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三章
四話 肋骨にヒビが入っていた
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ドス!
バス!
ベチョ!
鈍い打撃音が暗闇にこだまする。
ダダンダンダダン!ダダンダンダダン!たらら~ららら~、たらら~ららら~ら~。
重低音のBGMがどこからともなく聞こえてきた。
ドカンちゃんは震えながら頭を上げる。
青白い怒りに満ちた二つの眼がドカンちゃんを睨み付ける。
「秋葉原の牛乳大魔王、行ったらもう閉店してたじゃないかあああああああー!」
怒りにまかせてセキコが吠えた。
「あ、それは、あとで聞きますから」
ドカンちゃんが冷静に返した。
「うおおおおおー!この怒り、どうしてくれよう!!!!」
セキコは迫り来るデクノ坊を殴り倒し続ける。
「ええい、せからしかあ!」
森の中から聞いたことのない方言が聞こえた。
「そこだーっ!正体見たり、光線ビーム!びびびびびび!」
チカンちゃんが目からビームを発射する。
ポン!
森の中に尻尾を二つもった赤狐がうかびあがる。
その赤狐に向かってセキコが突進していく。
「ぎゃああああー!」
叫びながら逃げる赤狐、追跡するセキコ。
両者は森の中に消えていった。
「シアンちゃん!シアンちゃんは!」
ドカンちゃんが叫ぶ。
「……ドカンちゃん……なんとか生きてるわ」
か細い声でシアンちゃんがしゃべった。
「どうしたんですか」
「火の力を使いすぎたの、もう死にそうよ」
「どうしよう!どうしたらいいのか。私の服でよかったら食べてください。
全部あげます」
「だめよ、側溝に落ちて水に濡れてるでしょ」
「ああ、どうしよう、どうしよう」
焦るドカンちゃん。
「試したい事があるんだ」
チカンちゃんが言った。
「何?」
「私を道路の上にあげて。それからサバンちゃんに残ったミネラルウオーター全部
飲ませて上にあげて」
「はい、分かりました!」
ドカンちゃんはチカンちゃんを道路に上げたあとにペットボトルに残った
ミネラルウオーターを全部サバンちゃんに飲ませた。そして、
道路にあげた。
チカンちゃんは両手を弱り切ったシアンちゃんの背中におく。
「サバンちゃん、私の背中から水の力を注入して」
「わかったよ!」
シアンちゃんはチカンちゃんの背中に両手をおく。
「トリプルパワー!」
チカンちゃんが叫ぶと、チカンちゃんの両手から木がニョキニョニと伸びて
シアンちゃんの背中に吸収されていく。
チカンちゃんの背中からサバンちゃんの水が吸収されていく。
「シャキーン!回復したわ!」
シアンちゃんはものすごく元気になった。
「ほほほ!正義は勝つのよ!」
シアンちゃんは元気はつらつで勝利宣言をした。
「よかった、シアンちゃん!ボクもシアンちゃんの事大好きですよ!」
道路の下からドカンちゃんが叫んだ。
「あらそう、私はアンタなんか好きでもなんでもないわよ」
そう言ってシアンちゃんはプイと横を向いた。
「あ」
ドカンちゃんは言葉につまった。
その後ドカンちゃんはその場に通りかかった地元の人によって側溝から
引き上げられた。
幸い、自転車のタイヤはパンクしていなかったので
そのまま自転車を押して由布岳の一番高い処を越えた。
そこからは、勢いよく下り坂を下りた。
その坂を下りたところにある古い民家のような高級旅館があった。
もうクタクタなので、そこに泊めてもらえるか交渉した。
「すいません。今日、泊めてもらうことできるでしょうか?」
「何人?人間が一人と地霊が3人です」
「は?一人ね、一人はダメ。帰って」
「あの、さっき側溝に落ちてすごく肋骨が痛いんです。
なんとか泊まることはできないでしょうか」
「二人以上じゃないと泊めない。帰れ」
ひなびた温泉場湯布院。
古風な古民家を改造したオシャレな旅館。
どことも、人間一人、地霊3人では泊めてくれなかった。
「シッシッ」
と追い払われるところもあった。
肋骨を負傷しているというと、余計に邪険にされた。
そんな中、
もう、だめだ、湯布院の駅で野宿しようと決意して、
最後に高級大型ホテルらしき場所にたどり着いた。
こんな大きな高級ホテルには泊まらせてもらえないだろう。
せめて自転車を置かせてもらえないだろうか。
そう思ってドカンちゃんはフラフラとホテルの中に入った。
「あの……ホテルの前に自転車を置かせてもらえないでしょうか」
「はい?どういうご用件でしょうか」
「ドカンちゃんは今までの経緯、肋骨を負傷していること、すべて話した」
「それは大変だ。すぐにお部屋を用意します」
「でも、1人では泊まれないでしょ。ここもパンフレットを拝見したら
二人部屋からだし」
「そんなおケガをされているのに、そんなこと、言ってられないでしょう」
フロントの方が言った。
ドカンちゃんの目からボロボロと涙がこぼれた。
この事は一生忘れない。もし、小説を書くことがあったら、
絶対、このホテルの事を書くんだ!
ドカンちゃんはそう心に決めた。
ホテルの名前は賛推館。
ドカンちゃんはホテルの部屋に入ると、
浴衣に着替えて露天風呂に入った。ものすごく綺麗で素敵なお風呂だった。
お風呂から上がったら、とにかく、無性に牛乳が飲みたくなって、
ガブガブ何本も牛乳を飲んだ。
そしてお部屋に帰ると肋骨に激痛が走る。
まともに寝られない。
ドカンちゃんは歯を食いしばって寝た。
次の日、朝の食事はホテルに併設されている湯布院握手館という食事処だった。
バイキングは驚くほど安くておいしかった。
ドカンちゃんはその日は病院に行ってレントゲンを撮ってもらった。
肋骨にヒビが入っていたが完全には折れていなかった。
肋骨の場合はコルセットもできないそうだ。
そのまま、日にち薬で治すしかないと先生に言われた。
それに、一本くらいなら問題ないと言われた。
なので、ドカンちゃんはそのまま旅を続けることにした。
地霊たちも、ドカンちゃんが大事ないことを知って大いに喜んでいた。
注意※
賛推館の名前ですが、当然、実際に存在するホテルとは
名前を変えています。ご迷惑をおかけするといけないので。
バス!
ベチョ!
鈍い打撃音が暗闇にこだまする。
ダダンダンダダン!ダダンダンダダン!たらら~ららら~、たらら~ららら~ら~。
重低音のBGMがどこからともなく聞こえてきた。
ドカンちゃんは震えながら頭を上げる。
青白い怒りに満ちた二つの眼がドカンちゃんを睨み付ける。
「秋葉原の牛乳大魔王、行ったらもう閉店してたじゃないかあああああああー!」
怒りにまかせてセキコが吠えた。
「あ、それは、あとで聞きますから」
ドカンちゃんが冷静に返した。
「うおおおおおー!この怒り、どうしてくれよう!!!!」
セキコは迫り来るデクノ坊を殴り倒し続ける。
「ええい、せからしかあ!」
森の中から聞いたことのない方言が聞こえた。
「そこだーっ!正体見たり、光線ビーム!びびびびびび!」
チカンちゃんが目からビームを発射する。
ポン!
森の中に尻尾を二つもった赤狐がうかびあがる。
その赤狐に向かってセキコが突進していく。
「ぎゃああああー!」
叫びながら逃げる赤狐、追跡するセキコ。
両者は森の中に消えていった。
「シアンちゃん!シアンちゃんは!」
ドカンちゃんが叫ぶ。
「……ドカンちゃん……なんとか生きてるわ」
か細い声でシアンちゃんがしゃべった。
「どうしたんですか」
「火の力を使いすぎたの、もう死にそうよ」
「どうしよう!どうしたらいいのか。私の服でよかったら食べてください。
全部あげます」
「だめよ、側溝に落ちて水に濡れてるでしょ」
「ああ、どうしよう、どうしよう」
焦るドカンちゃん。
「試したい事があるんだ」
チカンちゃんが言った。
「何?」
「私を道路の上にあげて。それからサバンちゃんに残ったミネラルウオーター全部
飲ませて上にあげて」
「はい、分かりました!」
ドカンちゃんはチカンちゃんを道路に上げたあとにペットボトルに残った
ミネラルウオーターを全部サバンちゃんに飲ませた。そして、
道路にあげた。
チカンちゃんは両手を弱り切ったシアンちゃんの背中におく。
「サバンちゃん、私の背中から水の力を注入して」
「わかったよ!」
シアンちゃんはチカンちゃんの背中に両手をおく。
「トリプルパワー!」
チカンちゃんが叫ぶと、チカンちゃんの両手から木がニョキニョニと伸びて
シアンちゃんの背中に吸収されていく。
チカンちゃんの背中からサバンちゃんの水が吸収されていく。
「シャキーン!回復したわ!」
シアンちゃんはものすごく元気になった。
「ほほほ!正義は勝つのよ!」
シアンちゃんは元気はつらつで勝利宣言をした。
「よかった、シアンちゃん!ボクもシアンちゃんの事大好きですよ!」
道路の下からドカンちゃんが叫んだ。
「あらそう、私はアンタなんか好きでもなんでもないわよ」
そう言ってシアンちゃんはプイと横を向いた。
「あ」
ドカンちゃんは言葉につまった。
その後ドカンちゃんはその場に通りかかった地元の人によって側溝から
引き上げられた。
幸い、自転車のタイヤはパンクしていなかったので
そのまま自転車を押して由布岳の一番高い処を越えた。
そこからは、勢いよく下り坂を下りた。
その坂を下りたところにある古い民家のような高級旅館があった。
もうクタクタなので、そこに泊めてもらえるか交渉した。
「すいません。今日、泊めてもらうことできるでしょうか?」
「何人?人間が一人と地霊が3人です」
「は?一人ね、一人はダメ。帰って」
「あの、さっき側溝に落ちてすごく肋骨が痛いんです。
なんとか泊まることはできないでしょうか」
「二人以上じゃないと泊めない。帰れ」
ひなびた温泉場湯布院。
古風な古民家を改造したオシャレな旅館。
どことも、人間一人、地霊3人では泊めてくれなかった。
「シッシッ」
と追い払われるところもあった。
肋骨を負傷しているというと、余計に邪険にされた。
そんな中、
もう、だめだ、湯布院の駅で野宿しようと決意して、
最後に高級大型ホテルらしき場所にたどり着いた。
こんな大きな高級ホテルには泊まらせてもらえないだろう。
せめて自転車を置かせてもらえないだろうか。
そう思ってドカンちゃんはフラフラとホテルの中に入った。
「あの……ホテルの前に自転車を置かせてもらえないでしょうか」
「はい?どういうご用件でしょうか」
「ドカンちゃんは今までの経緯、肋骨を負傷していること、すべて話した」
「それは大変だ。すぐにお部屋を用意します」
「でも、1人では泊まれないでしょ。ここもパンフレットを拝見したら
二人部屋からだし」
「そんなおケガをされているのに、そんなこと、言ってられないでしょう」
フロントの方が言った。
ドカンちゃんの目からボロボロと涙がこぼれた。
この事は一生忘れない。もし、小説を書くことがあったら、
絶対、このホテルの事を書くんだ!
ドカンちゃんはそう心に決めた。
ホテルの名前は賛推館。
ドカンちゃんはホテルの部屋に入ると、
浴衣に着替えて露天風呂に入った。ものすごく綺麗で素敵なお風呂だった。
お風呂から上がったら、とにかく、無性に牛乳が飲みたくなって、
ガブガブ何本も牛乳を飲んだ。
そしてお部屋に帰ると肋骨に激痛が走る。
まともに寝られない。
ドカンちゃんは歯を食いしばって寝た。
次の日、朝の食事はホテルに併設されている湯布院握手館という食事処だった。
バイキングは驚くほど安くておいしかった。
ドカンちゃんはその日は病院に行ってレントゲンを撮ってもらった。
肋骨にヒビが入っていたが完全には折れていなかった。
肋骨の場合はコルセットもできないそうだ。
そのまま、日にち薬で治すしかないと先生に言われた。
それに、一本くらいなら問題ないと言われた。
なので、ドカンちゃんはそのまま旅を続けることにした。
地霊たちも、ドカンちゃんが大事ないことを知って大いに喜んでいた。
注意※
賛推館の名前ですが、当然、実際に存在するホテルとは
名前を変えています。ご迷惑をおかけするといけないので。
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