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3rd stage
巨乳ロリータちゃんは責めてこない
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「おまえは栞里ちゃんの人生に、ほんとに責任とれるのか?」
「え?」
「その子がDVとか、家庭内不和で家出してるとして、おまえに、それをちゃんと解決してやる覚悟と力は、あるのか?
『悲惨な場所』ってやつを、おまえが平和な天国にしてやれるのか?」
「う…」
「それができなくて原因を解決してやれないとしても、ずっとその子を自分の家に置いて、面倒見てやれるのか?」
「…」
「そんな覚悟もないまま、『帰せるわけない』なんて言うな。
それって単に、『可愛いから』ってペットを飼って、興味がなくなったら捨てる様な、バカな飼い主と同じレベルだろ」
「…」
「中途半端にやさしくされて、その後に見捨てられる方が、余計に傷つけるぞ」
「…」
「最後まで責任持てる自信がないなら、はじめっから関わらない方が、お互いのためだろ。こども110番とか児童相談所とかの機関もあるんだし、警察だって家出少女は引き受けてくれるさ。
本当にその子が困ってるのなら、そう言う所で保護してもらうのが、一番現実的な対応なんじゃないのか?
マンガやラノベのファンタジーとは違うんだよ。あんまり夢見るなよ」
「…」
…なにも言い返せない。
ヨシキの上から目線な説教には腹立つものの、それ以上に、自分の甘さが腑甲斐ない。
『ある朝突然、目が醒めると、主人公の部屋に、可愛い女の子が舞い込んでいた』
なんて、夢みたいなシチュエーションに浮かれて、そのバックにある現実が見えてなかった自分が、情けない。
肩を落としてしょげてたぼくに、麗奈ちゃんが慰める様に言った。
「でも、ミノルくんって、いい人よね。そうやって家出少女の面倒みてあげたいなんて」
え、、、?
いい人だと?!
ハッとして、ぼくは麗奈ちゃんを見た。
巨乳をテーブルに置いて、頬杖つきながらぼくを見ていた麗奈ちゃんは、目が合うと、ニコッと微笑みかけ、続けた。
「だいたいさ。家出少女を泊めても、男の人ってヤリたいだけでしょ? ふつー。
なのにミノルくんは違うじゃん」」
「違うって、、、」
「そうやってその子の事心配してあげてるし、それなりに気を遣ってあげてるし」
「そ、そうかな?」
「そうよ! その子だって、きっと不安でいっぱいよ」
「不安?」
「だってそうでしょ。知らない男の部屋に泊めてもらうんだから。
無理矢理ヤラれるのはイヤだろうし、暴力ふるわれたり、殺されたりって恐怖だって、あるわけでしょ。
でも、ミノルくんの前でスヤスヤ眠ってるなんて、、、 安心してるって証拠じゃない?」
「…そ、そう?」
「あたし見直しちゃったかも、ミノルくんの事」
「え…」
「いっそカノジョにしちゃいなさいよ、その子。そうすれば問題ないじゃない」
「ま、まさか… まだ14歳なのに?」
「え~っ? たった8つ差じゃん。
6年経てば28歳と20歳。ふつーじゃん」
「ま、まあ、そうかもしれないけど…」
麗奈ちゃん、、、
ありがとう!
例え、ヨシキからやり込められて、凹んでるぼくが哀れに見えたんだとしても、こんな、ロリータファッションの可愛い、しかも巨乳の女の子から『いい人』とか言われると、勇気が湧いてくるじゃないか!
ヨシキにばかり媚び売って、こっちはまるでスルーかと思ったけど、それなりにぼくの事を見てくれてて、心配してくれてるのが、嬉しい。
やっぱり麗奈ちゃんて、いい娘だ~☆
もう成人してる『偽ロリ』とはいえ、本物のロリータと見違えるほどの童顔で、こんなにロリータファッションが似合って可愛くて、しかも超絶巨乳な子を、ただの『セフレ』扱いにするなんて、、、
ヨシキのヤツ、絶対天罰が下るぞ!
だいたい、贅沢すぎるんだよ。
こんな天使みたいな女の子に、惚れられるなんて!
ぼくだったら、一生大事にしてあげるものを、、、
世の中、なんて不公平なんだ!
改めて憤りが込み上げてくるものの、ヨシキとの腐れ縁は切れる事ないだろうし、なんだかんだ言っても気が合うから、これからもヤツとはつきあっていくだろう。
男の敵が多いヨシキにとって、ぼくは数少ない味方の男だし、大事にしろよw
「ま。あとはおまえが決めろよ。タイーホされてみるのも、人生経験になっていいんじゃね? 話作りのネタにもなるかもよ。おれは生暖かく見守ってるから」
ふざけた調子で、ヨシキがそう言って締めくくった。
つづく
「え?」
「その子がDVとか、家庭内不和で家出してるとして、おまえに、それをちゃんと解決してやる覚悟と力は、あるのか?
『悲惨な場所』ってやつを、おまえが平和な天国にしてやれるのか?」
「う…」
「それができなくて原因を解決してやれないとしても、ずっとその子を自分の家に置いて、面倒見てやれるのか?」
「…」
「そんな覚悟もないまま、『帰せるわけない』なんて言うな。
それって単に、『可愛いから』ってペットを飼って、興味がなくなったら捨てる様な、バカな飼い主と同じレベルだろ」
「…」
「中途半端にやさしくされて、その後に見捨てられる方が、余計に傷つけるぞ」
「…」
「最後まで責任持てる自信がないなら、はじめっから関わらない方が、お互いのためだろ。こども110番とか児童相談所とかの機関もあるんだし、警察だって家出少女は引き受けてくれるさ。
本当にその子が困ってるのなら、そう言う所で保護してもらうのが、一番現実的な対応なんじゃないのか?
マンガやラノベのファンタジーとは違うんだよ。あんまり夢見るなよ」
「…」
…なにも言い返せない。
ヨシキの上から目線な説教には腹立つものの、それ以上に、自分の甘さが腑甲斐ない。
『ある朝突然、目が醒めると、主人公の部屋に、可愛い女の子が舞い込んでいた』
なんて、夢みたいなシチュエーションに浮かれて、そのバックにある現実が見えてなかった自分が、情けない。
肩を落としてしょげてたぼくに、麗奈ちゃんが慰める様に言った。
「でも、ミノルくんって、いい人よね。そうやって家出少女の面倒みてあげたいなんて」
え、、、?
いい人だと?!
ハッとして、ぼくは麗奈ちゃんを見た。
巨乳をテーブルに置いて、頬杖つきながらぼくを見ていた麗奈ちゃんは、目が合うと、ニコッと微笑みかけ、続けた。
「だいたいさ。家出少女を泊めても、男の人ってヤリたいだけでしょ? ふつー。
なのにミノルくんは違うじゃん」」
「違うって、、、」
「そうやってその子の事心配してあげてるし、それなりに気を遣ってあげてるし」
「そ、そうかな?」
「そうよ! その子だって、きっと不安でいっぱいよ」
「不安?」
「だってそうでしょ。知らない男の部屋に泊めてもらうんだから。
無理矢理ヤラれるのはイヤだろうし、暴力ふるわれたり、殺されたりって恐怖だって、あるわけでしょ。
でも、ミノルくんの前でスヤスヤ眠ってるなんて、、、 安心してるって証拠じゃない?」
「…そ、そう?」
「あたし見直しちゃったかも、ミノルくんの事」
「え…」
「いっそカノジョにしちゃいなさいよ、その子。そうすれば問題ないじゃない」
「ま、まさか… まだ14歳なのに?」
「え~っ? たった8つ差じゃん。
6年経てば28歳と20歳。ふつーじゃん」
「ま、まあ、そうかもしれないけど…」
麗奈ちゃん、、、
ありがとう!
例え、ヨシキからやり込められて、凹んでるぼくが哀れに見えたんだとしても、こんな、ロリータファッションの可愛い、しかも巨乳の女の子から『いい人』とか言われると、勇気が湧いてくるじゃないか!
ヨシキにばかり媚び売って、こっちはまるでスルーかと思ったけど、それなりにぼくの事を見てくれてて、心配してくれてるのが、嬉しい。
やっぱり麗奈ちゃんて、いい娘だ~☆
もう成人してる『偽ロリ』とはいえ、本物のロリータと見違えるほどの童顔で、こんなにロリータファッションが似合って可愛くて、しかも超絶巨乳な子を、ただの『セフレ』扱いにするなんて、、、
ヨシキのヤツ、絶対天罰が下るぞ!
だいたい、贅沢すぎるんだよ。
こんな天使みたいな女の子に、惚れられるなんて!
ぼくだったら、一生大事にしてあげるものを、、、
世の中、なんて不公平なんだ!
改めて憤りが込み上げてくるものの、ヨシキとの腐れ縁は切れる事ないだろうし、なんだかんだ言っても気が合うから、これからもヤツとはつきあっていくだろう。
男の敵が多いヨシキにとって、ぼくは数少ない味方の男だし、大事にしろよw
「ま。あとはおまえが決めろよ。タイーホされてみるのも、人生経験になっていいんじゃね? 話作りのネタにもなるかもよ。おれは生暖かく見守ってるから」
ふざけた調子で、ヨシキがそう言って締めくくった。
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