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プロローグ

咆哮する第二の剣《つるぎ》

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体の自由がきかない剣士の瞳は充血している。
息も荒い。
全ての痛みが股間のソレに集中しているためだ。
トステパがウエストベルトと剣を外したことは目で追えている。
そうなると、次に何をするのか、してくれるのかが自ずと理解できる。
しかし、思考を鈍らせるほどに猛る狂うこの下半身はなんだ?
剣士は勝手に動こうとしている下半身に違和感も覚えていた。
ぶるぶると震えながら腰が前に前にと突きだそうとしているのが自身でわかった。
『う…あ…なんとかしてくれ…』
声に出せないが、ふるえる唇と吐く息づかいのリズムで伝えようとした。
「にゃは。どうっしようかにゃ~」
剣士の訴える赤い目とねこメイドトステパが上目遣いした瞳の視線が合う。
そのままトステパが右手を剣士の股間の下に移動させた。
ニッカポッカの布地を下から上へと形に添ってなぞってゆく。

ズボンのベルトをゆっくりはずそうとバックルに手をかけた。
ベルトの穴をツク棒から外した瞬間

ずるんっ

そんな音がしそうなほど、『く』の字に曲げられていたものが服の中で勢いよく直立した。
「にゃっ!?」
ビクッとして両手を手放すトステパ。
先ほど見えていた『く』の字のものは『1』に形を変わったのをまじまじと見つめた。
「にゃはー…」
ズボンの前面を留めてあるボタンを一つすつはずしてゆく。
締め付けられていた『1』の形のものがボタンを外すたびに顔に近づいて来た。
「うーにゃっ!」
剣士のズボンの両端をつかんで一気に下ろすと、服に引っかかっていた『1』が飛び出した。

ボロンッ

たちまち『1』から立ち上がる蒸気のようなものがむわっと広がった。
血管がところどころ浮きだっていて、爆発しそうだ。
いや、すでに粘度のある液がトロッと流れだしていた。
それは直径6センチ長さ30センチあろうかという、すりこ木であった。
スンスンとすりこ木の先端をかいでみる。
すでにできあがっているトステパは臆することもなく、舌でなめすくい取って飲み込んだ。
ちらっと上をみると、剣士は目をつぶってぷるぷると震えていた。
はあはあと息づかいが荒くなっている。
確認し終わると、170度に上へ向かっている棒を両手でそっと130度まで引き寄せて口に含んだ。
『!!!』
カッと目を見開いた剣士は視線を下に向ける。

『えっ?舐めてる?なぜ?』
あむあむ。
ぺろぺろぺろ。
ずーっちょ、ずーっちょ。

ぶら下がっている卵をそっと両手でつつみこみ、時々キュッキュッと軽く握る。
反応したすりこ木が勢いよく口から離れ、割れた腹筋を叩く。
パアン。
立ちのぼる湯気を見ながら
「暴れん棒にゃ」
彼の腰に手を回し、顔を胸につけてすりこ木を口にふくみ直した。
それからは長い時間、ねっとりとした対応を受け続けていた剣士。
あまりにもじれったい動きが続くので、イキたくてもイケない状態が続く。
ダラダラと流れる液体は棒から卵を伝って、地面に10センチほどの液だまりをつくっていた。
蛇の生殺しとはこういうことなのだろう。

エロに対してのパワーというのは別の所にあるのだろうか。
『うおおおおおおおおおおおお!!』
『ヤリたい!ヤリたい!ヤリたい!』
何かがバリバリッと剥がれるような感覚。
剣士は硬直していた体の自由を取り戻した。

「うにゃっ?!」
持ち上げられたトステパは驚いた。
口の周りがテラテラと光っているのを剣士はじっと見た。
次の瞬間、唇同士が重なっていた。
「ふにゅうううん」
舌と舌がからみあい、お互い引き寄せたり吸ったり噛んだり。
彼女の緊張がとれて、体が弛緩したのがわかると地面に下ろし、うつ伏せにした。

剣士はねこメイドの腰をつかんで起こし、姿勢をドギースタイルにする。
ロングスカートをバッッとめくり上げるとぐっしょりと濡れたパンツが見えた。
左手でパンツをずらすと、右手ですりこ木を90度まで下げて狙いを定めた。
両者の入口と先端からとろりと流れる液体が融合した。
「んっ」
ピクン
体を震わせるトステパ。

瞬間、剣士はその場から消えていた。

いつまでも進んで入ってこないすりこ木にじれた彼女はお尻を突き出してみた。
しかし、全く感触がないのに気がついて振り向くとお尻の先に剣士の第二の剣は無かった。
はぁはぁと息をしていた彼女は、その場にしゃがみ込んだ。
大きく息を吸って吐いた。

「はぁ~…、逃しちゃった…」
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