親友ポジション

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追加品

君の身体に触らせて

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真山くん視点


■■

「真山くんの乳首を開発してみたいんだけど」
「は?」
 
 なんかとんでもないことを言われたような気がする。
 平たい胸をトレーナー越しに撫でさすってくる冬夜を、こたつに寝転がりながらぼんやりと見上げた。
 
「真山くん、ここ、感じやすいじゃん? 慣れたらここだけでイケるのかなーって」
「ちょ……っま、待ってくれ」
 
 頭が言葉を理解することを拒否している。
 
「開発っていうか、すでに感じやすいからあとはたくさん触るだけでいいのかな?」
「あっ、さ、触んな」
 
 冬夜のことは大好きだし、触られるのもとても嬉しい。
 でもこんな、実験をするようにオレだけ触られ続けるのは勘弁してもらいたい。
 しかも、ここだけしか触らないとか、それなんて生殺し。
 
「するなら普通にやろうぜ」
「まあまあ」
 
 なだめすかすように言いながら、冬夜がこたつ布団をめくり上げた。
 
「うわっ、お前、同じとこに入ってくるなよ。ここに二人はきついだろ」
 
 それに、今まで外にいた冬夜の身体は冷たくて、ひやっとする。
 
「あったかい」
 
 それでも冷たい身体で暖を取るように擦り寄られれば、オレの胸ん中も暖かくなっちまう。
 あー、もう、可愛い。
 思わずぎゅうっと抱き返すと、冬夜が嬉しそうにふふっと笑った。
 
「開発していい?」
「だ、ダメだ!」
 
 言ってることはちっとも可愛くなかったが。
 
「大体、なんだってまた急にそんなことを言い出すんだ」
「今日実家に帰ってクローゼットの中整理しててさ、その時にいくつか、パソコンのソフトが出てきて……」
「そんなソフトが出てきて、触発されたと」
「そうだけど、相手が真山くんだからしてみたいんだよ」
 
 嘘だ。そんな幼女の出てくるゲームなんか見て、エロゲみたいなことしてみたいとか思いやがって。馬鹿。冬夜の馬鹿。
 
「ひゃっ……馬鹿、服の中に手入れるな。冷たっ……」
「うは。あったかいってより、熱い」
「馬鹿馬鹿、マジやめろ。ほんっと冷たいって!」
 
 オレの体温が、冬夜に移っていく。まるで背中に氷でも入れられたようなその感覚に、身をよじる。
 ようやく温度が一定になる頃には、すっかり息が上がっていた。
 
「真山くん、涙目だ。可愛い」
「誰の……せいだ……と……」
「色っぽい」
「いろっ……!?」
 
 ちゅーと長い触れるだけのキスをされた。そのまま、指が不埒な動きをしてきたので、オレは冬夜の手首をがっと掴んだ。
 
「マジでやめろ。お、玩具にされるみたいで嫌だ」
「じゃあ、触るだけ」
「触るだけって……」
「触りたい。変なこと言わないし、イカせようともしないから」
「男の胸なんて触って、何が楽しいんだよ」
「真山くんだからだって言ってるのに。それに、俺の趣味は知ってるじゃないか」
 
 ……まあ、確かに……お前の好きなキャラに、軒並み胸はありませんでしたね、はい……。
 
「尚更嫌だ。幼女の胸と重ねられるなんて」
「いや、あれは2次元だからさ。別に現実でそういうことをしたいとは思わないし」
「ホントかよ」
「現実でそういうことをしたいと思うのは、君だけだ」
 
 こういう台詞をさらっと吐きやがるから、タチが悪い。
 
「ね、いい……?」
「ん……」
 
 結局、冬夜には敵わない。流されるように頷くと、冬夜がゆっくりとそこを撫でてきた。
 それは官能をくすぐるような触り方じゃなく、あるのを確かめてるっていうか……表面を撫でるだけっていうか、そんな動きだったが、オレにとっては逆にもどかしい。
 ちゃんと触れとオレがねだるのを待っているのかと思えば、表情を見る限りそんな訳でもなさそうだ。ただ、幸せそうにしてる。
 
「くすぐったいって」
「へへ……」
 
 冬夜が眼鏡を外して、こたつの上に乗せる。
 
「吸ってもいい?」
「なっ……」
「あ、怪しい吸い方しないから。軽く舐めて、吸うだけ」
「なんのプレイだよ。これ……」
 
 冬夜がオレのトレーナーをまくりあげる。ひやっとした空気に触れて、背中がぞくりと粟立った。熱い舌でぺろりと舐められて、別の感覚が身体を走り抜ける。
 
「んっ……」
 
 そのまま優しく、ちゅうっと吸われた。確かにイカせるような吸い方じゃねーんだよ。でも、もどかしくて、もっとしてほし……ああ、もう……。
 なんだろ、これ。授乳でもしてるみたいだ。オレ、男だけど。
 そのままずっとちゅっちゅしている冬夜の頭をそっと撫でると、唇を離して今度は頬をオレの胸に押し当ててきた。
 
「冬夜……」
「何?」
「お前さ、本当はただ、スキンシップしたいだけ?」
「当たり。でも、開発させてくれるんなら、するけど」
「それは嫌だ」
「えー……」
「でも……」
「でも?」
「し、したくなった」
 
 冬夜は一度目を見開いてから、嬉しそうににこっと笑った。
 
「了解」
 
 こたつから冷たいベッドへ移動して、お互いの身体で暖を取り合う。あっという間に、こたつの中にいるよりも熱くなった。

 ……別に、開発なんてしなくても、オレ、お前の手で指先で、毎日のように身体変えられてるのに。わざわざ言うなよな、恥ずかしいから。
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