飲み込めなくて、愛

真城詩

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飲み込めなくて、愛

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「なぁ、話があるんだ」

男が切り出した。

「俺はお前のこと、好きだよ。でも、もう付き合いきれないってとこもたくさんある」

もう一人の男が興味深そうに彼を見つめる。

「例えば、朝の行ってらっしゃいのキスとか、お隣さんに見られないか俺はいつもひやひやしてる。お前が所かまわず好きだって言うのだって、嬉しいけどちょっと嫌なんだ。ほかにも色々あるけど、一番はもう、セックスだよ。
毎日セックスするのは、俺の体にかかる負担が重すぎる。……辛いんだよ」

男は一生懸命に自分の思いを吐露した。なるべく同棲相手を傷つけないように。
しかしその相手は何も言わずに男を殴った。そのまま、男が何も言わなくなるまで殴る、蹴るを繰り返し、男が静かになると男の耳元で囁いた。

「愛してるよ、ずっと、永遠に。お前が何も言わなくなっても、お前が何もできなくなっても、お前に他に好きなやつができたって。好きだよ。愛してるよ」

そのまま男の服を脱がせ、自分もズボンの前を開ける。前戯もそこそこに、慣らされていない男の秘所に猛々しい雄を突き立てた。そこで、今まで何の反応も返さなかった男が、初めてうぅ、と声を上げた。それを機に、律動が開始される。乾いたそこに雄を突き立てられるのにはすさまじい痛みが伴った。それは相手もきっと同じだろうに、彼は構わず腰を動かし続ける。最後は無理やり男の腹に精を放ち、今まで散々に扱ってきた男を優しく抱き寄せ、また囁いた。

「愛してるよ」

男が流す涙すら気にせずに。
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