世界はRPGなのに俺だけクトゥルフ神話TRPG

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1章

プロローグ

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 見知らぬ天井だ……、君の名前は何だっけ。そうだ、確か虹橋 王道れいんぼー ろーどだった気がする。

[アイディア] ▼1クリティカル

 君の名前は「星 隆ほし たかし」。間違っても酒を飲みながら適当にサイコロを振って、某ゲームをしながら決めたような名前ではない。そう、『虹橋 王道』は君の継続探索者だったはずだ……、昨日までは。

 君は昨日高ロスト、継続可能のシナリオに挑んだ。技能を育て、冒涜的な神話の深淵に迫り……、神と対峙した。だが、君の虹橋は低いSAN値であったがために神を直視することに耐えれず発狂して死んだのだった。だが、今の君の状態は?

[目星] ▼86成功

 周囲を見渡し、洗面台の前に立つ。おろしたてほやほやのスーツ、日本人なはずの自分に似つかわしくない薔薇色の瞳、それから寝ぐせのついた黒髪。……彼を、虹橋王道を実写化したらこうなるであろうと予想のつく外見だ。

[SAN値チェック] ▼5成功

 君は君の正気を疑う。だが頬をこねくり回しても、君の前に事実としてあるのは星隆虹橋王道であるということだけ。異常な事態に頭を抱える暇もなく、むなしくインターホンのメロディが鳴り響く。君の意思に関係なく、体は自然にドアを開け声をかける。そしてまた彼女の顔も、君は見覚えがあった。

「ようこそ、虹橋レインボー探偵事務所へ!……あれ、玉羅だまら?」
「わ、探偵さんてすごいんですね!名前を言っていないのに私の本名を当てれるなんて」
「あ、いや。それほどでも」
「まるでシャーロックホームズみたいですね」

 彼女の名前は玉羅 空だまら すかい。なりたての看護師で、確か本人のステータスの振り方としてはすべて平均的に上げるような人間だったはず……。

「君は、そうだね……。看護師になって数年、勉強は苦手だがパズルはできる方。なんなら体を動かすことが得意……といったところかな?」
「すごい!探偵より占い師になった方がいいんじゃないですか?」
「はは、これでも探偵として頑張ろうとしているところなんだがね」
「あ、すみません……」
「立ち話もなんだ、どうぞ」

 君が彼女を部屋に入れようともう一度部屋の中を見渡す。頭が混乱していても人と話すくらいはできるのだな、と思考を巡らせて。

[目星] ▼96ファンブル

不運にも君は足元にあった紙に足を乗せてしまい、依頼人の目の前で転倒するのだった。

【HP-1】 虹橋HP〈13→12〉

 君は、転んだ拍子に近くにあった書類棚を掴み崩してしまった。重要そうな書類、まとめられた書類、星隆の役に立ちそうな情報、そのすべてが無に帰した。紙の海は床という広大な世界に漕ぎだすのだった。

「あ、あの。書類拾うの手伝いましょうか……?」
「すまない、頼んでもいいだろうか」

虹橋[幸運] ▼42失敗
玉羅[幸運] ▼ファンブル

玉羅が書類に近づこうとする。刹那、少し開かれていた窓から風が吹き込む。書類は、玉羅の足の踏み下ろすその真下に滑り込む。君と同じように、しかし君の惨状を悪化させるように玉羅は書類の海へと船を出すのであった。

【HP-1】 玉羅HP〈13→12〉

そして、星隆は思い出す。君の相方は俗に言うファンブラー絶対的敗北者であったことを。
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