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二十四話 ばっちいからやめなさい!
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「ううう~」
サバンちゃんがお腹を押さえて苦しそうにしている。
「今度は何?」
「お腹がぎゅるぎゅるいってる」
「当り前じゃない、川の水なんか飲んだら体壊すわよ」
「だって~天然水じゃないとエネルギーにならないんだよ」
「わかってるわよ、だから私が苦労して走り回ってるんじゃない」
サバンちゃんはフラフラしながら必死に歩く。
シアンちゃんたちはずっと南のほうに歩いていった。
すると、ちょっと広めの水路が見えた。
「あそこの水飲んじゃおうかな」
サバンちゃんが水路を覗く。
「ばっちいからやめなさい!」
シアンちゃんが怒る。
しばらく歩いていると、浄水場がある。
「もしかして、あそこの水を飲めっていうの?トイレの汚水を浄化したやつ」
「違うわよ、ばかにしないでよ!」
シアンちゃんが言った。
「そっちのせいよ~」
サバンちゃんが歌った。
あんた、マジでしばくわよ!
シアンちゃんがサバンちゃんの胸ぐらを掴む。
ジュウッ
白い水蒸気があがる。
「いたたたたた!」
シアンちゃんが離す。
「学習能力ないな~」
サバンちゃんが苦笑いをした。
しばらく行くと、墓場が見える。
「え、ここ?」
「そうよ」
「えー」
「えーじゃない!」
シアンちゃんはどんどん墓場に入っていく。
そして、お墓の水くみ場に行く。
そこには「井戸水なので飲まないでください」と
書いてあった。
「えー、飲んじゃダメって書いてあるよ」
「人間は飲んじゃダメなの、あなたは地霊だから飲まなきゃ
元気がでないでしょ!」
「はーい」
サバンちゃんはそこの水を飲んだ。
「あー元気になったー!」
サバンちゃんは晴れ晴れした表情でピョンピョン跳ねた。
「ふう、よかった、一時はどうなることかと思ったわ」
シアンちゃんは安堵の表情で微笑んだ。
「やれやれ行きますか」
シアンちゃんは西に進んだ。
サバンちゃんはシアンちゃんの手を見る。
「シアンちゃん、その手大丈夫?」
「平気、平気、あなたが元気になったら
私も勇気100倍だから」
「そんな事ないよ、シアンちゃん
ボクを心配させまいとしてやせ我慢してるよ」
「サバンちゃんは何も心配しないでいいの
私にまかせておきなさい」
シアンちゃんは振り返ってニッコリ笑った。
その時である。
「あ!?」
サバンちゃんが大きな声をあげた。
「な、なによ」
シアンちゃんはサバンちゃんの視線の先を追う。
「あが?ひょうえええええええー!」
シアンちゃんの瞳孔がまん丸に開く。
そこには奈良の大仏と同じくらい巨大な大きな石の地蔵尊が立っていた。
「でっかいねー!」
サバンちゃんが目を見開く。
「そうねーこんな大きな石仏見たことないわ~」
シアンちゃんがつぶやいた。
サバンちゃんは大きな大仏様に向かって手をあわせる。
「どうかシアンちゃんの手がよくなりましょうに」
すると大仏様の視線がゆっくりと動く。
「ぎゃあ!」
シアンちゃんは驚いてその場に尻餅をつく。
サバンちゃんはその視線の先を追う」
大仏様の視線の先には小さなトタン屋根の家があった。
「ここだね」
サバンちゃんはそこに走り込む。
「ちょ、まちなさいシアンちゃん」
サバンちゃんは慌ててあとを追う。
「うわ~」
サバンちゃんは目を輝かせる。
そこには油の泉に使ったお地蔵様が建立されていた。
そして、その周囲にはいっぱいの奉納されたサラダ油と
火がついたローソクが何本も立っていた。
「これは油かけ地蔵様だね」
サバンちゃんが言った。
お地蔵様の横にひしゃくがある。
サバンちゃんはそのひしゃくで油をすくってお地蔵様にかける。
「どうかシアンちゃんの手がよくなります……」
「待ちなさい!」
シアンちゃんが止める。
「なあに?」
「あんたバカあ?横の説明書きを読みなさい、ここの油かけ地蔵様は一願成就。
お願いは一つしか聞いてくださらないのよ。
私の手なんかより、もっとすごい、自分のお願いをしなさい」
そう言うとサバンちゃんはニッコリと笑った。
「な~んだ、そういうことか」
そしてもう一度、油かけ地蔵様に手をあわせる。
「シアンちゃんの手がよくなりますように」
するとシアンちゃんの手の火傷がみるみるよくなって、
水ぶくれも消えてしまった。
「うわっ!すごい、痛くないわ!」
シアンちゃんは喜んだ。
「はっ!私もお願いしよう」
シアンちゃんはひしゃくで油をくんで、油かけ地蔵様にかけ、手をあわせた。
「どうか美味しいお菓子がいっぱい食べられますように」
地蔵堂を出ると、そこにはおばさんが立って居た。
「あら~かわいいわねえ、お地蔵さんにお参りかい、偉いねえ、
ほら、この豆大福餅あげよ」
「わーい!わーい!大福餅だー!」
サバンちゃんはピョンピョン跳ねて大喜びした。
サバンちゃんとシアンちゃんは大福餅を一個ずつ貰った。
「……これだけ?」
シアンちゃんの目の瞳孔が縦にすごく細くなった。
サバンちゃんがお腹を押さえて苦しそうにしている。
「今度は何?」
「お腹がぎゅるぎゅるいってる」
「当り前じゃない、川の水なんか飲んだら体壊すわよ」
「だって~天然水じゃないとエネルギーにならないんだよ」
「わかってるわよ、だから私が苦労して走り回ってるんじゃない」
サバンちゃんはフラフラしながら必死に歩く。
シアンちゃんたちはずっと南のほうに歩いていった。
すると、ちょっと広めの水路が見えた。
「あそこの水飲んじゃおうかな」
サバンちゃんが水路を覗く。
「ばっちいからやめなさい!」
シアンちゃんが怒る。
しばらく歩いていると、浄水場がある。
「もしかして、あそこの水を飲めっていうの?トイレの汚水を浄化したやつ」
「違うわよ、ばかにしないでよ!」
シアンちゃんが言った。
「そっちのせいよ~」
サバンちゃんが歌った。
あんた、マジでしばくわよ!
シアンちゃんがサバンちゃんの胸ぐらを掴む。
ジュウッ
白い水蒸気があがる。
「いたたたたた!」
シアンちゃんが離す。
「学習能力ないな~」
サバンちゃんが苦笑いをした。
しばらく行くと、墓場が見える。
「え、ここ?」
「そうよ」
「えー」
「えーじゃない!」
シアンちゃんはどんどん墓場に入っていく。
そして、お墓の水くみ場に行く。
そこには「井戸水なので飲まないでください」と
書いてあった。
「えー、飲んじゃダメって書いてあるよ」
「人間は飲んじゃダメなの、あなたは地霊だから飲まなきゃ
元気がでないでしょ!」
「はーい」
サバンちゃんはそこの水を飲んだ。
「あー元気になったー!」
サバンちゃんは晴れ晴れした表情でピョンピョン跳ねた。
「ふう、よかった、一時はどうなることかと思ったわ」
シアンちゃんは安堵の表情で微笑んだ。
「やれやれ行きますか」
シアンちゃんは西に進んだ。
サバンちゃんはシアンちゃんの手を見る。
「シアンちゃん、その手大丈夫?」
「平気、平気、あなたが元気になったら
私も勇気100倍だから」
「そんな事ないよ、シアンちゃん
ボクを心配させまいとしてやせ我慢してるよ」
「サバンちゃんは何も心配しないでいいの
私にまかせておきなさい」
シアンちゃんは振り返ってニッコリ笑った。
その時である。
「あ!?」
サバンちゃんが大きな声をあげた。
「な、なによ」
シアンちゃんはサバンちゃんの視線の先を追う。
「あが?ひょうえええええええー!」
シアンちゃんの瞳孔がまん丸に開く。
そこには奈良の大仏と同じくらい巨大な大きな石の地蔵尊が立っていた。
「でっかいねー!」
サバンちゃんが目を見開く。
「そうねーこんな大きな石仏見たことないわ~」
シアンちゃんがつぶやいた。
サバンちゃんは大きな大仏様に向かって手をあわせる。
「どうかシアンちゃんの手がよくなりましょうに」
すると大仏様の視線がゆっくりと動く。
「ぎゃあ!」
シアンちゃんは驚いてその場に尻餅をつく。
サバンちゃんはその視線の先を追う」
大仏様の視線の先には小さなトタン屋根の家があった。
「ここだね」
サバンちゃんはそこに走り込む。
「ちょ、まちなさいシアンちゃん」
サバンちゃんは慌ててあとを追う。
「うわ~」
サバンちゃんは目を輝かせる。
そこには油の泉に使ったお地蔵様が建立されていた。
そして、その周囲にはいっぱいの奉納されたサラダ油と
火がついたローソクが何本も立っていた。
「これは油かけ地蔵様だね」
サバンちゃんが言った。
お地蔵様の横にひしゃくがある。
サバンちゃんはそのひしゃくで油をすくってお地蔵様にかける。
「どうかシアンちゃんの手がよくなります……」
「待ちなさい!」
シアンちゃんが止める。
「なあに?」
「あんたバカあ?横の説明書きを読みなさい、ここの油かけ地蔵様は一願成就。
お願いは一つしか聞いてくださらないのよ。
私の手なんかより、もっとすごい、自分のお願いをしなさい」
そう言うとサバンちゃんはニッコリと笑った。
「な~んだ、そういうことか」
そしてもう一度、油かけ地蔵様に手をあわせる。
「シアンちゃんの手がよくなりますように」
するとシアンちゃんの手の火傷がみるみるよくなって、
水ぶくれも消えてしまった。
「うわっ!すごい、痛くないわ!」
シアンちゃんは喜んだ。
「はっ!私もお願いしよう」
シアンちゃんはひしゃくで油をくんで、油かけ地蔵様にかけ、手をあわせた。
「どうか美味しいお菓子がいっぱい食べられますように」
地蔵堂を出ると、そこにはおばさんが立って居た。
「あら~かわいいわねえ、お地蔵さんにお参りかい、偉いねえ、
ほら、この豆大福餅あげよ」
「わーい!わーい!大福餅だー!」
サバンちゃんはピョンピョン跳ねて大喜びした。
サバンちゃんとシアンちゃんは大福餅を一個ずつ貰った。
「……これだけ?」
シアンちゃんの目の瞳孔が縦にすごく細くなった。
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