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先輩視点の番外編
酒より煙草より
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「そういえば、後輩くんは酒とか煙草やらないよな」
俺の希望で駄菓子屋へ行って帰って戦利品堪能中、シガレットチョコを銜えた後輩くんが可愛かったのでそう聞いてみた。
後輩くんの部屋の床は主に俺が買いまくった駄菓子だらけだ。
酒とか煙草は俺もやらない。やってそうに見えるとはよく言われる。
反して後輩くんは、そんなことをとてもやりそうにはない見た目だ。
「そりゃ、未成年ですから」
優等生的答えが返ってきた。
「セックスはガンガンしてんのに」
まるで本当の煙草でも吸ったみたいに、後輩くんがむせた。
「まあ、それはいいんじゃないですか……。気持ちイイだけだし、好き合っているんだし……」
「でも俺が後輩くんに手出すとさ、まるで淫行罪っぽくないか? ほら、後輩くん可愛らしいからさー」
「先輩は出されてる側だから問題ないでしょ。それに見た目がどうであれ、おれは高校生ですから、ね!」
そう言って、俺を押し倒してきた。
「……もしかして、後輩くん怒った?」
「いいえ。ただ、先輩がそんな風に思っているなら、先輩におれは抱けませんよねー」
「いやでもほら、高校生同士だしな」
でも結局のところ、そんな間隔も相俟って後輩くんが許可を出さない限り、俺が中々強気に出られないのは確かだ。
少しくらい抵抗してくれた方がそそるとか、そんな性癖は微塵も持ち合わせてないし。後輩くんは俺が嫌がるのもそこそこ楽しいらしいが。
「って、何……っ、ちょ、足を広げるな」
「えー? だって今のって、誘いの台詞でしょ?」
「誘ってない」
「酒と煙草には全く興味ないし、あまりしたいとも思わないけど、貴方とはしたくて仕方ありません」
可愛い顔して、そんな台詞吐いて、ちゅっと甘いキスをしてくる。
この唇が酒臭かったり煙草臭かったりしたら嫌だな。だって俺は甘いものが好きだからさ、甘いだけの唇がいい。
「じゃ、俺のことはお前にやるから……。酒と煙草は控えとけ。成人してもな」
「それって、おれが成人するまで一緒に居てくれるってことですね?」
「……してからも」
もう一度落ちてきたキスは、甘いけれど深かった。
俺の希望で駄菓子屋へ行って帰って戦利品堪能中、シガレットチョコを銜えた後輩くんが可愛かったのでそう聞いてみた。
後輩くんの部屋の床は主に俺が買いまくった駄菓子だらけだ。
酒とか煙草は俺もやらない。やってそうに見えるとはよく言われる。
反して後輩くんは、そんなことをとてもやりそうにはない見た目だ。
「そりゃ、未成年ですから」
優等生的答えが返ってきた。
「セックスはガンガンしてんのに」
まるで本当の煙草でも吸ったみたいに、後輩くんがむせた。
「まあ、それはいいんじゃないですか……。気持ちイイだけだし、好き合っているんだし……」
「でも俺が後輩くんに手出すとさ、まるで淫行罪っぽくないか? ほら、後輩くん可愛らしいからさー」
「先輩は出されてる側だから問題ないでしょ。それに見た目がどうであれ、おれは高校生ですから、ね!」
そう言って、俺を押し倒してきた。
「……もしかして、後輩くん怒った?」
「いいえ。ただ、先輩がそんな風に思っているなら、先輩におれは抱けませんよねー」
「いやでもほら、高校生同士だしな」
でも結局のところ、そんな間隔も相俟って後輩くんが許可を出さない限り、俺が中々強気に出られないのは確かだ。
少しくらい抵抗してくれた方がそそるとか、そんな性癖は微塵も持ち合わせてないし。後輩くんは俺が嫌がるのもそこそこ楽しいらしいが。
「って、何……っ、ちょ、足を広げるな」
「えー? だって今のって、誘いの台詞でしょ?」
「誘ってない」
「酒と煙草には全く興味ないし、あまりしたいとも思わないけど、貴方とはしたくて仕方ありません」
可愛い顔して、そんな台詞吐いて、ちゅっと甘いキスをしてくる。
この唇が酒臭かったり煙草臭かったりしたら嫌だな。だって俺は甘いものが好きだからさ、甘いだけの唇がいい。
「じゃ、俺のことはお前にやるから……。酒と煙草は控えとけ。成人してもな」
「それって、おれが成人するまで一緒に居てくれるってことですね?」
「……してからも」
もう一度落ちてきたキスは、甘いけれど深かった。
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