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level 14
「なにかのアニメの設定みたいになっています」
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「恋子ちゃん!」
『今そんなこと、訊かなくてもいいでしょ!』とでも言うように、表情を険しくしてソリンさんが恋子さんを睨んだけど、そんなことはお構いないしに恋子さんは続ける。
「え~。だって~。ここにいるみんな、聞いてたじゃん。
栞里ちゃんが『家出少女』で、『ウリ』してるっていう、美咲麗奈の戯言。
あたし、イヤなのよね。腫れ物に触るみたいに、気を遣うのって。
栞里ちゃんってほんっといい子だし、美咲麗奈がなんでそんなこと言い出すのか、ずっとモヤってたから、いつか本人に訊いてみようって思ってたのよ。
栞里ちゃん。ホントのとこ、どうなのよ?」
「…」
しばらく表情をこわばらせながらうつむいていた栞里さんだったが、心を決めたように顔を上げると、唇を震わせた。
「ウリなんて… してません」
そのひとことで、場にホッとした空気が流れはじめる。
しかし、眉間にシワを寄せ、悲しそうな瞳で、栞里さんはすぐに付け足した。
「でも… 知らない男の人に拾われて、エッチしたのはほんとです」
「…」
みんな、栞里さんを黙って見つめ、次の言葉を待っている。
淡々とした口調で、栞里さんは語り出した。
「父は外に愛人作って、そっちに入り浸りになり、当て付けなのか、母も男作っちゃって。おまけに姉も荒れるしで、家族の心がバラバラになってしまったんです。
おまけに学校の裏掲示板で『ビッチ』って決めつけられて、叩かれまくって。
それを書き込んでたのが、親友と思ってた子だったんです。
あたし、家にも学校にも居場所がなくなって。
それで絶望して、『みんながあたしをビッチだと思ってるのなら、本当にビッチになってやる』って自暴自棄になって、家出したんです。そのときに、何人かの男の人があたしを拾ってくれて、そういう流れになりました」
「そっか~、、、」
腕を組んで何度もうなずく恋子さんに、栞里さんはきっぱりと言った。
「だけど、それはあたしへの『罰』だと思って、受け入れたんです。お金なんて、ほしくもなかったし」
「罰って… 栞里ちゃんはなにも悪いこと、してないんでしょ?」
ソリンさんの問いに、栞里さんは唇を噛みながらうつむく。
「あたしが… バカだったんです。もっと自分のことを認めてあげて、大切にしてあげないといけなかった。
それに気づかせてくれたのが、ミノルさんだったんです」
「ミノルさんも… 栞里さんを拾った男のひとりだったの?」
「拾われたと言うのとは少し違ってて…
ミノルさんは他の人と全然違ってました。
からだ目当てとかじゃなかったし、こんなに汚れたあたしに、純粋な気持ちで接してくれたんです。それがすごく、嬉しかった」
「汚れてなんかいません。栞里ちゃんは!」
そう声を上げた桃李さんは、栞里さんに駆け寄ると、ギュッと抱きしめた。
「どんな男が通り過ぎていったとしても、ピュアな気持ちを失わなければ、女の子はいつまでも綺麗なままで輝けるんですっ!
凄腕神絵師のミノルさんは、栞里ちゃんの本質を鋭い絵心で見抜いたんですよ。
わたし、栞里ちゃんとミノルさんの関係って、素敵だなって、心から思います。
ふつうならそのまま闇落ちしてしまうところを、栞里ちゃんはミノルさんの愛の力でとどまれたんです。
闇に呑み込まれる間際のところで、おふたりは力を合わせて闇の魔を撃退したのです!
どんなピンチのときも絶対諦めない栞里ちゃんこそ、本物の美少女戦士で、それが可憐な乙女のポリシーってもんですよっ!!」
びっくりしてされるがままになっている栞里さんに、珍しく真顔で、桃李さんは諭すように言った。(なにかのアニメの設定みたいになっているが)
つづく
『今そんなこと、訊かなくてもいいでしょ!』とでも言うように、表情を険しくしてソリンさんが恋子さんを睨んだけど、そんなことはお構いないしに恋子さんは続ける。
「え~。だって~。ここにいるみんな、聞いてたじゃん。
栞里ちゃんが『家出少女』で、『ウリ』してるっていう、美咲麗奈の戯言。
あたし、イヤなのよね。腫れ物に触るみたいに、気を遣うのって。
栞里ちゃんってほんっといい子だし、美咲麗奈がなんでそんなこと言い出すのか、ずっとモヤってたから、いつか本人に訊いてみようって思ってたのよ。
栞里ちゃん。ホントのとこ、どうなのよ?」
「…」
しばらく表情をこわばらせながらうつむいていた栞里さんだったが、心を決めたように顔を上げると、唇を震わせた。
「ウリなんて… してません」
そのひとことで、場にホッとした空気が流れはじめる。
しかし、眉間にシワを寄せ、悲しそうな瞳で、栞里さんはすぐに付け足した。
「でも… 知らない男の人に拾われて、エッチしたのはほんとです」
「…」
みんな、栞里さんを黙って見つめ、次の言葉を待っている。
淡々とした口調で、栞里さんは語り出した。
「父は外に愛人作って、そっちに入り浸りになり、当て付けなのか、母も男作っちゃって。おまけに姉も荒れるしで、家族の心がバラバラになってしまったんです。
おまけに学校の裏掲示板で『ビッチ』って決めつけられて、叩かれまくって。
それを書き込んでたのが、親友と思ってた子だったんです。
あたし、家にも学校にも居場所がなくなって。
それで絶望して、『みんながあたしをビッチだと思ってるのなら、本当にビッチになってやる』って自暴自棄になって、家出したんです。そのときに、何人かの男の人があたしを拾ってくれて、そういう流れになりました」
「そっか~、、、」
腕を組んで何度もうなずく恋子さんに、栞里さんはきっぱりと言った。
「だけど、それはあたしへの『罰』だと思って、受け入れたんです。お金なんて、ほしくもなかったし」
「罰って… 栞里ちゃんはなにも悪いこと、してないんでしょ?」
ソリンさんの問いに、栞里さんは唇を噛みながらうつむく。
「あたしが… バカだったんです。もっと自分のことを認めてあげて、大切にしてあげないといけなかった。
それに気づかせてくれたのが、ミノルさんだったんです」
「ミノルさんも… 栞里さんを拾った男のひとりだったの?」
「拾われたと言うのとは少し違ってて…
ミノルさんは他の人と全然違ってました。
からだ目当てとかじゃなかったし、こんなに汚れたあたしに、純粋な気持ちで接してくれたんです。それがすごく、嬉しかった」
「汚れてなんかいません。栞里ちゃんは!」
そう声を上げた桃李さんは、栞里さんに駆け寄ると、ギュッと抱きしめた。
「どんな男が通り過ぎていったとしても、ピュアな気持ちを失わなければ、女の子はいつまでも綺麗なままで輝けるんですっ!
凄腕神絵師のミノルさんは、栞里ちゃんの本質を鋭い絵心で見抜いたんですよ。
わたし、栞里ちゃんとミノルさんの関係って、素敵だなって、心から思います。
ふつうならそのまま闇落ちしてしまうところを、栞里ちゃんはミノルさんの愛の力でとどまれたんです。
闇に呑み込まれる間際のところで、おふたりは力を合わせて闇の魔を撃退したのです!
どんなピンチのときも絶対諦めない栞里ちゃんこそ、本物の美少女戦士で、それが可憐な乙女のポリシーってもんですよっ!!」
びっくりしてされるがままになっている栞里さんに、珍しく真顔で、桃李さんは諭すように言った。(なにかのアニメの設定みたいになっているが)
つづく
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