隙なしハイスペ女子大生は恋愛偏差値が低すぎる。

深野ゆうみ

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【R18】大学で

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「ねぇ、さっきの男、だれ?」

 じりじりと斉木さんに迫ることで、斉木さんの背中はぴったりと壁にくっつく体勢になる。俺は至近距離で斉木さんに問い詰めた。

「えっと、同じサークルの人で…」

「あんなに親しげに喋ってるなんて、今までの斉木さんらしくないじゃん」

 もごもごと俯きながら口籠る斉木さんに容赦なく詰める。なんで斉木さんに対しては自分の感情にブレーキがかからないのか自分でも不思議だ。

「んと……サークルの時に、んんっ…!」

 これ以上の言葉も聞きたくなくて、俺はまた無理矢理斉木さんの口を塞ぐ。抵抗する斉木さんの手は俺の胸を押すが、そんなの全く意味がない。

 "他の男に渡したくない"

  そんな自己中心的な考えが自分に取り憑く。本当はただ話がしたかっただけなのに欲望が剥き出しになって。こんな欲望が自分の中に隠れているなんて知らなかったから、自身でも戸惑っているのに、なぜか止まることができない。

 俺は斉木さんの上半身に直接触れられるように、薄手のニットの中に手を入れた。そしてそのままニットの中で下着をぐいっと下にずらしてすぐに乳首に辿り着く。

 「んっんっ!んんーっ」

 親指で転がすように撫でると斉木さんはびくびくと反応する。キスをされたままだから声が出せずに苦しそうだ。

 親指で触れた瞬間に大きく勃った乳首を、今度は2本の指で引っ張ると斉木さんは顔を背けて唇を離す。快感によって力が抜けてきた斉木さんは上手く頭が働かないのか、場所などお構いなしにかわいい声をあげる。

「あっやぁっ、はっ、はぁっ、んっ」

「えろい乳首」

 俺に言われると斉木さんは恥ずかしそうに目をぎゅっと瞑って声を堪えた。誰がこんな色っぽい斉木さんの姿を想像できるだろうか。こんな姿は俺だけが知っていればいい。

「ぇっ、ちょ…っ!…んっ!!」

 俺は斉木さんのデニムのジッパーを下ろそうと手をかけた。まさかの展開に斉木さんはつぐんでいた口を開けて声を出そうとするが、俺は自分の唇でその口を塞いだ。壁に追い詰められた斉木さんは身動きがとれずにジタバタする。

 デニムを膝下まで下ろすと俺の手は下着に向かった。それを制止するように斉木さんの手が俺の腕を掴もうとする。が、斉木さんの両手をまとめて掴んで頭の上で壁に押さえつけた。

「ねぇ…ここ大学だよ…!」

 唇を離してようやく声が発せられた斉木さんは言った。斉木さんの顔を見ると、真っ赤になってちょっと怒っているようにキッと俺の方を見返す。

「そんな顔もかわいいだけなんだけど」

 俺は下着に手を這わす。

「ひゃっ…!?」

 びくっとして斉木さんは声を上げる。思いがけず出てしまった自分の声を聞いて目を泳がす。その目には涙が滲んでいた。

「声我慢しないと、聞こえちゃうよ」

「ゃだ…!…もうやめようよぉ…っ」

 言葉とは裏腹にじわっと水気を帯びている下着に俺は笑って答える。

「こんな濡らしておいてここで止められるの?」

 事実を突きつけられた斉木さんは何も言えずに俯いて押し黙ってしまった。

「何を期待してたの斉木さんは」

「ちがっ、んぅあっ…!」

 下着の上からクリトリスを撫でるように刺激すると斉木さんは艶かしい声を上げる。

「こんなかわいい声、他の男に聞かせないでよ」

 俺が片手で掴んでいた斉木さんの両手の力が段々と抜けてきたのがわかった。身を捩らせて俺が与える刺激に声をぐっと我慢する斉木さんは、ますます俺の欲情を煽る。

「大野くん…っふざけないでっ、もぅ…やめてぇ…」

「無理」

 冷たく言い放つと俺は、下着の隙間から指を一本滑らせた。

「やっ…!ん、ぁあ、ん…」

「濡れすぎてんじゃん」

 ジュプジュプと音を立てる斉木さんのそこは俺が指で撫でる度にとろとろになっていく。快感に従順な斉木さんの体に自分の理性が削り取られていく感じがする。

「ねえ、こんな簡単に飲み込んでくけど」

「やっ!ぁあ!っはぁ…」

 指を沈めていくと、斉木さんの膝ががくがくと震えだし、自分の力で立っていられないようで俺の肩に腕を回した。ついさっきまで抵抗の色を見せていたはずなのに、今はもうすっかり快感に身を委ねてしまっている姿に俺も我慢の限界を迎えていた。

「斉木さんこっち」

 俺は脱力しきった斉木さんの手を引いて、近くにあった机に上半身だけうつ伏せになるよう促した。そして、びっしょりと濡れてしまった下着を勢いよく足首まで下ろす。

「えっ、待って、ここでするのっ…?」

 されるがままの状態の斉木さんがいきなり不安の声を出す。俺は突き出されたお尻をぐっと両手で掴んで秘部を覗き込んだ。

「だって、斉木さんのここ、ひくひくして欲しがってるじゃん」

「そんな、こと…っ、…あああっ!」

 俺は手早く出した自身の先端を中に挿入する。

「っはあ、やば、斉木さん、いい加減慣れて…っ」

 ぎゅっと締まるそこは、なかなか自身の侵入をそれ以上許さない。でもその圧もぞくぞくするほど気持ちがいい。

「ごめんなさいっ…」

 斉木さんは謝りながら大きく息を吐く。と同時に一気に奥の方へ進ませると、斉木さんは仰け反って気持ちよさそうな声を上げた。

「ぁっあっああっ、ん、おく、…っ」

「…はっ、何、奥がいいのっ?」

 甲高い声を上げながら快楽を求める斉木さんは、あまりにも扇情的すぎる。俺は自身を一気に奥まで突き上げた。

「あぁぁんっ、っあ、あっ」

「ははっ、誰も斉木さんが大学でヤってるなんて想像もしないだろうね」

「やめてっ、んんっ、あぁ、あっ」

「っあ、締まった、きもちぃっ」
 
 やめてと言いながら俺が声をかけるたびに斉木さんの中はぎゅうぎゅうに締まって、喜びを表しているように思える。

 段々動きを速めていくと、繋がった部分からいやらしい水音と肌の触れ合う音も増してくる。そして斉木さんのかわいい声も。

「っ、斉木さん…っ、他の男に、あんな顔しないでっ…!」

 夢中で腰を振りながら俺は自分の気持ちが溢れ出てしまった。引かれてもいい、鬱陶しく思われてもいい、俺の前だけで笑っててくれるなら。

「んっんっ、あんなって…?あぁっ!ちょっと…イキ、そう…!」

 だけど快楽でいっぱいの斉木さんは、今のこの気持ちよさ以外のことを考えることはできなさそうだ。

「俺も…さすがに、もうイク」

「ん、あっ、はげしっ、あっイク…!イクっ、イク…!」

 俺が奥まで繰り返し突き続けると、びくびくと体を震わせて斉木さんはすぐに絶頂に達した。その時の斉木さんの中の痙攣が自身に大きな快感を与える。

「ぅわっ、……イクっ…」

 斉木さんに続いてすぐ、俺も自身を程よい圧で締め付けるその中であっけなくイッてしまった。

 斉木さんはずるずると膝から崩れ落ち、俺もそれに合わせて二人でその場にしゃがみこみ、荒く呼吸を繰り返す。しばらく呼吸音しか部屋には響かない。どちらもなんと声を出していいのか分からずに。

 だけど、それは情事の余韻と言えるような甘いものではなかった。
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