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六十話 C・A・T! C・A・T! C・A・T! C・A・T!
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俺はシャンティ・リーに連れられて自由の猫達のリーダーに会いに行くことにした。
ヤスケの指摘通り、レキシントンとコンコードの戦いから撤退したため、俺たちはリーダーに
会う機会を逸していた。
リーのとりなしはこちらとしても助かる。
自由の猫達はボストンを制圧しており、そこの商館で俺はリーダーと会うことができた。
リーダーは、俺の顔を見るなり、目を丸くした。
「タケやないか!」
「サーバル!」
そう、猫達のリーダーは同じ魔法学校出身のサーバルだった。
「どうしたんだい、急に姿を見なくなったけど、転校したかと思ったよ」
「それがなあ、成績優秀で魔法大学を飛び級して、北のキツネどもと闘ってたんや。
そやけどな、ネセシティ砦を守ってる時にな、どえらいキツネ二匹が来てなあ、
ウチの部隊は全滅して、ウチは北の捕虜になってしもたんや。あんな強い奴みたことないわ。
それがな、そいつ、むっちゃ無礼な奴でな、一匹の目つきの悪いキツネが、
鼻くそほじって、ウチに食べろとか言うねん」
「あ、そのキツネ、もしかしたら戦ったことあります」
「チベット何とか言うてたわ」
「ああ、それそれ」
「ほな、これから演説があるから、タケも聞いていけや」
「わかった」
サーバルはニッコリ笑って商館を出て行った。
商館の前には演台がしつらえてあり、そこにサーバルが立つと喝采が起こった。
そこでサーバルはしばらく立っている。
何も話さない。
サーバルがじっとしているので、民衆の喝采が止む。
それでもサーバルは話さない。
しばらくしてざわめきが起こる。
「同胞諸君よ! 」
サーバルが叫ぶと一瞬にして民衆は沈黙する。
「私は猫達の声によって、指導者の遂行を求められた。適切な時期が訪れれば、この大いなる栄誉の、
そして自由の猫達が私に寄せてきた信頼の高い意義を示すよう努める所存である。
我々が定めた猫の憲法は指導者に対し、如何なる公務よりも先に就任宣誓を行うよう求めている。
私が今まさに諸君の眼前で行わんとしている宣誓。任期中、その命令を積極的に、
または故意に破った事例が見付かったならば、
私はこの厳粛な式典を只今見ている諸君全員の批判を受けるであろう。
私はすべての自民の自由と平等のために戦い抜くことをここに宣言する! 」
サーバルがそういい終えると、民衆は拍手喝采して大声でにゃ~にゃ~と鳴いた。
拍手喝采のあと、サーバルは民衆から質問を聞いた。
これからの戦いの事、希望、猫たちの未来など
いろいろなネコたちが夢や希望を語り、サーバルはそれらに丁寧に答えた。
そこでサーバルの事は旧知の俺も、質問をしてみた。
「指導者サーバル、あなたの演説に激しい感銘を受けました。
私はいままで、惰性のまま農場労働者に人間の奴隷を使ってまいりました。
このことは恥ずかしいことだと思っております。
今すぐ故郷に帰り、彼らを解放したい。
そこで質問です。すでに指導者サーバル閣下は、ご自分の農園の奴隷たちを
解放していると思います。
しかし、そのあとの農業労働者はどうやって確保しておられるのでしょうか?
人を雇って耕作してほかの奴隷を使っている農家との競争で採算がとれるのでしょうか?」
サーバルはむ~んとした表情で目を細める。
「……」
サーバルはしばし俺を凝視した。そして、民衆に向きなおる。
「すべての猫同胞諸君よ! 我々の前には幾多の困難が待ち受けている。
しかーし! それらの困難は必ずや克服されるであろう。
なぜならば、我々は猫だからだーっ! ウイアーキャット! C・A・T! C・A・T!」
サーバルがコブシを振り上げて叫ぶと、民衆の猫達も興奮してコブシを振り上げて叫ぶ。
「C・A・T! C・A・T! C・A・T! C・A・T! 」
「えーと、あの、答えになってないんですけど? 答えの質問は……」
「うむ! 同志タケよ、君の言いたいことは分かった。その答えは、
我々は必ずや苦難を乗り越えられるということだ! なぜなら、我々は猫だからだーっ!
C・A・T! C・A・T! 」
サーバルの言葉に興奮して猫たちが一斉にコブシをふりあげる。
「C・A・T! C・A・T! C・A・T! C・A・T!」
「え~と、あの~」
俺の言葉は猫たちの叫び声の中にかき消されていった。
俺は確信した。
今、ここに猫の国が誕生したのだ。
なぜなら、我々は猫だからだ!
C・A・T! C・A・T! C・A・T! C・A・T!
ヤスケの指摘通り、レキシントンとコンコードの戦いから撤退したため、俺たちはリーダーに
会う機会を逸していた。
リーのとりなしはこちらとしても助かる。
自由の猫達はボストンを制圧しており、そこの商館で俺はリーダーと会うことができた。
リーダーは、俺の顔を見るなり、目を丸くした。
「タケやないか!」
「サーバル!」
そう、猫達のリーダーは同じ魔法学校出身のサーバルだった。
「どうしたんだい、急に姿を見なくなったけど、転校したかと思ったよ」
「それがなあ、成績優秀で魔法大学を飛び級して、北のキツネどもと闘ってたんや。
そやけどな、ネセシティ砦を守ってる時にな、どえらいキツネ二匹が来てなあ、
ウチの部隊は全滅して、ウチは北の捕虜になってしもたんや。あんな強い奴みたことないわ。
それがな、そいつ、むっちゃ無礼な奴でな、一匹の目つきの悪いキツネが、
鼻くそほじって、ウチに食べろとか言うねん」
「あ、そのキツネ、もしかしたら戦ったことあります」
「チベット何とか言うてたわ」
「ああ、それそれ」
「ほな、これから演説があるから、タケも聞いていけや」
「わかった」
サーバルはニッコリ笑って商館を出て行った。
商館の前には演台がしつらえてあり、そこにサーバルが立つと喝采が起こった。
そこでサーバルはしばらく立っている。
何も話さない。
サーバルがじっとしているので、民衆の喝采が止む。
それでもサーバルは話さない。
しばらくしてざわめきが起こる。
「同胞諸君よ! 」
サーバルが叫ぶと一瞬にして民衆は沈黙する。
「私は猫達の声によって、指導者の遂行を求められた。適切な時期が訪れれば、この大いなる栄誉の、
そして自由の猫達が私に寄せてきた信頼の高い意義を示すよう努める所存である。
我々が定めた猫の憲法は指導者に対し、如何なる公務よりも先に就任宣誓を行うよう求めている。
私が今まさに諸君の眼前で行わんとしている宣誓。任期中、その命令を積極的に、
または故意に破った事例が見付かったならば、
私はこの厳粛な式典を只今見ている諸君全員の批判を受けるであろう。
私はすべての自民の自由と平等のために戦い抜くことをここに宣言する! 」
サーバルがそういい終えると、民衆は拍手喝采して大声でにゃ~にゃ~と鳴いた。
拍手喝采のあと、サーバルは民衆から質問を聞いた。
これからの戦いの事、希望、猫たちの未来など
いろいろなネコたちが夢や希望を語り、サーバルはそれらに丁寧に答えた。
そこでサーバルの事は旧知の俺も、質問をしてみた。
「指導者サーバル、あなたの演説に激しい感銘を受けました。
私はいままで、惰性のまま農場労働者に人間の奴隷を使ってまいりました。
このことは恥ずかしいことだと思っております。
今すぐ故郷に帰り、彼らを解放したい。
そこで質問です。すでに指導者サーバル閣下は、ご自分の農園の奴隷たちを
解放していると思います。
しかし、そのあとの農業労働者はどうやって確保しておられるのでしょうか?
人を雇って耕作してほかの奴隷を使っている農家との競争で採算がとれるのでしょうか?」
サーバルはむ~んとした表情で目を細める。
「……」
サーバルはしばし俺を凝視した。そして、民衆に向きなおる。
「すべての猫同胞諸君よ! 我々の前には幾多の困難が待ち受けている。
しかーし! それらの困難は必ずや克服されるであろう。
なぜならば、我々は猫だからだーっ! ウイアーキャット! C・A・T! C・A・T!」
サーバルがコブシを振り上げて叫ぶと、民衆の猫達も興奮してコブシを振り上げて叫ぶ。
「C・A・T! C・A・T! C・A・T! C・A・T! 」
「えーと、あの、答えになってないんですけど? 答えの質問は……」
「うむ! 同志タケよ、君の言いたいことは分かった。その答えは、
我々は必ずや苦難を乗り越えられるということだ! なぜなら、我々は猫だからだーっ!
C・A・T! C・A・T! 」
サーバルの言葉に興奮して猫たちが一斉にコブシをふりあげる。
「C・A・T! C・A・T! C・A・T! C・A・T!」
「え~と、あの~」
俺の言葉は猫たちの叫び声の中にかき消されていった。
俺は確信した。
今、ここに猫の国が誕生したのだ。
なぜなら、我々は猫だからだ!
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