマンがグラウリーの考えを察した。
「なるほどなグラウリー。そんで入り口の方へ? もしかして奥か?」
「奥だ。どちらにせよ増援が引っ切り無しに現れ始めている入り口側に抜ける事は今は不可能だ。手薄な深部側の通路に突っ切る」
「そりゃ――賭けだぜ……グラウリー!」
「ああ、そうだ」
グラウリーは淡々と言う。エイジは頬に流れる汗を拭うと不敵に笑った。
「へっ、言うね。俺はどんな賭けだって負けた事がないさ……! ボケ、火の壁で――」
ボケボケマンが顎を引く。エイジの考えを察したようだった。
「ああ、俺達が火の壁の魔導で道を作る。全員それを抜けて深部側の通路に入れ!」
「わかった!」
「オッケー!」
ボケボケマンが指示を出し皆が了承する。彼とエイジは詠唱を始めた。前衛達は彼等の魔法詠唱を守る為に必至で戦わなければならぬ。決してハーピーを近づけさせないという気迫に満ちていた。
「行くぞっどけっ!」
エイジとボケボケマンが力強い声で火の壁の魔導を唱える。彼等の手から火球が放たれそれが地面に接触すると、凄まじい勢いで一直線に炎の柱が連続で吹き上げ壁となる。二人の二枚の壁と壁の間に一つの通路への道が開けた。
火柱の噴出地点にいたハーピーは燃え落ち、他のハーピーは火を恐れて空中に逃げるか四散した。
「走れ―――っ!」
グラウリー達は一丸となって全力で通路に向かって駆ける。さながらその素早さは一本の槍のごときであった。
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