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事態は思わぬ方向に
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社交界で私とお母様が暗躍し、別の令嬢を王太子に宛がったのだが事態は思わぬ方向に進んだ。
「王太子殿下が複数の有力貴族の家から抗議を受けたそうよ」
「何がどうなってそうなるのですか!?」
複数の有力貴族に喧嘩売るって正気なの?
非常識だし自己中心的な奴だけど、公の場では王太子としてきちんと振る舞っていたと思ったけど……?
「それがねえ……、わたくしたちが焚きつけた令嬢が謁見という名目で王太子と見合いをしたらしいのよ。まあ、一応貴女とは婚約破棄していないわけだし、二人きりというわけにもいかないから表向きには令嬢の父親か母親が付き添って行ったの。もちろん挨拶だけして『後は若いお二人で』と席を外すおつもりだったでしょうよ。なのに……いたのよ、その王太子の隣に件の女が」
「えっ!? ヘレンがいたんですか?」
あの馬鹿! ミシェルの前以外ではヘレンを同席するなんて阿呆なことしなかったのに!?
他の令嬢相手にもそんな愚かな真似をするなんて……とうとう頭がおかしくなったわけ!?
「そうそう、そのヘレンとかいう女ね、それがいたのよ。しかも自分の隣に座らせて……」
「うわ…………それ絶対に相手の令嬢もその親も怒りますよね?」
「当然怒ったそうよ。しかも令嬢はヘレンをそれはもう口汚く罵ったらしく、それに激高した王太子殿下が令嬢の頬を平手で打ったみたいよ。しかも何人もの令嬢に同じ対応をしたのだとか」
「うわぁ~……呆れるほどの屑……」
いくら大好きなヘレンを侮辱されたからって、女に手を出す男なんて屑よ屑!
あんなのと夫婦になっていたかもと考えただけでおぞましいわ!
「そこからはもう想像に難くないでしょう? 貴族にとって娘の顔はとても大切なもの、それを傷つけられるのは面子を傷つけられるも同然。しかもそれが得体の知れない女を守るためだから余計に火に油を注ぐわよね。もう王家の求心力は下がる一方よ。殿下は『暴力王子』と言われてもう誰も婚約したがる令嬢はいない状況よ」
「……逆効果になっちゃいましたね……」
「いいえ? そうでもないわよ。この件を逆手にとって『暴力王子に娘をやれるか!』と旦那様が陛下に抗議したから。さすがの陛下も事態を重く見て婚約破棄を進めているらしいわ。……ところで、貴女はあの馬鹿殿下から暴力は受けていないわよね?」
うわ、お母様、怖っ!! これ、暴力を受けたとか言ったら王太子を物理的に殺しに行くような顔だわ!
えーっと、ミシェルの記憶を辿って……うん、大丈夫、暴力は受けていないわね。
「はい、わたくしは一度も暴力を受けておりません。そういえばわたくしはヘレンを悪く言ったことはないですからね」
ミシェルは健気にも『殿下の大切な方だから……』とヘレンを悪し様に罵ったりはしなかった。ミシェル……良い子だよアンタ。
「まあ……! よく我慢したわね。わたくしだったら扇子でその女の顔を張り倒してやったわよ?」
あらやだお母様ったら綺麗な顔して過激。でもそういう過激な女、嫌いじゃない。
「ところで……そのヘレンとかいう女って一体何者なのかしら? いくら調べても元子爵の遺児だとしか出てこないのよ……。元ってことは今は平民でしょう? 平民がどうして王宮で王太子殿下の隣にいられるの……?」
お母様は心底不思議そうな表情で首を傾げている。
普通の貴族の感覚で言えば確かにお母様は正しい。平民が王太子の近くに侍るなど有り得ないからだ。専属の侍女も侍従も身元のしっかりした貴族の子息令嬢が就くのが当然。王宮では平民は下女や下男しか職がない。例えそれが元貴族であってもだ。
「ヘレンは王妃様の友人である子爵夫人の忘れ形見だそうですよ。親を亡くした幼いヘレンを哀れに思った王妃様が自分の侍女として傍に置き、そこから王太子殿下と交流を深めていったようですわ」
「まあ……一見すると慈悲深い行動ね。いかにもあのお花畑王妃がやりそうなことだわ。王宮の侍女、しかも王妃付きになるために世のご婦人達がどれほど研鑽を積んでいると思っているのかしら? 何の功績もない娘、しかも貴族ですらない娘を自分付きの侍女に? 呆れるわ……」
お母様が言うようにあの王妃は自分の理想ばかりを追い求めて相手にも自分の価値観を押し付ける悪癖がある。そのせいでミシェルも何度嫌な目にあったことか……。
「ええ、本当に。下手に手元に置くのではなくて、どこかの貴族に養子として預ければよかったんですよ。それをしなかったために平民の身分で王宮侍女、しかも王妃付きなんていう特例中の特例の身になってしまった。それがどれだけ他の使用人達から反感を買うことか……分からないんでしょうね」
実際、ヘレンは王宮で虐めを受けていた。その状況を見過ごせなかったミシェルはヘレンに『ここではなく、別の職場を紹介するわよ』と親切にも助言していたのに、彼女はそれを断った。王妃様とアレクの傍を離れたくないって。
おまけに阿呆な王太子はヘレンへの虐めをミシェルが指示してやらせていた、なんて濡れ衣を着せて怒鳴りつけて……。ああ、思い出しただけであのムカツク顔を張り倒してやりたくなったわ!
「まあいいわ、もう当家には関わりのないことだもの。さっさと婚約を解消して次の相手を見つけましょうか。今度はまともで常識のある素敵な殿方を選びましょうね!」
「婚約を解消したわたくしにいい縁談などくるでしょうか……? どこかの後妻にならなくてよいのですか?」
「まあ! 筆頭公爵家と縁を結びたい家なんていくらでもあるのよ! 後妻だなんてとんでもないわ! それに貴女はとびきりの美人なんですもの、いくらでもお相手が見つかるわよ!」
そうなのか。婚約解消したら後妻もしくは修道院ではないんだ。
それにしてもミシェルはまだ17歳なのにこんなに婚活を頑張らなきゃいけないなんて異世界は過酷だわ……。
私がこの歳の頃にはまだ彼氏もいなかったのに、もう婚活をしなきゃいけないだなんて大変なんだなあ。
せめて次はまともで穏やかな男性と巡り合えますように……。
「王太子殿下が複数の有力貴族の家から抗議を受けたそうよ」
「何がどうなってそうなるのですか!?」
複数の有力貴族に喧嘩売るって正気なの?
非常識だし自己中心的な奴だけど、公の場では王太子としてきちんと振る舞っていたと思ったけど……?
「それがねえ……、わたくしたちが焚きつけた令嬢が謁見という名目で王太子と見合いをしたらしいのよ。まあ、一応貴女とは婚約破棄していないわけだし、二人きりというわけにもいかないから表向きには令嬢の父親か母親が付き添って行ったの。もちろん挨拶だけして『後は若いお二人で』と席を外すおつもりだったでしょうよ。なのに……いたのよ、その王太子の隣に件の女が」
「えっ!? ヘレンがいたんですか?」
あの馬鹿! ミシェルの前以外ではヘレンを同席するなんて阿呆なことしなかったのに!?
他の令嬢相手にもそんな愚かな真似をするなんて……とうとう頭がおかしくなったわけ!?
「そうそう、そのヘレンとかいう女ね、それがいたのよ。しかも自分の隣に座らせて……」
「うわ…………それ絶対に相手の令嬢もその親も怒りますよね?」
「当然怒ったそうよ。しかも令嬢はヘレンをそれはもう口汚く罵ったらしく、それに激高した王太子殿下が令嬢の頬を平手で打ったみたいよ。しかも何人もの令嬢に同じ対応をしたのだとか」
「うわぁ~……呆れるほどの屑……」
いくら大好きなヘレンを侮辱されたからって、女に手を出す男なんて屑よ屑!
あんなのと夫婦になっていたかもと考えただけでおぞましいわ!
「そこからはもう想像に難くないでしょう? 貴族にとって娘の顔はとても大切なもの、それを傷つけられるのは面子を傷つけられるも同然。しかもそれが得体の知れない女を守るためだから余計に火に油を注ぐわよね。もう王家の求心力は下がる一方よ。殿下は『暴力王子』と言われてもう誰も婚約したがる令嬢はいない状況よ」
「……逆効果になっちゃいましたね……」
「いいえ? そうでもないわよ。この件を逆手にとって『暴力王子に娘をやれるか!』と旦那様が陛下に抗議したから。さすがの陛下も事態を重く見て婚約破棄を進めているらしいわ。……ところで、貴女はあの馬鹿殿下から暴力は受けていないわよね?」
うわ、お母様、怖っ!! これ、暴力を受けたとか言ったら王太子を物理的に殺しに行くような顔だわ!
えーっと、ミシェルの記憶を辿って……うん、大丈夫、暴力は受けていないわね。
「はい、わたくしは一度も暴力を受けておりません。そういえばわたくしはヘレンを悪く言ったことはないですからね」
ミシェルは健気にも『殿下の大切な方だから……』とヘレンを悪し様に罵ったりはしなかった。ミシェル……良い子だよアンタ。
「まあ……! よく我慢したわね。わたくしだったら扇子でその女の顔を張り倒してやったわよ?」
あらやだお母様ったら綺麗な顔して過激。でもそういう過激な女、嫌いじゃない。
「ところで……そのヘレンとかいう女って一体何者なのかしら? いくら調べても元子爵の遺児だとしか出てこないのよ……。元ってことは今は平民でしょう? 平民がどうして王宮で王太子殿下の隣にいられるの……?」
お母様は心底不思議そうな表情で首を傾げている。
普通の貴族の感覚で言えば確かにお母様は正しい。平民が王太子の近くに侍るなど有り得ないからだ。専属の侍女も侍従も身元のしっかりした貴族の子息令嬢が就くのが当然。王宮では平民は下女や下男しか職がない。例えそれが元貴族であってもだ。
「ヘレンは王妃様の友人である子爵夫人の忘れ形見だそうですよ。親を亡くした幼いヘレンを哀れに思った王妃様が自分の侍女として傍に置き、そこから王太子殿下と交流を深めていったようですわ」
「まあ……一見すると慈悲深い行動ね。いかにもあのお花畑王妃がやりそうなことだわ。王宮の侍女、しかも王妃付きになるために世のご婦人達がどれほど研鑽を積んでいると思っているのかしら? 何の功績もない娘、しかも貴族ですらない娘を自分付きの侍女に? 呆れるわ……」
お母様が言うようにあの王妃は自分の理想ばかりを追い求めて相手にも自分の価値観を押し付ける悪癖がある。そのせいでミシェルも何度嫌な目にあったことか……。
「ええ、本当に。下手に手元に置くのではなくて、どこかの貴族に養子として預ければよかったんですよ。それをしなかったために平民の身分で王宮侍女、しかも王妃付きなんていう特例中の特例の身になってしまった。それがどれだけ他の使用人達から反感を買うことか……分からないんでしょうね」
実際、ヘレンは王宮で虐めを受けていた。その状況を見過ごせなかったミシェルはヘレンに『ここではなく、別の職場を紹介するわよ』と親切にも助言していたのに、彼女はそれを断った。王妃様とアレクの傍を離れたくないって。
おまけに阿呆な王太子はヘレンへの虐めをミシェルが指示してやらせていた、なんて濡れ衣を着せて怒鳴りつけて……。ああ、思い出しただけであのムカツク顔を張り倒してやりたくなったわ!
「まあいいわ、もう当家には関わりのないことだもの。さっさと婚約を解消して次の相手を見つけましょうか。今度はまともで常識のある素敵な殿方を選びましょうね!」
「婚約を解消したわたくしにいい縁談などくるでしょうか……? どこかの後妻にならなくてよいのですか?」
「まあ! 筆頭公爵家と縁を結びたい家なんていくらでもあるのよ! 後妻だなんてとんでもないわ! それに貴女はとびきりの美人なんですもの、いくらでもお相手が見つかるわよ!」
そうなのか。婚約解消したら後妻もしくは修道院ではないんだ。
それにしてもミシェルはまだ17歳なのにこんなに婚活を頑張らなきゃいけないなんて異世界は過酷だわ……。
私がこの歳の頃にはまだ彼氏もいなかったのに、もう婚活をしなきゃいけないだなんて大変なんだなあ。
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