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こちらはシェルター村です。
初めましての召喚獣
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足に何かが当たったのを感じたが、俺はポスターを気にせず書き続けていた。エイルもそのことに気がついたらしく、しきりに足元を見ていた。
「……召喚獣!!!!」
「は?」
エイルが足元を指差し、叫ぶので思わず間抜けな声が出てしまった。ん?召喚獣?
「え、これが召喚獣?」
「これがとか言うんじゃねぇよ。人間風情が」
え、喋った
「うわ!?喋るの!?」
大体の召喚獣は喋るわよ。とエイルが口を挟んでくる。しかし、そんなことを聞いている余裕などなかった。
持ち上げてみるとその召喚獣とやらは狐のような格好をしていて、中々可愛い。
「可愛いなぁ。お前。狐みてぇだな。名前は?あるのか?」
「ふんっ!!俺様のことをお前呼ばわりするな!俺様は天下一の召喚獣ダウト様だぞ!」
え、ダウト?それ自分の名前?そんな名前でいいんだ。
改名したいとか思ったことないのかな。俺ならすぐさま改名しに行くけど。
「うぉい!!この俺様の自己紹介を無視するのか!?全く俺様がどんなにすごいか分かりもせずに」
可愛い。このツンデレ具合いが良い。なんて、すごく変な趣味をしているが気にしないでくれ。同じ趣味の人はいないだろうか、もしいたら是非今度話そう。
まあ、そんな話はさておき。
「ダウトはさ……」
「ダウトではない!ダウト様だぞ!目上の人向かってなんだその態度は!」
「ダウトはさ、誰かに拾われた召喚獣なの?」
いや、だからダウト様だ!と威張っているのを軽くスルーし、質問に答えてもらう。召喚獣をダウトに決めるのは良いかもしれないが、まずは拾われてないかを聞かなければならない。
「拾われてなどいないぞ。まず、人間の召喚獣にすらなったことないな。人間の召喚獣になってもロクなことはない。まず俺様は人間に興味がないのだ!」
ドヤ顔で話してくるが、別にお前のやっていることは威張れることじゃない。さらに質問。
「そうなのか?じゃあなんでさっき俺の足元に居たんだよ」
「え、え?いや、それはそのー……」
しどろもどろになっている。なんなんだこの狐。
「やっぱ人間に興味あるんじゃん」
「興味などないぞ!!お前の足元にいたのはたまたまだ!」
いや、理由になってないよ。全然理由になってない。
でもこの召喚獣の属性によっては俺との相性は良いかもしれない。
「エイル。俺の属性って何属性なんだ?」
「え?さっきの話聞いてなかったの?あなたは火属性よ」
さっき話したっけ?自分の記憶ではそんなことを話したりしてないんだが。まあ、いいか。
「ダウト。お前は何属性だ?」
「ふんっ!漆黒の闇属性だ!!!」
厨二病かよ。いちいち面倒だな。火属性と闇属性は相性が良いのだろうか。相性が悪ければ申し訳ないが別の召喚獣を探したい。
「闇属性と火属性って相性は良いのか?」
「ええ。相性は良いわね。組んで損はないと思うわ」
「そうか……」
どうしよう。こんなにあっさり決めても良いものだろうか。もっとじっくり考えたいところだが。
「その子が気になるならキープしておけば?ダンジョンに行ってその子よりもっと良い子がいたら、そっちにすれば良いんだし」
「え、そんなこともできんの?この世界」
「ええ。確かキープ制度はあったはずよ」
なんでもありか。召喚獣のルールって。
「んじゃキープつーことで」
「ちょっと待てぃ!!!」
ぱぁ。と手を開いて狐ダウトが必死に抗議をしてきた。
「ちょっと待て!!俺様にはキープ制度は効かないのだ!そりゃ、たしかにこの世界にはキープ制度はあるけど!でも、俺様にはできないのだ!だから、早く、早く!俺様と組むんだ!」
「いや、必死すぎるだろ。抗議」
「人間と組みたいのよ。だから抗議したがるの。狐ちゃんはね」
「はぁあ!?狐の嫁入りとか言ってんじゃねぇよ!俺様って言ってんだろ!男だ!俺様は!」
誰も狐の嫁入りとか言ってねぇよ。幻聴にも程があるだろ。なんでそんな風にしか聞こえないんだよ。
「だーかーらー!!俺様と組んだら良いって言ってるだろ!?何度も言わせんな!」
いや、そんなこと一言も聞いていない。
「で、どうするの?ナオヤ。召喚獣にする?」
「……断ったらなんかされそう」
「こ、断っても何もしないが、もし承諾したら俺様のことを存分に撫でても良いぞ」
バランスおかしいだろ。お前の方がはるかにメリットあるじゃないか。ダウトはきらきらした目でこっち見てくるし……。
「分かったよ!組めば良いんだろ!」
「本当か!本当に組んでくれるか!約束だな!よし!約束だぁ!」
勝手に進行するな。こっちにも順序っていうものがあるんだ。早く早くって急ぎすぎだろ。
「え、組んだらどうするの?申請は?」
「特には要らないわよ。解約も特に申請はないわ」
「あ、そう。んじゃ、これからよろしく。ダウト」
「だから!ダウト様をつけろ!」
こんなにあっさり決めてもいいのか。まだまだ不安が募る今日この頃だった。
「……召喚獣!!!!」
「は?」
エイルが足元を指差し、叫ぶので思わず間抜けな声が出てしまった。ん?召喚獣?
「え、これが召喚獣?」
「これがとか言うんじゃねぇよ。人間風情が」
え、喋った
「うわ!?喋るの!?」
大体の召喚獣は喋るわよ。とエイルが口を挟んでくる。しかし、そんなことを聞いている余裕などなかった。
持ち上げてみるとその召喚獣とやらは狐のような格好をしていて、中々可愛い。
「可愛いなぁ。お前。狐みてぇだな。名前は?あるのか?」
「ふんっ!!俺様のことをお前呼ばわりするな!俺様は天下一の召喚獣ダウト様だぞ!」
え、ダウト?それ自分の名前?そんな名前でいいんだ。
改名したいとか思ったことないのかな。俺ならすぐさま改名しに行くけど。
「うぉい!!この俺様の自己紹介を無視するのか!?全く俺様がどんなにすごいか分かりもせずに」
可愛い。このツンデレ具合いが良い。なんて、すごく変な趣味をしているが気にしないでくれ。同じ趣味の人はいないだろうか、もしいたら是非今度話そう。
まあ、そんな話はさておき。
「ダウトはさ……」
「ダウトではない!ダウト様だぞ!目上の人向かってなんだその態度は!」
「ダウトはさ、誰かに拾われた召喚獣なの?」
いや、だからダウト様だ!と威張っているのを軽くスルーし、質問に答えてもらう。召喚獣をダウトに決めるのは良いかもしれないが、まずは拾われてないかを聞かなければならない。
「拾われてなどいないぞ。まず、人間の召喚獣にすらなったことないな。人間の召喚獣になってもロクなことはない。まず俺様は人間に興味がないのだ!」
ドヤ顔で話してくるが、別にお前のやっていることは威張れることじゃない。さらに質問。
「そうなのか?じゃあなんでさっき俺の足元に居たんだよ」
「え、え?いや、それはそのー……」
しどろもどろになっている。なんなんだこの狐。
「やっぱ人間に興味あるんじゃん」
「興味などないぞ!!お前の足元にいたのはたまたまだ!」
いや、理由になってないよ。全然理由になってない。
でもこの召喚獣の属性によっては俺との相性は良いかもしれない。
「エイル。俺の属性って何属性なんだ?」
「え?さっきの話聞いてなかったの?あなたは火属性よ」
さっき話したっけ?自分の記憶ではそんなことを話したりしてないんだが。まあ、いいか。
「ダウト。お前は何属性だ?」
「ふんっ!漆黒の闇属性だ!!!」
厨二病かよ。いちいち面倒だな。火属性と闇属性は相性が良いのだろうか。相性が悪ければ申し訳ないが別の召喚獣を探したい。
「闇属性と火属性って相性は良いのか?」
「ええ。相性は良いわね。組んで損はないと思うわ」
「そうか……」
どうしよう。こんなにあっさり決めても良いものだろうか。もっとじっくり考えたいところだが。
「その子が気になるならキープしておけば?ダンジョンに行ってその子よりもっと良い子がいたら、そっちにすれば良いんだし」
「え、そんなこともできんの?この世界」
「ええ。確かキープ制度はあったはずよ」
なんでもありか。召喚獣のルールって。
「んじゃキープつーことで」
「ちょっと待てぃ!!!」
ぱぁ。と手を開いて狐ダウトが必死に抗議をしてきた。
「ちょっと待て!!俺様にはキープ制度は効かないのだ!そりゃ、たしかにこの世界にはキープ制度はあるけど!でも、俺様にはできないのだ!だから、早く、早く!俺様と組むんだ!」
「いや、必死すぎるだろ。抗議」
「人間と組みたいのよ。だから抗議したがるの。狐ちゃんはね」
「はぁあ!?狐の嫁入りとか言ってんじゃねぇよ!俺様って言ってんだろ!男だ!俺様は!」
誰も狐の嫁入りとか言ってねぇよ。幻聴にも程があるだろ。なんでそんな風にしか聞こえないんだよ。
「だーかーらー!!俺様と組んだら良いって言ってるだろ!?何度も言わせんな!」
いや、そんなこと一言も聞いていない。
「で、どうするの?ナオヤ。召喚獣にする?」
「……断ったらなんかされそう」
「こ、断っても何もしないが、もし承諾したら俺様のことを存分に撫でても良いぞ」
バランスおかしいだろ。お前の方がはるかにメリットあるじゃないか。ダウトはきらきらした目でこっち見てくるし……。
「分かったよ!組めば良いんだろ!」
「本当か!本当に組んでくれるか!約束だな!よし!約束だぁ!」
勝手に進行するな。こっちにも順序っていうものがあるんだ。早く早くって急ぎすぎだろ。
「え、組んだらどうするの?申請は?」
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