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「バナナで隠すな!ピュアさが漏れてるぞ!」 ギャルにモテても、ゴリラじゃ意味がない件について
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その日、事件は起きた。
午後のゴリラ舎。のんびり毛づくろいしていた俺の前に、
**“タイプすぎるギャル”**が現れた。
金髪ロング、でかめのカラコン、へそ出しパーカー。
さらに隣の友達はミニスカ+ヒール。
どこからどう見ても陽キャ×2。
「見て~! このゴリラ、なんか人間っぽくない?」
「え、わかる~♡ てか、目がうるうるしてんだけど♡」
ウホホォォ……(やばい……好きになりそう……)
やめろ、そんな無防備な視線で見つめないでくれ。
俺の中の“ピュアな男子魂”がオーバーヒートする!!
⸻
とにかく、何かがおかしい。
この空気……この羞恥心……。
ふと自分の姿を見ると――
全裸だった。
あたりまえだ。ゴリラなんだから。
でも今は違う。今は**“好きな子の前で全裸”**という
人類が生み出したあらゆる羞恥の頂点に俺は立っていた。
⸻
俺は、咄嗟にバナナを手に取り――
股間の前にそっと添えた。
………
逆に目立った。
⸻
「えっ!? 今バナナで隠した!?!?」「なにその仕草、かわいすぎる♡」
「ピュアすぎる~~♡ やばっ♡」
違う!! 可愛くない!!
こっちは羞恥を乗り越えるために必死なんだ!!!
⸻
【羞恥その1:撮影】
ギャル「ちょっと写真撮っていい?」
撮られてる。
“バナナで前を隠すポーズのゴリラ”が、SNSにアップロードされようとしている。
顔をそらしたら、
「やばっ♡ 恥ずかしがってる~♡ ほんとピュアくん~♡」
なんで名前まで決まってんだよ!!!
⸻
【羞恥その2:ハート要求】
ギャル「ピュアく~ん♡ ハート作って~♡」
俺「ウホウホウホ……(やめろ…そんな無茶ぶり……)」
でも結局、両手でハートを作ってしまった俺。
その瞬間、俺の中の尊厳がゴリラ並みに毛深く泣いた。
⸻
とどめはコレだ。
袋から出しかけていたバナナが――
スルン、と股間の前に落下。
綺麗な軌道で、真ん前にピタリと落ちる。
「きゃっ♡ バナナ、狙った!?」
「やばい! フィットしてるんだけど! 伝説のポジションじゃん!!」
違う!! 意図してない!! 自然現象!!天災!!!
⸻
俺は静かに、柵の奥へ戻った。
バナナを置き、壁を向いてうずくまりながらこう呟いた。
「俺、今日なにしてたっけ……」
そして、自分にこうツッコんだ。
「いや、バナナで隠すな!! それで“ピュアさ”爆発すんなよ俺ぇぇぇ!!!」
午後のゴリラ舎。のんびり毛づくろいしていた俺の前に、
**“タイプすぎるギャル”**が現れた。
金髪ロング、でかめのカラコン、へそ出しパーカー。
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「見て~! このゴリラ、なんか人間っぽくない?」
「え、わかる~♡ てか、目がうるうるしてんだけど♡」
ウホホォォ……(やばい……好きになりそう……)
やめろ、そんな無防備な視線で見つめないでくれ。
俺の中の“ピュアな男子魂”がオーバーヒートする!!
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とにかく、何かがおかしい。
この空気……この羞恥心……。
ふと自分の姿を見ると――
全裸だった。
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でも今は違う。今は**“好きな子の前で全裸”**という
人類が生み出したあらゆる羞恥の頂点に俺は立っていた。
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俺は、咄嗟にバナナを手に取り――
股間の前にそっと添えた。
………
逆に目立った。
⸻
「えっ!? 今バナナで隠した!?!?」「なにその仕草、かわいすぎる♡」
「ピュアすぎる~~♡ やばっ♡」
違う!! 可愛くない!!
こっちは羞恥を乗り越えるために必死なんだ!!!
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【羞恥その1:撮影】
ギャル「ちょっと写真撮っていい?」
撮られてる。
“バナナで前を隠すポーズのゴリラ”が、SNSにアップロードされようとしている。
顔をそらしたら、
「やばっ♡ 恥ずかしがってる~♡ ほんとピュアくん~♡」
なんで名前まで決まってんだよ!!!
⸻
【羞恥その2:ハート要求】
ギャル「ピュアく~ん♡ ハート作って~♡」
俺「ウホウホウホ……(やめろ…そんな無茶ぶり……)」
でも結局、両手でハートを作ってしまった俺。
その瞬間、俺の中の尊厳がゴリラ並みに毛深く泣いた。
⸻
とどめはコレだ。
袋から出しかけていたバナナが――
スルン、と股間の前に落下。
綺麗な軌道で、真ん前にピタリと落ちる。
「きゃっ♡ バナナ、狙った!?」
「やばい! フィットしてるんだけど! 伝説のポジションじゃん!!」
違う!! 意図してない!! 自然現象!!天災!!!
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俺は静かに、柵の奥へ戻った。
バナナを置き、壁を向いてうずくまりながらこう呟いた。
「俺、今日なにしてたっけ……」
そして、自分にこうツッコんだ。
「いや、バナナで隠すな!! それで“ピュアさ”爆発すんなよ俺ぇぇぇ!!!」
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