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その後のある日2
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「ふっ、皆、早速飲んでみるか?」
得意気な顔をしながら辰美が皆へ聞く。
それに対する答えなど、決まっていた。
「ぜ、是非っ!」
皆へジュースを振る舞う辰美。
しかし、それがジュースではなく本物のワインであると気づくのは、この後すぐのことであった。
ジュースもとい、ワインを注ぐ。
この中に一人でもアルコールの入ったものに接する機会がある者がいれば、これから起きる惨劇を回避することが出来たかもしれない。
皆がグラスに口を着ける。
その瞬間、噴き出す。
「苦っ!?何これっ!?」
「ごほごほっ!や、八咫さん、これ本当にグレープジュース何ですか!?」
「そ、そのはず……だが……賞味期限も切れていないはずだが……。すまない、腐ってるかもしれない、念の為飲むのは止めておこう。」
珍しく慌てている。
辰美の目が泳いでいる。
「えへ……えへへ……。」
不気味な笑み。
そんなものに彼らの視線が集まる。
その声は、蝶華の口から出たものであった。
「ちょ、蝶華……?」
「尾谷?大丈夫か?」
「えへへー……?大丈夫れすよー。」
頬が染まり、目がトロンとしている。
間違いなく大丈夫ではない。
今度は確実にそう言い切れる。
フラフラ……。
立ち上がる蝶華。
そして、のそりのそりと歩く。
危なっかしい。
今にも転けてしまいそうで、つい皆が心配になり手を出してしまう。
「お、おい、本当に大丈夫か?」
「あまり動かない方が……。」
「もーみなしゃん心配し過ぎれすー。えへへー……辰美しゃーん……。」
ドサッ。
座り込んでしまった。
そして、そのまま寝転がってしまう。
「なっ!?」
「お、おいっ!」
皆が必要以上に慌てている。
無理もない。
今彼女が枕にしている場所が問題であったのだ。
「……蝶華、お前……。」
呆れた声。
彼女を見ながら辰美が呟く。
「うへへ……辰美しゃん、大好きれすー……。」
彼の太ももに彼女の頭が乗っている。
所謂膝枕の形になっている。
なんと恐れ知らずな奴だろう。
蝶華へ対する皆の評価が変化した瞬間であった。
「お、尾谷……悪いことは言わない、今すぐ離れろ。」
「そ、そうだ。ゆっくり……あぁ、いや、すぐに離れろ……!」
「もー、うるしゃーい……。私と辰美しゃんの時間を邪魔しないで下しゃい……!」
ユラリ……ユラリ……。
起き上がる蝶華。
得意気な顔をしながら辰美が皆へ聞く。
それに対する答えなど、決まっていた。
「ぜ、是非っ!」
皆へジュースを振る舞う辰美。
しかし、それがジュースではなく本物のワインであると気づくのは、この後すぐのことであった。
ジュースもとい、ワインを注ぐ。
この中に一人でもアルコールの入ったものに接する機会がある者がいれば、これから起きる惨劇を回避することが出来たかもしれない。
皆がグラスに口を着ける。
その瞬間、噴き出す。
「苦っ!?何これっ!?」
「ごほごほっ!や、八咫さん、これ本当にグレープジュース何ですか!?」
「そ、そのはず……だが……賞味期限も切れていないはずだが……。すまない、腐ってるかもしれない、念の為飲むのは止めておこう。」
珍しく慌てている。
辰美の目が泳いでいる。
「えへ……えへへ……。」
不気味な笑み。
そんなものに彼らの視線が集まる。
その声は、蝶華の口から出たものであった。
「ちょ、蝶華……?」
「尾谷?大丈夫か?」
「えへへー……?大丈夫れすよー。」
頬が染まり、目がトロンとしている。
間違いなく大丈夫ではない。
今度は確実にそう言い切れる。
フラフラ……。
立ち上がる蝶華。
そして、のそりのそりと歩く。
危なっかしい。
今にも転けてしまいそうで、つい皆が心配になり手を出してしまう。
「お、おい、本当に大丈夫か?」
「あまり動かない方が……。」
「もーみなしゃん心配し過ぎれすー。えへへー……辰美しゃーん……。」
ドサッ。
座り込んでしまった。
そして、そのまま寝転がってしまう。
「なっ!?」
「お、おいっ!」
皆が必要以上に慌てている。
無理もない。
今彼女が枕にしている場所が問題であったのだ。
「……蝶華、お前……。」
呆れた声。
彼女を見ながら辰美が呟く。
「うへへ……辰美しゃん、大好きれすー……。」
彼の太ももに彼女の頭が乗っている。
所謂膝枕の形になっている。
なんと恐れ知らずな奴だろう。
蝶華へ対する皆の評価が変化した瞬間であった。
「お、尾谷……悪いことは言わない、今すぐ離れろ。」
「そ、そうだ。ゆっくり……あぁ、いや、すぐに離れろ……!」
「もー、うるしゃーい……。私と辰美しゃんの時間を邪魔しないで下しゃい……!」
ユラリ……ユラリ……。
起き上がる蝶華。
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