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ヨーク公爵家での騒動②
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「お姉様、セレスタンは姫様ときちんと親睦を深めておりますか? 今日見た限りですと、かなり不仲のように見えたのですが……」
「そんなはずないわ! だってあの子は姫様に早くお会いしたいが為に、予定時刻よりも早く王宮へと向かうほどなのよ!?」
「はい? え……それ、本当に姫様にお会いするためですか?」
「え? な、なに? 何が言いたいの……?」
「先ほどセレスタンが姫様の侍女と不貞を働いていると申しましたよね。だからもしかして、不貞の相手に会う為に……時間よりも早く訪問しているのではなくて?」
ヨーク公爵夫人は妹の発言に背筋が凍った。
先ほどの話では、まるでセレスタンは王宮の侍女とただならぬ関係だと公言しているかのようだった。
それが本当ならば、まさか息子は……
「ちょっと待って! それだとセレスタンは王宮で不貞相手と密会していることになるわ!? そんな馬鹿なことするわけないでしょう?」
よりにもよって王族が住まう王宮内で不貞行為なぞ、するわけがないと信じたい。
それが本当ならば王族への不敬どころか背信行為だ。
「だって、そもそも時間より早く行くことがおかしいじゃないですか? それに、いくら早く会いたいとはいえ、その行為は礼儀に反しています。王族に対してそんな無礼な行為をしている時点でお姉様はどうして止めなかったのですか?」
「そ、それは…………」
こうして妹に指摘されるまで気付かなかった。息子がとんでもないマナー違反をしていることを。
ただ、相手を愛するが故の行為だと、愛が深いなら許されることだと、本気で思っていた。
冷静に考えれば、いくら婚約者といえども王族に対して礼節は弁えるべきなのに。
そんな焦りとショックで冷や汗をかくヨーク公爵夫人の元に、執事が一人の男を連れてきた。
「奥様、この者がセレスタン様付きの従者でございます」
連れてこられた若い従者は、何が何だか分からないといった風情で目を忙しなく動かす。
だが、夫人はそんなこと構わず飛びかかるように彼を問い詰めた。
「お前、どうして今日のことを報告しなかったの!?」
「え? え……? 今日のこと、ですか?」
「そうよ! こんな重大な事を報告しないなど、何を考えているの! 何のための従者よ!!」
「重大なこと!? いったい何があったというのですか?」
「とぼけないで頂戴! 王宮でセレスタンが姫様に詰め寄ったそうじゃないの! お前はその時何をしていたの! どうしてあの子を止めなかったのよ!?」
「セレスタン様が姫様に……!? す、すみません! 私はいつも馬車内で待つよう言いつけられているので、セレスタン様がそのようなことをしただなんて知りませんでした!!」
「は……? 何ですって? 馬車内で待つように言いつけられている……? 誰にそんな馬鹿な命令をされているというの!」
「ひいっ!? すみません! セレスタン様です! セレスタン様は『愛する姫様の瞳に他の男を映したくない』と仰って……それで、私はいつも王宮の馬車停まりで待機しております!」
「何ですって!? じゃあ……セレスタンは従者を一人もつけずに王宮内へ? 嘘でしょう……?」
高位貴族が従者を一人も付けないなど有り得ない。
従者はセレスタンの嫉妬によるものだと言うが、それは本心ではないのだろう。
仮に本心だとしても、知っていたならば止めていた。
「……ちょっと待って、なら、贈り物などはセレスタンが自分で姫様に持っていったということ?」
唖然とするヨーク公爵夫人に代わり、テリア伯爵夫人が従者にそう問いかけた。
「は、はい……。セレスタン様が手ずから姫様に渡したいと仰いましたので……」
この言葉にテリア伯爵夫人は何かに気付いたようにハッと顔を上げた。
「お姉様! お礼状! 姫様からのお礼状を見せてください!」
切羽詰まったようにそう叫ぶ妹にヨーク公爵夫人は困惑した。
姫様からのお礼状?
今はセレスタンの不敬や高位貴族として有り得ない行動に驚愕しているのに、どうしていきなりそんな話になるのか。
「従者を付けない理由が、不貞相手と逢引するためならば辻褄が合います。それに、贈り物もその相手に渡しているのかもしれません。もしそうなら大問題です……。セレスタンは姫様とのお茶会に手土産すら持参していないことに……」
妹の言葉にヨーク公爵夫人は全身から血の気が引いた。
もしそれが本当であれば、息子は婚約者に会う日に不貞相手と密会し、婚約者に渡すはずだったプレゼントも渡してしまっていることになる。
「王宮に招かれておいて贈り物すら持参しないなんて……! そんな……それが本当ならば、とんでもない恥よ、有り得ないわ……。それに姫様への贈り物だからと、わたくしが選んだ物だってあるのよ? それがどこぞの女の手に渡っているというの……!?」
王族の姫に贈る物なので、それなりに値の張る品を用意したことは一度や二度じゃない。
姫様の目の色と同じ大粒のエメラルドをあしらった髪飾り、雪のように白い肌に合うであろう毛皮のショール、繊細な細工と煌めく宝石をあしらったオルゴール。そのどれもが王家の姫に失礼のないよう吟味して選んだ品ばかりだ。
震える声でヨーク公爵夫人は家令に、セレスタンが王宮へと持参した贈り物のリストとお礼状を照らし合わせるよう命じた。
「奥様、こちらがセレスタン様が持参した贈り物のリストです。それとお礼状なのですが……手元にあるのはこれしかございません。後はセレスタン様ご自身が持ってらっしゃるのかと……」
贈り物のリストには高価な品ばかりが記載されている。
宝飾品や小物、花束、それに王都で有名なパティスリーの菓子。
だが、家令が持ってきたお礼状はたったの2通だけだった。
「このお礼状は……どちらもわたくしが姫様にお渡ししたものね……」
領地で採れた新鮮な果物を贈った時のものと、茶葉を贈った時のものだけ。
ヨーク公爵夫人はこうして何かあった時にすぐに出せるよう、手紙の類は使用人に管理してもらっている。
「セレスタンが自分で管理しているのなら……あの子の部屋を探すしかないわね……」
「お待ちになってお姉様、現物は確認できなくとも、手紙が届いたかどうかの記録は残っているはずでしょう?」
「あっ……確かにそうね。すぐに確認して頂戴!」
ヨーク公爵夫人がそう命じると、使用人達が急いで記録を確認する。
そして判明したのは、とても受け入れがたい事実であった。
「なんてこと……。姫様からの手紙は、この2通のお礼状の時にしか届いていないわ……」
通常、贈り物を貰った場合はすぐにお礼状を書くことが礼儀となっている。
王宮から公爵家へと手紙が届く時間は一両日中と考えられ、セレスタンが王宮へと贈り物を持参した翌日には届くものと考えられる。
だが、どれだけその付近の記録を探しても見つからない。
それどころか姫から届いた手紙も、ヨーク公爵夫人宛ての物しか見つけられなかった。
「王族の姫君がお礼状を贈らないなんてマナー違反をするとは思えないわ。セレスタンはこのリストにある物全部を不貞相手に贈ったのではなくて?」
妹の言葉にショックと怒りがごちゃ混ぜになり、ヨーク公爵夫人はその場にふらりと倒れそうになる。
だが、それすら許さないと叱責された。
「しっかりしてくださいましお姉様! ここで貴女が倒れたらその分対応が遅くなってしまうでしょう!? 既にもう遅いかもしれませんけど……王家と姫様へどう詫びるかをきちんと考えませんと!」
「そ、そうね……。でも、もしかしたら全部勘違いかもしれないし……」
セレスタンが不貞をしていると確定したわけではない。
もしかすると単なる行き違いなのではないかと楽天的な思考を持ち始めた姉に、テリア伯爵夫人は怒りを露わにした。
「公爵夫人ともあろう方がそのような腑抜けた考えでどうしますか! 不貞自体に確証はなくとも、今日王宮で姫様に詰め寄ったことを事実ですのよ!? その際に別の女の名を出し、その女と関係があるよう匂わせた発言をしたことも事実です! 目を逸らしてはいけません、この家を潰したいのですか!?」
妹の叱責にヨーク公爵夫人はハッとなった。
そうだ、現実逃避している場合じゃない。信じたくなくとも現実を見て、今後どうするかを考えなくては。
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「はい? え……それ、本当に姫様にお会いするためですか?」
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それが本当ならば、まさか息子は……
「ちょっと待って! それだとセレスタンは王宮で不貞相手と密会していることになるわ!? そんな馬鹿なことするわけないでしょう?」
よりにもよって王族が住まう王宮内で不貞行為なぞ、するわけがないと信じたい。
それが本当ならば王族への不敬どころか背信行為だ。
「だって、そもそも時間より早く行くことがおかしいじゃないですか? それに、いくら早く会いたいとはいえ、その行為は礼儀に反しています。王族に対してそんな無礼な行為をしている時点でお姉様はどうして止めなかったのですか?」
「そ、それは…………」
こうして妹に指摘されるまで気付かなかった。息子がとんでもないマナー違反をしていることを。
ただ、相手を愛するが故の行為だと、愛が深いなら許されることだと、本気で思っていた。
冷静に考えれば、いくら婚約者といえども王族に対して礼節は弁えるべきなのに。
そんな焦りとショックで冷や汗をかくヨーク公爵夫人の元に、執事が一人の男を連れてきた。
「奥様、この者がセレスタン様付きの従者でございます」
連れてこられた若い従者は、何が何だか分からないといった風情で目を忙しなく動かす。
だが、夫人はそんなこと構わず飛びかかるように彼を問い詰めた。
「お前、どうして今日のことを報告しなかったの!?」
「え? え……? 今日のこと、ですか?」
「そうよ! こんな重大な事を報告しないなど、何を考えているの! 何のための従者よ!!」
「重大なこと!? いったい何があったというのですか?」
「とぼけないで頂戴! 王宮でセレスタンが姫様に詰め寄ったそうじゃないの! お前はその時何をしていたの! どうしてあの子を止めなかったのよ!?」
「セレスタン様が姫様に……!? す、すみません! 私はいつも馬車内で待つよう言いつけられているので、セレスタン様がそのようなことをしただなんて知りませんでした!!」
「は……? 何ですって? 馬車内で待つように言いつけられている……? 誰にそんな馬鹿な命令をされているというの!」
「ひいっ!? すみません! セレスタン様です! セレスタン様は『愛する姫様の瞳に他の男を映したくない』と仰って……それで、私はいつも王宮の馬車停まりで待機しております!」
「何ですって!? じゃあ……セレスタンは従者を一人もつけずに王宮内へ? 嘘でしょう……?」
高位貴族が従者を一人も付けないなど有り得ない。
従者はセレスタンの嫉妬によるものだと言うが、それは本心ではないのだろう。
仮に本心だとしても、知っていたならば止めていた。
「……ちょっと待って、なら、贈り物などはセレスタンが自分で姫様に持っていったということ?」
唖然とするヨーク公爵夫人に代わり、テリア伯爵夫人が従者にそう問いかけた。
「は、はい……。セレスタン様が手ずから姫様に渡したいと仰いましたので……」
この言葉にテリア伯爵夫人は何かに気付いたようにハッと顔を上げた。
「お姉様! お礼状! 姫様からのお礼状を見せてください!」
切羽詰まったようにそう叫ぶ妹にヨーク公爵夫人は困惑した。
姫様からのお礼状?
今はセレスタンの不敬や高位貴族として有り得ない行動に驚愕しているのに、どうしていきなりそんな話になるのか。
「従者を付けない理由が、不貞相手と逢引するためならば辻褄が合います。それに、贈り物もその相手に渡しているのかもしれません。もしそうなら大問題です……。セレスタンは姫様とのお茶会に手土産すら持参していないことに……」
妹の言葉にヨーク公爵夫人は全身から血の気が引いた。
もしそれが本当であれば、息子は婚約者に会う日に不貞相手と密会し、婚約者に渡すはずだったプレゼントも渡してしまっていることになる。
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王族の姫に贈る物なので、それなりに値の張る品を用意したことは一度や二度じゃない。
姫様の目の色と同じ大粒のエメラルドをあしらった髪飾り、雪のように白い肌に合うであろう毛皮のショール、繊細な細工と煌めく宝石をあしらったオルゴール。そのどれもが王家の姫に失礼のないよう吟味して選んだ品ばかりだ。
震える声でヨーク公爵夫人は家令に、セレスタンが王宮へと持参した贈り物のリストとお礼状を照らし合わせるよう命じた。
「奥様、こちらがセレスタン様が持参した贈り物のリストです。それとお礼状なのですが……手元にあるのはこれしかございません。後はセレスタン様ご自身が持ってらっしゃるのかと……」
贈り物のリストには高価な品ばかりが記載されている。
宝飾品や小物、花束、それに王都で有名なパティスリーの菓子。
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「このお礼状は……どちらもわたくしが姫様にお渡ししたものね……」
領地で採れた新鮮な果物を贈った時のものと、茶葉を贈った時のものだけ。
ヨーク公爵夫人はこうして何かあった時にすぐに出せるよう、手紙の類は使用人に管理してもらっている。
「セレスタンが自分で管理しているのなら……あの子の部屋を探すしかないわね……」
「お待ちになってお姉様、現物は確認できなくとも、手紙が届いたかどうかの記録は残っているはずでしょう?」
「あっ……確かにそうね。すぐに確認して頂戴!」
ヨーク公爵夫人がそう命じると、使用人達が急いで記録を確認する。
そして判明したのは、とても受け入れがたい事実であった。
「なんてこと……。姫様からの手紙は、この2通のお礼状の時にしか届いていないわ……」
通常、贈り物を貰った場合はすぐにお礼状を書くことが礼儀となっている。
王宮から公爵家へと手紙が届く時間は一両日中と考えられ、セレスタンが王宮へと贈り物を持参した翌日には届くものと考えられる。
だが、どれだけその付近の記録を探しても見つからない。
それどころか姫から届いた手紙も、ヨーク公爵夫人宛ての物しか見つけられなかった。
「王族の姫君がお礼状を贈らないなんてマナー違反をするとは思えないわ。セレスタンはこのリストにある物全部を不貞相手に贈ったのではなくて?」
妹の言葉にショックと怒りがごちゃ混ぜになり、ヨーク公爵夫人はその場にふらりと倒れそうになる。
だが、それすら許さないと叱責された。
「しっかりしてくださいましお姉様! ここで貴女が倒れたらその分対応が遅くなってしまうでしょう!? 既にもう遅いかもしれませんけど……王家と姫様へどう詫びるかをきちんと考えませんと!」
「そ、そうね……。でも、もしかしたら全部勘違いかもしれないし……」
セレスタンが不貞をしていると確定したわけではない。
もしかすると単なる行き違いなのではないかと楽天的な思考を持ち始めた姉に、テリア伯爵夫人は怒りを露わにした。
「公爵夫人ともあろう方がそのような腑抜けた考えでどうしますか! 不貞自体に確証はなくとも、今日王宮で姫様に詰め寄ったことを事実ですのよ!? その際に別の女の名を出し、その女と関係があるよう匂わせた発言をしたことも事実です! 目を逸らしてはいけません、この家を潰したいのですか!?」
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