ねこのフレンズ

楠乃小玉

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三章

六話 ヤカタガウド登山口

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 阿蘇の街を出てドカンちゃんたちはまっすぐ南に向かった。
 南にそびえ立つ山、阿蘇を目指して。

 しかし、途中まで来て阿蘇山に登る道がない事に気づく。

 「おかしいなあ、こっちでいいはずなんだけど」
 ドカンちゃんは首をひねる。

 道路標識には「この先、高森」と書いてある。

 しばらく行くと西側に登る山道を発見。

 ドカンちゃんたちはそこを登っていったが、道はどんどん荒れてきて
 とても観光地の道路とは思えない。

 ついには、舗装道路が無くなって、目の前に砂防ダムと散乱した岩だらけの
 小道があるだけになった。

 「これはヤバイよ、ドカンちゃんもう帰ろう」
 チカンちゃんが言った。

 「だめだよ、シンガさんと約束したんだ。自分の都合とか
 楽しようとか、そういう事で阿蘇のご神火にご挨拶しないわけにはいかないよ」

 「違うよ!危ないと思ったら引き返す!それが本当の神の道だよ!
 無理に登山してケガしたりあぶない目にあったり、
 神様はそんな事、望んでいないよ!」

 「でも、こんなところで諦めたくないんだ」

 「う~ん」
 チカンちゃんは考え込んでしまった。

 「まあ、心配しなさんなって。いざとなったら私たちが付いてるから」
 後ろからシアンちゃんが言った。
 「そう……だね……無理だと思ったら、すぐ引き返すんだよ、
 それだけは約束してね」

 「うん、ありがとう、チカンちゃん!」
 ドカンちゃんは満面の笑みを浮かべた。

 ドカンちゃんたち、その場所に自転車を置いて、山を登り始めた。


 `ヤカタガウド登山口`

 そんな小さな木の立て札が立っていた。

 「ほら、ここは登山口なんだ。みんな登ってるんだよ」
 そう言ってドカンちゃんは笑った。

 しばらく山を登っていくと、その場所に古びたわらぶき屋根の屋敷があった。

 まるで江戸時代の頃の建物のようだ。

 こんな山奥にどうやって建てたのだろうと、ドカンちゃんは不思議に思った。
 周囲を見ると、少し日がかげっていた。

 「ドカンちゃん、無理しちゃだめだよ」

 チカンちゃんが言った。

 「そうですね、この前無理して先に行って真っ暗になってしまいましたからね。
 今日はここで宿泊させていただきましょう」

 ドカンちゃんはわらぶき屋根の旅館に入っていった。
 「すいません」

 すると、奥から着物を着て、江戸時代の娘さんみたいな髪の毛を結ったお女中さんが出てきた。

 ドカンちゃんはちょっとギョッとしてその女の人の頭を凝視してしまっった。

 「あ、これですか、これは今、江戸町娘フェアーをやっていて、
 コスプレなんですよ」

 女の人はそう言ってニッコリ笑った。

 頭から日本てぬぐいをかぶって、耳を隠している。

 女の子人はチカンちゃんたちの目を向ける。

 「まあ、かわいい地霊さんたち、みんなで四人でございますね、こちらへどうぞ」

 女の人はドカンちゃんたちを部屋に案内した。

 「どうぞ、お疲れだったでしょう。すぐにご飯を作りますから
 その間にお風呂に入っておいてくださいな。ここの奥にお風呂がありますから」

 女の人はそう言ってニッコリ笑い、さがっていった。

 「おかしいよドカンちゃん」

 チカンちゃんが言った。
 「何がですか?」

 「だって、あの女、私達の事、地霊って言ってた。
 人間は私達が見えても、子供とかお嬢ちゃんって言うのに、はじめて、地霊って言われた。
 しかも、全然驚いていない。あれは絶対おかしい。

 念のために、スマホのグルグルマップで現在位置を確認してみて」

 「あ、はい……あれ?ここは阿蘇山の隣の猫岳になってる。でも、隣だから、
 ここから阿蘇山に行けますよね」

 「行けるかどうかはグルグルマップに道路標示があるから、横の黄色い人型を
 ドラッグして道の上に落としてみなよ。そうすればいけるかどうか分かるし、
 周囲の状況がわかる」

 「あれ?ここ、道がありませんよ」

 「それから、グルグルマップの航空写真を見るんだ。ここの位置がどうなっているかを」

 「あ、はい」

 ドカンちゃんは、なにげなくスマートフォンのグルグルマップの地図を航空写真に切り替えた。

 「あ!」
 ドカンちゃんの背筋が凍り付く。

 そこは土石流に埋もれて灰色の土が剥き出しになっているただの荒れ地だった。
 
 人家など一つもない。

 「ここに……人家なんてない!」

 「やばいよ、すぐ逃げよう!」

 「そうだね!」

 「いそぎましょ!」

 「え~食事は~」

 「そんな事言ってる場合じゃないのよ!」

 四人は急いで屋敷の玄関まで来た。

 「おやおや、どこに行かれるのですか」

 着物姿の女中さんが呼び止める。

 「あの、急用を思い出したので、今日は帰ります」

 「おやおや、そうおっしゃっても、一度泊まったかぎりは
 お題金はいただきますよ」

 「わかりました。おいくらですか」

 すると女中はニヤリと笑った。

 「それはね~……お前たちの命だよ!」

 そう言うと、女中の口が耳まで裂けて頭からネコ耳が飛び出した。

 「ぶっ殺してやる!」

 口を大きく開いて牙をむきだしにした。

 「にげろーっ!」

 ドカンちゃんが叫ぶとともに、みんな逃げ出した。

 「やってしまえ!やってしまえ!」

 化け猫の女が叫ぶと、屋敷の中から手に木の桶と柄杓を持った
 化け猫の女たちがワラワラと出てくる。

 「お前達、猫になってしまえ!」
 
 叫びながら桶の中のお湯をすくって、ドカンちゃんたちに向かってかけた。

 バシャン!
 
 サバンちゃんの頭にお湯がかかる。

 「ぎゃーっ!ネコ耳が生えた-!」
 サバンちゃんが叫ぶ。
 「あんた、元からでしょ!」

 シアンちゃんが突っ込みを入れる。

 「猫になってしまえー!」
 

 ドカンちゃんの前に化け猫が飛び出してきて、柄杓で水をかける。

 バシャッ!

 「うわっ!」
 
 ドカンちゃんは思わず、右手でその水を払いのけてしまう。

 ボワッ!と右手が猫の毛だらけになる。
 「う、うわあっ!」

 「こいつめ!」

 チカンちゃんが化け猫に跳び蹴りを食らわせる。

 「ギャッ!」

 化け猫が吹っ飛ぶ。

 「チカンちゃん、ドカンちゃん、早く逃げて、ここは私達が食い止めるわ!」

 シアンちゃんが叫ぶ。

 「だって、相手は水ですよ!一緒に逃げましょう!」
 ドカンちゃんが叫ぶ。

 「ふふふっ、ここを何処だとおもっているの?ここは活火山よ」
 そう言ってシアンちゃんはニヤリと笑う。

 「フン!」
 シアンちゃんが右足を強く踏みつけると、足が地中にめり込む。

 そこからバリバリバリッと四方八方に真っ赤なマグマの亀裂が走る。

 「ムカチャッカボルケーノー!」
 叫びながらシアンちゃんは大量のマグマの火柱を口から吐き出す。

 「ぎゃああああああああー!」

 後ろから追ってきていた何百人もの化け猫が一瞬にして蒸発する。

 「うわっ、シアンちゃん、皆殺しにしちゃったんですか!?」

 「大丈夫よ、火で水は死なない。蒸発しただけで、半日もすれば

 元にもどるわ」

 そう言ってシアンちゃんがニヤリと笑った。

 「てめえら、ふざけやがって、このクロヒョウの地霊、コクヒョウ様が相手だ!」
 
 五メートルセンチほどのがっちりとした体の黒い鎧を身につけた女武者の巨人が突進してきた。
 頭の髪の毛は黒でオールバック。頭からネコ耳が出ている。

 「食らいなさい!ムカチャッカボルケーノー!」

 しかしコクヒョウはマグマの柱を胸板で跳ね返す。

 「こいつ!土の属性ね、頼んだわよ、チカンちゃん」

 そう言ってシアンちゃんが飛び退く。

 「任された!よしドカンちゃん、友情パワーだ!」

 「うん、分かったよ!」

 二人は声を合わせた。

 「二人の友情の証、友情パーンチ!」
 突進してくるコクヒョウにドカンちゃんとチカンちゃんの友情パンチが炸裂する。

 「うわあああああああー!」

 コクヒョウは猫岳を越えて阿蘇山を越えて免の石のある場所まで吹っ飛んだ。

 ドドーン!遠くの方に巨大な土煙があがった。

 「よし、やっつけたよチカンちゃん!」
 笑顔でドカンちゃんがチカンちゃんを見る。

 「クッ……」

 苦痛に顔を歪めてチカンちゃんが腕を押さえている。
 そこから血が一筋流れている。
 「チカンちゃん!」

 「な、なんでもないよ」

 チカンちゃんは無理に笑顔を作ってみせた。

 「これは大変だわ!ドカンちゃんの右手が猫化している。人間は木日土金水の
 すべての要素を持っている。だから、すべての地霊をダッコしたりなでられる。
 でも、その力がひとたび攻撃に転じると、すべての属性の地霊を傷つけてしまうのよ。
 だから、人間はどんな妖怪でも倒せるの」
 シアンちゃんが言った。

 「え、そんな!じゃあ、もう友情パワーを使えないんですか」

 「そうよ、あなたはもう一人で戦える力を得たわ。人はいつか独り立ちして
 一人で戦わなければならないのよ!」

 「そんな!そんな!」

 ドカンちゃんは動揺した。

 「大丈夫だよ、これからも一緒に友情パンチで戦おう……」
 チカンちゃんは歯を食いしばって無理に笑顔を作る。

 「だめだよ、大切なチカンちゃんを傷つけるわけにはいかない!」

 その時である。

 「てめえ、よくもウチの若いもんかわいがってくれたな」

 出てきたのは虎ガラの髪の毛に耳、
 大きな胸がはち切れんばかりに盛り上がった
 短い丈の花魁すがた。
 あらわになった太もも。
 鉄の高下駄。

 身長
 二メートルあまりのスタイル抜群の化け猫女だった。

 「私は虎の化身のトラコだ。ここの王様だよ、まさか、私直々に相手をすることになろうとはね」

 トラコは拳をボキボキッとならした。

 「ムカチャッカボルケーノー!」

 シアンちゃんがマグマを発射する。

 トラコはそれを素早く避けると、一瞬にしてサバンちゃんのところまで来て、
 シアンちゃんを掴むと、遠くまで放り投げた。

 「きゃーっ!」

 シアンちゃんは、山の麓まで飛んでいった。

 「あいつも、すぐこっちに戻ってくるだろう。それまでに、
 ここの連中を全員ぶっ殺さないとな」

 そう言ってトラコはドカンちゃんを睨み付ける。

 「こいつめ!こいつめ!」
 サバンちゃんが水弾をトラコに当てるが、トラコは平気な顔をしている。

 「やばい!こいつ、水が効かない。たぶん、土か金だよ!」

 サバンちゃんが叫んだ。

 

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