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三章
十三話 フレンズ!おー!
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高千穂の町を出てからしばらくドカンちゃんはボーッとしていた。
「ねえねえドカンちゃん、ねえったら!」
「え?あ、はい」
「大丈夫」
「大丈夫だよ」
ドカンちゃんはチカンちゃんに向かって笑顔を作ってみせた。
「む~ドカンちゃん笑顔が硬い」
「ごめんね」
「許す!」
高千穂町から南に向かう道は基本的にずっと下り座かだから楽な道だった。
そのうち、すごく大きな鉄橋にさしかかる。
その鉄橋でドカンちゃんは立ち止まり、橋の下をのぞき込む。
そこには川が流れており、水面がキラキラ輝いていた。
「うわ~綺麗だなあ」
『とびこんじゃいなよ』
ドカンちゃんの頭の中で声がした。
「でも、こんな高いところから飛び込んだら死んじゃうよ」
ドカンちゃんが独り言を言ってる。
「え?ドカンちゃん何言ってるの?こんなとこから飛び降りたら
確実に死んじゃうじゃん」
『飛び込んでも死なないよ』
ドカンちゃんの頭の中で声がする。
「そうなんですか?じゃあ、アイキャンふら……」
「だめー!みんな止めて!」
「何やってんのよあんた!」
「だめだって!どかんちゃん人間なんだから!」
シアンちゃんもサバンちゃんも必死でドカンちゃんを止める。
『大丈夫、絶対死なないよ、オレが保証する』
「え?オレって誰?ボクじゃないよね」
ドカンちゃんは我に返る。
『何やってんの!こんな所から飛び降りたら死んじゃうじゃん!」
チカンちゃんが大声で怒鳴った。
「え?そんなことするわけないじゃないですか」
「今、飛び降りようとしてたよ!」
「そ、そんな、怖い!」
近所の売店で聞いてみると、実はそこの陸橋では、よく飛び降り事故があるそうだった。
橋の高度が非常に高いため、もし水面に落ちても死体はバラバラになってしまうらしい。
確実に死んでしまうのだ。
その話を聞いてドカンちゃんはゾットした。
あの時、「オレが保証する」と言った声は誰だったんだろうとドカンちゃんは思った。
自分の内面に語りかけてくる声、
悪魔か?
そう思ったとき、ドカンちゃんは目を見張った。
「あーっ!」
「な、なんだよ」
チカンちゃんがびびる。
「分かったんだ」
「何が?」
「よくさ、映画やアニメで見る悪魔が、人のために自分が犠牲になるのは損だよって
言うでしょ。自分の事だけ考えるんだ!組織のためを思っちゃだめだ!
お前は利用されてるんだ!って。
それから、どうしても理解できなかったのが、悪の怪人って、必ず一人で
戦隊ヒーローに戦いを挑んだりしてたでしょ。
なんで、一人ずつ戦いを挑むんじゃなく、一変に全員で戦わないのかって
そうしたら、怪人のほうが力も強いし勝てるじゃんって
前からおかしいなって思ってたの」
「うん」
「あれって、人間を陥れて破滅させるために言ってるんじゃなくて、
もし、あの声が皆殺しにされたクロマニヨン人の声だとしたら、
騙すつもりじゃなくて、本当に、
本気で言ってるって事だって気づいたんだ。
怪人や悪魔が全員力を合わせて同時に襲ってこないのも
それは、わざとそうしないんじゃなくて、
個人主義者で、自分さえよければいいや、
仲間が殺されてたら逃げればいいや、自分が追い詰められた時だけ
戦えばいいやって思考しかできないなら、
理解できる、わざと、自分たちが破滅することをやってるんじゃなくて、
自分が危なくなったら仲間を見捨てて逃げればすべて解決すると
本気で信じることしかできないんだって
思ったんだ」
「どういう事?」
「クロマニヨン人は個人主義者で団結できない。自分は自分、
人は人、隣の村が襲われたら、助けにいかなくて逃げる。
そして、集団のために命を捨てて戦わなくて、結局、
団結した大人数の、自分より弱いホモ・サピエンスに滅ぼされちゃったんだ」
「そうだね、チー子がそう言ってた」
「それで、クロマニヨン人の血筋って少しだけ現在の人間にも
混じってるんだよね」
「ああ、なんかそうらしいね」
「クロマニオン人は人間よりも頭が良い」
「そうだね、スポーツ万能で優秀らしいね」
「昔から不思議に思ってたんだけど、
ものすごく勉強ができて、エリートなのに、
自分の出世のために、堤防作る予算を削って、
地震が起こって沢山人が死んでも平気な人いるでしょ。
そんな事したら、ものすごく大勢の人が死んで、
自分も最終的に非難されるのに、どうして
あんなに頭がいいのに、自分の事しか
考えずに、みんなの命を平気で危険にさらすんだろうと
思ってたんだ」
「うん」
「クロマニオン人じゃないかな」
「えー!そうなのー!?」
「なんか、そういうエリートの人って悪意で人を殺そうと思って
権力を使って弱い者を虐めたり、私利私欲で国を破滅させてるんじゃなくて、
タダ単に、クロマニオン人だから、自分だけ助かればいいやとか、
自分がちょっと利益を得るためなら、隣人が何万人死んでもいいやって
考えちゃうんじゃないかって思ったんだ」
「そういえば、サイコパスって実はものすごく頭がよくて、
サイコパスがついている職業って、ジャーナリスト、弁護士、裁判官、
大学教授、テレビ制作者、政治家とかがものすごく多いらしいね。
サイコパスクロマニヨン人説?」
「それで、頭もあんまり良くなくて、力も無くて、全然弱いホモ・サピエンスは
友達を守るために命をかけて戦って、クロマニヨン人に勝ったんだ。
神様を信じて、その信仰の元に団結したフレンズが、力が弱くても、頭が悪くても
集団の力で少数の優秀なエリートに勝って、今の世界ができているんだと思ったんだ。
それなら、今の世界もいいかなって。
チー子さんの話を聞いたとき、ホモ・サピエンスってすごい悪者かと思ったんだ。
でも、現代でも少数のエリートが馬鹿な庶民を騙して、予算を削って、堤防が決壊して
大勢の人が死んだり、ウソついたり、弱い立場の人にセクハラしたりしてるの見たら、
本当に、ホモサピエンスの戦いって、神話に出てくる、自分の事しか考えない
非情な悪魔との戦いだったんだなって思えたんだ」
「おお!なんかよくわかんないけど、分かったよ!つまり、私達はフレンズだってことだね!」
チカンちゃんが手を出した。
「うん!」
ドカンちゃんが手を出す。
その上にサバンちゃん、シアンちゃんが手を重ねる。
「フレンズ!おー!」
そうして手を離した。
「それじゃーいくよー!」
ドカンちゃんが掛け声をかけた。
「おー!」
みんな拳をふりあげて、自転車をこいでいった。
「ねえねえドカンちゃん、ねえったら!」
「え?あ、はい」
「大丈夫」
「大丈夫だよ」
ドカンちゃんはチカンちゃんに向かって笑顔を作ってみせた。
「む~ドカンちゃん笑顔が硬い」
「ごめんね」
「許す!」
高千穂町から南に向かう道は基本的にずっと下り座かだから楽な道だった。
そのうち、すごく大きな鉄橋にさしかかる。
その鉄橋でドカンちゃんは立ち止まり、橋の下をのぞき込む。
そこには川が流れており、水面がキラキラ輝いていた。
「うわ~綺麗だなあ」
『とびこんじゃいなよ』
ドカンちゃんの頭の中で声がした。
「でも、こんな高いところから飛び込んだら死んじゃうよ」
ドカンちゃんが独り言を言ってる。
「え?ドカンちゃん何言ってるの?こんなとこから飛び降りたら
確実に死んじゃうじゃん」
『飛び込んでも死なないよ』
ドカンちゃんの頭の中で声がする。
「そうなんですか?じゃあ、アイキャンふら……」
「だめー!みんな止めて!」
「何やってんのよあんた!」
「だめだって!どかんちゃん人間なんだから!」
シアンちゃんもサバンちゃんも必死でドカンちゃんを止める。
『大丈夫、絶対死なないよ、オレが保証する』
「え?オレって誰?ボクじゃないよね」
ドカンちゃんは我に返る。
『何やってんの!こんな所から飛び降りたら死んじゃうじゃん!」
チカンちゃんが大声で怒鳴った。
「え?そんなことするわけないじゃないですか」
「今、飛び降りようとしてたよ!」
「そ、そんな、怖い!」
近所の売店で聞いてみると、実はそこの陸橋では、よく飛び降り事故があるそうだった。
橋の高度が非常に高いため、もし水面に落ちても死体はバラバラになってしまうらしい。
確実に死んでしまうのだ。
その話を聞いてドカンちゃんはゾットした。
あの時、「オレが保証する」と言った声は誰だったんだろうとドカンちゃんは思った。
自分の内面に語りかけてくる声、
悪魔か?
そう思ったとき、ドカンちゃんは目を見張った。
「あーっ!」
「な、なんだよ」
チカンちゃんがびびる。
「分かったんだ」
「何が?」
「よくさ、映画やアニメで見る悪魔が、人のために自分が犠牲になるのは損だよって
言うでしょ。自分の事だけ考えるんだ!組織のためを思っちゃだめだ!
お前は利用されてるんだ!って。
それから、どうしても理解できなかったのが、悪の怪人って、必ず一人で
戦隊ヒーローに戦いを挑んだりしてたでしょ。
なんで、一人ずつ戦いを挑むんじゃなく、一変に全員で戦わないのかって
そうしたら、怪人のほうが力も強いし勝てるじゃんって
前からおかしいなって思ってたの」
「うん」
「あれって、人間を陥れて破滅させるために言ってるんじゃなくて、
もし、あの声が皆殺しにされたクロマニヨン人の声だとしたら、
騙すつもりじゃなくて、本当に、
本気で言ってるって事だって気づいたんだ。
怪人や悪魔が全員力を合わせて同時に襲ってこないのも
それは、わざとそうしないんじゃなくて、
個人主義者で、自分さえよければいいや、
仲間が殺されてたら逃げればいいや、自分が追い詰められた時だけ
戦えばいいやって思考しかできないなら、
理解できる、わざと、自分たちが破滅することをやってるんじゃなくて、
自分が危なくなったら仲間を見捨てて逃げればすべて解決すると
本気で信じることしかできないんだって
思ったんだ」
「どういう事?」
「クロマニヨン人は個人主義者で団結できない。自分は自分、
人は人、隣の村が襲われたら、助けにいかなくて逃げる。
そして、集団のために命を捨てて戦わなくて、結局、
団結した大人数の、自分より弱いホモ・サピエンスに滅ぼされちゃったんだ」
「そうだね、チー子がそう言ってた」
「それで、クロマニヨン人の血筋って少しだけ現在の人間にも
混じってるんだよね」
「ああ、なんかそうらしいね」
「クロマニオン人は人間よりも頭が良い」
「そうだね、スポーツ万能で優秀らしいね」
「昔から不思議に思ってたんだけど、
ものすごく勉強ができて、エリートなのに、
自分の出世のために、堤防作る予算を削って、
地震が起こって沢山人が死んでも平気な人いるでしょ。
そんな事したら、ものすごく大勢の人が死んで、
自分も最終的に非難されるのに、どうして
あんなに頭がいいのに、自分の事しか
考えずに、みんなの命を平気で危険にさらすんだろうと
思ってたんだ」
「うん」
「クロマニオン人じゃないかな」
「えー!そうなのー!?」
「なんか、そういうエリートの人って悪意で人を殺そうと思って
権力を使って弱い者を虐めたり、私利私欲で国を破滅させてるんじゃなくて、
タダ単に、クロマニオン人だから、自分だけ助かればいいやとか、
自分がちょっと利益を得るためなら、隣人が何万人死んでもいいやって
考えちゃうんじゃないかって思ったんだ」
「そういえば、サイコパスって実はものすごく頭がよくて、
サイコパスがついている職業って、ジャーナリスト、弁護士、裁判官、
大学教授、テレビ制作者、政治家とかがものすごく多いらしいね。
サイコパスクロマニヨン人説?」
「それで、頭もあんまり良くなくて、力も無くて、全然弱いホモ・サピエンスは
友達を守るために命をかけて戦って、クロマニヨン人に勝ったんだ。
神様を信じて、その信仰の元に団結したフレンズが、力が弱くても、頭が悪くても
集団の力で少数の優秀なエリートに勝って、今の世界ができているんだと思ったんだ。
それなら、今の世界もいいかなって。
チー子さんの話を聞いたとき、ホモ・サピエンスってすごい悪者かと思ったんだ。
でも、現代でも少数のエリートが馬鹿な庶民を騙して、予算を削って、堤防が決壊して
大勢の人が死んだり、ウソついたり、弱い立場の人にセクハラしたりしてるの見たら、
本当に、ホモサピエンスの戦いって、神話に出てくる、自分の事しか考えない
非情な悪魔との戦いだったんだなって思えたんだ」
「おお!なんかよくわかんないけど、分かったよ!つまり、私達はフレンズだってことだね!」
チカンちゃんが手を出した。
「うん!」
ドカンちゃんが手を出す。
その上にサバンちゃん、シアンちゃんが手を重ねる。
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