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#72 王子様の切なくも甘いキス ⑸ ♡

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 創さんの腕の中があまりにも心地よかったものだから。

ーーもうこのまま死んじゃってもいいかも。

 またまた夢見心地でそんなことを案外本気で思っていたら、唐突に創さんの腕から解放されてしまい。

ーーええッ!? どうして? メチャクチャ 名残惜しいんですけど!

 落胆してしまった私が少々不貞腐れていると、創さんにその隙を突くようにして、パジャマのズボンと下着とを一気に剥ぎ取られてしまっていた。

 突然の出来事に驚いているような猶予も与えられないまま、いつの間にやら私の脚元に移動していた創さんにより、大胆に脚を押し開かれ、露わになってしまった恥ずかしい場所へと顔を埋められてしまうという、目にも止まらぬ早業をお披露目されてしまっている。

 当然、それだけで済まされる訳がなかった。

 あまりの羞恥に身悶えつつも、なんとか逃れようと必死に身を捩るも、創さんに両太腿をしっかりと固定するようにして、それぞれの腕で下から抱え込まれているため、逃れるどころか動くことさえできそうにない。

 そればかりか、太腿の内側の柔肌を形のいい唇とねっとりと湿った舌とをゆっくり焦らすようにして這わされてしまっている。

 以前首筋をそうされたように、あたかも私の肌の味見でもされてるようだ。

「////ーーッ!?」

 あまりの羞恥に声にならない声が私の唇から零れ、創さんの唇と舌とが肌を擽るたびに、ゾクゾクと身体に戦慄が駆け巡る。

 やがてお目当てだったのだろう脚の付け根へと行き着いたところで、ふっと笑みを零した創さんの熱い吐息が、誰にも晒したことのなかったデリケートゾーンを掠めただけだというのに……。

 脚の裂け目のそのまた奥の方からまたもやとろりとしたモノが滴ってくる妙な感覚に襲われて。

「////ーーッ!?」

 なんともいたたまれない心持ちになってくる。

 そ、それなのに……。

「処女のクセに凄い濡れ方だな。もうドロドロだぞ」

 創さんは相変わらず優しい声音ではあるものの、なんとも意地の悪い言葉で私の羞恥をことごとく煽ってきた。

 何かを返したくても、今も創さんに見られているんだと思うと、それだけでどうにも恥ずかしくてしょうがない。

 全身から火でも噴いてしまいそうだ。

 またそう思えば思うほどに、とろりとしたモノがどんどん溢れてくるから堪らない。

 そこへ、創さんの言葉が追い打ちのように襲いかかってきて。

「でも、まだまだだな。僅かな痛みも感じないようになるまで、この俺が今からたっぷりと解してやるから安心しろ」

 これ以上にないほど羞恥を煽られてしまった私が、言われた言葉の意味を掌握するより先に、舌舐めずりをして見せた創さんによって、とろりとしたモノで溢れかえっているであろう恥ずかしい場所へとむしゃぶりつかれてしまっては、もはやなすすべはなかった。

「ーーッ!? やっ、あんッ!! はぁ、ぁああんッ!?」

 じゅぶっジュルッとなんとも卑猥な水音が響き渡るなか、ただただ悲鳴のような嬌声を絶え間なく零しながら、のたうちまわるようにして身体をビクッビクンッと跳ね上げることしかできない。

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