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1章
1章 3話
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「う、うわあああああ出たあああああ」
「なんだようるせえなああ」
ああ、つい出てしまった。でもここまでくるともう後戻りは出来ない。
「今手分けして金探してんだよ。いや最近はビルに埋まってる金庫とかあるらしくてよ?それがまた面倒で・・・」
こいつら、ビル爆破しといて何言ってんだ?そう思ったが、
「まあそりゃ最近の金庫は爆弾ごときじゃ壊れないし、なんなら核爆弾でも壊れないって話だぜ?でもな?金庫にも必ず鍵はある。金庫さえ見つければ俺らは余裕で開けれるって訳よ」
といってたった1本の鍵を自分の指でくるくると回し始めた。
「それはこのビルの金庫なんだからお前の鍵じゃ開かないだろ」
「いやいや、分かってねぇなぁ。この鍵はAAレートの万能鍵だぜ?開けれないものはねえんだよ」
ほら出た、また初見の道具だ。本当にさっきから彼が何を言っているか分からない。すると彼はいきなり顔色を変えて、
「まあこんなにぺちゃくちゃしゃべらせやがって、ここを邪魔されたんだから、消さねぇとな」
「いやぺちゃくちゃしゃべったのはそっちが一方的に喋ってただろ」
「はああああ?ああわかったよ!てめぇは今ここで潰す!」
ごめんもうノリについてけない。でも僕にとってはピンチに他ならない。どうする、彼は今もゆっくりと近づいて来ているし、このままじゃやられる。すると彼は脇差のようなものを取り出して僕に向けて構える。どうしよう、マジでどうしよう。そんなことを考えているうちに奴が刀の切っ先をこちらに向けて走ってきた。ああ、もうダメだ、おしまいかもしれん。
『助けてやろうか?』
その一瞬、まるで時が止まったかのように誰かが僕の後ろから話しかけてきた。
「頼む!誰でもいいから助けてくれ!」
すると、目の前が赤く染まった。その瞬間、僕は奴の切っ先を自分の刀で受け止めていた。自分の刀、そもそも僕は刀など持ってはいない。誰かがくれたのか?いや僕と奴以外ここには誰もいない。でも実際こうやってちゃんとした刀を持っている。
「な、なんだそりゃ!どこから出した!」
奴も少し驚いた様子で刀越しに対面している。
「ぼ、僕にもわかんないよ!」
そうやって奴をはじき飛ばした。その自分の力に自分で驚いた。
「てめっ、この!」
奴がまた襲いかかってきた。僕はそれに合わせて上から下に刀を振り下ろした。すると、
「う、うおっ!」
上から振り下ろされた僕の刀に押し負けている様子だった。だが僕からしても妙だった。上から下に振り下ろすこの動作が何故か妙に力が入るのだ。そして気付いた。
「鍬か!」
僕は農村生まれだからこそ、鍬はこの地にいる人の誰よりも振り下ろしたはずだ。毎日のその作業がきっと役に立ったのだろう。
「鍬ぁ?なんだそりゃ?」
「鍬も!知らない!のか!」
刃を上から下に振り下ろしながら話した。すると奴は振り下ろしきったところを見計らって、僕の刀をはじき飛ばした。
「はは!どうだ!これでもう武器は無いぞ!」
奴はまた一気に強気になる。ムカつくがどうしようも無い。すると、
『どうした。あの刀はお前の物ではないのか。』
と後ろからまたあの声が聞こえた。
「え、それってどういう・・・」
『いいからあの刀を想像するんだ。』
「え、でも...」
『やるんだ。』
有無を言わさないその圧に負けてあの刀を想像した。形、触り心地、先程まで手にあったあれを想像することは至極簡単な事だった。
『よくやった。これでこの刀はお前の物だ。』
「え・・・?こ、これは」
僕の手には、先程まで手に持っていた刀と全く同じものが握られていた。
「なんだようるせえなああ」
ああ、つい出てしまった。でもここまでくるともう後戻りは出来ない。
「今手分けして金探してんだよ。いや最近はビルに埋まってる金庫とかあるらしくてよ?それがまた面倒で・・・」
こいつら、ビル爆破しといて何言ってんだ?そう思ったが、
「まあそりゃ最近の金庫は爆弾ごときじゃ壊れないし、なんなら核爆弾でも壊れないって話だぜ?でもな?金庫にも必ず鍵はある。金庫さえ見つければ俺らは余裕で開けれるって訳よ」
といってたった1本の鍵を自分の指でくるくると回し始めた。
「それはこのビルの金庫なんだからお前の鍵じゃ開かないだろ」
「いやいや、分かってねぇなぁ。この鍵はAAレートの万能鍵だぜ?開けれないものはねえんだよ」
ほら出た、また初見の道具だ。本当にさっきから彼が何を言っているか分からない。すると彼はいきなり顔色を変えて、
「まあこんなにぺちゃくちゃしゃべらせやがって、ここを邪魔されたんだから、消さねぇとな」
「いやぺちゃくちゃしゃべったのはそっちが一方的に喋ってただろ」
「はああああ?ああわかったよ!てめぇは今ここで潰す!」
ごめんもうノリについてけない。でも僕にとってはピンチに他ならない。どうする、彼は今もゆっくりと近づいて来ているし、このままじゃやられる。すると彼は脇差のようなものを取り出して僕に向けて構える。どうしよう、マジでどうしよう。そんなことを考えているうちに奴が刀の切っ先をこちらに向けて走ってきた。ああ、もうダメだ、おしまいかもしれん。
『助けてやろうか?』
その一瞬、まるで時が止まったかのように誰かが僕の後ろから話しかけてきた。
「頼む!誰でもいいから助けてくれ!」
すると、目の前が赤く染まった。その瞬間、僕は奴の切っ先を自分の刀で受け止めていた。自分の刀、そもそも僕は刀など持ってはいない。誰かがくれたのか?いや僕と奴以外ここには誰もいない。でも実際こうやってちゃんとした刀を持っている。
「な、なんだそりゃ!どこから出した!」
奴も少し驚いた様子で刀越しに対面している。
「ぼ、僕にもわかんないよ!」
そうやって奴をはじき飛ばした。その自分の力に自分で驚いた。
「てめっ、この!」
奴がまた襲いかかってきた。僕はそれに合わせて上から下に刀を振り下ろした。すると、
「う、うおっ!」
上から振り下ろされた僕の刀に押し負けている様子だった。だが僕からしても妙だった。上から下に振り下ろすこの動作が何故か妙に力が入るのだ。そして気付いた。
「鍬か!」
僕は農村生まれだからこそ、鍬はこの地にいる人の誰よりも振り下ろしたはずだ。毎日のその作業がきっと役に立ったのだろう。
「鍬ぁ?なんだそりゃ?」
「鍬も!知らない!のか!」
刃を上から下に振り下ろしながら話した。すると奴は振り下ろしきったところを見計らって、僕の刀をはじき飛ばした。
「はは!どうだ!これでもう武器は無いぞ!」
奴はまた一気に強気になる。ムカつくがどうしようも無い。すると、
『どうした。あの刀はお前の物ではないのか。』
と後ろからまたあの声が聞こえた。
「え、それってどういう・・・」
『いいからあの刀を想像するんだ。』
「え、でも...」
『やるんだ。』
有無を言わさないその圧に負けてあの刀を想像した。形、触り心地、先程まで手にあったあれを想像することは至極簡単な事だった。
『よくやった。これでこの刀はお前の物だ。』
「え・・・?こ、これは」
僕の手には、先程まで手に持っていた刀と全く同じものが握られていた。
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