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危機的状況 ケンジ目線
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#ケンジ目線#
ともやの体から光が溢れると狼野郎の攻撃を全て防ぎやがった。いや、アレは防いだと言うよりも消滅させたって感じに近い。この部屋全体に広がった光は今は薄い透明な膜として直径10メートル程度の半球体となり俺らの周りを覆っている。
「ともや...?」
初めてみる魔法に戸惑いながらも俺はともやに声をかけたがともやは下を向いたまま目は虚ろで無表情のまま動かねえ。
「何しやがったお前。」
ふと顔を向けると狼野郎がイラついたように声を荒らげている。だがそうやって怒鳴られてもともやはいっこうに表情をかえねえ。
「クソが!これでも喰らえ。」
狼野郎は再度俺の足を貫いた魔法を放つが俺らに届く前に全て透明な膜に阻まれて消滅していく。俺は狼野郎を無視して身体中を貫かれた痛みに顔を歪めながらもともやに声をかけ続けるが一向に反応がねえ。
「おい、ともや!しっかりしろ!!」
「ウザイ真似しやがって。お前ら2人は絶対俺が殺す。」
再度狼野郎が俺らに対し殺意を口にしながら攻撃した瞬間ともやが急に顔を上げ狼野郎の方をじっと見つめだした。
「ともや...?」
「させない...。」
俺の声が聞こえていないかのようにともやは一言つぶやくと俺のことを地面にそっと横たわせ俺のことを見ることもなく立ち上がると狼野郎の方に歩き出した。
「待て、ともやお前じゃ勝てねえ。おい、ともや!!」
俺の静止を無視してともやは何か呟きながら歩き続けた。
させない。ケンジのことは殺させない。殺させない殺させない殺させない。じゃあ、どうすれば?そうだ。あいつを殺せばいいんだ。あいつが死ねばケンジは死なない。殺られる前にやってやる。あいつをアルのお兄さんを殺してやる。
俺の声に一切反応せずにドンドン先に進むともやはもう笑っていた。ただその笑みは普段の優しく人が良そうな笑みとは違っていた。
「お前を殺してやるよ。」
俺が今までみたどの敵よりもドス黒く禍々しい殺意を振りまきながらともやは狼野郎に対してそう一言呟いた。
ともやの体から光が溢れると狼野郎の攻撃を全て防ぎやがった。いや、アレは防いだと言うよりも消滅させたって感じに近い。この部屋全体に広がった光は今は薄い透明な膜として直径10メートル程度の半球体となり俺らの周りを覆っている。
「ともや...?」
初めてみる魔法に戸惑いながらも俺はともやに声をかけたがともやは下を向いたまま目は虚ろで無表情のまま動かねえ。
「何しやがったお前。」
ふと顔を向けると狼野郎がイラついたように声を荒らげている。だがそうやって怒鳴られてもともやはいっこうに表情をかえねえ。
「クソが!これでも喰らえ。」
狼野郎は再度俺の足を貫いた魔法を放つが俺らに届く前に全て透明な膜に阻まれて消滅していく。俺は狼野郎を無視して身体中を貫かれた痛みに顔を歪めながらもともやに声をかけ続けるが一向に反応がねえ。
「おい、ともや!しっかりしろ!!」
「ウザイ真似しやがって。お前ら2人は絶対俺が殺す。」
再度狼野郎が俺らに対し殺意を口にしながら攻撃した瞬間ともやが急に顔を上げ狼野郎の方をじっと見つめだした。
「ともや...?」
「させない...。」
俺の声が聞こえていないかのようにともやは一言つぶやくと俺のことを地面にそっと横たわせ俺のことを見ることもなく立ち上がると狼野郎の方に歩き出した。
「待て、ともやお前じゃ勝てねえ。おい、ともや!!」
俺の静止を無視してともやは何か呟きながら歩き続けた。
させない。ケンジのことは殺させない。殺させない殺させない殺させない。じゃあ、どうすれば?そうだ。あいつを殺せばいいんだ。あいつが死ねばケンジは死なない。殺られる前にやってやる。あいつをアルのお兄さんを殺してやる。
俺の声に一切反応せずにドンドン先に進むともやはもう笑っていた。ただその笑みは普段の優しく人が良そうな笑みとは違っていた。
「お前を殺してやるよ。」
俺が今までみたどの敵よりもドス黒く禍々しい殺意を振りまきながらともやは狼野郎に対してそう一言呟いた。
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