箱庭?のロンド ―マリサはもふ犬とのしあわせスローライフを守るべく頑張ります―

彩結満

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27 異変!⑤ ~四日目

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「この丘を登って、天辺にある教会に行くよ」


 マリサがそう告げると、


「オフッ!(わかった!)」


とばかりに先頭を歩き始めたシロリンが頼もしい。


   出発時は先頭に剣士、次いでロバジイ、マリサ、シロリン、魔術師の順だったが、気配察知に優れた剣士より、更にシロリンの方が先に魔物に気付くことが続いたためシロリンが先頭になったのだ。


 暫くはなだらかな坂だったのが、地形が変わり、ゴツゴツした岩肌の急な斜面が現れた。なんとなく階段状にはなっているものの大きさも高さも不揃いなため、悪戦苦闘するマリサだった。

   タンッ、トンッとシロリンが軽やかに行くのに対して、マリサは両手を使ってよじ登らなければならなかった。

 途中で足を止めたシロリンが心配そうにマリサを見下ろしている。


「大丈夫ですか?」


と、魔術師からも声がかかる。


「 ふぅ、はぁっ」


と息を弾ませながら、リラの騎士服を借りられて良かったと思うマリサだった。


(パンツスタイルじゃないと、厳しいもの。年配のロバジイでさえ、さほど苦しそうじゃないのに、私一人で足を引っ張ることはできないわ)


   村の、幼い子供を持つ家庭や、老人達の避難は大変だったことだろう。

   なんとか急斜面を登り切ると、シロリンが尻尾をわっさわっさと振って待っていてくれた。

 しかし、後ろから見るシロリンのコート(被毛)にべっとり付いた魔物の赤黒い返り血や土埃が、気になって仕方がないマリサだった。


(これじゃあ、思う存分もふれないし……)


   後で、魔術師に水魔法で洗ってもらえないかと考えるが、魔力を温存しなければならないと思い至り、ふるふると首を振る。

   ライアン達の戦況は分からないし、教会周辺にも魔物がいるかもしれない。避難している村人達の状況も未確認だ。ポーションの数に余裕があったとしても魔力を無駄にすることはできない。


「嬢ちゃん、虫でもいたか?」


 後ろを歩くロバジイから声がかかった。


「いいえ、何でもありません」


 振り返ってぺこりと頭を下げる。

   避難場所に着くまでにまだ魔物が襲ってくるとも限らないので、ここは我慢だ。


(あ、もしかしたら女神様の祝福、浄化で綺麗になるかも?)


 後で試してみようと決めて、頼もしく先頭を行くシロリンに話しかける。


「シロリン、えらいね。かっこいいね。後で綺麗にしようね」


 振り向いたシロリンは、口角がにゅっと上がったにっこり顔だ。


「ワフッ!」


(わーん、天使、守護神、それとも犬界の王子様?)


 コートは血みどろだが、自慢げに胸を張って吠えるシロリンが愛おしくて堪らない。


 その後は小ぶりなポイズン・ニードルチップマンク(毒・針シマリス)とポイズン・ホーンラビット(毒・角ウサギ)の群れと遭遇したが、全てシロリンの威嚇で蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

 丘を登りきり、ようやく石レンガ造りの教会に辿り着くと、マリサはふうっと息を吐いた。

 魔物が襲った跡だろう、地面や教会の壁の所々に赤黒いシミが付着していた。

 教会前には簡単な木組みのバリケードがあり、その向こうに防具をつけ槍を手にした見張りが二人立っていた。


「公爵領より援軍及び物資を運んで参った!」


 剣士が声をかけるやいなや、見張り達は心底ほっとしたように顔を見合わせて頷き合うと、こちらに顔を向けた。


「遠路、まことにありがとうございますっ!」

「ありがとうございますっ!」


 近付いていくと、二人共脚や腕などを負傷しているらしく包帯が巻かれており、げっそりとやつれた顔をしている。


「まずは中の様子を確かめたい」


 見張りに声をかけた剣士は、マリサ達に向き直った。


「恐れ入りますが、暫しこのままでお待ちください。様子を確認して参ります」


 そう言って一人門を開け教会へ入っていった。

 どうしようかと考えて、マリサはロバジイと魔術師に相談することにした。


「あの、見張りの方に女神様の祝福と、それから、私達すっかり汚れてしまっているので浄化を……こちらは出来るかどうか分かりませんが、試させてもらっていいですか?」

「おお、それはいいな」

「はい、魔力に問題が無ければ、お願致します」


 ロバジイと魔術師が頷く。

 魔術師が見張りの二人に説明をすると、二人は緊張したように直立するが、マリサは既に目を閉じて両手を胸の前で組んでいた。



「健やかなる女神、サルース様、サルース様、サルース様、どうか、この二人の村の守護者の傷を癒し、我々の不浄の穢れを祓い清めてください!」



 マリサを中心に白く眩い光が放たれた。


 一瞬の後に、土気色だった見張り二人の顔に赤みが差していた。

   一人は、赤く腫上がっていた肘から下の打ち身跡が腫れも赤みも綺麗に引いており、槍を持たない方の手で、自分の身体をまさぐるようにしながら言った。


「……嘘だろ……、身体の痛みが消えたぞ?」


   もう一人は、頬から首に至った擦り傷が消え、太腿に巻いていた包帯を急いで取り去った。


「うおっ、こっちは毒にやられて腐りかけていた傷がなくなってるっ!」

「ふははっ、こっちは血痕も、獣臭かったのもすっかり消えたぞ。風呂に入ったみたいに身体もすっきりしてやがる」


 ロバジイがくるっとターンしてニカッとわらうと、ローブの裏表を翻すように確認した魔術師が、目をキラキラさせて言った。


「本当ですね、洗い立ての服を着てるみたいですし、見てください、シロリン君のコートの眩しいことといったら!」

「ワフッ! ワフッ!」


 目を開いたマリサは、思わずシロリンに抱きついた。


「きゃーっ、シロリン綺麗になったねえ!」


 思う存分もふもふするマリサを、二人の見張りとロバジイと魔術師の笑い声が包んでいた。


「マリサ様の魔法には、本当に驚かされますね」


 魔術師がつくづく噛み締めるように言うと、ロバジイが腕を前で組み呆れた様に首を振る。


「ああ、殺伐とした戦場で、笑っている自分なんて想像できねえな」


 見張り二人が片膝を着いてマリサに向かって頭を垂れた。


「女神様の御業に、感謝いたします」

「ありがとうございます」

「わっ、おやめください。出来ることをさせていただいただけですし、危険を顧みず魔物と戦う方々こそ尊く、感謝の念に堪えません」


   たまたま裏技の呪文を知っていただけのマリサにしてみれば、生と死を、表裏一体のオセロのようにやり取りすることこそ神の御業ではないかと思うのだった。


(もし私が、その道しかなく、有無を言わさず命を差し出さなければならなかったとしたら……)


 思わずぎゅっとシロリンを抱きしめる。シロリンはキョトン顔で、マリサの頬を舐めてくれた。


「まあ、ここまで出来るのは、国中探しても嬢ちゃんだけだろうからな。だから、これからもありがたがられたり、特別扱いされるだろう。だが確かに、抵抗して、戦って、耐え忍んでいるやつらも、一人一人、尊いもんだと思うよ」


 困惑したままだが、マリサが顔を上げる。

   ロバジイも魔術師も笑顔で、二人の見張りも戸惑いつつだがやはり笑顔で、シロリンはもっと嬉しそうに、「ワホワホ」しているので、マリサもつられて微笑んだ。


 

「お待たせしました!」


 剣士が教会から出てくると、後ろに交代の見張りと思しき二人と、薄水色の修道服にウィンプルを着用した女性が続いた。

 女性は、マリサと同じくらいか、もう少し若いかもしれない。華奢な身体つきで、髪はウィンプルで見えないが、その瞳は大きく、薄曇りの空のような色で、色白の肌には少し雀斑が散っているが、化粧っけがなくとも、なんて美しい女性だろうとマリサは見とれた。


「よくおいでくださいました。わたくしは、養護施設の院長を務めております、ブランカと申します。心より感謝いたします。非常時ゆえ、なにもおもてなしはできませんが、どうぞ、中にお入りください」


 周囲に顔を向けたブランカは、シロリンで視線が止まり僅かに首を傾げた。


「あ、あの、この子は、大きくてもまだ子犬で、ですが、とても賢く優しい性格をしています」


 ブランカはふんわりと微笑を浮かべると、こっくりと頷いた。


「申し訳ないのですが、村人達を脅かさないよう、縄などで繋ぎとめてくださいますか? 
   また、この教会には五十名近くが避難しており、半数以上は教会の敷地に、ペットと一緒の方々は養護施設の建物に避難しております。ですが、そのように特殊で大きなケモノを屋内へ入れることはできませんので、外にて待機願います」


   小さな村にしては教会の建物は、学校の体育館くらいの大きさで、その隣に建つ養護施設と思しき建物は三階建てで、教会の半分ほどある。

 マリサは「特殊な獣」と言われて一瞬固まってしまったが、大型犬の二倍以上の体躯のシロリンを、屋内に入れるという感覚を持つ人は少ないだろうことは理解している。シロリン事態、屋内で大人しくさせるのはかわいそうでもある。


「そうですね、分かりました。ですが、シロリンを繋いでしまうと魔物と戦い辛くなります。私が一緒にいて、責任をもって見ていますので、どうかご理解ください。この子は逃げ出したり、人に危害を加えたりはしません」


 深々と頭を下げると、不穏な空気を感じたのか、シロリンが、


「フォオン……」


と心配そうになく。


「嬢ちゃん一人じゃむりだな。わしと交代でやろう」

「私も、交代しますよ」

「もちろん私も。シロリン君とは仲良しになりましたし、四人いたらなんとかなるでしょう」


 ロバジイがシロリンをわしゃわしゃなでると、剣士と魔術師もシロリンをなでながら加わってくれた。


「ワフッ!」

「皆さん、ありがとうございます!」


 マリサがぺこっと頭を下げると、ブランカが、はぁーっと息を吐いた。


「わかりました。ですが、くれぐれも村人達を襲ったりさせないように、お願いしますね」


 マリサとて、何年も報われぬままキツイ思いをして社会人生活を送ってきただけに、厳しいことを言う人の苦労も気持ちも、理解できなくはないのだ。

 だが、ブランカの美しい瞳の中に欠片も温もりが感じられず、残念な気持ちになってしまうのだった。


 ブランカはすっと視線を上げた。その先は村の向こうの森だろうか、胸に手を添えて、思案気に呟いたのだった。


「ライアン様、どうぞご無事でありますように……」


と。


☆─☆─☆─☆─☆

今年最後の投稿となります。
拙作を見つけてくださり、お読み下さりありがとうございました。

皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。2025年もよろしくお願い申し上げます((*_ _))

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