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第一章 違和感の連続
プロローグ
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その日――村は大量の魔物に襲われ、壊滅した。
月明かりを隠す分厚い曇天の下、目の前に広がるのは耳を塞ぎたくなる程の絶叫と、真っ赤な血の匂いにまみれた惨状。いつも果物を分けてくれる隣家のサラおばさんは、瞳を見開いたままピクリとも動かず、村一番の腕っぷしを誇るタイルおじさんも、つい先程鋭利な爪で胸を串刺されて絶命した。
他の村人達も、悲鳴を上げて逃げ惑っていたはずなのに、気づけば誰一人として、立ってる者はもういない。
残っているのは、呆然と立ち尽くす9歳の少年――フレデリクと、彼を頭から腕に閉じこめ、気丈に周りを睨み付ける母。そして、そんな二人を守るようにして、斧を握りしめる父だけ。
「い、いや……、もういや、だ……っ」
恐怖に飲み込まれたフレデリクの前で、父が歯を食いしばり、斧を振り上げる。――が、凶暴化した魔物を斧ごときで殺せるわけもなかった。
「父さん……ッッ!!」
フレデリクの伸ばした手もむなしく、父は魔獣に足元を噛みつかれ、斧を地面に落とす。その頭上からは、一回りも二回りも大きな体躯を持ち、頭蓋から角を生やした醜い人型の魔物。
咄嗟に振り返り、逃げろ、と叫ぶ暇すら与えられなかった。魔物に首を掴まれ、ゆっくりと身体を持ち上げられた父の足が、地面から離れていく。苦しげに歪む彼の顔が、茹で上がった蛸のように赤く染まり、泡を吹き出す。
「あ……ああ……」
母の声か、フレデリクの声か、はたまたその両方か。瞳から生気を失くした父は、いとも容易く首を押し潰されると、ガクリと頭が落ち、適当に投げ捨てられた。その身体を、格好の餌だと言わんばかりに、複数の魔獣が囲んで貪り始める。
フレデリクは、あまりにも呆気なさすぎる父の死に、一瞬、ここが夢か現実か分からなくなった。
(う……うそ、だ……)
今日はなんでもない一日のはずだったのに、どうしてこうなった?
父と母におやすみなさいと言って、いつも通り床についただけなのに、どうしてこんなことが起きた?
(ゆめ……これは全部、夢なんだ……)
現実逃避に必死だった。受け入れがたいこの事実を、どうしても認めたくなかった。
それでも目の前の魔物は、今度はお前らだ――とでも言いたげに歩みを進めてくる。燦然と光る赤い瞳が酷く不気味だ。動きは緩やかだが、言い知れぬ威圧感に、フレデリクの歯がカタカタと鳴る。
父がいなくなった今、母の温もりだけが、唯一の心の支えだった。
「フレッド……逃げなさい」
しかし、強い意思を持って告げられた一言と共に、彼の背は勢いよく押された。
「いい? 森に逃げて、とにかく東の方向へ走り続けるの。そうしたらきっと、町が見えてくるはずだから……!」
鬼気迫る表情で、母は叫ぶ。フレデリクの精神は、まだそれを素直に聞けるほど、成熟した大人ではないというのに。
「いっ、嫌だ……! 母さんも、母さんも一緒じゃないと……!!」
首をブンブンと振って、母の方へ手を伸ばす。お願いだから、一緒に逃げようと言ってほしかった。一人でなんて、絶対に逃げたくなかった。
だけど、彼女は果敢にも魔物に立ち向かっていってしまった。恐れるものなどないかのように、巨体の片足にしがみついて、フレデリクの元へ向かわないよう離さない。
「逃げて……! 早く逃げるのよフレッド……っ!!」
悲痛な叫びが辺りを響かせる。フレデリクの両足はブルブルと震え、今にも崩れ落ちそうだったが、その声に押されて後ずさりを始める。
「かっ、母さん……っ」
母の傍にいたいという意思に反して、恐怖に支配された身体は素直だった。両親と同じ翠色の瞳から、大粒の雫が溢れて溢れて止まらない。
母は懸命に踏ん張りながらも、薄く口角を上げ、祈るように呟く。
「フレッド……私達の、宝物……。貴方を絶対に、死なせたりなんか、しないわ……」
フレデリクの小さな身体など、一瞬で握り潰されてしまいそうなくらい大きな魔物の掌が、母の胴を軽々と掴む。彼女の口元から、鮮血がゴフッと溢れ落ちる。
「逃げ、て……」
絞り出すように囁かれた一言。
だけどフレデリクを突き動かす威力としては、十分だった。
「うっ、あぁ……ああああああ!!!!」
目の前の光景を振り切って、その場から駆け出す。視界はボヤけて、碌に前も見えなかったが、無我夢中で地面を蹴る。
フレデリクは、生まれてこの方、一度も村を出たことがない。四方を森に囲まれたザリル村は、隣町まで歩いても数日は要してしまうからだ。
それでも彼は走った。走って走って――木の根に引っ掛かって転んだって、フレデリクはひたすら走り続けた。
「ぁあぁあああ!!!」
絶叫が木々を振動させる。
擦りむけた膝の痛みも、頬に付いた泥も、全く気にならない。母の最期の姿が、脳裏に焼き付いたまま離れないのだ。目を瞑れば、ありありと思い浮かんでしまう。
きっと、これ以上の悪夢を見ることは、もう二度だって訪れないだろう。
齢9歳にして、フレデリクは大好きな両親と故郷を失くし、この上ない絶望を知ってしまった。
――それでも世界は関係なく周り、時間は否応なしに進む。太陽は何度も昇って、そして何度も地に沈む。
一睡もしていない彼の身体は、限界を迎えるのも早かった。手足が鉛のように重たいし、瞳は死んだ魚のように、空っぽで虚ろだった。
(……助けてくれたのに、ごめんなさい……)
引きずるように、前に前に動かしていた足が、ついに崩れ落ちて倒れ込む。もう一度立ち上がる気力は、どこにも残っていなかった。
瞼も落ちてきて、意識が微睡みに溶け出す。
生きるか、死ぬか――その瀬戸際だった。
「――うわ、死体?」
聞こえてきた人の声に、フレデリクはピクリと身体を揺らす。
「いや、こいつ生きてんな。……おい、起きろ。それともここで野垂れ死にてえのか?」
必死に瞼をこじ開ければ、紫紺色の瞳と視線が合う。ポケットに両手を突っ込んだまま、軽く屈んだ少年が、フレデリクを覗き込んでいた。
「……っ、ぁ………」
喉はカラカラで、唇も碌に動かせなかった。
しかし、フレデリクの奥底に眠る、死にたくないという想いが、最後の力を振り絞らせる。
「……たす……け……」
何度も届かなかった手だった。伸ばした手は、誰も助けることなどできなかった。
けれど少年の力強い掌が、それら一切合切を無視するかのように、そろそろと持ち上がるフレデリクの腕を掴み上げる。
「俺は滅多に人助けなんてしねえけど――」
無我夢中で生を願うフレデリクを見て、小綺麗な顔をした少年――テオドアは口角を吊り上げる。
「お前のその目、気に入ったから助けてやるよ。俺とここで出会えたこと、精々感謝するんだな」
良心なんて微塵も感じられない。
だというのにフレデリクは、自分を見つめるその表情から、一瞬たりとも視線を逸らせなかった。ただただ焼きつけるように、テオドアだけを視界に映して、沸き上がる心臓の昂りにその身を委ねていた。
月明かりを隠す分厚い曇天の下、目の前に広がるのは耳を塞ぎたくなる程の絶叫と、真っ赤な血の匂いにまみれた惨状。いつも果物を分けてくれる隣家のサラおばさんは、瞳を見開いたままピクリとも動かず、村一番の腕っぷしを誇るタイルおじさんも、つい先程鋭利な爪で胸を串刺されて絶命した。
他の村人達も、悲鳴を上げて逃げ惑っていたはずなのに、気づけば誰一人として、立ってる者はもういない。
残っているのは、呆然と立ち尽くす9歳の少年――フレデリクと、彼を頭から腕に閉じこめ、気丈に周りを睨み付ける母。そして、そんな二人を守るようにして、斧を握りしめる父だけ。
「い、いや……、もういや、だ……っ」
恐怖に飲み込まれたフレデリクの前で、父が歯を食いしばり、斧を振り上げる。――が、凶暴化した魔物を斧ごときで殺せるわけもなかった。
「父さん……ッッ!!」
フレデリクの伸ばした手もむなしく、父は魔獣に足元を噛みつかれ、斧を地面に落とす。その頭上からは、一回りも二回りも大きな体躯を持ち、頭蓋から角を生やした醜い人型の魔物。
咄嗟に振り返り、逃げろ、と叫ぶ暇すら与えられなかった。魔物に首を掴まれ、ゆっくりと身体を持ち上げられた父の足が、地面から離れていく。苦しげに歪む彼の顔が、茹で上がった蛸のように赤く染まり、泡を吹き出す。
「あ……ああ……」
母の声か、フレデリクの声か、はたまたその両方か。瞳から生気を失くした父は、いとも容易く首を押し潰されると、ガクリと頭が落ち、適当に投げ捨てられた。その身体を、格好の餌だと言わんばかりに、複数の魔獣が囲んで貪り始める。
フレデリクは、あまりにも呆気なさすぎる父の死に、一瞬、ここが夢か現実か分からなくなった。
(う……うそ、だ……)
今日はなんでもない一日のはずだったのに、どうしてこうなった?
父と母におやすみなさいと言って、いつも通り床についただけなのに、どうしてこんなことが起きた?
(ゆめ……これは全部、夢なんだ……)
現実逃避に必死だった。受け入れがたいこの事実を、どうしても認めたくなかった。
それでも目の前の魔物は、今度はお前らだ――とでも言いたげに歩みを進めてくる。燦然と光る赤い瞳が酷く不気味だ。動きは緩やかだが、言い知れぬ威圧感に、フレデリクの歯がカタカタと鳴る。
父がいなくなった今、母の温もりだけが、唯一の心の支えだった。
「フレッド……逃げなさい」
しかし、強い意思を持って告げられた一言と共に、彼の背は勢いよく押された。
「いい? 森に逃げて、とにかく東の方向へ走り続けるの。そうしたらきっと、町が見えてくるはずだから……!」
鬼気迫る表情で、母は叫ぶ。フレデリクの精神は、まだそれを素直に聞けるほど、成熟した大人ではないというのに。
「いっ、嫌だ……! 母さんも、母さんも一緒じゃないと……!!」
首をブンブンと振って、母の方へ手を伸ばす。お願いだから、一緒に逃げようと言ってほしかった。一人でなんて、絶対に逃げたくなかった。
だけど、彼女は果敢にも魔物に立ち向かっていってしまった。恐れるものなどないかのように、巨体の片足にしがみついて、フレデリクの元へ向かわないよう離さない。
「逃げて……! 早く逃げるのよフレッド……っ!!」
悲痛な叫びが辺りを響かせる。フレデリクの両足はブルブルと震え、今にも崩れ落ちそうだったが、その声に押されて後ずさりを始める。
「かっ、母さん……っ」
母の傍にいたいという意思に反して、恐怖に支配された身体は素直だった。両親と同じ翠色の瞳から、大粒の雫が溢れて溢れて止まらない。
母は懸命に踏ん張りながらも、薄く口角を上げ、祈るように呟く。
「フレッド……私達の、宝物……。貴方を絶対に、死なせたりなんか、しないわ……」
フレデリクの小さな身体など、一瞬で握り潰されてしまいそうなくらい大きな魔物の掌が、母の胴を軽々と掴む。彼女の口元から、鮮血がゴフッと溢れ落ちる。
「逃げ、て……」
絞り出すように囁かれた一言。
だけどフレデリクを突き動かす威力としては、十分だった。
「うっ、あぁ……ああああああ!!!!」
目の前の光景を振り切って、その場から駆け出す。視界はボヤけて、碌に前も見えなかったが、無我夢中で地面を蹴る。
フレデリクは、生まれてこの方、一度も村を出たことがない。四方を森に囲まれたザリル村は、隣町まで歩いても数日は要してしまうからだ。
それでも彼は走った。走って走って――木の根に引っ掛かって転んだって、フレデリクはひたすら走り続けた。
「ぁあぁあああ!!!」
絶叫が木々を振動させる。
擦りむけた膝の痛みも、頬に付いた泥も、全く気にならない。母の最期の姿が、脳裏に焼き付いたまま離れないのだ。目を瞑れば、ありありと思い浮かんでしまう。
きっと、これ以上の悪夢を見ることは、もう二度だって訪れないだろう。
齢9歳にして、フレデリクは大好きな両親と故郷を失くし、この上ない絶望を知ってしまった。
――それでも世界は関係なく周り、時間は否応なしに進む。太陽は何度も昇って、そして何度も地に沈む。
一睡もしていない彼の身体は、限界を迎えるのも早かった。手足が鉛のように重たいし、瞳は死んだ魚のように、空っぽで虚ろだった。
(……助けてくれたのに、ごめんなさい……)
引きずるように、前に前に動かしていた足が、ついに崩れ落ちて倒れ込む。もう一度立ち上がる気力は、どこにも残っていなかった。
瞼も落ちてきて、意識が微睡みに溶け出す。
生きるか、死ぬか――その瀬戸際だった。
「――うわ、死体?」
聞こえてきた人の声に、フレデリクはピクリと身体を揺らす。
「いや、こいつ生きてんな。……おい、起きろ。それともここで野垂れ死にてえのか?」
必死に瞼をこじ開ければ、紫紺色の瞳と視線が合う。ポケットに両手を突っ込んだまま、軽く屈んだ少年が、フレデリクを覗き込んでいた。
「……っ、ぁ………」
喉はカラカラで、唇も碌に動かせなかった。
しかし、フレデリクの奥底に眠る、死にたくないという想いが、最後の力を振り絞らせる。
「……たす……け……」
何度も届かなかった手だった。伸ばした手は、誰も助けることなどできなかった。
けれど少年の力強い掌が、それら一切合切を無視するかのように、そろそろと持ち上がるフレデリクの腕を掴み上げる。
「俺は滅多に人助けなんてしねえけど――」
無我夢中で生を願うフレデリクを見て、小綺麗な顔をした少年――テオドアは口角を吊り上げる。
「お前のその目、気に入ったから助けてやるよ。俺とここで出会えたこと、精々感謝するんだな」
良心なんて微塵も感じられない。
だというのにフレデリクは、自分を見つめるその表情から、一瞬たりとも視線を逸らせなかった。ただただ焼きつけるように、テオドアだけを視界に映して、沸き上がる心臓の昂りにその身を委ねていた。
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