カミサマごっこ

Ren

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願い事

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「違う…僕は、こんなセカイを望んでいない!!」
「何を言ってるんだい?コレはキミが望んだセカイじゃないか」
僕の、望んだ世界はこんな世界じゃないよ…
「っは!!…なんだ、ユメか…」
僕の名前は蒼詩。中学2年生の男子。
「はぁ…病院行くか…」
僕の足取りは重かった。そして、重たい扉を開けた…
「あ!お兄ちゃん!!今日も来てくれたの?」
明るい声が僕に刺さる。「うん…葵の様子を見に…ね」
「葵の様子?大丈夫だよ(笑)もぉ、お兄ちゃんは心配症なんだから、」
僕の妹、葵が言う。しかし、僕の目の前には、左足が、包帯で巻かれた妹の姿だった…蒼が、こんな姿になったのは、僕のせいだ…僕が、葵を呼ばなければ、葵は…葵は…
「お兄ちゃん?どうしたの?具合悪いの?」
葵は、純粋無垢に聞いて来た…「いや、そんな事ないよ…」「そう?ならいいんだけど…」「あっ!もうこんなに時間だ!!お兄ちゃん、学校に行ってくるね…」「うん、行ってらっしゃい」
 妹は、大きく腕を振って僕を見送った。僕は、足早に退出した。僕は、あの空間に居ると罪悪感で押し潰されそうだから…しかし、足早に退出した直後、今度は足取りが重くなった。学校には、アイツらが居るから。
そして、僕は学校に着いてしまった。「はぁ…またアイツらの顔を見なければならないのか…」そんな事を思っていたら、アイツらが居た。僕はアイツらを避けようとした。しかし、アイツらは僕が避けて行こうとしているのを見てこっちに来た。「おいおい、逃げんなよ~蒼詩君?(笑)ま~た、妹のとこに行ってたのか?(笑)シスコンかよ~」「ゲンキ~、やめとけよ(笑)蒼詩君、可哀想だろ(笑)」アイツらは笑いながら言う。別にどうという事は無い。いつもの事だから。黙っていればアイツらは何処かに行く。しかし、どこからか声が聞こえた。「あんた達、蒼詩をいじめるな!!」はぁ…夏姫が、来た。一難去ってまた一難とは、この事か…「ヤベェ、夏姫が来た!!逃げるぞ!!」「ちょっ、ゲンキ~、待てよ~」アイツらは、ライオンに追われている、トムソンガゼルの様に逃げていった。「全く、逃げ足だけは早いんだから…」君の足が遅いのでは?って言ったら殴られるので僕は心の内にしまった。夏姫は、長い髪を靡かせながら振り向いた。「蒼詩、大丈夫?怪我ない?」君は、僕の母親でもないのに…なんて事を思いながら僕は言った。「大丈夫…怪我もない」そう言うと夏姫は、「そう…ならいいわ。」そして、昼休みは夏姫と屋上で弁当を食べる。因みに、僕は料理が出来ない。母親は葵の治療費を払うため朝から晩まで働いている。父さんは、他界した。だから、僕は夏姫に弁当を作ってもらっている。そして、授業が終わり帰ろうとした時、アイツらがやって来た。「よぉ、蒼詩君、ちょっと体育館裏に来いよ。」朝とは違う声色で僕に言う。そして僕は…
 家に帰った僕は、泣いていた。「どうして…どうして僕は…」僕は泣き崩れた。そして僕は、思った。「アイツらを消して欲しい…」他力本願かもしれないが、今の僕にはこんな事しか出来なかった。神様どうか、アイツらを、皆消して下さい。僕は、そう"願ってしまった"…
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