世界を半分やるから魔王を殺れ

KING

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第11話「クライマーズハイ」

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「オラァ!気ィ引きしめろォ!」
「うっしゃァァァァァ!」
樹海の中、叫ぶ二人の男、そして虎
「がおおぉぉぉおお!」
なぎ払うフォームで打ち出された黒虎の爪斬を見切り、2人は腕の下をくぐり抜けて行く
今度はゼルクが斬りかかると巨体に似合わない俊敏さで虎はその一撃を躱す
しかし、躱した先にはレイヴンが先回りをして お決まりの得意げな笑みと同時にフルスイングの拳を叩き込む
「おすわりしてな!」
ドゴォォ!!という衝撃音とともに虎は地面に這いつくばる
脳天にくらった虎は一瞬動きを止めるがダメージはさほど無いようで、逆に殴ったレイヴンの方が虎の強靭な肉体にやられて拳を痛めた。
「クゥゥ...」
低く喉を鳴らすとまたもや殺意の眼差しを向け前足だけの力で体を宙に浮かび上がらせた
その顔には怒りが充満して鬼の形相だ。
「がおおぉぉぉおお!」
口を全開にしてまるで大きな氷柱のような牙でレイヴンをかみ砕こうと襲いかかる
「ウオァオオォオォ!!」
黒虎に対抗するようにレイヴンも叫ぶともう一度拳を握る
脳内ではアドレナリンやら何やらが吹き出し生命活動はレーシングカーのエンジンの如く荒ぶる
するとどうだろう、全ての物事がゆっくりに見え、筋肉の動きを自分の意思で完璧に
コントロールできるようになるのだ。
脳内麻薬によりもたらされる万能感は恐怖を亡き者にしてパワーを全開に吹かした。
「オリャアァアァ!!!!」
射程内に捉え閉じてくる上下の口になんと
レイヴンは自ら飛び込み 
カミソリのような鋭いパンチを繰り出すと
黒虎の巨牙を
バキィッ!
と粉砕した
体をねじって方向転換すると口が閉じ切る前に折った方とは逆の牙に拳を叩き込みまたもやブチ折る
そして、虎の舌の上を蹴り 口内から脱出するこの出来事が終わるまでの時間は0.1秒以内
魔力の身体能力向上効果は強力だ
「グワァーーー!!」
痛みに叫び声をあげた黒虎はそのまま地面に叩きつけられ
殺意の衝動にかられて手足を振り回して暴れまくる
だが狙いが定まっていない攻撃が当たるほど甘い鍛え方をしていないのがこの2人だ。
燕のような俊敏さを持ってゼルクは虎の背中に飛び乗る
そして、虎の背の上を駆け出すとナイフを抜き払った
「『飛燕流....啄連斬』!!」
目にも留まらぬナイフの連撃により黒虎の
見事な毛皮はみるみる剥がされていく
傷はさほど深く無い 
しかし、傷口からどんどん魔力が侵入していき感覚を薄めさせていく
「よっしゃー!その調子だぜー!」
少し遠目から声援を掛けるレイヴンその手には尖った木片が握られていた。
「オレも『武装』したら加勢に行くからよぉぉぉ~~!」
木片はレイヴンの腕に飲み込まれるようにして同化した
手から肘にかけて木が『武装』されていき
拳からは錐のような形状に変形した木針が飛び出している。
レイヴンは一度体内に取り込んだものはある程度加工することができる 例えば海水を飲み込めば真水にして体外に放出ができるのだ。
「グオォ......オォ...!」
そして、ついに黒虎の脚が地に落ちた
背中にはもう皮が残っておらずそこからは血が溢れ、その下には肉が見える
ここまでやっても黒虎は痛みを感じておらずまず、ゼルクが背中に乗っていることにすら気づいてはいない...
「よし、今だレイヴン!一発食らわせろ!」
表情には出ていないが声が高揚している
してやったりと思っているのだろうか。
「OK!どいてなよ、おっさん!」
声をかけられたレイヴンは待ってましたとばかりに黒虎に向かって行く 右手では『武装』させてある木針が不気味な緑色を纏い
メラメラと燃え盛っている
エビルから奪った『硫炎』とレイヴンの魔力『武装』の合わせ技!
「グルルルルアアアアアアアア!!!!」
しかし、命の危機を感じた黒虎はその蒼色の眼を見開き、毛皮はそれに対照的に赤く!
背から垂れ出ている血液よりも紅く!
模様は魔力の色に染め上げられた。
感覚の無い肉体に鞭を入れ、ぼやける脳活動に血液を回し、その体を立ち上がらせる。
「うおおおおおおお!!目ん玉からぁぁ!!内蔵まで焼き尽くしてやるぜぇぇぇ!!!」
「シャアアアアアアアアアア!!!!」
レイヴンは燃え上がる木針を黒虎の眼球に
突き出す
先端から衝撃が伝わってくる
だが、その瞳に映った光景はレイヴンの想像していた展開とは異にしていた。
木針の先端から見えない何かに引き裂かれ
木針を割り、拳を砕き、腕を破壊し、肩から吹き飛ばした。
「うっ!?」
生々しい音を立てて2つに裂けた腕は地面に落ちた。
あまりの出来事にレイヴンは足を止めてしまう 
この荒ぶる獣の前で動きを止めるなんて自殺行為以外の何物でもない
そして、レイヴンに虎の凶手が迫る
(あ.....ヤベェ......)
空気が歪み、その歪みを引き裂きながら
レイヴンを狩殺さんと赤い魔力を纏った虎が攻撃を繰り出す
黒虎の腕がどんどん大きくなる
視界は魔力の紅に染まり、思考は停止した。
「ぼーっとしてんなよ!レイヴンッ!」
停止した思考に光が射した
背中に強い衝撃を受け突き飛ばされた
一瞬視界に入ったのはやはりゼルクだ
勇敢なる人間ゼルク、命を救われたレイヴンはこの男に何とお礼を言えばいいだろうか。
しかし、その姿は横から来た虎の巨腕によって消し去られた。
「ゼルクゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!」
..............................
.....................
...............
コツーーン...
コツーーン...
コツーーン...
(うるせぇ...)
コツーーン...
コツーーン...
(死神...)
コツーーン...
(気が早いぞ!!)
..............................
.....................
...............
周辺の木は黒虎の一撃によりあらかた伐り倒された
虎の魔術『風爪』その威力はあらゆる物質を分子レベルから破壊し、その爪にかかれば鉄だろうとオリハルコンだろうと割り箸のように真っ二つにされてしまう。
「う...うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!ゼルク!ゼルクゥゥゥゥーーーー!!!!」
渦巻く絶望の真ん中でレイヴンは叫んだ
切り飛ばされた腕の痛みも忘れ、波打つ悲しみに喉が血を出すほど叫んだ
切り飛ばされた腕の痛みも忘れ
流れ出る血液はレイヴンを中心に血だまりを作る
「ウオオオオオオオオオ!!」
その横で虎が雄叫びを上げる 空間は黒虎を
中心として捲き上る
しかし、その瞬間異変に気付く 虎の腕がさっきから全く動かないのだ
雄叫びを上げはするが残っているレイヴンに視線を向けはせずに目の前のある一点を見つめている
その場所からは金色のエネルギーが立ち昇っており、魔力と呼ぶに相応しくない黄金のパワーが湧き水のように この樹海を埋め尽くして、圧倒する
「ゼルク....か?」
虎の腕に隠れて見えないがそこからは低い男の声が響いてきた、その声には余裕の色が
垣間見える
「おいおい、見くびってもらっちゃ困るな
この程度で死ぬほど貧弱な訳がないだろ?」
そう言うとゼルクは虎の腕を持ち上げた
一体何があったのか、先程とは桁違いに
パワーが跳ね上がっていて、心なしか笑みを浮かべているようにも見える
「あまり...この能力は使いたくはなかったんだが...」
そのまま虎の腕をギリギリと締め上げる
腕からは細胞が破壊される嫌な音が立つ
180cmの人間が5mの獣を腕一本で制止するその光景は自然界の食物連鎖を真っ向から
否定していた。
「オオオオオオオオオオオオオ!!」
再度虎が叫んだ
しかし
「うるせぇッ!」
ゼルクが跳躍を見せると次の瞬間 一喝と ともに痛烈な一撃が虎の顔面を捉えた。
強力なパワーに吹っ飛ばされた虎は転がっていき、大木に体をぶつけてやっと止まることが許された。
「うおおお!?何だそのパワーは!?」
思わず開いた口からは驚愕の言葉が漏れた
昼なお暗い樹海の中でゼルクの魔力が煌々とさらには力強く輝いている。
「この能力は『感覚夢双』...と名付けて読んでいる」
そう言うとゼルクはレイヴンの視界から消えた
「ハッ!?」
その姿はもう十数m先の虎の前まで移動していた
「肉体の無意識下での制限、または限界...それを『無感覚』で麻痺させ...取り除くことにより...」
ブツブツと説明口調で呟きながらゼルクは
グッタリと倒れ伏した虎を掴み...
「肉体の設けた限界を超えられるッ!」
なんとそのまま優に2トンは超えている虎を片手で持ち上げ、ハンドボールを投げるように虎を投げはなった。
「ギャアアァアァアアア!!!!」
投げられた虎は勢いよく飛んで行った
それと同時にゼルクは地を踏み切る
ゼルクの耳から音が消えた
音を追い抜いてゼルクは一歩を踏み出す
魔力により強化されたパワーはゼルクに音の壁を超越さたのだ
そして虎の肉体が木にぶつかる直前
ゼルクは自分の投げた虎に追いついた
「おおおおッ!『感覚夢双』!」
技を叫びながらバズーカ砲のごとく虎の腹に拳を打ち込む、
そして、地面に打ち付けられた虎の顔の上に着地すると
ゼルクは右手に持つナイフを虎の目に突き立てる
更に虎が痛みに叫び声を上げる前に2度3度と何度も何度もその眼にナイフを刺し続けるしかし、虎はまだ声を上げない、痛みが脳に
達するまでの約0.1秒それまでにゼルクは
7回虎の目にナイフを突き立てた
そして、痛みが脳に達する0.1秒が経過した
だが、まだ虎は声を上げない
今度は『無感覚』で痛みを奪った
虎の体にはもう感覚がなくなっていた。
焼かれようとも、雷が落ちて来ようとも、
ギロチンで真っ二つにされたとしても虎は
気がつかないだろう。

                         飛燕流
                        【奥義】
                       冥鳥閃光斬

ゼルクの視界から光が消えた
今度は光すら追い抜いた
時間すら追い抜き
ゼルクの世界から時間という概念が消え失せた。
「悪いが...御命頂戴する...!」
虎から全てが削ぎ落とされていく
体毛、皮、肉、筋肉、骨、耳、目、牙、顎、鼻、内臓、腕、脚、そして角も
緩みない攻め
虎は立ち上がろうとした
しかし、もう感覚がなくなって力が入らないそもそも脚がなくなっていた
反撃しようとした、しかし爪も牙も敵を捉える目ももうない
虎は吠えようとした、だが声帯は切られ、顎も砕けていた
頭には後悔がよぎった、だが後悔は消え去った、考える時間もなく生命活動は停止した
1秒にも満たない時間の中で樹海最強の生物
黒虎はただの肉の塊に変えられたのだ。
人間界最強の戦士『ゼルク』によって...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

富士1合目
「なぁ、さっき樹海からスゲェ魔力感じなかったか?」
「確かにな、黒虎が暴れてんのか?まだ、黒虎に逆らうバカな魔物がいるんだな」
「おい、いや......まてよ!あれ見ろ!」
魔物の一人が驚愕の表情を浮かべて指を差す
そこには、ひたいから目の下に掛けて傷の
ある中年男性が立っていた。
「すまん、ひとつ道を尋ねたいんだが」
「う、動くな!テメェ何者だ!?」
魔族兵達は何故か血まみれで、更には
にこやかに近づいてくる傷の男に銃を向けた
頭には角がないつまり人間だ
どうやってここへ!?
下の魔物どもはどうした!?
と尋ねる間もなく傷の男は口を開いた。
「俺が誰って?ふふっ...答えてやるよ...」
その妙な余裕の口調と表情に緊張感が高まる魔族兵の手には異常事態を上の中級兵士に伝えるスイッチが握られている
「ただの迷い人さ...ただし案内人でもある」
「何言ってんだ貴様はよぉぉ!ここをどこだと思ってんだ!?」
兵士の指が引き金にかかった
アサルトライフルの照準はきちんと目の前の男に合っている。
あとは指をちょいと曲げるだけで容易く人間程度の生命を奪える程の威力だ。
「つまり、俺は貴様ら魔族を地獄に案内する為にここに来た 死神だ・・・なんつって」
そう言うと、口元のヒゲを撫でながら少し
その男は照れていた。
「おい!レイヴンこんな感じでいいのか?」
どこかに向かって名を呼ぶ
それは魔族にとってかなり聞き覚えのある名前だ。
「何!?レイヴンだとぉっ!?」
「嘘だろ!?」
「デタラメ言ってんじゃ………」
口々に話し出した魔兵の一人が突然黙り込んだ。
「あぁ、十分な時間稼ぎだったぜおっさん」
若い男の声に魔兵達は振り向く
そこにはちょうどさっき切り落としたところという感じの生首を掴んだ黒い男が立っていた。
右手はナイフのような形に変形しており
そこには血が滴っていた。
「あ!あんたワァッ...…」
目の前の男が視界から消えると同時に魔兵の視界は地面に落ちた
衝撃的な痛みだ
横には仲間の生首も転がっている
首を切り落とされてもしばらく生きていられる魔族の生命力がなければその男姿は確認できなかっただろう。
「や...は...り...裏切...りの...話は...本当だっ...た...の...か...だが...その人間は...だ...れだ...」
「言っただろ?死神だってな...」
傷の男は足を上げると魔兵の頭を踏み潰したトマトのように飛び散る
「『感覚夢双』使ったあとは身体能力が著しく落ちるからな...」
ゼルクは体の調子を確かめるように肩をぐるりと回した。
「視線を誘導して後ろからバッサリ!ってやり方が通じて何よりだったな!それにしても体力が低下してるにもかかわらず、魔族の頑丈な頭蓋骨を踏み潰せるって...人間にしてはバケモン級だな...マジで」
「何を今更...」
「ま、だからこそ仲間に誘ったんだ!さあ行くぜ、ランニングの後はクライミングだ!」
レイヴンは怪しい色をした雲に覆われた富士の頂点を見上げると ぐっと脚に力を込めた。
「んじゃ始めるかぁ!地獄のハイキング!」
「しょうがねえなぁ...」
突撃開始から約30分8kmの走りの後は3774.24mの登り、そして登った後は1000度のマグマへのダイビングが待っている。
長い1日になりそうだ...
そんな思いを込めてゼルクはため息をついた


To Be Continued→
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