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1st stage
美少女エロフィギュアは渡せない
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昨夜はコミケの打ち上げで、ヨシキといっしょに居酒屋を何軒かはしごしたっけ。
あいつはオタクでカメコのくせに、細身で背も高く顔もいいし、女の子とでもスムーズに会話できて、女性のコスプレイヤーには抜群の人気がある。(その分男の敵は多いが)
だったら、居酒屋でナンパしたとか?
いやいや、、、
中学生くらいの子供が、居酒屋で飲み食いしてるわけないっしょ。
もしそうだとしても、保護者がいるはず。
待て!
ヨシキのことだから、ママごとナンパで親子どんぶりってのもありうる!!
それはそれで美味しい展開、、、 って妄想はいいから現実的に考えよう。
そうだ!
昨夜は途中から、レイヤーの美咲麗奈と合流したんだった。
美咲麗奈、、、
ぼくが密かに憧れてる、ロリ系の巨乳コスプレイヤーだ。
イベント会場ではいつも、エロゲーや美少女コミックのコスしてて、むねを強調した際どい衣装を纏ってる。
当然、撮影スペースじゃカメコどもが輪になって群がってて、その光景はまるで、土星を囲む岩石リング。
ベストポジションの撮影場所を確保するのも、ひと苦労なのだ。
そんな、カメコやファンの多い彼女に、ぼくなんかが相手にされるわけないんだけど、ヨシキのおこぼれにあずかって、いっしょに呑むことができて、、、
テーブル越しに座っていた美咲麗奈は、ほんっとにエロ可愛かった。
ロリータファッションでツインテールを垂らして、その微笑みはまるで清楚な天使のよう。
それでいて、Gカップはあろうかという巨乳。このギャップが萌えるんだ。
しかも、その巨乳をテーブルの上にボヨンと乗っけてたっけ。
都市伝説でしかありえないような絶景に、ぼくはドギマギしたのを覚えてる。
まあ、、、
あの時から、麗奈ちゃんの狙いはヨシキで、ふたり盛り上がってたが、ぼくはほとんど手酌だったような気がする。
麗奈ちゃんの巨乳がヨシキの二の腕に押しつけられて、スライムのようにたわんで、、、
うっ、羨ましいぞ! ヨシキめっ!!
だけど、、、
それからの記憶が曖昧で、確か、いっしょに店を出たと思うんだが、、、
とりあえずヤツがなにか知ってるかもしれない。
ぼくはヨシキにメッセージを送ってみた。
『昨夜の記憶が飛んでる。呑んだ後ぼく達どうしたっけ?』
返事はすぐに来た。
『オレは麗奈とホテルに個撮に行った。おまえは店の前の大通りからタクシーで帰ったぞ』
お互い仕事の合間に、メッセージを交換しあう。
『タクシーにはぼくひとりで乗ったか?』
『他に誰と乗るんだ?』
『中学生くらいの女の子とか』
『妄想乙』
『実は、今朝目が醒めたら女の子が横で寝てて…』
そう切り出して、ぼくは今日の事を打ち明けた。
『マジ? ありえね~! もっとkwsk(詳しく)!』
という訳で、バイトが終わる頃、ヨシキがクルマで迎えに来る事になった。
部屋に置いてきた女の子の事が気になって、今日は仕事がろくに手につかず、いろんな失敗をやらかしてしまった。
早く終業時間にならないかと気ばかり焦って、仕事に集中できない。
こうしていると悪い方向にばかり、妄想が膨らんでしまう。
今頃ぼくの部屋のめぼしい金目のものは、いっさいがっさい少女に持ち去られて、売り飛ばされてるかもしれない。
『リア恋プラス』の高瀬みくのフィギュアには、手をつけられてないだろか?
凄腕造形師が型を作ったメッチャ限定もので、出品予定の時間前からショップサイトを何度もリロードして、出品された瞬間、超高速でお客様情報を入力してようやくゲットできた、尊いフィギュアなんだぞ。
パンツの皺のリアルさや、オーバーニーソが食い込む太ももの質感なんか、至高の出来栄えなんだ。
案の定、秒殺、、、
出店から数秒で売り切れになったから、もしヤフオクに出品すれば、おそらく二桁万円を軽く凌駕するプレミア価格がつく逸品だ。
他にもレアなフィギュアや有名絵師の原画とか、いろいろお値打ちものはあるから、心配だ。
まあ、一般人にはその価値はわかんないはず、、、
だけど。
もしかして、、、
、、、とにかくいろいろ気になる!
6時のバイト終了時間きっかりに、ぼくは書店を飛び出した。
『もう帰るのか?』と言わんばかりの、支配人の冷たい目線なんて、今はどうでもいい。
ヨシキはもう来ていた。
駐車場で待機していたヨシキの黒の『TOYOTA bB』に、ぼくはダッシュで乗り込んだ。
つづく
あいつはオタクでカメコのくせに、細身で背も高く顔もいいし、女の子とでもスムーズに会話できて、女性のコスプレイヤーには抜群の人気がある。(その分男の敵は多いが)
だったら、居酒屋でナンパしたとか?
いやいや、、、
中学生くらいの子供が、居酒屋で飲み食いしてるわけないっしょ。
もしそうだとしても、保護者がいるはず。
待て!
ヨシキのことだから、ママごとナンパで親子どんぶりってのもありうる!!
それはそれで美味しい展開、、、 って妄想はいいから現実的に考えよう。
そうだ!
昨夜は途中から、レイヤーの美咲麗奈と合流したんだった。
美咲麗奈、、、
ぼくが密かに憧れてる、ロリ系の巨乳コスプレイヤーだ。
イベント会場ではいつも、エロゲーや美少女コミックのコスしてて、むねを強調した際どい衣装を纏ってる。
当然、撮影スペースじゃカメコどもが輪になって群がってて、その光景はまるで、土星を囲む岩石リング。
ベストポジションの撮影場所を確保するのも、ひと苦労なのだ。
そんな、カメコやファンの多い彼女に、ぼくなんかが相手にされるわけないんだけど、ヨシキのおこぼれにあずかって、いっしょに呑むことができて、、、
テーブル越しに座っていた美咲麗奈は、ほんっとにエロ可愛かった。
ロリータファッションでツインテールを垂らして、その微笑みはまるで清楚な天使のよう。
それでいて、Gカップはあろうかという巨乳。このギャップが萌えるんだ。
しかも、その巨乳をテーブルの上にボヨンと乗っけてたっけ。
都市伝説でしかありえないような絶景に、ぼくはドギマギしたのを覚えてる。
まあ、、、
あの時から、麗奈ちゃんの狙いはヨシキで、ふたり盛り上がってたが、ぼくはほとんど手酌だったような気がする。
麗奈ちゃんの巨乳がヨシキの二の腕に押しつけられて、スライムのようにたわんで、、、
うっ、羨ましいぞ! ヨシキめっ!!
だけど、、、
それからの記憶が曖昧で、確か、いっしょに店を出たと思うんだが、、、
とりあえずヤツがなにか知ってるかもしれない。
ぼくはヨシキにメッセージを送ってみた。
『昨夜の記憶が飛んでる。呑んだ後ぼく達どうしたっけ?』
返事はすぐに来た。
『オレは麗奈とホテルに個撮に行った。おまえは店の前の大通りからタクシーで帰ったぞ』
お互い仕事の合間に、メッセージを交換しあう。
『タクシーにはぼくひとりで乗ったか?』
『他に誰と乗るんだ?』
『中学生くらいの女の子とか』
『妄想乙』
『実は、今朝目が醒めたら女の子が横で寝てて…』
そう切り出して、ぼくは今日の事を打ち明けた。
『マジ? ありえね~! もっとkwsk(詳しく)!』
という訳で、バイトが終わる頃、ヨシキがクルマで迎えに来る事になった。
部屋に置いてきた女の子の事が気になって、今日は仕事がろくに手につかず、いろんな失敗をやらかしてしまった。
早く終業時間にならないかと気ばかり焦って、仕事に集中できない。
こうしていると悪い方向にばかり、妄想が膨らんでしまう。
今頃ぼくの部屋のめぼしい金目のものは、いっさいがっさい少女に持ち去られて、売り飛ばされてるかもしれない。
『リア恋プラス』の高瀬みくのフィギュアには、手をつけられてないだろか?
凄腕造形師が型を作ったメッチャ限定もので、出品予定の時間前からショップサイトを何度もリロードして、出品された瞬間、超高速でお客様情報を入力してようやくゲットできた、尊いフィギュアなんだぞ。
パンツの皺のリアルさや、オーバーニーソが食い込む太ももの質感なんか、至高の出来栄えなんだ。
案の定、秒殺、、、
出店から数秒で売り切れになったから、もしヤフオクに出品すれば、おそらく二桁万円を軽く凌駕するプレミア価格がつく逸品だ。
他にもレアなフィギュアや有名絵師の原画とか、いろいろお値打ちものはあるから、心配だ。
まあ、一般人にはその価値はわかんないはず、、、
だけど。
もしかして、、、
、、、とにかくいろいろ気になる!
6時のバイト終了時間きっかりに、ぼくは書店を飛び出した。
『もう帰るのか?』と言わんばかりの、支配人の冷たい目線なんて、今はどうでもいい。
ヨシキはもう来ていた。
駐車場で待機していたヨシキの黒の『TOYOTA bB』に、ぼくはダッシュで乗り込んだ。
つづく
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