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蠱毒のテンシ
三匹の僕
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二人を隠したクローゼットは独りでに閉まった。リーラはその場で頭の中の情報を整理させる。
天の体に異常がないという事は、彼に成り代わっていた蜘蛛が体外に出たのだろう。つまりはまだこの中にいる。紫の目が、睨むように教会のホールを隅々まで見渡す。一通り見ると、静かに目蓋に隠された。
呼吸すら聞こえないそこに、カサッという小さな足音が聞こえた。風に消されそうなほどの音でも、悪魔の耳は聞き逃さない。
「シュレム!」
リーラは振り返ると同時、音の方を示しながら何か名前のようなものを叫ぶ。すると、それに従って一直線に、黒い影が駆け抜けた。
「殺すな」
指が示した場所で、モゾモゾと動く黒い影。蜘蛛を生かしたまま口に咥え、すたすたと優美に歩いて来たのは、黒猫だった。それもただの黒猫ではなく、尻尾が三つに分かれている。
きゅるんとした青い目が、そんな指示をした主人を不思議そうに見上げた。リーラの手に蜘蛛を渡すと、可愛らしい牙のある口を開く。
「どうして?」
猫の口から聞こえた少女の声は、確かに人間の言葉を作っている。
リーラは蜘蛛の手足をもぎ取り、レーレの研究室から拝借した試験管の中に閉じ込めた。
「まだ使うんだ」
「ふぅん」
猫はゴロゴロ喉を鳴らしながら、リーラの長い指で気持ちよさそうに撫でられる。その背後で、教会の大きなドアがゆっくりと、低い声を出しながら開かれた。
外からやって来たのは、一人の男。リーラを超える背丈で、器用にハイヒールを履いている。服装も中性的な物を着こなしていて、違和感がない。リーラはその姿にクスリと笑った。
「ズゥース、また新しいのを買ったみたいだね」
「ふふふ、似合うでしょご主人様?」
「ああ、綺麗だよ。だが」
リーラは片手を上げると、パチンと指を鳴らす。軽い音が広い教会に響き渡ると、ズゥースの体は暗い霧に包まれた。
「あ~ん、今日はこっちぃ?」
「すまないね」
霧が晴れ、そこに居たのは漆黒の鱗に薔薇の模様が刻まれた蛇。黒猫が宥めるように、残念そうにする蛇へ頭を押しつける。
「私はどっちのズゥースも好きよ」
「あら嬉しいわ。僕もシュレムの事だぁいすき」
「うん、知ってる」
「ンンッ……好き嫌いで成るものではないでショウ? ワタクシたちの本来の姿なのですカラ。アナタは使い魔の自覚がおありカ?」
蛇を嗜めた良く通る男の声は、上から聞こえる。豪華なシャンデリアから見下ろしているのは、一羽のカラス。独の尾行に応じていた、あの大きな個体だ。
リーラが腕を差し出すと、待っていたと言わんばかりに留まる。
「失礼しちゃうわね、一番使われてるからって」
「クラレ、ズゥース、言い合いはあとだ」
ピシャリと遮った声は、いつもの軽快さのある音ではなく低い。ズゥースは大人しく飾りのようにリーラの首に緩く巻きつき、クラレは申し訳なさそうに頭を下げている。
黒猫のシュレム、カラスのクラレ、黒蛇のズゥース。彼らはただの動物ではなく、リーラの忠実な使い魔だ。彼女が僕にできるのは、主に黒猫、蛇、カラス。ここに居る三匹は、主人から直接命を受け取り、仲間を導く存在。いわば、群れのリーダーだ。
違うのは見た目だけではない。リーラの血を体内に入れた事で、特別な力を手に入れている。もちろん長寿で、特に最初の使い魔であるクラレは、80年は共にしている。
そしてズゥースが人の姿であったように、リーラの許可があれば他の二匹も人間になれる。まあ、一日の大半を人間の姿で過ごすのは、ズゥースだけだが。
「シュレムとズゥースは、コレの仲間を探してくれ。見つけ次第、殺して構わない」
「あら可愛い蜘蛛ちゃん」
「食べていい?」
「シュレム……腹減ってるのか? あとで美味しいのをあげるから、腹を壊さない程度にね。あぁただし、人間に成り代わっている場合は、ワタシとクラレに知らせてくれ。頼んだよ?」
「はいご主人様」
「はぁい」
クラレは先にクローゼットの向こうへ消えた二人を、赤い目で見送る。そして大きな漆黒の翼を器用に使い、主張するように胸の前に置いた。
「さあリブリング、何なりト」
「オマエには、二人から聞いた人間たちの動きを見張ってほしい。おかしな動きがあれば、すぐ報告するように。だが目は離すな」
「承知いたしマシタ」
クラレは深く頭を下げ、クローゼットの霧へ飛んで行った。
猫のシュレムと蛇のズゥースは、視力より臭いで物を探せる。カラスのクラレは、臭いに頼らず、二人よりも広い視野で細かいものの判別が得意なのだ。
(まずはホームページを見た人の情報が必要だな。そのあとは、蜘蛛が人間に化ける目的を探らなければ)
繭で体を乗っ取られている人間は、あくまで被害者。見つけたからといって、迂闊に手を出せない。
行動と目的。それらを知らなければ、その狩人が最適で迅速に被害を収められるか、想定できない。都内に住む狩人たちへは、ひとまず今分かる情報を拡散した。
蜘蛛の操り主は独だ。リーラは単純に自分への復讐だと考えたが、不特定多数に取りつかせているとなると、別の目的がある可能性が高い。どのみち復讐に繋がるとは思うが、これ以上他への被害を増やしたくない。
(問題は、リーベの核がどれほどの影響を与えるか)
こればかりは、まだ前例がないため想定できない。
しばらくして、リーラは深くため息を吐いた。甘かった。マスターの元へ独を送る時、身体検査でもして核を回収しておけば良かった。
「もう過ぎた事だ。今更仕方ない」
自分に言い聞かせながら歩き出した足は、店に続くクローゼットではなく、教会の隅にある小さな小部屋に向かっていた。そこは告解部屋。通称懺悔室。
彼女はそこで、戦場へ向かう前に祈るのがルーティンだ。皆帰れるよう、誰も死なぬよう、被害が少ないよう祈る。こんなのは意味がないと、自分の力次第であると分かってはいるが、こうでもしないと落ち着かない。何があっても覚悟はしているが、祈るのは無駄じゃないと縋りたいのだ。
黒い手袋に包まれた長い指が、トントントンと、三回机を叩く。数回これを繰り返すのも、彼女の癖だ。昔、不安になった時にひとりぼっちだったらこうすればいい。そう教えてもらってから、意識せずしてしまうようになった。
「……ふふ、悪魔が神に祈るだなんて、なんて喜劇だろうな」
「リーラはいい悪魔だぞ」
「!」
本来、懺悔室は懺悔を聞く側の部屋がある。そこは曇りガラスと、すぐ下で手だけがさせる幅のカーテンがある。幼い声と一緒に、そこから真っ白な手が自分の手に添えられていた。
リーラは慌てて牧師側のドアを開けた。予想通り、椅子にちょこんと座ったリーベが居た。彼はリーラと目が合うと、腰を上げて腰に抱きつく。
「坊や、いつから居たんだ」
「さっき。わたしが一緒でも、リーラはさみしい?」
「ははは、何言ってるんだ。ワタシは寂しいなんて、思った事ないよ。これはただの日課さ」
「そっか」
それが嘘であるのは、リーベにはよく分かった。しかしどうして寂しのか、何に罰を欲しているのか、まだ感情を勉強している彼には分からない。そしてそれはきっと、リーラ本人も分からないだろう。なにせそんな感情を抱えて何十年と経過しているのだから。
「リーラ」
「ん?」
「わたしも、リーラが大好きだぞ」
本当は悲しいのだろうと言ってしまうほど、無邪気ではない。だからただ、分かっている自分の気持ちを伝える事にした。
リーラはそれに目をパチクリさせ、可笑しそうに笑った。まだ結われる前の真っ白な頭をくしゃりと撫でる。
「ありがとう、ワタシもだ。さあ、これから忙しくなるぞ」
「そうなのか?」
「まず、巻き込まれた人間の個人情報を掴む」
リーラはインターネットに疎い。だからそんな凝った事はできなかった。しかし一人、そういった面に誰よりも強い狩人が居る。都内に住んでいて、この件ともう一つ、訪ねる旨も伝えた。
「迎えに来てくれてありがとう。行こうか」
「うん!」
二人の身長は大きな差がある。それでも、いつも通りしっかり手を繋いで、クローゼットの中へ飛び込んだ。
天の体に異常がないという事は、彼に成り代わっていた蜘蛛が体外に出たのだろう。つまりはまだこの中にいる。紫の目が、睨むように教会のホールを隅々まで見渡す。一通り見ると、静かに目蓋に隠された。
呼吸すら聞こえないそこに、カサッという小さな足音が聞こえた。風に消されそうなほどの音でも、悪魔の耳は聞き逃さない。
「シュレム!」
リーラは振り返ると同時、音の方を示しながら何か名前のようなものを叫ぶ。すると、それに従って一直線に、黒い影が駆け抜けた。
「殺すな」
指が示した場所で、モゾモゾと動く黒い影。蜘蛛を生かしたまま口に咥え、すたすたと優美に歩いて来たのは、黒猫だった。それもただの黒猫ではなく、尻尾が三つに分かれている。
きゅるんとした青い目が、そんな指示をした主人を不思議そうに見上げた。リーラの手に蜘蛛を渡すと、可愛らしい牙のある口を開く。
「どうして?」
猫の口から聞こえた少女の声は、確かに人間の言葉を作っている。
リーラは蜘蛛の手足をもぎ取り、レーレの研究室から拝借した試験管の中に閉じ込めた。
「まだ使うんだ」
「ふぅん」
猫はゴロゴロ喉を鳴らしながら、リーラの長い指で気持ちよさそうに撫でられる。その背後で、教会の大きなドアがゆっくりと、低い声を出しながら開かれた。
外からやって来たのは、一人の男。リーラを超える背丈で、器用にハイヒールを履いている。服装も中性的な物を着こなしていて、違和感がない。リーラはその姿にクスリと笑った。
「ズゥース、また新しいのを買ったみたいだね」
「ふふふ、似合うでしょご主人様?」
「ああ、綺麗だよ。だが」
リーラは片手を上げると、パチンと指を鳴らす。軽い音が広い教会に響き渡ると、ズゥースの体は暗い霧に包まれた。
「あ~ん、今日はこっちぃ?」
「すまないね」
霧が晴れ、そこに居たのは漆黒の鱗に薔薇の模様が刻まれた蛇。黒猫が宥めるように、残念そうにする蛇へ頭を押しつける。
「私はどっちのズゥースも好きよ」
「あら嬉しいわ。僕もシュレムの事だぁいすき」
「うん、知ってる」
「ンンッ……好き嫌いで成るものではないでショウ? ワタクシたちの本来の姿なのですカラ。アナタは使い魔の自覚がおありカ?」
蛇を嗜めた良く通る男の声は、上から聞こえる。豪華なシャンデリアから見下ろしているのは、一羽のカラス。独の尾行に応じていた、あの大きな個体だ。
リーラが腕を差し出すと、待っていたと言わんばかりに留まる。
「失礼しちゃうわね、一番使われてるからって」
「クラレ、ズゥース、言い合いはあとだ」
ピシャリと遮った声は、いつもの軽快さのある音ではなく低い。ズゥースは大人しく飾りのようにリーラの首に緩く巻きつき、クラレは申し訳なさそうに頭を下げている。
黒猫のシュレム、カラスのクラレ、黒蛇のズゥース。彼らはただの動物ではなく、リーラの忠実な使い魔だ。彼女が僕にできるのは、主に黒猫、蛇、カラス。ここに居る三匹は、主人から直接命を受け取り、仲間を導く存在。いわば、群れのリーダーだ。
違うのは見た目だけではない。リーラの血を体内に入れた事で、特別な力を手に入れている。もちろん長寿で、特に最初の使い魔であるクラレは、80年は共にしている。
そしてズゥースが人の姿であったように、リーラの許可があれば他の二匹も人間になれる。まあ、一日の大半を人間の姿で過ごすのは、ズゥースだけだが。
「シュレムとズゥースは、コレの仲間を探してくれ。見つけ次第、殺して構わない」
「あら可愛い蜘蛛ちゃん」
「食べていい?」
「シュレム……腹減ってるのか? あとで美味しいのをあげるから、腹を壊さない程度にね。あぁただし、人間に成り代わっている場合は、ワタシとクラレに知らせてくれ。頼んだよ?」
「はいご主人様」
「はぁい」
クラレは先にクローゼットの向こうへ消えた二人を、赤い目で見送る。そして大きな漆黒の翼を器用に使い、主張するように胸の前に置いた。
「さあリブリング、何なりト」
「オマエには、二人から聞いた人間たちの動きを見張ってほしい。おかしな動きがあれば、すぐ報告するように。だが目は離すな」
「承知いたしマシタ」
クラレは深く頭を下げ、クローゼットの霧へ飛んで行った。
猫のシュレムと蛇のズゥースは、視力より臭いで物を探せる。カラスのクラレは、臭いに頼らず、二人よりも広い視野で細かいものの判別が得意なのだ。
(まずはホームページを見た人の情報が必要だな。そのあとは、蜘蛛が人間に化ける目的を探らなければ)
繭で体を乗っ取られている人間は、あくまで被害者。見つけたからといって、迂闊に手を出せない。
行動と目的。それらを知らなければ、その狩人が最適で迅速に被害を収められるか、想定できない。都内に住む狩人たちへは、ひとまず今分かる情報を拡散した。
蜘蛛の操り主は独だ。リーラは単純に自分への復讐だと考えたが、不特定多数に取りつかせているとなると、別の目的がある可能性が高い。どのみち復讐に繋がるとは思うが、これ以上他への被害を増やしたくない。
(問題は、リーベの核がどれほどの影響を与えるか)
こればかりは、まだ前例がないため想定できない。
しばらくして、リーラは深くため息を吐いた。甘かった。マスターの元へ独を送る時、身体検査でもして核を回収しておけば良かった。
「もう過ぎた事だ。今更仕方ない」
自分に言い聞かせながら歩き出した足は、店に続くクローゼットではなく、教会の隅にある小さな小部屋に向かっていた。そこは告解部屋。通称懺悔室。
彼女はそこで、戦場へ向かう前に祈るのがルーティンだ。皆帰れるよう、誰も死なぬよう、被害が少ないよう祈る。こんなのは意味がないと、自分の力次第であると分かってはいるが、こうでもしないと落ち着かない。何があっても覚悟はしているが、祈るのは無駄じゃないと縋りたいのだ。
黒い手袋に包まれた長い指が、トントントンと、三回机を叩く。数回これを繰り返すのも、彼女の癖だ。昔、不安になった時にひとりぼっちだったらこうすればいい。そう教えてもらってから、意識せずしてしまうようになった。
「……ふふ、悪魔が神に祈るだなんて、なんて喜劇だろうな」
「リーラはいい悪魔だぞ」
「!」
本来、懺悔室は懺悔を聞く側の部屋がある。そこは曇りガラスと、すぐ下で手だけがさせる幅のカーテンがある。幼い声と一緒に、そこから真っ白な手が自分の手に添えられていた。
リーラは慌てて牧師側のドアを開けた。予想通り、椅子にちょこんと座ったリーベが居た。彼はリーラと目が合うと、腰を上げて腰に抱きつく。
「坊や、いつから居たんだ」
「さっき。わたしが一緒でも、リーラはさみしい?」
「ははは、何言ってるんだ。ワタシは寂しいなんて、思った事ないよ。これはただの日課さ」
「そっか」
それが嘘であるのは、リーベにはよく分かった。しかしどうして寂しのか、何に罰を欲しているのか、まだ感情を勉強している彼には分からない。そしてそれはきっと、リーラ本人も分からないだろう。なにせそんな感情を抱えて何十年と経過しているのだから。
「リーラ」
「ん?」
「わたしも、リーラが大好きだぞ」
本当は悲しいのだろうと言ってしまうほど、無邪気ではない。だからただ、分かっている自分の気持ちを伝える事にした。
リーラはそれに目をパチクリさせ、可笑しそうに笑った。まだ結われる前の真っ白な頭をくしゃりと撫でる。
「ありがとう、ワタシもだ。さあ、これから忙しくなるぞ」
「そうなのか?」
「まず、巻き込まれた人間の個人情報を掴む」
リーラはインターネットに疎い。だからそんな凝った事はできなかった。しかし一人、そういった面に誰よりも強い狩人が居る。都内に住んでいて、この件ともう一つ、訪ねる旨も伝えた。
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