【処女開発系・ハピエン・GL】独身OLが結婚相談所の女コンシェルジュに理解らされた件

犬好モノ

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第二章3

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環が差し出された手を思わず取ると、綾音は自然な動作で環に身体を起こさせた。
「今回は、ご自分で気持ち良くなれるように、という講習です」
「む、無理です!」
「笹原様。ご自分の身体をご自分が理解している――それが相互理解の第一歩なんです」
綾音の論は、それらしかった。
さらに今日は、彼女を自分のために連れ回したという負い目もあり、押し問答を仕掛けて時間を取らせるのは、申し訳がない。
結局環は、早々に折れることにした。
「せめて、お部屋を暗くしても良いですか……?」
マッサージから流れで始まってしまったため、今までの講習とは違い、部屋が明るいままなのが気になったのだ。
しかし、綾音は緩く首を横に振る。
「申し訳ございません、笹原様。それだと、私が見えませんので」
「で、でも、自分で、って……!」
「途中、ご協力すべき場面があるかもしれないですから」
三角座りの状態だった環は、思わず強く膝を閉じ、はだけていたバスローブの裾を両手で合わせた。
そんな環に、綾音は微笑みかける。
「見えづらいので、バスローブを脱いで頂いても?」
「……っ」
「笹原様」
甘さを含んだ声に、環はおずおずとバスローブの紐を緩め、肩を抜く。
「ま、前が、見えればいいですか……?」
「ええ、それで問題ないです。お袖は捲ってしまいますね」
二の腕に引っ掛けたバスローブのせいで、袖口がすっぽりと環の掌を隠してしまう。
綾音は環の背後に回り、袖を片方ずつ折って、捲っていった。
緊張から環の両肩が小刻みに震えると、合わせてお椀型の乳房もぷるぷると揺れる。
「そういえば、お下着、着けてなかったんですね」
環は、シャワー後に下着を着用するか迷って、結局着けなかったのだ。
下着が愛液で濡れてしまうのが嫌だっただけだが、濡れる前提で考えたのが今更になって恥ずかしかった。
環の耳に唇を寄せ、綾音が囁く。
「次回は、本日購入したお下着を着けてきてくださいね」
綾音とのショッピングで買った、環の身体にフィットしたサイズの下着。
凝った装飾はなく、色も派手ではない、上下揃いのものを三セット。
ブラジャーはフルカップ、パンティはビキニタイプで、布面積も少なくはない。
だが、綾音と選んだ下着を、綾音に脱がされる。そのシーンを想像すると、環は無性に叫び出したい気持ちになった。
「笹原様、そろそろ始めましょうか」
綾音の色気に濡れた声色に、環の下腹は勝手に疼く。
綾音は環の掌ごとマッサージ器を握り、カチカチと振動部を折り曲げる。
股座に差し込みやすくなったそれに、環の耳の奥で鼓動の音が響く。
「……っ」
恐る恐る股間へと当てた振動部が僅かに滑り、環の羞恥心を煽る。
「電源を、入れてください」
浅く早い呼吸を繰り返す環は、震える指先をスライド式のスイッチに添えた。
メモリは四段階。切、弱、中、強。
環は深く息を吐き出して、慎重にスイッチを〝弱〟へと動かす。
「……ぁ、ン……っ! ……っふ、ぅ……う……っ!」
小刻みな揺れが、包皮に隠れた陰核、ぬかるんだ大陰唇を揺らす。
「笹原様。〝弱〟ではイけないと思いますよ」
「ん、んぅ……」
一度昂った身体は素直に反応するが、それだけ。
続けても絶頂に至らないであろうことは、環にもわかっていた。
けれど、自ら出力を上げ、乱れた姿を晒すのは恥ずかしく、我を失うのも恐ろしかった。
環はマッサージ器を握る両手に力をこめ、泣き言をこぼす。
「ゃ、やっぱり、むりです……! 自分で、なん、てぇ……っ」
「大丈夫です。笹原様なら、出来ます」
綾音はそう言うと、環の身体を背後から抱き締めるように、するりと両腕を滑らせた。
「あっ、ふ、んぁっ」
綾音の白い指先が環の両胸を包み、重さを確かめるように、たぷりたぷりと上下させる。
それに環が驚く間もなく、「ヒぁんッ⁉」綾音の舌がうなじを這った。
くすぐったさに、環はマッサージ器を手放しそうになったが、何とか持ちこたえる。
「か、神崎さんっ、くすぐったいです……っ」
「笹原様、お股に集中してください」
うなじを舐めあげ、耳の裏に吹きかけるように囁く綾音に、環の背が粟立った。
「わ、分かりましたっ! だから、しゃ、べらないで……っ!」
「ふふ、承知いたしました」
「あっ、あ……!」
綾音は乳房を包んだ両手を寄せ、ぎゅうと絞るように親指を滑らせる。
搾り終わると、また乳房を包む。
親指の軌道は円を描き、何度も乳頭を押し潰した。
「ふ、ぅあっ、あっ……はっ……! はンっ」
続けられるうちに、環の乳房は熱くしこり、先端はぷっくりと膨れていく。
綾音の姿が見えないがために、環の感覚器は、無意識に聴覚や触覚優位になっていた。
「んアっ、はっ、ふ……、ふぅ、ウ……ッ!」
綾音が膨れ切った先端をくりくりと摘まみ、うなじを柔く食むと、環の腰は甘く痺れる。
当初感じていたくすぐったさは消え失せ、今はもう、明確に快楽だった。
「かん、ざきッ、さん……っ! ひゃアッ!」
環の呼び掛けに、綾音は返事の代わりに強く乳頭を弾く。
そして一層激しく乳房を揉みしだき、乳頭をぐりぐりと押し潰した。
「あっ、あ、ふっ、……あっ、ンぁッ」
いよいよ環の身体の疼きは酷くなっていく。
――イきたい。
環は、絶頂への期待に思考を支配され始める。
「ささはらさま、がんばってください♡ もう少しですよ♡」
「んっ、ふぅッ、フッ……! はっ、ふ……ッ」
環はついに意を決し、再び指先をスイッチにかける。
「はっ、はっ……んは……っ!」
環は、緊張と快楽に震える身体を何とか御しながら、出力を〝中〟に切り替えた。
「アァッ‼」
切り替えた瞬間、一段階上がった出力に、環の腰が跳ねる。
そのせいで、マッサージ器を固定しているのに、様々な角度で陰核が苛まれ、環の身体は絶頂へと駆け上った。
「あっ……ふぁっ、あァッ! アぁあ――っ」
びくびくっ。環の身体が、陸に打ち上げられた魚のように強く痙攣する。
「ふっ……う……! ン、ふぁ……っ」
綾音にされたときと同じ出力ではあったが、押し付け方をコントロール出来る分、絶頂は穏やかだった。
環は震える身体からマッサージ器を離す。
そして、電源を切ろうとしたところで、ふいに顎を掬われる。
綾音の指先だった。
「んっ!」
乱れた呼吸で開いた唇に、綾音の唇が重なる。
混乱する環を余所に、綾音の舌はにゅるりと環の口内へ侵入し、上顎を撫でる。
「んァ、んっ、んむぅ……ッ、んぢゅ……」
綾音は仕上げに、じゅう、と舌を吸い、環の唇を解放した。
そして、息も絶え絶えの環に、微笑みかける。
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