イケメンと五月病

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本編

責任とれよ

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 飲んで酔っ払って変に浮かれまくったイケメンを家へお持ち帰り……というか持ち帰られて、気付けば昨晩ヤッちまいましたな状況。
 そんな事実はもちろんない。奴が俺の服にゲロ吐いてお互い素っ裸というありがちな展開だ。お約束すぎるだろ。
 ちなみに俺は変に期待して酔えなかったせいで、一晩生殺しの地獄を味わった。




 次の日、それをまったく覚えてない支倉は、笑えるほど慌てふためいた。
 隣で寝た振りをしていると、まず横にある俺の姿に驚いて、次にブランケットの中を覗いてみる。
 ベッドのスプリングが軋むほどって、それどうよ。
 お前どんだけ俺が好きなのって突っ込んでやりたくなる。突っ込みたくなるのは別のものだけどな。
 
「ん……」
 
 とりあえず寝た振りをやめて、目をあわせてみる。
 
「あ、その、隆弘……。俺、お前のこと……襲っ……た?」
「襲われたって言ったら?」
「まさか無理矢理か?」
「そうだって言ったら?」
「とれる責任なら、いくらでも、とる……」
 
 どうやらまったく記憶にないらしい。
 どんな責任をとってくれるつもりなのか、楽しみだ。
 
「えっと、もうわかってると思うけど……言わせてくれ。俺、お前のことが好きなんだ」
「何度も聞いた」
「うー……。マジかよ。お前も言ってくれた?」
「言った言った」
「俺は聞いてない、聞いてないぞ」
「なら今言おうか。好きだ、支倉。ずっと好きだった。だからお前も俺のことを好きだと知った時は」
「やっぱやめろ!」
 
 真っ赤になってベッドの中に潜り込んでしまった。
 それ、可愛すぎるだろ。イケメンの癖に可愛いとかお前どんだけ卑怯なんだよ。
 ……まあ、俺の前でだけ可愛いのは、悪くないけどな。
 彼女いない歴、歳の数。そんな俺にこんなイケメンな彼氏ができて初朝帰りとは、一体どうしたらこんな事態になるんだか。
 何もなかったのが残念だが、既成事実はまた今度。ある筈のない責任、たっぷりとってもらおうか?
 まずはシャワーを浴びた時、腰や腿につきまくったキスマークを見て散々慌てるがいいさ。
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