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garden rose cat 3
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「何よそのリアクション。嫌な予感がする!」
「はい、一枚目」
開かれたのはバラだった。トレイは猫を出すと言っていたはずだ。
「やった! ほら見なさいよ、この嘘つき。私の勘がバリバリよ」
「俺の運命はキングのカードにかかってるわけだ。さ、引くぜ」
キングが出したのは庭師。嘘をついていなければ逆転は起こらないが……。
「それ! ……お、お! おお! ははは、マジかお前……ま、実はそんな予感がしてたんだよねー」
トレイはニヤニヤしながら下のカード、猫を見せつけてきた。
「さぁケイトさん、下が猫、上がバラの時は?」
「いやぁああああ! そんな! キングが三連続猫だなんて! 何よその出し方、キングらしいわ!」
「ほい、全部集めてちょーだい」
「やーん、悔しいわぁ」
「キングは変なところが頑固な奴だからな。そうじゃないかと思った」
「……バレてた」
ケイトは手持ちの十三枚にプラスで十枚加えた。
「こんなに増えちゃってどうするのよー……ま、後半みんなカードが足りなくなってくるだろうから、この子達で助けてあげるわぁ」
ケイトの目はすでに笑っていない。雑に一枚目を投げた。
「あーえっと、なんでもいいわ。じゃあ猫。もう猫嫌い」
「一回負けただけで大袈裟な奴だな」
「次は絶対負かしてあげる」
「多分だけど、実際出されたカードは庭師がすくねーのかな? じゃあバランス取る為に、この猫はマジっぽいな」
ケイトはむすっとした顔でトレイの方を睨んでいる。
一度目から綺麗な逆転が決まったが、そうなる確率は少ないだろう。
私は上に庭師を重ねた。
「猫」
「あ、てめーまた! これが狙いだったのか? 猫猫言いまくって混乱させようとして……四回言ったんだから猫チャンスはあと一回だぞ。大切にしろよな。さてと、さっきのラッキーカード、バラでも出しとくかぁ~」
「あーすっごく指摘したい。何言っても嘘に聞こえる。……あたしはクールで落ち着いた美人のはずだったのに、トレイのせいで台無しだわ」
「キングの方がクールビューティーって感じだよな。男にビューティーはどうかと思うけど」
「そういえば先生も結構だんまりよねぇ。ふふ、なーんてイジワルする気はないわよ。色々考えながらやってくれているのかしら? 大丈夫よ。先生がピンチになっても、きっと私のカードが貴方を助けるから。幸運のカードになりますように」
こちらの目を見ながらチュッとカードに軽く口をつけた。出したのは猫らしい。
「きっしょいことすんなよ。もう使えなくなるだろ」
「大袈裟だわ。こんなことぐらいで動揺するなんて、トレイちゃんはお子ちゃまね」
「……バラ」
誰とも目を合わせずに次のカードを出すと、横から視線を感じた。まさかバレた? 本当は猫を出したことを。別にケイトが嘘をついたと思うから、というわけではなく、そろそろ仕掛けていった方がいいと思っただけだ。それこそ素人考えっぽいが。
キングは気づいたかもしれないが、指摘はなかった。
「猫」
「は、は? お前! 猫最後だっつったろ! 猫星人かっ」
「……うん。だからもう猫は出さない」
「そ、そーかよ。まぁ作戦だったらいいよ……なーんて言うと思ったか? いや、でもさっき俺は猫に助けられたんだよな。こいつのことだからマジに猫の可能性アリアリか? ちくしょー。結局こういう奴が面倒なんだよ。考えが読めねー。じゃあ信じてバラ出すか」
スムーズに進んでいたゲームだが、ケイトが黙り込んだ。
「何だ? またダウトするか? 場にあるカードは八枚。どうぞどうぞ持っていってください」
「トレイ貴方……バラ結構出してるわよね」
「黙秘権」
「いいのよこれは独り言だから……庭師」
「ええと……猫で」
あっと、言った後に気づいた。キングが猫を持っていないのであれば、庭師かバラしか出せない。庭師とバラでは庭師の方が強いので、私が庭師を出していれば、キングは勝つことができない? しかし本当に猫を持っていないか怪しい。
「……バラ」
「初めてのバラか? ま、素直に庭師を出しとく」
「溜まり始めたわね……あんまり積み上げるのも危険よ。さっきのを見ていたら怖いかもしれないけど、本来は勝てる方が三分の二で多いんだから。まぁでもその前にまず本当のカードかそうじゃないか、そこを突破しなきゃですもんね」
にゃーとからかうように言ってから猫を出した。私にダウトを言わせたいのかと思ったが、指摘するのはリスクが大きい。もっとカード数が減って、手持ちにない絵柄が出てきたら増やすのもありかもしれない。完璧には覚えていないだろうが、何となく相手が何を多く出していたかはそれぞれ分かっているから。しかしその枚数から勝つ事はできるだろうか? 自分の勝ちを捨てて、相手へ攻撃するにはいいのかもしれないが……。
そもそもこのゲーム、指摘する方にあまりメリットはないのではないか? カードを出した人物には逆転のチャンスがあるが、指摘する方は関係ない。その上、カードが合っていたら負けだ。やはり自分が有利になるというよりは、相手を負けさせる為に……。
「猫」
「あれ、猫被しだ。先生も仕掛けてきたか?」
手持ちの中では猫を一番多く出している。これを使って、キングにバラを出させる。そうすると、私も彼も庭師とバラだけの状態になる。
それしかないと思わせて、切り札としての猫を残しておこう。油断させることができるかもしれない。
「バラ」
随分素直に勝ち手を出しているが、どこまで本当なのか全然読めない。
「今度はバラ責めか? キングの出し方頑固すぎない? 怖くなってきたんだけど。そろそろ仕掛けてーけど、めっちゃこえー。あー、庭師」
「あたしも庭師」
「なんだよ、なんかどっちも俺のこと狙ってる感じだな」
「そんなの当たり前でしょ。まぁでも、先生には優しくしたいと思ってるけどねー」
ケイトの話があまり入ってこなかった。数秒黙ってから一枚を取り出す。
「庭師」
「なんだこの庭師ブームは」
「あっ」
つい声に出してしまった。皆の視線がこちらに向く。
「はい、一枚目」
開かれたのはバラだった。トレイは猫を出すと言っていたはずだ。
「やった! ほら見なさいよ、この嘘つき。私の勘がバリバリよ」
「俺の運命はキングのカードにかかってるわけだ。さ、引くぜ」
キングが出したのは庭師。嘘をついていなければ逆転は起こらないが……。
「それ! ……お、お! おお! ははは、マジかお前……ま、実はそんな予感がしてたんだよねー」
トレイはニヤニヤしながら下のカード、猫を見せつけてきた。
「さぁケイトさん、下が猫、上がバラの時は?」
「いやぁああああ! そんな! キングが三連続猫だなんて! 何よその出し方、キングらしいわ!」
「ほい、全部集めてちょーだい」
「やーん、悔しいわぁ」
「キングは変なところが頑固な奴だからな。そうじゃないかと思った」
「……バレてた」
ケイトは手持ちの十三枚にプラスで十枚加えた。
「こんなに増えちゃってどうするのよー……ま、後半みんなカードが足りなくなってくるだろうから、この子達で助けてあげるわぁ」
ケイトの目はすでに笑っていない。雑に一枚目を投げた。
「あーえっと、なんでもいいわ。じゃあ猫。もう猫嫌い」
「一回負けただけで大袈裟な奴だな」
「次は絶対負かしてあげる」
「多分だけど、実際出されたカードは庭師がすくねーのかな? じゃあバランス取る為に、この猫はマジっぽいな」
ケイトはむすっとした顔でトレイの方を睨んでいる。
一度目から綺麗な逆転が決まったが、そうなる確率は少ないだろう。
私は上に庭師を重ねた。
「猫」
「あ、てめーまた! これが狙いだったのか? 猫猫言いまくって混乱させようとして……四回言ったんだから猫チャンスはあと一回だぞ。大切にしろよな。さてと、さっきのラッキーカード、バラでも出しとくかぁ~」
「あーすっごく指摘したい。何言っても嘘に聞こえる。……あたしはクールで落ち着いた美人のはずだったのに、トレイのせいで台無しだわ」
「キングの方がクールビューティーって感じだよな。男にビューティーはどうかと思うけど」
「そういえば先生も結構だんまりよねぇ。ふふ、なーんてイジワルする気はないわよ。色々考えながらやってくれているのかしら? 大丈夫よ。先生がピンチになっても、きっと私のカードが貴方を助けるから。幸運のカードになりますように」
こちらの目を見ながらチュッとカードに軽く口をつけた。出したのは猫らしい。
「きっしょいことすんなよ。もう使えなくなるだろ」
「大袈裟だわ。こんなことぐらいで動揺するなんて、トレイちゃんはお子ちゃまね」
「……バラ」
誰とも目を合わせずに次のカードを出すと、横から視線を感じた。まさかバレた? 本当は猫を出したことを。別にケイトが嘘をついたと思うから、というわけではなく、そろそろ仕掛けていった方がいいと思っただけだ。それこそ素人考えっぽいが。
キングは気づいたかもしれないが、指摘はなかった。
「猫」
「は、は? お前! 猫最後だっつったろ! 猫星人かっ」
「……うん。だからもう猫は出さない」
「そ、そーかよ。まぁ作戦だったらいいよ……なーんて言うと思ったか? いや、でもさっき俺は猫に助けられたんだよな。こいつのことだからマジに猫の可能性アリアリか? ちくしょー。結局こういう奴が面倒なんだよ。考えが読めねー。じゃあ信じてバラ出すか」
スムーズに進んでいたゲームだが、ケイトが黙り込んだ。
「何だ? またダウトするか? 場にあるカードは八枚。どうぞどうぞ持っていってください」
「トレイ貴方……バラ結構出してるわよね」
「黙秘権」
「いいのよこれは独り言だから……庭師」
「ええと……猫で」
あっと、言った後に気づいた。キングが猫を持っていないのであれば、庭師かバラしか出せない。庭師とバラでは庭師の方が強いので、私が庭師を出していれば、キングは勝つことができない? しかし本当に猫を持っていないか怪しい。
「……バラ」
「初めてのバラか? ま、素直に庭師を出しとく」
「溜まり始めたわね……あんまり積み上げるのも危険よ。さっきのを見ていたら怖いかもしれないけど、本来は勝てる方が三分の二で多いんだから。まぁでもその前にまず本当のカードかそうじゃないか、そこを突破しなきゃですもんね」
にゃーとからかうように言ってから猫を出した。私にダウトを言わせたいのかと思ったが、指摘するのはリスクが大きい。もっとカード数が減って、手持ちにない絵柄が出てきたら増やすのもありかもしれない。完璧には覚えていないだろうが、何となく相手が何を多く出していたかはそれぞれ分かっているから。しかしその枚数から勝つ事はできるだろうか? 自分の勝ちを捨てて、相手へ攻撃するにはいいのかもしれないが……。
そもそもこのゲーム、指摘する方にあまりメリットはないのではないか? カードを出した人物には逆転のチャンスがあるが、指摘する方は関係ない。その上、カードが合っていたら負けだ。やはり自分が有利になるというよりは、相手を負けさせる為に……。
「猫」
「あれ、猫被しだ。先生も仕掛けてきたか?」
手持ちの中では猫を一番多く出している。これを使って、キングにバラを出させる。そうすると、私も彼も庭師とバラだけの状態になる。
それしかないと思わせて、切り札としての猫を残しておこう。油断させることができるかもしれない。
「バラ」
随分素直に勝ち手を出しているが、どこまで本当なのか全然読めない。
「今度はバラ責めか? キングの出し方頑固すぎない? 怖くなってきたんだけど。そろそろ仕掛けてーけど、めっちゃこえー。あー、庭師」
「あたしも庭師」
「なんだよ、なんかどっちも俺のこと狙ってる感じだな」
「そんなの当たり前でしょ。まぁでも、先生には優しくしたいと思ってるけどねー」
ケイトの話があまり入ってこなかった。数秒黙ってから一枚を取り出す。
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