心を病んでいるという嘘をつかれ追放された私、調香の才能で見返したら調香が社交界追放されました

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一週間後、私は王宮の舞踏会場にいた。

淡いブルーのドレスを身につけ、髪を優雅にまとめている。これは、マグナスが用意してくれたものだった。

「似合っているぞ」

マグナスが、珍しく褒めてくれた。

「ありがとうございます」

舞踏会場は、豪華絢爛だった。シャンデリアの光が、貴族たちのドレスや宝石を照らしている。

そして、その中にアンドレの姿があった。

彼の隣には、若い女性が寄り添っている。新しい公爵夫人、イザベルだ。金色の巻き毛と、華やかな顔立ち。社交界の美女として名高い女性。

アンドレが私に気づき、目を見開いた。

「セリーヌ......?  」

「久しぶりですね、アンドレ」

私は、落ち着いた声で挨拶した。

「どうして、お前がここに」

「王妃陛下のお招きです」

その時、舞踏会場に静寂が訪れた。

王妃陛下が、入場されたのだ。

優雅な銀髪と、慈愛に満ちた微笑み。王妃陛下は、会場を見渡し、私に視線を止めた。

「セリーヌ・ブルトン嬢」

陛下が私の名を呼ばれた。

「はい」

私は深く膝を折り、頭を下げた。

「顔を上げなさい。あなたの作る香水、とても素晴らしいわ」

「ありがたきお言葉です」

「今日から、あなたを宮廷調香師に任命します」

会場がざわめいた。

「宮廷調香師だって?  」

「元ロシュフォール公爵夫人が?  」

「でも、彼女は精神を病んでいると......」

囁き声が、会場に広がる。

その時、マグナスが前に進み出た。

「陛下、一つ申し上げたいことがございます」

「北方公爵、何かしら」

「セリーヌ嬢が精神を病んでいるという噂は、虚偽です」

マグナスの声が、会場に響く。

「私は独自に調査しました。元夫であるロシュフォール公爵が、使用人を買収し、虚偽の証言をさせていたことが判明しています」

会場が、騒然となった。

「なんだと!  」

アンドレの顔が、青ざめた。

「証拠はあるのですか、北方公爵」

王妃陛下が、静かに問われた。

「ここに」

マグナスは、書類の束を差し出した。

「ロシュフォール公爵邸の元使用人たちの証言です。彼らは、公爵から金を受け取り、セリーヌ嬢について虚偽の証言をするよう命じられていました。その目的は、愛人であったイザベル嬢と結婚するためです」

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